仮面ライダーゲート   作:YOPPY1031

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仮面ライダーW

「まず一つ目、お前は何者だ?」

 

「俺は仮面ライダーゲート、戸島 鍵だ。ゲートの名の通り、世界の門番をしている。とは言ったけど、名ばかりだな。最近インベイダーの活動が急に活発になって、対応しきれなかった。おかげで仮面ライダーの居る世界を侵略しだすインベイダーまで現れた。俺の力不足のせいだ、本当にすまない」

 

「彼は一ヶ月前に仮面ライダーになったばかりの新人なんだ、許してやってくれ、二人とも。必要であれば僕からも謝る」

 

「なるほどな······」

 

「そんな事情があったのか······。問い詰めるような聞き方をして悪かった、顔を上げてくれ」

 

一人は堅物で一人は短気、二人とも怖いが、根は優しい人だった。俺の話を真剣に聞いてくれる。フィリップも俺をフォローしてくれる。

 

「じゃぁ二つ目、なんでフィリップと一緒に居るんだ?」

 

「それは僕から説明させてもらう。僕は一度確かに消えたが、世界があるライダーを誕生させるために僕を復活させたんだ。あるライダー、それが仮面ライダーゲートだと言うことは分かるかい?」

 

「まぁなんとなくはな」

 

「よし、話を続けよう。ゲートは、インベイダーが世界に入り込んだ時、速やかに殲滅するライダーだ。そのゲートが殲滅するにあたっての導き役、それがいまここに存在する僕という訳さ。必要に応じて仮面ライダーに変身することもあるけどね」

 

「なるほどな、大体状況が理解出来た。なぁ、あのインベイダーとかいう奴ら、また来るのか?」

 

「来ると見ていいと思う。アイツらは一度侵略すると決めた世界は自分が死んでも続けるからな」

 

「なるほどな。よし。じゃぁ鍵、お前はインベイダーの殲滅が本職なんだろ?手伝ってくれ」

 

「元からそのつもりだ。さっきは帰ろうとしたけど、またこの世界に現れたらもう一度来るつもりだった」

 

「そうか。じゃぁよろしく頼むぜ?」

 

「あぁ!」

 

俺達はお互いを完全に信頼し、ハイタッチした。

 

 

 

「なぁ鍵、お前は仮面ライダーゲートになる前は何をやってたんだ?」

 

「普通に社会人やってたよ。セキュリティ管理の仕事でさ、基本デスクワーク専門だったから、初戦闘の時はキツくてさ。すぐに息切れするわ、全身筋肉痛になるわ、ここぞと言わんばかりにインベイダーに吹っ飛ばされるわでもう全身ボロボロで······」

 

「ははっ、まぁ最初の内はそんなもんだろ」

 

「まぁな。でも、そのおかげで今の俺がある。これは揺るがない事実だ」

 

「そうだな······。色々教えてくれてありがとうな」

 

 

 

「皆、インベイダーの気配だ!ここから結構近い!」

 

「フィリップ、分かった!よし、鍵、照井、フィリップ、行くぞ!」

 

「「「あぁ!」」」

 

俺達は鳴海探偵事務所をでて現場へと向かった。

 

 

 

「もう侵略が始まってる!」

 

「ひでぇな、風都が泣いていやがる。こんなことするなんて許せねぇ······!」

 

「同感だ。この破壊活動、警察としても、そして仮面ライダーとしても見逃す訳にはいかないな!」

 

「行こう皆、僕達の風都を泣かせる奴を、僕は許したくはない!」

 

「変身だ!」

 

「「「「変身!」」」」

 

俺の掛け声と共に皆同時に変身し、それぞれサイクロン、ジョーカー、アクセル、ゲートとなった。俺達はその場から走り出し、インベイダーの殲滅にあたった。しかしいくら倒してもキリがなく、一向に減る気配がない。むしろ増えている。

 

「だぁーくっそ!全然減らねぇ!むしろ増えてねぇか!?」

 

「やはりお前もそう思うか!俺もそう思ってたところだ!ぐぁっ!?」

 

「照井!?」

 

「流石は仮面ライダー、中々粘りますね」

 

「お前は······!」

 

「鍵!翔太郎!奴だ!奴がこのインベイダー達のリーダーだ!」

 

「なんで、なんで······!」

 

「どうした翔太郎!」

 

翔太郎の様子がおかしい。一体どうしたんだ?

 

「お前、霧彦か?いや、霧彦じゃねぇ、インベイダーだな。お前が、その姿をしてんじゃねぇっ!!!」

 

「翔太郎!どうしたんだ!?」

 

あきらかにおかしい。いくら短気だとは言え、普通敵を見ただけでキレたりしない。原因を確かめるためにリーダーのインベイダーを見る。目で捉えたそいつは、モノクロカラーのナスカドーパントそのものだった。

 

「なるほど、そういうことか!」

 

ナスカドーパント、園崎霧彦がナスカメモリを使って変身するドーパントだ。形は違えど、彼もまた風都を愛する男だった。その彼と同じ姿で破壊活動を続けるインベイダーが許せなかったのだろう。あのインベイダー、そうだな、ナスカインベイダーと呼ぶことにしよう。ナスカインベイダーは自分の方に向かってくる仮面ライダージョーカーに気づき、その攻撃に対する防御体勢をとる。

 

「なんで、なんでテメェが霧彦と同じ姿をしている!霧彦と同じ姿で風都を侵略してんじゃねぇ!」

 

相当キレている。俺が知る限り、二人は敵同士だったが、マスコットキャラクターのフウト君について語り合える程仲がよく、そして同じくらいに風都を愛していた。その友情を嘲笑うかのように同じ姿で破壊活動を続ければ誰だって怒るだろう。

 

「この姿は私の進化によるものです。なるほど、その反応を見るに、昔私と同じ姿になれる人間が居たのですね。クククッ、これはまた侵略が楽しくなる要素が増えましたね!」

 

そういってナスカインベイダーは自らの胸ぐらを掴む仮面ライダージョーカーを思い切り蹴飛ばし、手に紫電のエネルギーを溜めて手を空に突き上げたあと、拡散して一気に多くのものを破壊した。

 

「クハハッ!これは楽しい!どうですか?あなたたちの大切な町が壊れていく様は?」

 

「てんめぇっ!!!」

 

翔太郎は吹き飛ばされた衝撃で変身が解けてしまった。翔太郎の激情は相変わらずで、寧ろどんどんベクトルが増している気がする。

 

「落ち着くんだ翔太郎!感情任せになっちゃ駄目だ!こう言うときこそ冷静になって物事を考えるんだ!」

 

フィリップも自ら変身を解き、倒れている翔太郎の元へ向かう。右足の膝を地面につき、フィリップは翔太郎の近くでしゃがんだ。俺も慌てて変身を解き、翔太郎の元へ向かった。

 

「これが冷静で······!」

 

「僕たちは今まで、こういう時にどうやって事態を解決してきた?」

 

「フィリップ······!」

 

「僕たちは、二人で一人の探偵だ。何でも一人で抱え込まず、僕に言ってくれ」

 

「そうだな、すまねぇフィリップ。長いこと一人でやって来たからまた一人で解決しようとするところだった。そうだな、今はお前たちが居るんだったな。よし、フィリップ、鍵!あのナスカモドキをさっさと片付けよう!」

 

「あぁ!」

 

「了解!」

 

俺たちが意気込んでいると、後ろから変身を解いた照井竜がやって来た。どうやらハーフインベイダーを全て倒したようだ。

 

「左、俺のことを忘れて貰っては困るぞ。アイツを倒すんだろ?」

 

「照井·····、あぁそうだ!」

 

「翔太郎、僕にロストドライバーを借してくれないか?」

 

翔太郎の右に立っていたフィリップがそう言い、ロストドライバーを自分に借すように言う。

 

「別に良いけど、何をするんだ?」

 

「こうするのさ」

 

フィリップはそう言ってもう一つの、自分のロストドライバーを取りだし、翔太郎のロストドライバーと合体させた。二つのロストドライバーはやがて光をまとって姿を変え、かつての自分達のベルト、「Wドライバー」になった。

 

「これは、Wドライバー······!」

 

「急造のWドライバーだ。そのため二人分はないが、変身は出来る。変身を解けば元のロストドライバーに分裂する。また一緒に戦おう」

 

「ったくよ。フィリップ、やっぱりお前最高だよ!」

 

そう言って翔太郎は腰に急造のWドライバーを巻き、Wの二人はそれぞれのメモリを起動する。

 

[サイクロン!]

 

[ジョーカー!]

 

フィリップは起動したサイクロンメモリを翔太郎に投げ渡し、翔太郎はサイクロンとジョーカーを順番にドライバーに刺す。直後に待機音声が流れだし、変身ポーズをとる。

 

「じゃぁ俺達もやろう、竜!」

 

「あぁ!」

 

[アクセル!]

 

[Ride Cross!W!]

 

照井竜も再びアクセルメモリを起動し、ドライバーに刺す。俺もWライドキーを二つ目の鍵穴に刺す。ドライバーがライドキーを認識し、待機音声が流れだす。そして四人同時に······

 

「「「「変身!!!」」」」

 

[サイクロン!ジョーカー!]

 

[アクセル!]

 

[World gate keeper!KamenRider Gate!Type W!]

 

それぞれの変身音声が流れ仮面ライダーへと変身する。フィリップに関しては予想通りと言うか、変身と同時に体が抜け殻となり、こちらに倒れてくるのでしっかりキャッチして、仰向けになるようにして地面に置いた。

 

「体をありがとう、鍵」

 

「いいよ別に。さぁ行こうぜ皆!」

 

「「あぁ!さぁ、お前の罪を数えろ!」」

 

「振り切るぜ······!」

 

今、ここに本来の仮面ライダー、「仮面ライダーW」が復活した。

 

「全く、楽しくありませんねぇ······。調子に乗ってんじゃねぇぞクソライダー共!お前ら行け!」

 

怒り狂って、遂に本性を表したナスカインベイダー。自分の背後からハーフインベイダー達を大量に召喚し、俺達を迎撃させる。

 

「フィリップ、敵の数は?」

 

「ざっと30というところだろう。多いけど、僕たちの敵じゃない」

 

「そうだな。照井、鍵、そっち任せたぜ」

 

「分かった」

 

「任された!」

 

俺達は走り出し、それぞれハーフインベイダー十体ずつ相手にすることにした。

 

「こういうのは早い方がいい!」

 

俺はそう思い、何もない場所からガンブレードキー・ブレードモードを取り出し、左腰のアビリティライドキーを鍵穴に刺して右に回した。

 

[Ride Abirity!Power form!]

 

アビリティライドキーの力でガンブレードキーの威力を底上げし、短時間で終わらせるスタイルで戦う。

 

「せいっ!はぁっ!やぁっ!おし楽勝!そっちはどうだ竜!」

 

「こっちもちょうど終わった、大したことないな」

 

「そうだな。だとさ、ナスカモドキさん?翔太郎たちの方も今終わったようだし」

 

そう言ってWの方を見ると、フィリップがサイクロンの力で風を起こして敵を撃退していた。

 

「腕は落ちてないみたいだな?」

 

「そっちこそ」

 

「くぅっ、私が行く!」

 

ずっと高台で仁王立ちしていたナスカインベイダーが遂に動き出し、俺達に襲いかかる。

 

「はぁっ!」

 

「うぉっ!?流石リーダーのインベイダー、攻撃の一発一発が重いな!」

 

ギリギリのところで防御したが、大きなダメージを喰らってしまった。普通に痛いよチクショウ。しかし、ナスカインベイダーの背後から······

 

「相手が複数人の時、背後に気を付けろ」

 

アクセルがエンジンブレードで切り込む。更に······

 

「そっからの連続攻撃にも気を付けろよ」

 

Wが前から蹴りかかる。そして最後に······

 

「最初に攻撃してたやつが居なくなったらソイツに一番気を付けないと駄目だぞ!」

 

アビリティライドキーで姿を消していた俺は目の前に姿を現し、ナスカインベイダーの顔を思い切り殴り飛ばす。

ナスカインベイダーは大きく後ろに吹き飛び、それが効いたようでそこから立ち上がれずにいる。

 

「フィリップ、そろそろ決めるぞ」

 

「分かった」

 

Wはドライバーからジョーカーメモリを引き抜き、右腰のホルダーに刺しこんでホルダーのボタンを押す。

アクセルもドライバーのグリップに手をかけ、それをひねる。

俺はゲートライドキーとWライドキー二つを回す。

 

[ジョーカー!マキシマムドライブ!]

 

[アクセル!マキシマムドライブ!]

 

[Gate!W!Maximum World Finish!]

 

俺達は宙に舞い、ライダーキックの体勢をとる。狙いは勿論一点のみ、ナスカインベイダーだ。

ナスカインベイダーに向かって一直線に急降下していく。

 

「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」」

 

「仮面ライダーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

俺達は地面に着地し、動きの止まったナスカインベイダーにもう一蹴り入れて世界を終わらせた。

変身を解いたあと、Wドライバーはフィリップの言う通り二つのロストドライバーに戻っていた。

 

 

 

「もう行くのか?」

 

「あぁ、俺は元々この世界の住人じゃないし、そんなに長くは居られない」

 

「そうか······。フィリップ、またここに戻ってくるのか?」

 

「あぁ、全てが終わったらここに帰ってくるつもりだよ」

 

「なら全力で守らないとな、この町を。いつか帰ってくるお前の為にも」

 

「僕のいない間、町を頼んだよ。照井竜、翔太郎のこと頼めるかい?」

 

「不本意だが、頼まれといてやる」

 

「ありがとう。じゃぁもうここは大丈夫そうだな」

 

フィリップは安心したような表情を見せたまま、虚空へと消えていった。

 

「んじゃぁ、またな二人とも!」

 

俺はマシンゲーターに跨がり、ゲートライドキーでエンジンをかけた。

二人に別れの言葉を告げたあと、俺はグリップを捻って自分の居るべき世界へと戻った。

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