オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか 作:チョウハジメ
今シンとフィンは館の廊下を歩いている
フィン「あっ」
シン「どうしたんすか、だんちょ」
シンはフィンのことを『だんちょ』と呼び、ガレスやリヴェリアは名前で呼んでいる
フィン「やぁ、アイズ」
アイズ「あっ、フィン」
シン「誰この子?」
フィン「この子はアイズ・ヴァレンシュタイン、Lv.3の冒険者だよ」
シン「バレンタイン?」
アイズ「ヴァレンシュタイン!」
シン「バレンタインね」
アイズ「ヴァレンシュタイン!」
フィン「あはははは、それでアイズはダンジョンに?」
アイズ「」コク
アイズはフィンの質問に頷いた
フィン「僕たちもダンジョンに行くんだよ。一緒に行かないかい?」
アイズ「」コク
またもアイズは頷いた
シン「……俺の紹介は?雰囲気的に俺の紹介無さそうなんだが?」
フィン「ごめん、ごめん。彼は最上 シン。新人冒険者だよ」
アイズ「」ジー
シン「だんちょ、なんで俺凄い見られてるの?」
フィン「さぁ?」
アイズ「私と戦って」
シン「は?嫌だよ、めんどくさい」
アイズ「戦って」
シン「嫌だよ」
フィン「やってあげなよ?」
フィン(僕もシン君の戦いを見てみたいしね)
シン「……だんちょがそう言うなら」
******
修練所
シン「それで、何したら負けなの?」
フィン「それなら、相手に膝をつかせたら負けでいいかい?」
シン「了解」
アイズ「分かった」
フィン「それじゃあ始めるよ」
アイズは背中から提げていた鞘からロングソードを抜いた
シン「え?俺に武器は?」
フィン「……頑張れ」
アイズ「はぁーーー!!」
アイズはシンに向かってロングソードを突き刺した
パリンッ
しかしシンに当たる前にアイズのロングソードが粉々になった
シン「まぁ、必要無いんですけどね。それじゃあこっちは」
シンは空気を圧縮し原子を強引に分解させプラズマを作り出し、そのプラズマをアイズに浴びせた
ビリビリビリッ!
シン「手加減したんだけど……死んでないよね?」
プラズマを食らったアイズはうつ伏せになり、気絶していた
フィン「……今なにをやったんだい?」
シン「空気を圧縮し原子を強引に分解させプラズマを作り出して、アイズに浴びせた。本当はそこに自転エネルギーを加えて破壊力満載の攻撃をしようと思ったけど、そんなことしたらこの館壊しちゃうから自重したよ。安心して」
フィン「何を言っているのか理解出来ないよ……」
シンは喋っている間にアイズの身体に貯まっているプラズマを分解した
シン「おーい、生きてるかー」ペチペチ
アイズ「はっ!?」ガバッ
シンはアイズの頬をビンタし、その影響でかアイズが気絶から回復した
シン「いやー悪いな。もっと威力落とせばよかったわ」
アイズ「大丈夫」
シン「お前の武器壊しちまって悪いな」
アイズ「なんで私の武器が壊れたの?」
シン「俺はベクトルを操れるんだよ。それの応用でお前の攻撃を跳ね返してそれで武器を壊した」
アイズ「ベクトル?」
シン「ようするに……」
アイズに説明中
アイズ「なるほど」
シン「やっと分かったか。それでお前その身体でダンジョン行くの?」
アイズ「ポーションを飲めば大丈夫」
シン「へー、便利なアイテムがあるもんだなー」
フィン「本当に行くのかい?」
アイズ「うん、シンを見てみたい」
シン「いいんじゃない。どうせお試しだし」
フィン「それならアイズ、武器庫にある予備の武器を持ってきて」
シン「武器庫?俺も武器欲しいから行っていい?」
フィン「確かにそうだね。行こうか」
******
武器庫
アイズは自分の武器を探しに奥へ行き、シンとフィンはシンの武器選びをしていた
フィン「シン君はどんな武器がいいんだい?」
シン「硬い棒がいいな」
フィン「棒?」
シン「俺は【ベクトル操作】があるから別に刃物じゃなくていいんだよ。俺が触れたあらゆる物に【ベクトル操作】が付与されるから、ちょっとでも当てたら血液を逆流させてお終いだからね」
フィン「……もう考えるのやめよう」
シン「おー!これとか良さそう」
シンが手に取ったのは穂先がない槍だった
シン「いい感じだね、硬いかしらんけど」
フィン「……本当にそれでいいのかい?」
シン「うん」
アイズ「持ってきた」
アイズが武器を持って帰ってきた
アイズ「……それがシンの武器?」
シン「そうだよ」
アイズ「でも穂先無い」
シン「無いやつを探してたからね」
アイズ「…」
フィン「アイズ、シンの事については深く考えない方がいいよ……」
アイズ「……分かった」
シン「そんじゃあギルドに行きますか」
******
ギルド
シン「おぉー、ここがギルドか、銀行みたいだな」
フィン「シン君こっちだよ」
フィンに言われ窓口にきた
ギルド職員「ようこそおいでくださいました、【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナ様。本日はどのようなご用件で?」
フィン「彼の冒険者登録をしに来たんだ。手続きしてもらいたい」
ギルド職員「承りました。……この羊皮紙にお書きください」
ギルド職員が羊皮紙と羽ペンを出した
フィン「文字は書けるかい?」
シン「書けるよー」
シンは羊皮紙にスラスラと書いてギルド職員に渡した
羊皮紙には名前・年齢・出身地・身元などがあった。しかしシンは名前と年齢以外は全て空欄で出した
ギルド職員「手続きは終わりました」
フィン「ありがとね」
シン「冒険者登録終わったしダンジョン行くの?」
フィン「そのつもりだけど……シン君。本当にその服装で行くのかい?」
シン「え?駄目なの?」
フィン「……まぁアイズの攻撃を食らっても無傷の君にはいらないか」
シン「よし、ダンジョンに行こうか」
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ダンジョン
シン「ねぇ、だんちょ。モンスター弱すぎね」
今ここはダンジョンの9階層である
フィン「……本当に君はLv.1なの?」
アイズ「凄い……」
ここまでシンは穂先の無い槍をモンスターに当ててモンスターの血液を逆流されるだけの作業をしてここまで来た
シン「もう飽きたわ、帰ろー」
フィン「分かった。しっかり魔石を拾ってね」
シン「了解」
******
ギルド
フィン「魔石の換金するからついてきて」
シン「了解ー」
換金所まで歩き
フィン「ここで魔石を換金するんだ」
シン「へー。換金お願いね、ギルド職員さん」
ギルド職員「承りました」
3分ほど経つとギルド職員が戻ってきた
ギルド職員「合計で70000ヴァリスになります」
シン「70000ヴァリスは多いの?」
フィン「Lv.1の冒険者5人パーティーで1日に稼げるのが25000ヴァリスほどだから相当多いと思うよ」
シン「ふーん、換金ありがとね。」
フィン「それじゃあ帰ろうか」