オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか 作:チョウハジメ
ある日の夜、シンはアストレアに呼ばれ、【アストレア・ファミリア】のホームに来ていた。
シン「こんばんは、アスちゃん」
アストレア「こんな夜遅くに呼んで悪かったわね、シン君」
シン「俺とアスちゃんの仲なんだからそれくらい問題ないよ」
アストレア「やっぱりシン君は優しいわね。とりあえず私の部屋に来て頂戴」
シン「了解」
アストレアとシンはアストレアの部屋に向かった
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シン「それで、なんで俺を呼んだの?」
アストレア「ちょっと、相談に乗ってほしい事があるの」
シン「相談、ねぇ」
アストレア「その前に私たち【アストレア・ファミリア】はオラリオから本拠地を移そうと思っているの」
シン「なるほどね」
アストレア「あら?そんなに驚かないのね?」
シン「そろそろ頃合いだと思ってたからね。【アストレア・ファミリア】は治安維持団体みたいなもの。最近は闇派閥の実質的壊滅、それに伴いオラリオに光が戻ってきた」
シンは持ってきた『神酒』で一旦喉を潤し、また喋りだした
シン「【アストレア・ファミリア】の方針は治安維持だ。オラリオに平穏が戻ってきたなら、オラリオに留まる意味はもう無い。だからオラリオ外の街にでも行くって所かな。」
アストレア「やっぱりあなたは凄いわね」
シン「こんなもん朝飯前だよ。それで、なんで俺にそのことを相談する?」
アストレア「相談したいことは他にあるの。リュー・リオンって子知ってる?」
シン「リュー・リオン……エルフの?」
アストレア「そうよ。その子にはこのオラリオに残って欲しいのよ」
シン「それはまたなんで?」
アストレア「最近、リューは冒険者に疲れるていると思うのよ」
シン「ふーん」
アストレア「だから私たちがオラリオへ戻ってくる間は休んでほしいのよ」
シン「ふーん」
アストレア「それでリューのこれからのオラリオでの冒険者以外の働き口を相談したいのよ」
シン「なるほどね。それなら酒場の店員なんてどう?」
アストレア「リューが店員している姿を想像出来ないわね」
シン「俺は意外と似合うと思うけどね」
アストレア「そうね、店員についてはリューと相談するわ」
シン「酒場に関してはコネがあるから心配しなくていいからね」
アストレア「ありがとうね、シン君」
シン「どのくらいでまたオラリオに戻ってくるの?」
アストレア「そうね、6、7年には戻ってくる予定よ」
シン「まぁ、定期的にアスちゃんに会いに行くよ」
アストレア「ふふふ、オラリオから出てもシン君に会えるなんて嬉しいわ」
シン「相談は終わりにして、飲もうか!」
アストレア「そうね!」
シンとアストレアは朝まで飲んだ。
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【アストレア・ファミリア】の出発日
シン「また会いに行くからね、アスちゃん」
アストレア「待ってるわよ。あっ、それと私たちのホームは好きに使って良いわよ」
シン「分かった。好きに使わせてもらうよ」
アリーゼ「シンさん!」
シン「おー、アーちゃんじゃん」
シンとアストレアの話が終わった時、横から先程までリューと話していたアリーゼが話かけてきた。
アリーゼ「シンさんに助けられたこの命、私は人々を救う事に真っ当します!」
シン「その前に自分の幸せも手に入れるんだよ」
アリーゼ「はい!」
アストレア「もう時間だわ。バイバイ、シン君」
シン「バイバーイ」
アリーゼ「命を大切にね!リュー!」
リュー「はい!」
そうして【アストレア・ファミリア】はオラリオを去った。
シン「それじゃあ、これから君が働く酒場に行くけど他に用事ある?」
リュー「ありません」
シン「了解。テレポート」
シンはリューの肩に触れ、酒場の近くに転移した。
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『豊饒の女主人』
酒場の看板にはそう書いてある。
シン「こんにちはー、ミアちゃん」
ミア「おー!シンじゃないか!」
酒場の厨房にはドワーフの女がいた。
このミア・グランドというドワーフは、かつて【フレイヤ・ファミリア】の元団長で、半脱退の状態ながらも、現在でも籍を置いている。現役だった頃はオッタルと並ぶ実力者でありファミリアの二枚看板であった。
ミア「今日はどうしたんだい?」
シン「ここで雇って欲しい子がいてね」
ミア「あんたが紹介する子とは、誰なんだい?」
シン「この子だよ。名前はリュー・リオン。【アストレア・ファミリア】の団員だよ」
リュー「リュー・リオンです」
ミア「【疾風】かい。それに【アストレア・ファミリア】は今日オラリオから旅立ったんじゃないのかい?」
シン「それはまぁ色々と事情があるんだよ」
ミア「そうかい。聞かないでおくよ」
シン「それで雇ってくれる?」
ミア「人手が多くて困ることは無い。私は大歓迎さ!」
シン「だってよ、リュー」
リュー「ありがとうございます!」
シン「それなら後は任せたよー」
ミア「任せな!」
シン「よろしくねー」
シンは酒場から出て行った