「………………ファッ!?」
暗くぼんやりとした場所にいたはずの私は、いつの間にか変な場所に来ていた。全く色が無くて、物が何もなくて、距離感が全くわからないぐらい広い空間。というか地面すら見えないんだけど、なにここ?
「やぁ」
「ヘァッ!?」
「あっはっは、驚いたかい?」
「ダリナンダアンタイッタイ…」
いつの間にか、黒い革のコート?みたいなの着てる30代ぐらいの顔の男の人が私の後ろに立っていた。正直怖い。そうか、あなたが変態か。お巡りさんこの人です。
「誰が変態だ誰が」
「ヴェ!?私の心を読んだァ!?」
私が驚いていると男の人はあっはっはと高笑いし始めた。この人やばいよ、頭がくるくるぱぁ状態だよ。
「誰が頭くるくるぱぁだ。自己紹介がまだだったね。私は君達人間で言うところの神様というやつだよ」
「あぁ…(哀れみ)」
そうか、この人病気拗らせて不治の病に進化させた病気患ってる…。皆さん、この人のご冥福をお祈りしてください…。
「誰が中二病だ。…ぬぅ、信じないか」
「当たり前です。というかここどこですか?早く帰りたいんですけど。まだ録画したアニメの最終回見てないから早く帰りたいんですけど」
「そうか、まだ気付いていないのか」
「?何がです?」
「先の質問に答えよう。ここは死後の魂が行き着いく場所だ。つまり、君は死んでしまったのだ」
「………は?嫌々、そんなわけないですよ。ほら、足だってあるァァァァァァァァァァァァッ!!??」
キャアァァァァァ!!足の先端消えてるぅぅぅぅぅ!!え?じゃあマジなの?この人神様で私死んだの?は?アニメの最終回見るために学校を乗り切ったのに?
「ウソダドンドコドーン!!」
「だが現実だ」
「ウワァァァァァァァァァ!!」
確かに思い出してみればそうだ。なんか青信号になって横断歩道渡った辺りから記憶がない。
「君は飲酒運転の黒塗りの高級車に撥ねられたんだ」
「え?それって追突される側なイメージなのに?」
「…君、偶によくわからないこと言うね」
飲酒運転って金持ちとかがするイメージないよね。庶民の人がやるイメージ。…そうじゃないよ!今そこ重要じゃないよ!
「あ゛〜…最終回ィィ…」
「待て、まだ諦めるのは早い」
「遅いよ!死んじゃってるもん!遅いもん!今回のアニメは神作だから最終回は特に楽しみにしてたのぉ!」
「その件に関してはどうもしてやらないが、君は死ぬのが予定よりも早すぎた。なので、君に新しく生を与えよう」
「えっ!?マジで!?」
「…立ち直り早いね…」
まさかのコンティニュー!わーい!
「君が元々住んでいた世界には戻れない。が、別世界ならOKだ」
「えっ!?じゃあSAOの世界とか大丈夫なの!?」
「あぁ勿論。なんだったら条件をつけてくれて貰ってもいい」
「わーい!じゃあ早速。えっとね…………
…………。これで!」
「お、おう。じゃあ、確認するぞ?」
「はい(イキイキ)」
「・SAOのNPCとして生きる
・SAO内で自由なネットが使える
・プレイヤーと同じ機能が使える
・SAO内で死んでも消えない
・スタイル抜群の金髪美少女
…………で、いいな?」
「はい(ワクワク)」
あーーー!!夢みたいだー!!自由だー!!好き勝手にやらせてもらえるぅぅぅ!!外見は完全に趣味です。
「では、転生を開始する。死なないように…って、もう死なないようなものなのか。じゃあな」
「はーいっ!」
私が返事すると、私は真っ白な光に包まれて、思わず目を瞑る。レッツゴーネクストラーイフ!!