オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか   作:チョウハジメ

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ベート

無事『怪物祭』を成功させたシン。今日も今日とてラウルとダンジョンから帰ってきて、一緒に廊下を歩いていると知らない狼人(ウェアウルフ)とガレスが前方を歩いているのを見えた

 

 

シン「ねぇ、ラウル。あの狼くん知ってる?」

 

 

ラウル「うーん、どっかで見たことあるような……あ!思い出したっす!【ヴィザール・ファミリア】の【凶狼(ヴァナルガンド)】のベート・ローガっすよ!なんでここに?」

 

 

シン「誰だそれ?」

 

 

ラウル「最近までオラリオで最も勢いのあるファミリアの団長として有名でしたよ!ていうか覚えてないんすか?昨日の酒場でガレスさんに喧嘩吹っ掛けて吹っ飛ばされた狼人!」

 

 

シン「いや知らん。途中からアスちゃんの所でディオとデメちゃんで飲んでたからな。いやー、あの『神酒』うまかったなー。無理言ってソーマから貰ったかいがあったよ」

 

 

シンは【ソーマ・ファミリア】のホームに行って直接ソーマから完成品の『神酒』を貰ったのだ。ソーマの目の前で『神酒』を飲んで、魅了されなかった事にソーマは驚いていたが……

 

 

ラウル「アスちゃん?ディオ?デメちゃん?」

 

 

シン「アスちゃんはアストレアで、ディオがディオニュソスで、デメちゃんがデメテルだよ」

 

 

シンは27階層の悪夢の時助けた【アストレア・ファミリア】の主神アストレアと、同じく助けた【ディオニュソス・ファミリア】の主神ディオニュソスと、ディオニュソス経由で仲良くなった【デメテル・ファミリア】の主神デメテルとよく飲んでいる

 

 

ラウル「神を愛称で呼ぶシンさんは大物っすよね……」

 

 

シン「それで話を戻すと、その狼くんがなぜここに?」

 

 

ラウル「もしかしたら【ロキ・ファミリア】に入るのかしれないっすね。噂では【ヴィザール・ファミリア】が【凶狼】を残してオラリオを去ったらしいっすよ」

 

 

シン「ほーん、なら直接聞くか」

 

 

シンはベートの所に走っていった

 

 

ラウル「待ってっす!シンさん!」

 

 

シン「こんちはー、ガレスと狼くん」

 

 

ガレス「おぉ、シンか」

 

 

ベート「あぁ?誰だおめぇ?」

 

 

シン「さぁ?誰でしょう?当っててっみてー♪」

 

 

ベート「おめぇみてぇな弱い奴なんて知らねぇわ」

 

 

シン「え?俺って?ラウル」

 

 

ラウル「あんたが弱かったら全人類が弱い事になっちゃうっすよ!?」

 

 

シン「だよね」

 

 

ガレス「めんどくさくするな、シン。ベートよ、こいつは最上 シン、【一方通行】の方が分かりやすいかのう」

 

 

ベート「こいつが【一方通行】!?弱そうじゃねぇか」

 

 

シン「だそうですよ?ラウルさん」

 

 

ラウル「……俺は知らないっす」

 

 

ガレス「そんなに言うなら戦ってみろ、ベート。ロキから恩恵は刻んで貰ったろ?」

 

 

ベート「あぁ!やってやろかじゃねぇか!」

 

 

シン「え?俺に拒否権は?」

 

 

ガレス「あるわけなかろう」

 

 

シン「人権無視だ!?ラウル~、助けて~」

 

 

シンはラウルの方を向いたがラウルは目を逸らし、こちらを見ようとしない

 

 

シン「この場に味方はいないのか……」

 

 

ベート「やるのか!?やらねぇのか!?」

 

 

シン「はいはい、やりますよ」

 

 

ガレス「よし、修練所に行くぞ」

 

 

シン「はーい、ラウルも来いよ」

 

 

ラウル「いや俺は……」

 

 

シン「テレポート」

 

 

ベート「は!?あいつどこ行った!?」

 

 

ガレス「先に修練所に行っただけだ」

 

 

 

******

 

 

 

修練所

 

 

シン「ガレスたち遅いなー」

 

 

ラウル「当たり前っすよ!シンさんみたいに転移出来る訳じゃないんすから!」

 

 

シン「そんなもんかねー、あっ、そうだ。ねぇねぇラウル」

 

 

ラウル「なんすか?」

 

 

シン「最近さ、これ作ってみたんだよ」

 

 

シンはポケットから試作品の拳銃を取り出した

 

 

ラウル「なんすかそれ?」

 

 

シン「これはね、拳銃またの名をハンドガンという種類の武器です!この拳銃の固有名は『デザートイーグル』。試作品だけど凄いんだよ!見てて」 

 

 

シンはポケットから10cmくらいの魔石を取り出し、上空に転移させた

 

 

バンッ!

 

 

そしてシンは魔石を見事撃ち抜いた

 

 

ラウル「おーー!凄いっす!」

 

 

シン「構造は説明するのめんどくさいから、単純に弾丸を打ち出す装置なんだよ。

このマガジンに弾丸…火薬代わりで魔石をすり潰した物に反動に耐えうる金属で作った弾を入れて カチャッ 本体にいれる。そして撃つ」

 

 

バンッ!

 

 

発射までの過程を実演しながら説明した

 

 

ラウル「すげー!」

 

 

シン「これは多分モンスターよりも対人用かな」

 

 

ガレス「おー来たぞ!」

 

 

シン「やっと来たか。早く終わらせよ、やること沢山あるし」

 

 

ベート「ふん!お望み通り、終わらせてやるよ!オラッ!」

 

 

ベートはシンに不意打ちのように蹴りをかまそうとした

 

 

バンッ! バンッ!

 

 

ベート「グハッ! グフッ!」

 

 

シン「残念、不意打ちするの知ってるよ」

 

 

しかし、シンはベートよりも早く『デザートイーグル』でベートの両脚を撃ち抜き、戦闘不能にした

 

 

シン「反動が大きいな、それにフレームにひび割れちゃったし。改良の予知ありだな。あっ、はい狼くん、ハイポーション」

 

 

シンはベートにハイポーションを両脚にかけた

 

 

ガレス「……あれはなんじゃ?」

 

 

ラウル「シンさんが作った弾丸を撃ち出す装置らしいです」

 

 

ガレス「……凄いのう」

 

 

ベート「次は武器無しでやれ!」

 

 

怪我が治ったベートはそう言い放った

 

 

シン「え?やだよ、めんどくさい」

 

 

ベート「あぁ!?やれや!?」

 

 

シン「めんどうだな。はいはい、やりますから」

 

 

シンは『デザートイーグル』をポケットにしまった

 

 

シン「どうせ狼くんじゃ俺に勝てないし。てかレベルが上な俺に勝てるわけないじゃん」

 

 

ベート「知るか!?オラッ!」

 

 

ベートはシンを蹴った。しかし

 

 

ベート「グハッ!」

 

 

ベートの脚は曲がってはいけない方向に曲がってしまった

 

 

シン「とりあえず俺の『反射』を突破出来てから言うんだな」

 

 

ラウル「……容赦無いっす、シンさん」

 

 

ガレス「……そうじゃのう」

 

 

ラウル「ガレスさんはあの『反射』を突破出来たんっすか?」

 

 

ガレス「シンがLv.3の時には突破出来たがLv.4になってからまだ一回も突破したことないのう」

 

 

ラウル「……シンさん凄いっす」

 

 

シン「これはエリクサーがいるか?……はい、エリクサー」

 

 

シンはベートの負傷している脚にポケットから取り出したエリクサーをかけた

 

 

シン「用事は済んだでしょ?自分の部屋に帰っていい?」

 

 

ガレス「いいぞ、じゃあなシン」

 

 

シン「バイバイ、ガレス」

 

 

ラウル「俺もロキの所でステイタス更新してくるっす。さようなら、ガレスさん」

 

 

ガレス「じゃあな」

 

 

修練所からシンとラウルが出て行った

 

 

ガレス「悔しいか?」

 

 

ベートは腕で顔を隠しながら仰向けになっていた

 

 

ベート「……そんなことねぇよ」

 

 

ガレス「そりゃ、悔しいだろうな」

 

 

ベート「悔しくねぇって言ってんだろうが!?」

 

 

ガレス「シンの強さはオッタルを超えておる。あやつは最強では飽きたらず、無敵を目指しとる」

 

 

ベート「……」

 

 

ガレス「それでも尚、諦めよりも悔しさが勝ならおぬしは強い」

 

 

ベート「……」

 

 

ガレス「どうじゃ?シンを超えるか?」

 

 

ベート「……あぁ、超えてやるよ。いつかあいつを倒して、俺が最強を越えた無敵になってやるよ!!!」

 

 

この日、ベートは新たな目標が出来たのであった

 

 

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