「ちょっといいか?」
そう俺が白ローブの2人組に尋ねると急に
「やっと私たちの話を聞いてくれそうな人間が話しかけてくれたぞ!」
「ええ!やっぱり主は私たちを見放さなかったのよ!」
「なぁ、ちょっといいかな、聞きたいことがあるんだが」
そう俺が聞くとハッとしたようにこちらに向き直り
「ああ、すまない私もちょうど道案内をできる人を探していたんだ、ちょっと駒王学園までな」
「なぜに、駒王学園に?」
「君には関係ない話なのだ、どうか何も聞かずに案内してもらえないだろうか?」
どうみても怪しいが聞いたところで言ってくれなさそうなので、案内することにした。
達也たちからはお節介も程々にな、という視線を向けてきていたがそれにはあえて気づかない振りをしたのだった
「着いたぞ、ここが駒王学園だ」
「案内感謝する。ここまでで充分だ」
そして、この恩はいつか必ず返そうといい校舎内へと入っていった。俺たちは1度部室へと戻った
「あら、どうしたの。何か忘れ物かしら。まぁ、呼ぼうと思ってたからちょうどいいのだけど」
その言葉に疑問を持つものもいたが
「部長、聖剣持ちがここに来るんでしょう?」
そう俺が言うと驚いたと言うように
「あら、なんでそのことを?」
「そりゃあ、俺たちが今その聖剣持ちをこの学園に案内したからですが?」
その言葉に驚いたのは部長ではなく一誠たちだった。どうやら気がついていなかったようだな、俺たちが案内していたのが聖剣持ちだったことに(一誠は仕方ないっちゃ仕方ないが)
そういう話をしているとコンコンと扉がノックされ、部長がどうぞというとさっきの2人組が入ってきた
「失礼する」
入ってくると俺たちに気づいたのか
「君は先程の、何故ここに?」
「部員だから?」
何故って聞かれたらそう言うしかないよね、だって部員だし
そう思っていると部長が
「教会側の人間が何か用かしら」
「その前に何故人間がここに居るんだ?」
「俺は先輩の協力者だからだ」
そういうと
「なるほど君は悪魔側の協力者ではないと?」
「ああ、そうだ。まぁ、簡単に言えば俺と先輩の仲間にお互いに手を出さないための同盟とも不可侵条約とも言える関係だな」
「わかった、ではリアス・グレモリー話を始めようか」
それから話をずっとしているがかなり面倒なことだと聞いていると思えてくる。肝心な部分だけだと教会から聖剣が三本盗まれてそれを取り返すかまたは破壊の任を受けているのだがその最中に悪魔側に邪魔されると面倒だから手を出すなという事だった
「その聖剣、俺たち人間側が破壊する分には問題ないんだよな?」
「何を言っている?人間にそんな力はないだろう」
確かに普通の人間にはないわそんな力。『普通』の人間にはな
「安心しろ、俺たちは普通の人間じゃないからな」
「そうか、なら好きにしたまえ」
そういい、去ろうとした時に彼女たちは地雷を踏んでしまった。
そう、絶対に触れてはいけないものに……