俺は今、ZECTの本拠の取調室?みたいな所で尋問されている。あの二本角の青いライダーの変身者に。
「で、なんで俺達の事を知っているんだ?」
しかし俺も馬鹿をやらかしたライダーに黙って尋問されていられるほど人間が出来ていない。俺はこの変身者に尋問される事に腹を立て、そいつに対して反抗の態度をとる。
「それより良いかな?なんであそこでアーマーパーツ外した?俺にクリティカルヒットしたし、アーマーパーツで工事現場は全壊するし、インベイダーには逃げられるし」
「うっ、すまん······」
「すまんじゃないよまったく······。で、何が聞きたいんだ?」
「あぁそうだった。お前はどこでZECTの事を知ったんだ?」
「うーん、まず俺の事を説明する必要があるな」
俺は俺について説明し、これまでの事や世界の門番としての役割などを説明した。この世界はひとつではなく、パラレルワールドのようにいくつも存在すること、そしてこの世界がそんなパラレルワールドの中の一つにすぎないという事を。
「お前の話が本当なら、つまりお前は異世界から来たという事か?」
「そーゆー事。で、この話をふまえた上でもう一度話を聞いてもらいたい。俺は自分は『世界の門番』だと言った。そしてその世界の門番、つまり俺が倒すべき敵もいる訳だ。さっきのワームみたいな奴らがそうだ、俺はインベイダーと呼んでいる。奴ら、どういう訳か、ワームを擬態して侵略してきていた······。っと忘れてた、俺の名前は戸島鍵、仮面ライダーゲートだ。よろしくな」
「俺は加賀美新、仮面ライダーガタックだ。こちらこそよろしく」
「新だな、俺の知り合いと同じ名前だな。さて本題だ、俺がどうやってZECTを知ったか。フィリップ、出てきてくれ」
俺がそう言うと何も無い場所に青白い空間が開き、その中からフィリップが出てきた。
「うぉっ!?何っ!?人っ!?」
「初めまして加賀美新。僕の名前はフィリップ、仮面ライダーサイクロンだ」
「あっ、どーも······」
「コイツには『星の本棚』っていう特殊能力があってな、地球の記憶にアクセスする事で様々な情報を知ることが出来る。この世界に存在する地球の記憶にアクセスする事でアンタ達のことを知った」
嘘だ。俺は元から知っていた。しかしこれらの言い訳がまったくの大嘘という訳でもない。フィリップがこの世界の地球の記憶にアクセスしたところ特に問題はなく、この世界の地球の記憶を知ることが出来たらしい。
「フィリップのこの能力はくれぐれも内密に頼むよ、悪用されたらたまったもんじゃない」
「分かった、この話は上には黙っておく。それは良いんだが、結局お前達は何が言いたいんだ?」
「結論から言わせてもらう。この世界のライダーが所属する組織、ZECTの力を借りたい。ワーム討伐のスペシャリストが居ればこちらの戦況が大きく変わる。インベイダーについて詳しい俺達とワーム専門の組織の力を合わせれば、あのカッシスワームの姿をしたインベイダーを倒すのも楽になるはずだ、頼む!」
「······分かった、ZECTも協力する。ただし俺が指揮する部隊、『シャドウ』だけになるかもしれない」
「それでもいい、助かる!」
俺達はZECTと手を組み、カッシスインベイダーを倒す事にした。するとさっそく新の部下と思われる男が何かの反応を感知し、声を上げて新に報告する。
「市街地にてワームに酷似した生命体の反応を確認!多数存在します!」
「噂をすればって奴か。行こう新!」
「あぁ!シャドウ隊員、総員出撃準備をしろ!」
「目標発見!姿を確認しました!」
「他にも多数見られます!」
「よし、攻撃開始だ!」
アリの兵隊、アントルーパー達は新の指示でワームの姿をしたハーフインベイダー達を攻撃する。実力は五分五分で、どちらの勢力も一歩も退かない。
「俺達も行こう!」
「あぁ!」
「「変身!」」
俺はゲートライドキーを使って、新はガタックゼクターを使って変身した。
「キャストオフ!」
「キャストオフは良いけど建物壊すなよ?」
「分かってるよ!」
新はガタックゼクターの二本の角を180度開き、自身にまとわったアーマーパーツを外した。
[Cast off !Change Stag Beetle!]
「もう逃がさないぞインベイダー!」
「そういう事だ。クロックアップも今は意味が無いぞ、だって······」
しかしカッシスインベイダーは俺の忠告を無視してクロックアップをした。しかしそのクロックアップは一秒も経たないうちに強制的に解除され、再びその姿を表した。
「グゥッ!?おのれ、貴様も我が野望を邪魔するというのか、仮面ライダー!」
青い瞳に赤い一本角を持った、赤いライダーが居たから。赤いライダーは武器の銃身をつかみ、それを引き抜いてダガーナイフのような形状にする。
「出たな、赤いライダー······!」
「えっ、赤いライダー!?今ここに天道居るのか!?」
「居るぞー、絶賛俺達の目の前に立ってる。クロックアップして見てみれば?」
「わ、分かった」
[Clock Up!]
新はクロックアップをして、その赤いライダーの姿を確認する。仮面ライダーカブト、妹のために世界を守り、クロックアップの世界に消えた家族思いのライダーだ。
「天道!無事だったのか!」
「当たり前だ」
なんというか流石というか、カブトは自尊心の塊とも言うべき人物だった。
「おばあちゃんが言っていた。天の道をゆき総てを司る男、それが俺だと。しかしお前は俺のゆく天の道をさえぎり、あまつさえ俺の妹が愛する世界を侵略し壊そうとしている。覚悟は出来ているんだろうな?」
そして劇中通りのシスコンだった。するとカブトはカッシスインベイダーに向かって走り出し、先制攻撃を決めた。カッシスインベイダーも負けじと反撃するが、攻撃がかわされては反撃され、かわされては反撃されを繰り返していた。カブトの戦闘スタイルはカウンターアタック、防御を捨てて、無駄な動きをはぶき、回避して攻撃する事にてっした攻撃スタイルだ。
「ふっ!」
「グゥッ!」
本気で「自分は選ばれし者」と思っていて今まで仕事をせずトレーニングに時間を費やしてきたため、単純なパワーもそうだが、独自の戦闘スタイルを持って戦うことが出来ている。だがそれ故にパターン化し、反撃される事も少なくはなかった。
「ふむ、貴様の攻撃がだんだん読めてきたぞ。次は······、そこかっ!」
「っ!」
そう、変身者にもよるだろうが、カブトよく言えば短期決戦型、悪く言えば長期戦に弱いのだ。カブトはついにカッシスインベイダーに反撃され、自身がもっとも得意とするカウンターアタックが通用しなくなってしまった。
「ぐっ!?」
「天道!」
「俺達も行くぞ!」
俺はタイプドライブに変身し、すかさずアビリティライドキーをガンブレードキーに刺してそれを回した。
[Ride Ability!Drive!Drive!Drive!Drive!Drive!]
アビリティライドキーを五回回してシフトアップし、カッシスインベイダーに攻撃を仕掛ける。
「一芸だけじゃヒーローは務まらねぇぞ赤いの!」
「確かに赤いが、俺の名前はカブトだ!」
「そうか!」
俺達は並んで立ち、それぞれ逆の足で、カブトは右足で、俺は左足でカッシスインベイダーを蹴り飛ばす。
「ふっ!」
「はぁっ!」
「グォァッ!?」
流石に二人同時の蹴りは効いたのか、カッシスインベイダーは大きく後ろに下がり、バランスを崩して後ろに転倒した。
「お前らばかりにカッコつけさせてたまるかよ!」
新もここぞと戦いに参戦し、自身の専用武器二本でカッシスインベイダーを攻撃する。
「そろそろ決めるぞ」
「あぁ」
[1!2!3!]
「ライダーキック······!」
[Rider Kick!]
[1!2!3!]
「ライダーキック!」
[Rider Kick!]
「んじゃ俺も!」
[Gate!World Finish!]
「ライダーキック!」
俺達はカッシスインベイダーを取り囲み、それぞれ同時に回し蹴りのライダーキックをした。カッシスインベイダーインベイダーは爆散して消滅し、その世界を終わらせた。
「さて、じゃぁ帰るか。じゃぁなカブト、それに新」
「おい、ゲートと言ったか?お前にこれをやる」
そう言ってカブトの手から投げ渡されたのは、カブトの力が宿った「カブトライドキー」だった。
「そいつの使い方は俺には分からない、だからお前にくれてやる。お前なら使えるんだろう?それと、俺の名前は天道総司だ」
「え?」
「天道総司、それが俺の名前だ。これからは名前で呼べ」
「そうか。俺の名前は戸島鍵だ、じゃぁな総司」
「あぁ、じゃぁな······、『戸島』」
俺は変身を解き、総司の姿は完全に見えなくなった。マシンゲーターに跨り、目の前に扉を開き、俺はカブトの世界を後にした。
次回!シヨンの新作品、「インフィニット・ストラトス ブレイズ〈ISB〉(メイン)」とコラボします。お楽しみに!(サブ?的な感じで「戦姫絶唱シンフォギアGZA」「ディメンションルーブ」「仮面ライダー電王ブレイズ」とも!)