仮面ライダーゲート   作:YOPPY1031

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はいどーも主のヨッピーです!
今日はね、もうね、なんとね!サブタイ見てもう分かると思うんですけどなんと龍騎回です!ハイ!
龍騎回はずっと書きたかったんですけど、なんせ主人公がもう死んでしまってるものですからね。どうやってウチの鍵くんと絡ませていこうかかなり迷いました。
なのでそこら辺の事も把握した上で見てもらえると嬉しいです!それではどーぞ!


鏡の世界

俺は今絶賛旅行中だ。フィリップの導きのもとに。前に体を「もう一人の自分」に操られ、それを引きずっている俺を見て、アラタが「少し休みましょう」と言ったことからだ。アラタの提案を飲んで、しばらくゲートとしての活動を休止することにした。今はゲートドライバーも無い。次はどこ、今は何、と言った焦りに縛られること無く様々な世界を渡り歩いている。まぁ、万が一のためにゲートメモリだけは持ち歩いているが、満喫しきっている俺はそんな事はとうに忘れていた。

 

「こういうのも意外と良いな」

 

なんて言いながら歩いていると、道端に、カードケースのような黒い何かを発見した。それには竜の顔を模したマークが飾られており、それは金色に輝いている。

 

「龍騎のカードデッキ······!玩具、じゃないよな、玩具にしては質感が良すぎるし、それに重い。玩具じゃありえない金属音もするし、この世界の年代からしても、玩具が発売されてる年でも無さそうだし······。ここ龍騎の世界なのか?」

 

悩みに悩んだ末に俺はそのカードデッキを拾い上げ、それをズボンのポケットにしまう。

 

「交番に届けるか?いや、警察に任せていい代物でも無いか。どうしようかこれ······」

 

すると突然、交差点に設置されたカーブミラーから異形の生物が飛び出してきた。所謂ミラーモンスターという奴だ。

 

「えっ、モンスター!?待って、俺今変身出来ねぇぞ!」

 

そう、変身出来ないのだ。ゲートドライバーがないから。俺は変身出来なければただの人間で何も出来ないのだ。仕方なく逃げる事にし、全速力で走る。しかしモンスターも餌の俺を逃がすまいと全力で追いかけてくる。

 

「来んな!」

 

「グギャァッ!」

 

「来んなって!」

 

「ガギィッ!」

 

このままでは埒が明かない。俺はこの拾ったカードデッキが本物である事にかけ、近くに停車している車のサイドミラーにカードデッキをかざす。するとミラーワールドで戦うライダー達の共通のベルト、「Vバックル」が現れ、俺の腰に巻かれる。

 

「マジか!ったく、この世界は俺を休ませる気は無いのか?別のライダーになってまで戦えと?」

 

文句を言っても仕方ない。目の前にはモンスター、自分を喰らわんとする化け物が居る。ここで俺が逃げ切ったところでまた誰かを襲うかもしれない。なら俺がすべき事はただ一つ。

 

「一か八かだ、変身!」

 

俺は右腕を左上に真っ直ぐ伸ばし、Vバックルにカードデッキをセットする。鏡に映された龍騎の姿が前後左右の四方向から迫り、俺は「仮面ライダー龍騎」に変身する。

 

「本当に変身しちゃったよ······。まぁ、ゲートに変身出来る時点で今更だけど······」

 

なんて言ってると幼い頃の記憶がよみがえる。今は亡き両親との大切な思い出だ。

 

 

 

『パパ!ママ!僕ね、大きくなったらりゅーきになって、わるいやつをやっつけて、みんなをまもる仮面ライダーになるんだ!』

 

『そうかそうか、なれると良いな!』

 

『えぇ、鍵ならきっとなれるわ』

 

『うん!』

 

 

 

龍騎になって、悪い奴をやっつけて皆を守る仮面ライダーになる、か······。ゲートになった時点で「悪い奴をやっつけて皆を守る仮面ライダーになる」って夢は叶ってたけど、龍騎にはなれなかったからなぁ。また一つ、ガキの頃の夢が叶ったな。父さん、母さん、見てるか?俺、物心つく前に別れたからもう二人の顔思い出せないけどさ、二人に言った夢、叶ったよ。だからさ、見守っててよ。

 

「っしゃぁっ!」

 

自身の胸の前で右手で拳を作り、変身した時のポーズをする。俺はモンスターの胸ぐらを掴み、車のフロントガラスに向かって投げつける。モンスターはフロントガラスに吸い込まれ、ミラーワールドに戻っていく。俺も戻って行ったモンスターを追うために、自らミラーワールドに飛び込んでいく。ミラーワールドに行くまでの道のりは、鏡と鏡が光を反射しあって目がチカチカする。だがそんな事は気にもとめず、ただひたすらモンスターを追いかける。ミラーワールドに到着してようやく追いつき、モンスターとの戦闘を始める。

 

 

 

「う、うぅっ、ここは······?」

 

俺は城戸真司、仮面ライダー龍騎だ。俺はある人をモンスターから守るために身を投げ出し、そして死んだ。はずだ。どういう訳かどう見ても目で捉えたこの体は生きていた頃の俺の体そのもので、異常はどこにも見られなかった。

 

「死んだ、よな、俺······」

 

おかしい。何がおかしいって?色々と。俺は身体()本物()かどうかを確かめるために、近くに停車してあった車のフロントガラスを(のぞ)く。ガラスに映っていたのは確かに俺だが、俺の背後に、もう二つ別の存在が映っていた。振り返るとそこには何も存在せず、ただガラスに映っているだけということが分かる。

 

「ミラーワールド!?それにアレ、俺のカードデッキ、だよな?なんで他の奴が······」

 

とは言っても今の俺にはどうする事も出来ず、ただこの戦いを見守る事しか出来なかった。

 

 

 

「そろそろ、色々試してみたいよな。まずはコレだ!」

 

俺は左腕の『ドラグバイザー』を展開し、Vバックルにセットされたカードデッキからカードを引き、それをドラグバイザーにセットし、元の形状に戻す。

 

《SWORDVENT》

 

ドラグバイザーの目が黄色く発光し、機械音声でソードベントと宣言する。すると上空から、赤竜の尾の部分にあたる赤い曲刀が俺に向かって降ってくる。俺はそれをキャッチし、右手に持って構える。

 

「キャッチ出来る前提で設定されてんのかな?キャッチ出来なくて頭を切ったらどうすんだよ、でも大丈夫なように作られてんのか?」

 

などと言いながら考えているとモンスターは待ってはくれず、俺に襲いかかる。俺は曲刀で応戦するが、やはりなれない。ゲートメモリを取り出し、ゲートガイアソードを召喚して二刀流で戦うことにした。

 

《Gate!》

 

目の前に掴めと言わんばかりにゲートガイアソードが出現し、俺はそれを左手で掴みとる。いつもとは違うが、二刀流の完成だ。

 

「ふぅっ。なれないけど、やっぱコレだよな。メモリだけは持ってきといて良かった」

 

両手に二本の剣を持ち、再び攻撃を開始する。いつもの戦闘スタイルになったおかげでいくらかは戦いやすくなり、龍騎の力にもそろそろ慣れてきた。何回かモンスターを切りつけたところで曲刀とゲートガイアソードを後ろに投げ捨て、次のカードを引く。再びドラグバイザーを展開し、カードをセットする。

 

《GUARDVENT》

 

今度は赤竜の腹の部分にあたる赤い盾が飛来し、右腕に装着される。

 

「ガードベントは確か、盾としてだけじゃなくて突進攻撃なんかにも使ってたよな······。よし、行ってみよう!」

 

右腕に装着された赤い盾を前面に構え、突進していく。俺の突進攻撃はモンスターに当たり、モンスターは後ろに大きく吹き飛ばされる。モンスターも仕返しと言わんばかりに拳で攻撃してくるが、それを盾で防いで軽く受け流しつつ、隙あらば攻撃していく。

 

「ふむふむなるほどな、だんだん慣れてきたぞ。じゃぁ次はコレだ!」

 

赤い盾が装着されたままの状態で次なるカードを引き、ドラグバイザーを展開してそれをセットする。

 

《STRIKEVENT》

 

赤い盾は消滅し、代わりに赤竜の頭部に当たる赤い大砲が右手に装着される。

 

「おぉ、まんまドラグレッダーの顔だ······。んじゃ、喰らっとけ!」

 

砲身にエネルギーを収束し、モンスターに狙いを定めて放つ。流石にこれには命の危機を感じたのか、新たな姿に変身し、巨大化する事でそれを防いだ。

 

「おいおい、本家龍騎にはこんな変身とか巨大化する設定なんてたかっただろ······!仕方ない、ならこれで!」

 

《ADVENT》

 

何も無い場所に空間の歪みが発生し、そこから龍騎の契約モンスター、『ドラグレッダー』がその姿を見せる。ドラグレッダーは何故か不機嫌そうに喉を鳴らしながら俺の周りを飛び回り、その鋭い眼光で俺の瞳を睨みつける。

 

「グルルルルルルルルルルルルッ······!」

 

「おぉ、本物のドラグレッダーだぁ······!って、な、なんだよ。そんな怖い目で睨んでくんなよ、どうした?なんでそんなに······分かった。お前の契約者じゃないからだろ?」

 

ドラグレッダーは「当たり前だ」とでも言うようにその大きな首を縦に振り、さらに警戒心を高めながら俺を睨みつける。

 

「悪かった悪かったって!俺が悪かったから許してくれよ!いや、このカードデッキ、偶然拾っただけなんだ。そしたらあのモンスターが出てきて俺を襲って来たんだよ。本当は自分のベルトがあるけど、今は無いしな。しょうがないから勝手にこのカードデッキを拝借したって訳だ。あのまま逃げ切ってもよかったんだけど、そしたらまた別の誰かが犠牲になりかねない。それに、ガキの頃になりたかった龍騎に変身できるんだぜ!このチャンスを逃す手はないだろ!」

 

「今回だけだぞ」という意思表示なのか、ドラグレッダーは鼻を切らし、巨大化したモンスターに向かっていく。ドラグレッダーは自分の尾に着いた刀身で切り刻んだり、突進攻撃をしたり、火を噴いたりして確実にモンスターにダメージを与えていく。その一撃、一撃はとても重く、雑魚のモンスターを一撃必殺するには充分な威力だった。ついにドラグレッダーはモンスターをダウンさせ、変身解除、巨大化解除まで追い詰める。

 

「ナイスだドラグレッダー!よし、トドメ行くぞ!一緒に頼む!」

 

俺はカードデッキに残された最後のカード、「ファイナルベント」を引き、左腕のバイザーにセットする。トドメの一撃だ。

 

《FINALVENT》

 

俺は左腕のバイザーを頭に両腕で竜のポーズをしてパワーを溜める。ドラグレッダーが俺の周りを飛び回り、俺はその中を真っ直ぐに、一直線に、真上に飛ぶ。何度か回転しながら大ジャンプし、ドラグレッダーが俺の背後に来たところで火を噴く。『ドラゴンライダーキック』だ。

 

「でぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ドラゴンライダーキックは見事モンスターに命中し、大爆発を起こしてモンスターを消滅させた。俺はカードデッキを外し、変身を解除した。

 

「ふぅ······。いやぁ〜やっぱ良いな龍騎。カッコイイわ。ありがとうなドラグレッダー偽者の俺に付き合ってくれてさ」

 

ドラグレッダーはなんの反応も見せずに俺の顔を見つめ、そして虚空へと消えていった。ドラグレッダーが去り際に見せた顔は、笑っているようにも見えた。

 

 

 

「あぁ〜疲れた!やっぱ慣れないな龍騎は」

 

「なぁ、アンタ!アンタ、そのカードデッキで変身して、ミラーワールドで戦ってたよな!それをどこで見つけたんだ?なんで変身して龍騎になってたんだ!?」

 

「き、城戸真司······!」

 

俺はこの出会いが偶然とは思えなかった。道端で見つけた龍騎のカードデッキ、死んだはずの龍騎の変身者、城戸真司。ただの偶然でこんな奇跡が重なる訳が無い。俺は運命を感じずにはいられず、ただただ立ち尽くすことしか出来なかった。




ハイ!いかがだったでしょうか!
もうね、旅行中で鍵のベルトが無いとか無理あり過ぎですよね······。どうしても変身させたかったんです許して!
まぁ色々あって、ついに真司と接触しました!真司との絡み方も含めて、次回も楽しみにしててください!
それでは!
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