BanG Dream!~隣の天才~   作:TRcrant

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誰か、顔文字のチョイスの仕方を教えてください。
流石に、どの場面でどの顔文字がいいかのチョイスは普段顔文字を使わない私には難しすぎるであります。

というわけで、本篇をどうぞ!


第148話 意外な出会い

「へぇ、意外にしっかり作られてるんだ」

 

プレイを始めた僕が、いるのはのどかな村のような場所だった。

 

「えっと、『旅立ちの村』か。たしかに一番最初に来る場所だしね」

 

そのまんまの名前だなと思いつつ、僕は捜査の確認をしていく。

 

(よし、移動は大丈夫かな)

 

自分のキャラの移動はキーボードの方向キーを使うので、困ることはない。

走ったり、しゃがんだりといった基本動作に関しては今後の課題になりそうだけど。

 

「これがチャットってやつか」

 

画面の右下のほうに表示されるウィンドウが、チャット画面のようでこれを使ってパーティーのメンバーとの意思疎通を行うらしい。

旅立ちの村には、様々なキャラクターがおり、上のほうに名前が表示されている。

 

(というより、この後どうすればいいんだろう)

 

帰る前に、一回みんなでやってみようという話になったので、帰って早々に始めたわけだが啓介と思われるキャラクターが見当たらない。

そもそも、みんながどういう名前にするのかさえも知らない時点で、どうしようもなかったりする。

 

(うーん、これは一回終了して皆に連絡を取ったほうがいいかも)

 

このまま続けても意味がないため、一度出直すことにした僕は、ログアウトをしようとする。

 

「ん? メッセージ?」

 

そんな時、何も表示されていないチャット画面に、見慣れない文字が表示されているのに気づいた。

 

『何かお困りですか?』

 

発言者を示す部分に記された『RinRin』というのが、名前だろう。

画面を見れば、僕のキャラが向いている方向の少し先に立っているキャラクターの上に『RinRin』と表示されていることから、どうやらこの人物が『RinRin』だと思われる。

 

『さっきから同じところをぐるぐる回っていたので……』

 

(あー、そういえばそんなことしてたっけ)

 

考えながら適当に方向キーを押していたので、見ようによっては困り果てた末の行動にもみられてもおかしくはない。

というよりも、実際に困っているのだから何の問題もないわけだが。

 

(ちょっと、話してみようかな)

 

面と向かって話をする現実とは違い、ここはネット上だ。

相手がどんな人物なのかがわからないうえに、やり取りは文章のみ。

気を付けなければ、トラブルにも発展しかねない。

 

(まずは、軽く話をしてみるか)

 

注意するのも大事だが、思い込みは禁物だ。

まずは、相手とコミュニケーションをとってみることにした。

 

『hai』

『ふふ、英字入力になってますよ』

 

気を付けようとした矢先の大失態だ。

どうやら英字入力になっていたようで、思いっきり英文字を送信してしまっていた。

 

『すみません。このゲームを始めて間もないので』

 

とりあえず、ローマ字入力に戻して、改めてメッセージを送り直す。

 

『いいえ、気にしないでください。(^.^)』

 

とりあえず、今ので相手に不快な思いはさせていないようだ。

 

『実は、これから何をすればいいのかがわからず、迷っておりまして』

『最初のクエストはプレイされましたか?』

『いいえ。まだです』

 

RinRinさんの問いかけに、正直に答えた僕は、馬鹿にされるのではと不安を感じる。

こういうゲームをプレイする人の中には、初心者を見下すような人がいるらしいのだ。

 

『でしたら、私と一緒にやりませんか?』

 

だが、RinRinさんから返ってきたのは、僕の予想していたものとは違うメッセージだった。

 

『私は願ったりかなったりですが、いいのですか?』

『はい。ちょうどこれから向かう場所に、探している素材があるので』

 

どうやら、お互いに利害が一致しているらしいので、僕は同行をお願いすることにした。

 

『それでは、お言葉に甘えさせていただきます』

『今、パーティーの申請を送りますね(*^_^*)』

 

そういうや否や、画面上にパーティーの招待状が届いた旨のメッセージが表示されるので、僕は『受け入れ』を選択する。

すると、『RinRinのパーティに入りました』というメッセージが表示され、別画面のほうにはパーティーのメンバー一覧が表示された。

とはいっても、表示されているのは僕の名前である『KAZU』と『RinRin』の二人だけだけど。

 

『早速ですけど、まずは何をすればいいですか?』

『あ、はい。説明しますね(''◇'')ゞ ここは旅立ちの村と言ってNeo Fantasy Onlineの始まりの場所で小さな村なんですけど―――』

「長っ?! そして早っ!」

 

ちょっとした質問だったはずが、返ってきたのはかなり長い文章だった。

しかもすごい速度で次々にメッセージが送信されているおまけつきだ。

 

(それにしても、この人の説明分かりやすいなー)

 

こういったオンラインゲームでは協力プレイなどを行う時には、巡り合わせが大事だというのをどこかで見たような気がする。

組む相手によっては、そのクエストの難易度も大きく変わってくるかららしいが、確かにその通りだ。

RinRinさんの説明は、渡部さんのよりもとても分かりやすくすんなりと頭の中に入ってくる。

 

『わかりやすい説明ありがとうございます。おかげでものすごく勉強になりました』

『いえいえ(^^ゞ』

 

(この人、渡部さんじゃないか?)

 

僕たちに直接した時の説明は、あえて穴をあけておいて、こういった場で完ぺきに説明するための伏線なのかもしれない。

 

(ちょっと聞いてみるか……いや、やめておこう)

 

こういった場で

そういう探り合いをするのはマナー的にどうかと思ったのだ。

 

『あ』

 

そんな時、RinRinさんから謎のメッセージが表示された。

 

『ごめんなさい。KAZUさん、もう一人パーティーに招待してもいいですか?』

 

その一文字に、どのような意味があるのかを考え始めようとしたとき、RinRinさんからメッセージが送られてきた。

どうやら、RinRinさんのフレンド?の人から何らかのコンタクトがあったようだ。

 

(まあ、別に独占したいわけでもないし)

 

『RinRinさんがよろしければ、私はいいですよ』

『ありがとうございます。<(_ _)>それじゃ、ちょっとだけ待ってくださいね』

 

そのメッセージが送られてきて、少しした時システムからと思われるメッセージと共にパーティーのメンバーが一人追加された。

 

『ふっふっふー。深淵の闇より舞い降りし聖堕天使、あこ姫っ! そなたが、妾たちと共に往く者か?』

 

それと同時に、ものすごく濃い自己紹介のメッセージが送られてきた。

 

『あ、はい。KAZUです。よろしくお願いします』

 

そして僕はそれに普通に返す。

というより、ああいう中二病的なキャラ付けは僕には無理だ

 

(一回あこさんにでも習うか)

 

理解できるかどうかは分からないけど

 

『あこちゃん、今日はロコロ鉱山で大丈夫?』

『うん! 平気だよ』

 

(ん? あこ?)

 

二人のやり取りを見て、僕は首をかしげる。

そしてふと気が付いた。

 

(僕の身近にいたっけ、同じ呼び方で呼ばれている人が)

 

そして、RinRinさんも素直にローマ字読みをすると『りんりん』となる。

その呼び方も実際にしている人がいる。

 

(だとすると、この二人って……)

 

白金さんとあこさんじゃないのか、と。

読みたい話はどれ?

  • 1:『昼と夜のChange記録』
  • 2:『6人目の天文部員』
  • 3:『イヴの”ブシドー”な仲良し大作戦』
  • 4:『追想、幻の初ライブ』
  • 5:一つと言わず全部
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