オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか 作:チョウハジメ
2月14日、バレンタインの日
シン「ラウル、バレンタインって知ってる?」
シンとラウルの定位置になってきている中庭で、『魔法のじゅうたん』に寝転がりながらシンはラウルに聞いた。
ラウル「女性が好きな男性にチョコレートっていうお菓子を渡すイベントっすよね?って、これ広めたのあんたでしょ!?」
シン「そうなんだよ。デメちゃんにチョコレートのレシピを教えたんだけど、それを売ったら大盛況だったらしいよ」
ラウル「当たり前っすよ。シンさんが考えた案ですから、あのシン愛好団体が黙ってる訳無いっすよ」
シン「ねー、そのシン愛好団体っていつから出来たの?」
ラウル「結構前からあったっすよ。シンがLv.4になったくらいっすからね」
シン「おー、まじか。本当に結構前じゃん」
ラウル「そうっすよ。それでなんでこんなイベントを作ったんすか?」
シン「やっぱりカップルが増えるのは良いことじゃん。だけどまぁそれは『本命チョコ』なんだけど、『義理チョコ』なんて物もあるしね」
ラウル「でもそんな事する人なんていないっすよね?」
シン「そんなこと無いと思うよ?告白したいけど告白出来ないって人に対しては今日は良い機会だしね」
ラウル「そうっすかね」
シン「そうだよ。それじゃあ街に見に行くかい?」
ラウル「確かに見に行ってみたいっす」
シン「それじゃあ行くか」
シンは『魔法のじゅうたん』に乗りながら館の玄関に向かった。シンの後をラウルが歩く。
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シンとラウルはオラリオの街の『冒険者通り』の呼ばれる通りを歩いていた(シンは『魔法のじゅうたん』に乗って)。
シン「いやーめっちゃチョコ貰ったなー」
シンの乗っている『魔法のじゅうたん』には沢山のチョコがあった。
ラウル「玄関にあんなに居るとは思わなかったっす」
シンたちは玄関から出ようとしていた。しかし玄関にはシン目的の沢山の女性がおり、シンは沢山のチョコを貰ったのだ。
シン「いやー、それにしてもなんかカップル増えた気がしない?」
ラウル「そうっすかね?」
シン「増えた増えた。ほらあそこの二人は【アルテミス・ファミリア】の団員なんだけど、先日までよそよそしかったのに今ではラブラブカップルですよ、みたいな雰囲気でしょ?これはバレンタインの効果なのだよ、ラウル君」
ラウル「そうっすね」
シン「なんか最近反応薄くない?」
ラウル「多分、最近シンさんのやることにたいしての耐性がついたからじゃないっすか?」
シン「なるほどね」
その頃、ティオナは……
ティオナ「ど、ど、どうしよーティオネ!!シンにチョコ渡したいんだけど、恥ずかしくて渡せない!///」
ティオネ「そんなの知らないわよ!私も団長にチョコまだ渡して無いんだから!」
なかなか渡せないでいた。ティオネもフィンに渡す機会が無く焦っている。
ティオナ「うぅー、どうしよー」
ティオネ「はぁ、そんなに恥ずかしいなら渡さなければ良いじゃない」
ティオナ「それは嫌!」
ティオネ「めんどくさいわね。それくらい自分で考えなさい。私は団長のところに行くから」
ティオナ「待ってー!」
ティオネ「頑張りなさいよ」
ティオネはティオナを置いて、フィンのもとへ行ってしまった。
ティオナ「うぅー、どうしようー」
シン「どうしたの?」
そこに街から戻ってきたシンがティオナに声をかけた。
ティオナ「え?シン!?」
シン「うん、シンだよ。それでどうしたの?」
ティオナ「な、なんでも無いよ!?」
シン「そうなんだ。はい、ティオナ」
シンは持っていたチョコの入った箱をティオナに渡した。
ティオナ「え?これ……私に?」
シン「そうだよ」
ティオナ「えっと、ありがとう///私からも、はい!///」
ティオナはシンに渡そうと思っていたチョコを渡した。
シン「ティオナもなんだ、ありがとね。大事に食べさせて貰うよ」
ティオナ「う、うん///」
シン「まだこの後用事あるからまたねー」
ティオナ「バイバイ///」
シンは去っていった。
ティオナ「良かったー、渡せた」
こうしてバレンタインの日は終わった。