ジオウが勇んでアナザーエグゼイドへ挑みかかった。
攻撃がちゃんとアナザーエグゼイドに通ってる!
宝生先生が変身したエグゼイドの力を、ジオウはしっかり発揮している!
『下がれ!』
「え?」
――ジオウの活躍に注目していた私は、自分自身の安全確保をすっかり怠っていた。
有体に言うと、アナザーエグゼイドとはまた別の敵に襲われそうになった。それこそRPG序盤のザコ敵みたいなモンスター群。これもやっぱりゲーム路線だからでしょうか。
私に得物を振り上げたモンスター群を、緋色のソニックアローが射貫いた。
《 ジカンザックス ゆ・み 》
ゲイツが私を助けてくれた――
『離れろ!』
私は、はっとして、錆びた鉄柱の陰に逃げ込んだ。
ゲイツがジカンザックスに自分のライドウォッチをセットしてから、円状に一閃。緋色のソニックブームがモンスター群を一掃した。
『勝手に襲われるな! そのまま隠れてろ!』
「は、はいっ」
って、しまった。相手は教え子と同い年の(らしい)男の子なのに。勢いで頷いてどうするんです私!
私一人があたふたする間に、ゲイツはアナザーエグゼイドと戦うジオウに加勢していた。
「キメ技を決めろ! キメ技!」
宝生先生の飛ばした檄に応じて、ジオウはドライバー両側のライドウォッチのリューズを押して、バックルを逆時計回りに回した。
《 タイム・ブレイク 》
空中に現れたのは文字のカットイン。
ジオウはその「クリティカルヒット」の字幕下線をまず投げつけた。次に大ジャンプして「クリティカルヒット」の9文字を順に足裏に装填してからのキックを、アナザーエグゼイドに叩き込んだ。
一連の技を見た宝生先生が、実に複雑そうにコメントした。
「そんなんじゃ、ないんだけどな……」
――戦闘が終わって、今度こそ元に戻った飯田さん。
息子のケイスケ君のことで慌て出した飯田さんを、常磐君は宥めて、宝生先生に紹介しました。常磐君曰く、鏡先生が「あと一年早く転院してきたなら、俺の鏡式バチスタ手術で助けられた」と言っていた。だから宝生先生に、ケイスケ君をすぐに聖都大学附属病院に転院させてくれるようお願いしたい。
常磐君は2016年の宝生先生との別れ際に、彼にモノクロのウォッチを渡しました。聞けば、あれが2018年で、宝生先生から受け取るエグゼイドウォッチに化けるのだとか。
それにて一件落着。
――私が関われたのは、そこまで。
小和田君を含む被害者は全員が意識を回復して、経過良好の人から次々に退院していっているそうです。
これは完全なる余談ですが、笠間先生は免許証の裏面の臓器提供意思表示で、「3.私は、臓器を提供しません」の項目を○していました。
ウォズさんが言ったことが本当だったなら、笠間先生の心臓はケイスケ君に適合していたのでしょうが、拒絶の意思が明記されている以上、笠間先生には手が出せなかったのです。法的には、ですが。
いろいろと劇的な体験をしましたが、私の本職は教師です。
今も休日出勤で職員室詰めです。
来月の10月には、同じ校区の中学生の一日体験入学を予定しています。
参加する中学生たちの参加希望授業の割り振りと、中学生を引率する先生との打合せ。あ、学食利用もコースに込みだから、食堂のおばちゃん方を普段より人数多めのシフトにしてもらわなくちゃ。
えーと、他には――
参加生徒の名簿を見ていて、私の目に留まった一つの名前。
“××中学校3-4 飯田ケイスケ”
――嬉しいのか安心しただけなのか。ほんの少し、泣き笑いしてしまった。
無理やり展開だったのは承知していますが、どうしてもフォーゼ&ファイズ編までに決着を上げなければと焦っての仕上げです。
十中八九、加筆修正をするでしょう。
今はこれにてお許しくだされm(_ _"m)
次の放映日までにフォーゼのターンを文章に起こさねばならぬので、二度目のデッドヒート入りまーす!!( ;∀;)