今回、釣りたかった天使さんが出ます。これ以後、暫くは女の子を追加で釣ることはあまり無くなりますのでご了承ください。
後、愛宕夫妻が住んでいることでオリキャラが1名発生しましたのでご了承ください。
計2名の追加となります。
砂色の景色が広がる出口の無い遺跡のような場所。
そこで黒いドレスを着て、腰を優に通り越す長さの金髪を靡かせる女性が佇んでいた。
等間隔で設置された青白い灯りに照らされ、その金色の髪が光を反射し、人間味を感じさせないまでの魅力と儚さを醸し出している。
石の床を歩き、つまらさそうに髪を弄る美しき女性。緩慢な動きで右手を上空へ伸ばすと、何をするわけでもなく掌を閉じ、暫くしてからそっと開かれる。当然その中には何も掴んでなどはいない。
小さく溜め息を吐く女性。頭上に輝く日輪、背中に生える薄く透明な翼、女性はただの女性ではない。天使と呼ばれ伝承されてきた存在に彼女は酷似していた。
そして女性にはそのまま放っておけば、その場から消えてしまうかのような幻想の如し儚さと美しさがあった。だからこそ、その朧気な三日月のような美しさが失われてしまう懸念から声を掛ける者さえほとんど居はしないだろう。
女性はその唇を震わせ、ぽつりと呟いた。
「今日も暇ねぇ……」
凡そその美貌からは予想できない言葉を呟くと、両手を勢いよく頭に乗せて掻きむしり始める。その様は癇癪を起こした人間に良く似ていた。
「昨日も暇、一昨日も暇、その前も、その前も! その前もその前もその前もずっと暇! なんなのよ! なんなのよもう! 私を攻略する気概のある奴は居ないの!? なんのために
女性は限界まで後方に傾き、それでも限界が来るとそのまま石の床に背中から倒れ伏した。思いの外、軽い音と女性の喚き声が響く。
「わーん! いい加減誰か来てよ! 遊んでよ! 構ってよ! 殺し合いましょうよ! 楽しみましょうよ! このままじゃ私退屈に殺されちゃうわ!」
そう言ってゴロゴロと石の床でのたうち回り始める女性。しかし、この巨大で広大なばかりの一室では彼女以外に生物の姿すらいるようには見受けられない。故に見ているだけで虚しさすら覚えたことだろう。
「ミカエルもラファエルもウリエルも
大の字で寝転んでいるにも関わらず、さっきまでの気品と魅力をまだ三割程は保っているのだから女性の美貌は天上のモノと言えよう。
「というか今、外の世界はどれぐらいの時代なのかしら? ある程度は引き籠っていたのを覚えてるんだけど……いつからか日を数えるのを止めてしまいましたものねぇ……」
女性は目を瞑りながら何やら思考し始めた。
すると女性の後方で何かが軋むような音が響く。そして暫くすると小さな足音が響き、それは女性の頭部の辺りで止まった。目を閉じたままでも顔に影が掛かった事で女性は口を開いた。
「んー? また、オーフィス? 生憎何度来ても答えは一緒よ。グレートレッドは殺らないわ、だってあんなのと戦ってもつまらないですもの。私は心踊るような戦いしかしないのよ」
依然として目蓋を閉じながらさっきまでの様子と発言が嘘のようにそんなことを呟く女性。美貌だけでなく切り替えの速さも一級品らしい。
「だから勧誘はノーセンキュー。というか入り口から入ってきなさいよ。そうすれば私あなたとなら喜んで殺し合……」
女性はゆっくりと上半身だけ起き上がると後ろを振り向いて目を開いた。そしてその直後に彼女は動きと口を止め、目を大きく見開く。
「へ……?」
何せそこにはまだ二桁にも満たないように見える少年が立っていたからである。女性を覗き込むような形で不思議そうな顔をしていた。
更に周囲を見渡せば場所が石造りの空間から、現代ならばどこにでもあるような防波堤から見える海原の光景が広がっている。明らかに女性が元いた場所ではない。
少年は真っ直ぐに女性の目を見つめ、止まったままの女性もただ見つめ返す時間が続く。
「ど……」
暫くそうしていたが女性から先に動き出し、その唇から言葉を紡いだ。
「どちら様ですか……?」
これがとある女神を名乗る破壊天使さまと少年の奇遇のお話である。
◆◇◆◇◆◇
『Aaaaa――』
今日も今日とて釣り日和。最早いつも通りの光景となりつつあるお隣のティアマトさんを横目にボーッとしながら釣糸を眺めていた。
ふと糸が引いたので片手で釣り上げると魚の縦縞が横縞に変わるのが見えた。
「カツオか……」
50cmぐらいだな。少し小ぶりな気もするがまあまあといったところだろう。
俺は異空間からポン酢、オリーブオイル、生姜、ニンニク、おろし金、お皿を取り出して並べる。
それからカツオを三枚に下ろして解体し、適度に形を整えてから炎で炙る。
お皿に盛り付けながら調味料で味を整え、それから一本のやたら仰々しい剣を取り出し、炙ったカツオを切り、ティアマトさんの前に出した。まあ、普通のカツオの叩きである。
ティアマトさんはとても嬉しそうにどこからか取り出したマイ箸で食べ始めた。
「なんか大物釣りたいねぇ、ティアマトさん」
『Aaaaa――♪』
クジラとか釣りたいなあ。
「おっ!」
『――!』
そんなことを考えていると竿が引き、糸を巨大な水紋が浮かび始める。これはかなりの大物だと言えるだろう。
俺は神器で獲物を絡め取ると勢いよく引き上げた。
釣り上げたのは黒いドレスを身に纏い、金髪の長髪をして三日月の形をした杖を持った"天使"であった。その翼は他の天使とは違い、トンボのように薄く光の加減で白や虹色に見える美しいものだが、サインポールのように上から下へと絶えず生成と消滅を繰り返しているように見える。
俺でさえ一目で強そうと感じる程の光力や気迫を持っていた。
「キャー! また、釣られちゃった☆」
まあ、持っているだけで中身はこの通りなのであんまり気にならないがな。
俺は釣れた天使から神器を離し、また海に糸を垂らした。
「ティアマトさんはどんな魚食べたい?」
『Aaaaa――』
「金目鯛かー、美味しいから釣れるといいね」
「え……? あの……」
金目鯛は水深500~600mぐらいにいる深海魚だから普通に釣ると大変なんだよな。まあ、この釣りだと完全にランダムなので聞いたところで仕方のない話だが、こういう何気ない会話が大事だな。
「あ、そうだ。ティアマトさんはあたりめと燻製さきいかどっちがいい?」
『Aaaaa――(さっさっ)』
「両方かー」
「ちょっといい……? ねえ……?」
手に持って見せた結果、袋を両方持っていかれてしまった。これは"めっ"しなければいけないかもしれない。
『Aaa――♪』
「…………まあ、いいか」
「あのいいですか……?」
この美味しそうに物を食べる笑顔を見ていると自然にこちらまで嬉しくなるというものである。
それにしてもティアマトさんは可愛らしくて、綺麗で、優しくて、食いしん坊なだけの女性なのにこのどこが不満で引きずり下ろされたのだろうか? とりあえず、もしティアマトさんがいた世界のマルドゥークとか言う神を見掛けることがあったらよく炙っておく事にしよう。
「うぐぅ……ひぐっ……マモルくんが構ってくれません……」
……………………そろそろ対応するとするか。
「なんでしょうか"イセリア"さん……?」
「――!」
そう、釣り上げた天使――"イセリア・クイーン"さんに問い掛けると、泣き顔からパァっと笑顔に変わり、ものすごい勢いで俺の隣までやって来た。
「もう、聞こえてるじゃないですか!? …………じゃなくて――聞こえているなら答えなさい、社会のルールよ?」
言い直して今更威厳を保てると思っているのだろうか? そもそもあなたにだけはルールを説かれたくないな……。
「で? "元ガブ"さんが今日は何の用でしょうか?」
「元ガブ……新しいガブリアスの型かしら……はっ! 誰が"元ガブリエル"よ!? 今でも"ガブリエル"よ! 見なさいこの美貌を! スタイルを! 肌艶とか諸々を!」
そう言いながら何やらくねくねし始めるイセリアさん。しかし、本当にどこからどう見てもクッソ美人なため、ぐうの音も出ないが、それを語らずにしておく。
彼女の名前は自称、イセリア・クイーン。本名は"ガブリエル"という四大天使の一人である。まあ、ガブリエルの頭に"元"が付くのだがな。
昔、聖書の神の下でガブリエルをしていたが、色々あって叛逆したらしい。その時に天使の枷を解くために
結果は暇そうなイセリアさんがここにいる辺りから察して欲しい。まあ、身の丈にあったモノを創造するべきだったという教訓になろう。
「それに釣ったのはマモルくんよ!? エッチ! そんなに濡れ濡れのパツキン巨乳な絶世の美女がお好み!?」
「最近、週5で釣られる人が俺のせいなわけないんだよなぁ……」
『Grrrr……』
「~♪ ~♪」
趣味妨害もいいところなので止めていただきたいのでティアマトさんとジト目で眺めるが、本人は目を合わせず、やたら綺麗な音色の口笛を吹くばかりである。
まあ、イセリアさんとの付き合いは親の次に長い付き合いになるので、今更なところではあるが、この人は煩く、ウザく、ナルシストで、構ってちゃんと大分アレな人なため、対応していると疲れるのだ。その上、微妙に言葉に打たれ弱く、あんまり精神攻撃していると素の言葉使いが出たり、泣いたりもする。その辺りはちょっとギャップ萌え。後、ハムスター飼ってる。
今のガブリエルとして役目を勤めているイセリアさんと瓜二つな女性のガブリエ・セレスタさんは、優しく慎ましやかでちょっといたずら好きな可愛らしくも美しい女性だというのにな。こっちもハムスター飼ってる。
あ、語弊はないように言っておくが、パツキン巨乳は大好きである。銀髪か白髪なら尚よい。更に言えばジャンヌみたいのがよい。ちなみに俺も二人から貰ったハムスター飼ってる。
「あら……?」
するとイセリアさんはカツオの叩きを作るために使っていた剣に目を向けた。カツオの血とポン酢とオリーブオイルに少し濡れ、若干生姜とニンニクが表面にこびりついている。
その状態を見たイセリアさんはポカンと口を開け、ぷるぷると震えた後、口を開いた。
「わ、私の"
それはイセリアさんから貰った"咎人の剣 神を斬獲せし者”であった。
「たた、たい……大切にしてくれるって言ったじゃないですか!? どうしてこんなことになってるんですか!?」
俺の両肩に手を乗せてガクガクと揺さぶってくるイセリアさん。俺としては最大限使っているつもりなのだが……。
俺の炎だってそうだが、使わずに死蔵される程可哀想なことはないだろう。だから何かしらに使ってあげなければならないだろう。別に俺はいつでも何かを斬りたい等と飢えてる辻斬りさんでも、魔剣やら聖剣やら神剣やらに思い入れがあるわけでもない。というか、最終的に己が信じれるのは拳だけである。ならば始めから拳を極めればいいのだ。
ちなみに最初はとても得意気な顔で"10回私を倒せたら差しあげましょう"等と、そんなこと出来たら今頃俺は世界の王にでもなってそうなことを言われた。
なので剣は父親から習ってジャンヌ等には俺が剣の師になったので使えなくもないが、ステゴロの方がインファイトが楽なのでいらないということをずっと強調していたら――。
"何でですか!? あなたも神剣グランス・リヴァイバーでいいとか言う口ですか!? 男の子はロマンの塊なんでしょう!? 実質ランダム攻撃力の何がそんなに悪いんですか!?"
等とよく分からないことを言い始め、この剣が強いということを証明したいとのことで無料で貰ったのがそもそもの始まりなのだ。
「そうですけど……うぅ……カツオ風味ぃ……」
「それより何か用件があったんじゃないですか?」
「あっ、そうだったわ!」
イセリアさんはガバッと顔を上げると、剣のことは忘れたかのような笑みで当たり前のように最新型のスマートフォンを取り出す。そして、"1000種を超える美麗カード!本格スマホカードバトル"との謳い文句のゲームアプリを起動すると、デッキ編集画面を出して来た。
そして、CVがギロロ伍長のレジェンドレアカードが3枚だけ入っている。うわ……それに加えてなんだこのエーテル量は……六桁後半あるぞ……。
「組み方わからないからハイランダーデッキ作って!」
ハイランダーとはカードを重複させずに全て1枚だけ入れて作られたデッキ、或いはそのデッキ同士を用いた対戦形式を指す。このゲームに関してはハイランダーっぽいものかつ前者を指す。
まあ、そんなことは正直どうでもよく、重要なのはこの天使さまはたったそれだけのために釣られて、防波堤でアレだけ騒いでいたということだろう。SNSアプリもインストールしてるし、俺の宛先もあるハズだからぜひともそちらを使って欲しかったものだな。
俺は満面の笑みを作ると、優しく柔らかな抑揚で言葉を開いた。
「そのゲームはジャンヌの方が詳しくて強いですよ? ちなみにジャンヌは家にいます」
「え? そうなの?」
そう呟くとイセリアさんは少し考え込む素振りをしてからふわりと浮き上がり、家の方へ身体を向けた。
「待ってて黒いジャンヌちゃーん!」
一瞬で音速の壁を突破し、戦闘機が裸足で逃げ出すような地表スレスレの軌道を描きながらイセリアさんは飛んで行った。
俺はやりきった笑みを小さく浮かべ、ポツリと口を開いた。
「嵐のような人でしたね……」
『Aaaaa……?』
ヒヒヒ、"後でジャンヌに怒られるよ?"ってティアマトさんや。俺はスマートフォンを取り出し、SNSアプリに来たジャンヌの通知を読んだ。
[アンタ,オボエテナサイヨコノヤロウ]
この通り、もう手遅れです。
とりあえず暫くの平穏は約束されたので、ジト目のティアマトさんの視線を受けつつ、剣やお皿などを片付けてから釣りを再開することにした。
◇◆◇◆◇◆
『Aaa~♪』
再開してから最初こそジト目だったティアマトさんだったが、何故か続け様に7~8匹も金目鯛が釣れたため、とてもご機嫌な様子である。なんだか、ティアマトさんがいると、無茶苦茶ツキがいい気がするんだよなぁ。
「ん……?」
するとこの防波堤に人が歩いてくるのが見えたことでそちらに意識を向ける。
というのもここは見晴らしは非常に良いが、ぶっちゃけ交通の便が最悪な場所にある割には、普通の釣りで穴場という程魚が釣れる場所でもないので余程酔狂な釣り人か、俺とその関係者ぐらいしか来ない。
そのシルエットに見覚えがあるため、どうやら後者のようで、徐々に姿が鮮明に映った。
その姿は端正な顔立ちに灰色の髪と瞳をしており、髪は姫島さん並みにかなり長い。まだ、若干幼さが残るが、それでも約束された美女になるといった容姿を既にしている。
それにしても なんでこうハーフの女性は美しく見えるんだろうな。俺もハーフだが、比べれば全然だろう。
彼女は俺の隣までやって来ると隣に腰を下ろして口を開く。
「こんにちは、マモル先輩」
「こんにちは、かぐやちゃん」
彼女の名は"八重垣"かぐや。俺のひと学年下という扱いで駒王学園に通っている"悪魔と人間のハーフ"だったりする。
一見したところDQNネームのようだが、漢字で書くと迦具夜になる。やっぱりDQNネームだが、フォローすると迦具という字には輝きや火という意味があり、親父の名にあやかったのだろう。愛宕家と家族ぐるみの付き合いになったばかりにちょっと悪いことをしたかも知れない。
まあ、家族の付き合いといっても向こうの両親が親父を神のように――いや、実際神なんだが、よりにもよってあの親父を神のように慕っているせいか、かぐやちゃんも何故か小さい頃から俺にべったりだったりする。
まあ、気分的にはちょっとした妹だな。
「今日はどうした?」
「うふふ、用がなければ来てはいけませんか?」
もちろん、そんなことはない。だが、こんなつまらない男に年頃の乙女が時間を割くのも如何なものかと思っただけである。
そのまま彼女はころころと笑い、嬉しそうに口を開く。
「冗談です。レーティングゲームに関わったって聞きましたよ?」
「情報が早いな……」
とは言ってもグレモリー眷属とライザー眷属とのレーティングゲームは既に先々週程の話。言うほど早くもないな。
あの後、ライザーは軽い
それにしてもイッセーはいつの間に殺さないギリギリのところの一撃をぶち当てる技術なんて身に付けたのだろうか? ただの偶々か、はたまた殺され過ぎてなんとなくわかったのか、疑問はあるが、まあ、イッセーが格段に強くなったという結果があるのでいいだろう。
マジな話、今のイッセーなら"聖書の堕天使"とかと真っ正面から戦っても結局いい勝負になるんじゃないかな? まあ、そんな機会があるわけないか。
「何、クラスメイトがグレモリー眷属の兵士でね。折角だから少し鍛えてやっただけだよ。まあ、数合わせにジャンヌも参加したけどな」
「マモル先輩の特訓かぁ……」
何故かかぐやちゃんの澄んだ瞳が濁った気がするが気のせいだろうか?
「それより、剣の鍛練は上手くいってる?」
「え……? も、もも……勿論ですよ!」
そうか、そうか、それはよかった。かぐやちゃんは1日だけ俺が稽古をつけたことがあったが、途中で見ていた"元聖剣使いのお父さん"に何故か涙ながらで"お願いですから……お願いですからもう止めてください……ッ!"等と言われてしまったので反省だな。
やっぱり女の子には少しハード過ぎたのかな? 最初はやはり死すら認識出来ない速度で殺すのではなく、死を自覚出来るぐらいの速度で殺すべきだったのだろう。
その点、イッセーでは反省を生かせたな。うんうん。
ちなみにかぐやちゃんもお父さんからの遺伝か、聖剣因子を持っていたりする。その上、お母さんの遺伝で"無価値"にさせることも得意である。属性てんこ盛りだな。
「あ、先輩知ってます?」
もちろん、知らないので俺は聞き返した。
それによるとなんでも教会保有の聖剣エクスカリバーが数本強奪されたらしい。
エクスカリバーと言えばかつて最強とも謳われた伝説の聖剣だったが、大昔の戦争で折れた。その破片を教会が回収し、錬金術を用いて7つの特性を
「怖い話ですよね……でもいいなぁ……エクスカリバー。盗られるぐらいなら私が一本ぐらい欲しいです……」
うっとりしたような凡そ剣に対しての想いとは思えない表情を浮かべるかぐやちゃん。それを見て、年頃の女の子がそれでいいのかと思うと同時にとあるモノを思い出した。
「あ、そう言えば持ってたな」
「え……?」
「えーと……確かこの辺りに……」
俺は倉庫代わりの異空間を開き、その中に手を突っ込んで目的のモノを探す。そして、色々なガラクタだったり、調味料だったり、食器だったりを手に取っているうちに目的のモノを発見して引き抜く。
うわ、かなりホコリ被ってるなコレ。
「ほら――」
丁寧にホコリを取りつつ鞘から抜いたそれを見せたかぐやちゃんは唖然とした表情で固まっていた。
「親父が昔、俺の誕生日プレゼントとしてどっかから拾ってきた"
次の瞬間、かぐやちゃんの叫び声が海原に木霊した。
~当時人物~
八重垣かぐや(迦具夜)
とある無価値の能力を持つ女性悪魔と、とある元聖剣使いの段階との間に出来た子供。かなりのバトルエリート血統。葵とはひとつ歳の離れた幼馴染みになり、未だに葵に妹のように扱われていることが、彼女の最近の不満。かなりの刀剣マニアで1日中剣の図鑑を見ていても飽きず、楽しそうにしているちょっとアレな娘。
~釣果~
イセリア・クイーン
この小説のむろみさん枠兼リヴァイアさん枠。本名:ガブリエルさん。イカれた実力と、イカれた性格をしたなんかスゴい天使。自称女神だが、ヒノカグツチの神性特効が入らないので一応、天使である。スター"オーシャン"。