オラリオで暗躍するのは間違っているだろうか 作:チョウハジメ
シン「うぃーす、ゴブニュの爺さん」
ゴブニュ「あぁ、お前か」
シンは今、【ゴブニュ・ファミリア】のホームに来ていた。
シン「鍛冶場を借りに来たよー」
ゴブニュ「またか、そこを使え」
シン「ありがとー」
シンはゴブニュが指差した方へ移動し、ポケットから黒刀を取り出し、整備しだした。
シン「いつもありがとね。俺お尋ね者だから、中々こういう施設用意できなくて」
ゴブニュ「あぁ。……それにしてもその黒刀──妖刀『村正』。その刀から
シン「今さっき斬ったばかりだよ。安心して、その神も闇派閥の残党だから。それに居なくなったことすらも分からないようにしといたから。それにしても、ほんとこの刀神の血や肉、魂が好きだよなぁ」
ゴブニュ「末恐ろしい刀だな。それを打ったお前も恐ろしいが……」
妖刀『村正』……この刀は斬った者の血や肉、魂を吸い、切れ味・強度などが上がる刀である。究極的に言うと吸血属性を持つ刀である。装備者すら喰おうとする刀で並みの者には扱えない。
溜め込んだものを“飛ぶ斬撃”として使うことができ、刀自体を修復することもできる。
斬られた者は刀に吸われるようにして消滅し、神を斬った場合は真珠のような玉を残す。この玉は『神の力』の一部がつまっている。
シン「酷いな~。もしかして打って欲しいの?」
ゴブニュ「そんな呪われた刀などいらん。……しかしお前、普通の武器は打たんのか?お前がまだブラックリストに載る前にヘファイストスが打った武器を斬ったと聞いたが……」
そう、シンはブラックリストに載る前、【ヘファイストス・ファミリア】の主神ヘファイストスの武器をシンが打った武器で斬ったのだ。その時のヘファイストスの表情は今までに無く驚いていた。
シン「あ~、そんなことあったねー。たしかあの武器ヘファイストスにあげたんだっけ。そんなことより、なんで普通の武器を打たないかは、まぁ飽きたからだよ」
ゴブニュ「……お前らしいな」
シン「妖刀ってロマンがあるしね!あとこの刀」
シンは整備し終わった黒刀をポケットにしまい、もう一つの刀を取り出した。
シン「俺の新作、『正宗』」
シンは『正宗』と呼ばれる刀をゴブニュに手渡した。ゴブニュは『正宗』を持ち、見る。
ゴブニュ「…………この刀、凄まじい切れ味をもっているな……」
シン「その刀は不殺属性という
その変わり
勿論溜め込んだ
正直、この刀は鋭さなんていらないんだけどなんか鋭くなっちゃってね」
ゴブニュ「斬った時、この刀は身体をすり抜けるのか?」
シン「まぁ間違っちゃいない。本当はここじゃない別空間に刀が自動的にいき、そこで精神体を斬って、
ここじゃない「……わしには理解できんな」
シン「まぁゴブニュの爺さんの言ってることも間違っちゃいないから、すり抜けるって思って構わないよ」
ゴブニュ「あぁそうだな。それでこの刀がどうしたんだ?」
シン「その刀を『
ゴブニュ「ほーぅ。お前が前から言っていた『英雄』にか」
ゴブニュは『正宗』をシンに返す。シンはその刀をポケットにしまい、立ち上がる。
シン「あともう少しだからね、時代が動くのは。『正宗』は『英雄』に持つに相応しい武器だ。なんていったって殺せない武器だからね」
シンは青白いロングコートを着直し、出口に向かう。
シン「覚えときなよ『ベル・クラネル』、歴史に名を刻む名を」
シンはそう言い転移魔法で消えた。
ゴブニュ「『ベル・クラネル』、か」