オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか   作:チョウハジメ

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27階層の悪夢は1月の間に起きた設定です


ヒリュテ姉妹

桜の季節である4月、今シンは黄昏の館の中庭でラウルと一緒に抹茶を飲みながら、お菓子を摘まんでいた。

 

 

ラウル「シンさんの抹茶、日々美味しくなってるっす」

 

 

シン「てしょ?結構練習してるからね。あっ、そういえば」

 

 

シンはポケットから一丁の拳銃とマガジン4つを差し出した。

 

シン「はい、完成品の拳銃。固有名『コルトガバメント』」

 

 

ラウル「これって!?ついに完成したんすか!」

 

 

ちなみにシンの拳銃は『H&K USP』と『デザートイーグル』である。

 

 

シン「昨日徹夜で頑張って完成までこぎつけたんだ。この拳銃は絶対に盗まれるなよ?この拳銃はLv.1でも弾丸が当たればLv.6も殺せる代物だ、細心の注意を払って管理するように」

 

 

ラウル「は、はいっす!」

 

 

シン「弾は僕の倉庫にあるから勝手に取ってっていいからね」

 

 

シンは黄昏の館の近くに自分専用の倉庫を買った。そこで銃の作成や色々な物の保管、管理をしている。ラウルだけはこの倉庫の合い鍵を持っているので自由に出入り出来るのだ。

 

 

ラウル「分かったっす!」

 

 

ラウルは拳銃とマガジンを装備した。

 

 

シン「あれ?あそこにいるアマゾネス誰だろ?」

 

 

ラウル「どこっすか?」

 

 

シン「あそこの通路」

 

 

シンはアマゾネスがいる場所を指差した。

 

 

ラウル「あっ、本当っす。リヴェリアさんと一緒にいるっすね」

 

 

シン「よし、見に行こう」

 

 

ラウル「ちょっ……」

 

 

シン『テレポート』

 

 

シンはラウルに触れリヴェリアの目の前に来るよう演算し、転移した。

 

 

 

******

 

 

 

ティオナ「ねぇねぇ、ティオネ!このホームでかいね!」

 

 

ティオネ「そうね。それにしても、さっき中庭にいた二人は何をしてたの?リヴェリア」

 

 

リヴェリア「……あいつらの事は気にするな」

 

 

ティオネ「は?なんでよ?」

 

 

リヴェリア「直に分かる………ほらな」

 

 

シン「ちょりーす!俺、参上!」

 

 

ヒリュテ姉妹「「……え?」」

 

 

いきなり現れた人にティオネとティオナは困惑した。

 

 

ラウル「なんすか!?その挨拶!?ふざけてるんすか!?」

 

 

シン「いや、ふざけてない。超真面目」

 

 

ラウル「どこがっすか!?」

 

 

リヴェリア「おい、お前らうるさいぞ」

 

 

シン「いやーごめんごめん、リヴェリアママ」

 

 

リヴェリア「おい」

 

 

シン「いや、でもママって年齢でも無いな。それならおばあちゃんか?」

 

 

リヴェリア「……」

 

 

シン「いや、でもエルフ的にはまだ若いのか?うーん、よし。

ちょりーす!リヴェリアおばあちゃん」

 

 

リヴェリアはシンにそう呼ばれた瞬間シンの顔面に向かって殴った。

 

 

リヴェリア「グハッ!」

 

 

しかしリヴェリアの攻撃は反射され、リヴェリアの腕から血が流れている。

 

 

シン「一応そこまでダメージが無いように演算組み直したけど、怪我しちゃったな。はい、ハイポーション」

 

 

シンはリヴェリアの腕にハイポーションをかけた。

 

 

ティオナ「何今の……」

 

 

ティオネ「なんで殴った方が怪我してるのよ……」

 

 

シン「治療が終わったことで、俺の自己紹介をしようと思います。俺は最上 シン。今は一応【ロキ・ファミリア】の幹部してるんだよね?ラウル」

 

 

ラウル「当たり前じゃないっすか……」

 

 

シン「多分【一方通行】って言えば分かるかな?」

 

 

ティオネ「【一方通行】!?階層主をソロ・無傷で倒す化け物!?」

 

 

ティオナ「この人が!?」

 

 

シン「……俺ってそんなに弱そうかな?」

 

 

ラウル「……」

 

 

ラウルはシンから目を逸らした。

 

 

シン「ラウルもそう思っていたのか。俺は今、もの凄く悲しいよ」シクシク

 

 

シンは嘘泣きをしだした。

 

 

ラウル「シンさんの事は置いといて、えっとあなた方は誰っすか?」

 

 

リヴェリア「紹介してなかったな。こいつらは今日【ロキ・ファミリア】に入団した姉のティオネ・ヒリュテと妹のティオナ・ヒリュテだ」

 

 

ティオネ「私が姉のティオネ・ヒリュテよ。これからよろしく」

 

 

ティオナ「私はティオナ・ヒリュテ!よろしくね!」

 

 

ラウル「俺はラウル・ノービスっす」

 

 

シン「」ジー

 

 

シンは嘘泣きを止め、ティオナをジーと見ていた

 

 

ティオナ「えっと、何かな?」

 

 

シン「いや、可愛いなーって思って」ジー

 

 

ティオナ「へ?///」

 

 

ティオネ「おい!私の妹をたぶらかそうとするな!」

 

 

シン「いやいや、たぶらかそうとしてないからね!?普通に可愛くない?ラウル」

 

 

ラウル「知らないっすよ……」

 

 

シン「ラウルの目は節穴か?こんなに可愛いだろうが!【ロキ・ファミリア】の女性陣って俺のタイプいないんだよ。その点、ティオナは俺のタイプにドストライクなんだよ!」

 

 

ティオナ「///」モジモジ

 

 

ティオネ「おい!ティオナをたぶらかそうとすんじゃねぇって言ってんだろうが!!!」

 

 

シン「ティオネって怒ると男口調になるんだね。なんか様になってるわ、表では清楚系を装って、裏では散歩感覚で人から金巻き上げてそう」

 

 

ティオネ「あぁん!?」

 

 

リヴェリア「はぁ、うるさいぞ。落ち着け」

 

 

シン「ティオネだけが落ち着いてないです」

 

 

リヴェリア「お前が煽る真似をするからだ」

 

 

シン「気をつけまーす」

 

 

リヴェリア「はぁ。そうだ、お前らは歳が近い。親睦のためにも今から一緒にダンジョンに潜ったらどうだ?」

 

 

ラウル「止めといた方がいいっすよ!?」

 

 

シン「おい、ラウル。何故止める?」

 

 

ラウル「あんたと行くと死ぬかもしれないからっすよ!?」

 

 

シン「酷いなー、俺が鬼畜みたいな言い方して」

 

 

ラウル「その通りだわ!?」

 

 

シン「まぁ、ラウルの事は置いといて。俺はいいよ、ティオナともっと一緒に居たいからね」

 

 

ティオナ「わ、私もいいよ///」

 

 

ティオネ「ティオナが行くなら私も行くわよ」

 

 

リヴェリア「決まりだな」

 

 

ラウル「えっと、俺に拒否権は……」

 

 

シン・リヴェリア「「無い」」

 

 

ラウル「ですよねー」

 

 

シン「ティオナとティオネはLv何?」

 

 

ティオナ「私はLv.3だよ!」

 

 

ティオネ「私もLv.3よ」

 

 

シン「なら深層でも大丈夫だな」

 

 

ティオナ・ティオネ「「……は?」」

 

 

ラウル・リヴェリア「「はぁ」」

 

 

ティオナとティオネはシンの発言に耳を疑い、ラウルとリヴェリアはいつもの事なのか溜め息をついた。

 

 

ティオネ「……今なんて言ったの?」

 

 

シン「深層でも大丈夫って言った」

 

 

ティオナ「えぇーーー!?」

 

 

ティオネ「あんたおかしいでしょ!?」

 

 

シン「え?なんで?ラウルもLv.3だけどよく俺と一緒に深層行くよ?」

 

 

ティオネ「あんた、本当なの?」

 

 

ラウル「……本当っす」

 

 

ティオネ「だからさっき止めたのね……」

 

 

シン「よし、あの狼くんも連れて行こう」

 

 

リヴェリア「ベートをか?」

 

 

シン「うん、狼くんがどこにいるか知ってる?」

 

 

ラウル「たしか、朝からダンジョンに行ったっすよ。」

 

 

シン「ダンジョンか……。狼くんって何階層にいるんだろ?」

 

 

リヴェリア「あいつもLv.3だ。一人で行くなら25階層のくらいまでは行けるだろう」

 

 

シン「25階層かー。まぁいっか、狼くん見つけるのめんどくさいし。この4人で行くか」

 

 

ラウル「そういえば4人で転移出来るんすか?」

 

 

シン「俺を甘く見るなよ、今の俺は俺含めて最大定員5人だからな」

 

 

ラウル「すげーっす!」

 

 

シン「だけど5人転移させるのと精神疲弊(マインドダウン)になっちゃうけど……。俺もリヴェリアみたいに『魔導』ほしいなー」

 

 

ラウル「シンさんならいつか発現しそうっすね」

 

 

シン「かもね。話を戻すと、ティオナとティオネは武器って大丈夫?」

 

 

ティオネ「最近オラリオに来たばっかりだから武器は持ってないのよ」

 

 

ティオナ「私も持ってないー」

 

 

シン「よし、それなら俺の打った武器をあげるよ」

 

 

リヴェリア「お前武器も打てるのか?」

 

 

シン「え?知らなかったの?今のラウルの武器俺が打ったやつだよ?」

 

 

ティオナ「すごーい!シン!」

 

 

ティオネ「あんた強くて、武器も打てて……」

 

 

ラウル「料理を上手いっすよ」

 

 

ティオネ「料理もって……万能過ぎない?」

 

 

シン「かもね」

 

 

ラウル「シンさんが作った武器、下手したら第二等級武装に匹敵するんすよ」

 

 

リヴェリア「確かお前は『鍛冶』のアビリティはもってなかったよな?」

 

 

シン「持ってないよ」

 

 

リヴェリア「……お前ほどデタラメな奴はこの世界にいないだろうな」

 

 

シン「話を戻すと、ティオナとティオネはなんの武器使うの?」

 

 

ティオナ「私は大剣かな」

 

 

ティオネ「私は一対の湾短刀(ククリナイフ)よ」

 

 

シン「ほいほーい。たしかこの辺に……あった」

 

 

シンはポケットを手探りし、目的の物を見つけた。

 

 

シン「とりあえず、はいティオナ」

 

 

シンはポケットから大剣を取り出し、ティオナにあげた。

 

 

ティオナ「えぇーー!?ポケットから大剣!?」

 

 

ティオネ「もう、あんたの事は深く考えないようにするわ……」

 

 

シン「そして、はいティオネ」

 

 

ティオナの時と同じようにポケットから一対のククリナイフを取り出し、ティオネにあげた。

 

 

ティオナ「わぁー!!この大剣私に丁度良い重さだ!」

 

 

ティオネ「それに切れ味も良さそうね。あんた鍛冶師に転職できるわよ」

 

 

シン「それもいいかもしれないな」

 

 

ラウル「本気で考えるんすか!?」

 

 

アイズ「何してるの?」

 

 

奥の廊下からアイズが来て、声を掛けてきた。

 

 

シン「おー、アイズ。これからダンジョンに行こうと思ってね」

 

 

アイズ「……私は?」

 

 

シン「行きたいの?」

 

 

アイズ「」コク

 

 

アイズは頷いた。

 

 

シン「分かったよ、マインドダウン覚悟で転移しよ。それじゃあリヴェリア行ってくるね」

 

 

リヴェリア「あぁ、分かった」

 

 

シン「皆手繋いで」

 

 

シンの掛け声でティオネはティオナと、ティオナはティオネとシンと、シンはティオナとアイズと、アイズはシンとラウルと、ラウルはアイズと手を繋いだ。

 

 

シン『「テレポート」

 

 

そしてシン達はダンジョンに転移した。

 

 

 

******

 

 

 

ダンジョン37階層

 

 

シン「やっぱり、マインドダウンになった……」

 

 

シンはポケットからマインドポーションを飲みながらそう言った。

 

 

アイズ「大丈夫?」

 

 

シン「アイズは心配してくれるのか?ラウルと違っていい子だなー」よしよし

 

 

シンはアイズの頭を撫でた。

 

 

シン「今回は俺、後方支援に徹するよ」

 

 

シンはポケットからじゅうたんのような物を出した。

 

 

アイズ「何それ?」

 

 

シン「ん?これは『魔法のじゅうたん』だよ」

 

 

突如じゅうたんが独りでに浮かび上がり、椅子のような形になった。

そしてシンはそのじゅうたんに乗り、座った。

 

 

シン「よし、行こー!」

 

 

ティオネ「ちょっと待ちなさい!」

 

 

これまで黙っていたティオネが声を上げた

 

 

シン「どした?」

 

 

ティオネ「どした?じゃないわよ!ここって確か37階層よね!?」

 

 

シン「そうだけど」

 

 

ティオネ「そこの子は知らないけど、私たちはLv.3よ!?」

 

 

シン「だから?」

 

 

ティオネ「はぁ!?なんでラウルたちはそんなに落ち着いてるのよ!?」

 

 

ラウル「いつもの事だからっす」

 

 

アイズ「私一人じゃ無理だけどシンがいるから死なない」

 

 

モンスター『グヘッ!?』

 

 

シン「ほらほら、ここ37階層『闘技場(コロシアム)』だから油断してると死ぬよ」

 

 

シンは【原子崩し】でモンスターを撃った。そしてモンスターは灰になった

 

 

アイズ「【目覚めよ(テンペスト)】」

 

 

超短文詠唱を引鉄に、『魔法』を発動させる。

 

 

アイズ「【エアリアル】」

 

 

アイズは風を纏い、他のメンバーも武器を構える。

 

 

モンスターたち『『『グワァァァッ!!!』』』

 

 

そしてモンスターたちとの戦いが始まった。

 

 

 

******

 

 

 

ティオナ「はぁ、はぁ終わったー!」

 

 

ティオネ「さすがに疲れるわ……」

 

 

ティオナとティオネは疲労で肩で息をしていた

 

 

ラウル「今回多かったっすね」

 

 

アイズ「確かに多かった」

 

 

シン「当たり前じゃん。隙みて『怪物進呈(パス・パレード)』してたからね」

 

 

ラウル「だからっすね」

 

 

アイズ「なるほど」

 

 

ティオネ「なんであんたら『怪物進呈』されてそんなに冷静なのよ!?」

 

 

ティオナ「そうだよ!?」

 

 

ラウルとアイズは一瞬シンに目を向けて

 

 

アイズ・ラウル「「いつもの事だから(っす)」」

 

 

そう言った

 

 

シン「そろそろ、時間だし帰るか。行きと同じように手繋いでねー」

 

 

シンは『魔法のじゅうたん』をポケットにしまい、そう言った。

シンの声で行きと同じように手繋ぎ

 

 

シン「テレポート」

 

 

ホームに転移した

 

 

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