恐らく史上最もアホなギルド   作:茶久良丸

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前回のあらすじ
リンネ「いいのかよゲームオリジナルキャラ出しちまって」
ルリ「どうやら作者がSAO調べてたら出てきたらしい」
チャタ「アニメしか知らないくせに後の処理が大変じゃん」
リスモ「まぁ僕たちのように度しがたい変態ではないd」
フィリア「フランシスコ・・・ザビ・・・!?」
リンネ・ルリ・チャタ・リスモ「既に手遅れだった!!」



クリスマスに現れる不法侵入者

クリスマス

 それはイエス・キリストの生誕を祝福する日である。世界各国で様々な風習がなされているが事日本ではサンタクロースがプレゼントを一杯に入れた袋を片手にソリで子供達に夢と言うなの欲望をプレゼントする日になっている。

 が、それは正直今回の話の概要とはあまり関係ない。

 今回の話の概要それは…

 

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〈第四十九層 ミュージェン〉

 

 十二月二十四日いわゆるクリスマス・イヴの日。町の中心にある大きなもみの木が電飾で飾られ町の至るところには出店が開き、何処からともなく聞こえてくる音楽(BGM)がクリスマスを歌う。しんしんと降り積もる雪は至るところに化粧をし幻想的な風景をかもしだす。

 町に来ているプレイヤー達は自然と笑顔になり、一時の幸せを噛み締める。まるでこの世界(SAO)(デスゲーム)をこの時だけ忘れるように。

 

「ふぅ~、結構歩いたね」

「ちょっと休もうよ。あそこのベンチ座ろ?」

 

 その町にいた若いカップルらしき人物達。どうやら観光に来たようで町のあちこちを見回っていたらしい。女性の方は寒いからと言って彼氏と思われる男性の左腕にしがみつき、男性の方もそれ満更でもない顔で微笑んでいる。はっきり言って人目も憚らず滅茶苦茶イチャイチャしてた。

 

「ねえねえ!これからどうする?」

「そうだねー、そろそろ良い時間だしレストランとか行く?」

「わあ!行く行く!何処のお店?」

「三十八層の町で良いレストランがあるらしくってそこに行こうかなって」

 

 てな感じで自然に彼女を食事に誘う彼氏。実はこのプレイヤー、今夜彼女にプロポーズする気なのである。会話ではそれとなく思い出したかのように言ったが実際は一週間から情報屋と自身の足を使いプロポーズに最適なレストランを探し、なけなしのコルを使って結婚指輪を購入し、プロポーズのセリフまで全て考え練習した徹底ぶりである。後は彼女をレストランに連れていきディナーを待ってる間に告白し雪をバックに乾杯。何度も脳内シミュレートした妄想に内心ウキウキしながらレストランに行くタイミングを見計らう彼氏。

 が、そこに一人の悪魔が迫っていた。

 他愛のない話をしていた時不意に人影が二人に割り込んだ。何かと思い振り向くとそこにはサンタコスをした男プレイヤーが大きな袋を担いでカップルを見ていた。

 

「…こんばんは」

「え、あ…こんばんは…」

「こ、こんばんは…」

 

 唐突に挨拶してきたサンタコスの男。戸惑いながらもカップルは挨拶を返す。

 

「…いやねぇ?何か仲睦まじく話してたもんだから気になってね?何、カップル?」

「あ、はい。そうですけど…」

「ふ~ん。…どのくらいなの?付き合いはじめて?」

「え?え~と、三ヶ月前くらいだよね?」

「う、うん。それくらいだよ…?」

「ふ~ん…」

「…」

「…」

 

 長い沈黙。場の空気がどんどん悪くなっていく。

 

「…ねぇ、場所変えない?」

「そ、そうだね。そろそろレストラン行こっか」

 

 空気の悪さに耐えかねて彼女が小さくコソコソと彼氏に言い、彼氏もそれを了承する。カップルはベンチから立ち上がりその場を去ろうとする。

 

「ちょっと待った」

 

 と、サンタコスの男が静止を呼び掛ける。

 

「な、何ですか?」

「君のプレゼントを預かってるんだよ」

 

 するとサンタコスの男が担いでいた袋を下ろしガサゴソと中を掻き分け始める。少しして中から小さい小箱程度のプレゼントが現れた。

 

「はい、これ」

「あ、どうも…」

 

 手渡されたプレゼントを素直に受けとる彼氏。

 

「中、開けてみなよ」

 

 サンタコスの男に言われプレゼントの封を開ける彼氏。その中には…

 

「指輪?」

 

 それはとても綺麗な指輪だった。銀色のリングの上には小さい宝石が飾ってある。まるで結婚指輪のようだ。

 

「あの子、泣いてたよ?」

 

 そう言い残しサンタコスの男は背を向け歩き出す。

 

「ねぇ、この指輪何?あの子ってだれ?」

「し、知らないよ!この指輪もあの子ってのも!」

「嘘!ならあのサンタ何のよ!知らない人がわざわざ貴方に指輪なんて届けるはず無いじゃない!」

「あのサンタも初めてだよ!とにかく落ち着いて!」

「落ち着いて!?よく言えるわねそんなこと!泣かすって事はそれなりのことその子にしたってことでしょ!」

「だからお願いだから落ち着いて!僕の話を聞いてくれ!」

 

 降りしきる雪の中、(いち)カップルの熾烈な口論が十二月の空に響く。その問答をバックに立ち去るサンタコスの男は人目につかない路地に入ると…

 

「計画通り…」

 

 と、悪魔じみた笑顔をするのだった。

 

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〈第四十九層 ミュージェン もみの木の下〉

 

「どうだ成果は?」

「六ぐらい」

「五は仕留めた」

「十」

 

 そこにはアホ達がいた。全員サンタのコスプレをして大きな袋を担いでいる。リスモはわざわざ口髭まで付けてるレベル。

 余談ではあるが個性出すためかそれぞれ色が違っていた。リンネは赤、ルリは緑、チャタが青、リスモが白のサンタコスである。因みに何故ルリが青ではなく緑なのかは「安直に青にいったらつまんねぇじゃん。あと零戦好きだし」と本人の弁。

 

「いや~、にしても案外行けるもんだな」

「まぁ、所詮はネットでの付き合いだからな」

「きっと俺たち悪魔みたいな顔してんだろーな。全く反省しないけど」

「どうしてこんなにも心は痛まないのだろう。むしろ愉悦得るとは…やってよかった[サンタの贈り物は彼女のビンタ作戦]」

 

 そう、このアホどもはクリスマスイブの日にイチャイチャしてるカップルを破綻させるとゆう最悪極まりない事をしていた。

 やり方は簡単

 

 良い感じのカップル発見

     ↓

 それとなくどのくらいの交際期間か聞く

     ↓

 そこら辺でドロップした指輪系のアイテムを渡す

     ↓

 「あの子泣いてたよ?」と告げる

     ↓

    修羅場

 

 と、いった感じでカップルに混沌をプレゼントするサンタを演じるとゆうことをやっていたアホ達。ちなみに先程のカップルはリンネが陥れた。

 

「で、これからどうする?」

「ここら辺はあらかた片したよな?」

「なら別フロア行く?」

「ここ以外だと二十六層辺りいいな。始まりの町は広すぎて処理できないし」

「よし、んじゃそこ行くか」

 

 すでに四十九層のカップルを壊滅させいるにも関わらずまだ続ける気のアホども。非モテ男の闇の深さを感じさせる。

 とそこに二人組の男プレイヤーが通り掛かった。

 

「なあ聞いたか?今日の0時にサンタが来るらしいぜ!」

 

 グワ″ッ!!

 

 『サンタ』の単語で一斉にプレイヤーに振り向くと偽サンタども(アホども)。その目はとてつもなく見開かれていた。どのくらい見開かれていたかと言うと[いつも聖女に目潰しされる旦那]を想像すれば早い。そんな今にも海魔召喚しそうな四人に気づかず話を続ける二人組。

 

「サンタって、お前いい歳こいてまだサンタ信じてるのかよ?」

「違う違う、イベントだよイベント。今夜の0時にどっかのもみの木の下に現れるサンタを倒すとレアアイテムが貰えるんだって!」

「へ~、んじゃこんなところで暇潰してて良いのかお前?」

「それがさ~、相当なレアアイテムらしくてめぼしい場所は攻略組が陣取って近づくことも出来ないんだ。ま、情報事態がガセかも知れないしそこまで気にすr」

「オイッ…!」

 

 ガシッ

 

「ファっ!?」

 

 突然左肩が万力に挟まれたかのように重くなり振り向くプレイヤー。そこにはデス○ートのシ○ウぽい顔をした四人のサンタコスの格好をしたアホ達。

 

「「「「その話…もうちょい詳しく…聞かせろ…!」」」」

「え、いやちょっ!?ま、待って!てかお前らだr、アッーーーーーーーーー!!」

 

 その後そのプレイヤーがどうなったか、隣にいたプレイヤーは頑なに首を横に降り続けたらしい。

 

━━━━━━━━━━

 

〈第三十五層 迷いの森〉

 

 吹雪のなか木々が生い茂るその森で戦闘が開始されていた。

 いや、戦闘と言うにはあまりにも一方的なリンチと言った方が正しいかもしれない。その答えは単純明快。一方のギルドが一心不乱に攻撃を仕掛け、もう一方のギルドがその攻撃をひたすら受け流す。攻撃を仕掛けているギルドの名は[聖龍連合]。攻略にも参加してる有力ギルドだがレアアイテムを独占しようとする傾向があり、そのため一時的にオレンジ化(犯罪者プレイヤー)することをギルド内で容認するほどだ。

 それに対するは最近になり攻略組に入った[風林火山]。クラインをギルドリーダーとした総勢六名の小規模ギルドだがその実力は攻略組内でも折り紙付きであり、チームワークにおいても構成メンバー全員が[SAO]前にやっていたゲームのギルドメンバーとゆうことだけあって抜群に良い。上記の[聖龍連合]と違いゲームプレイにはラフな面が全くなく正々堂々を貫くので一時的であってもオレンジ化(犯罪者プレイヤー)は認めないのがギルドリーダーであるクラインの主張だ。それゆえだろうか[風林火山]は徐々に[聖龍連合]の部隊に押されつつあった。数の利もあるがやはりプレイスタイルの違いで手荒な真似が出来ないところを漬け込まれ強引な人海戦術に[風林火山]は苦戦を強いられる。

 

「どうするリーダー、もう後がないぜ!」

「どうするもこうするもねぇよ!キリトが戻ってくるまで何がなんでも守りきるんだよ!」

 

 クラインがそうギルドメンバーの一人に言うが内心では打開策が思いつかず手詰まりの状態であった。

 

(このままじゃ埒が明かねぇ!俺はともかく他の連中に手ぇ出させるわけにはいかねぇ!こうなったら強引にデュエルに持ち込んで時間を稼ぐしか…)

 

 クラインがそう考えていると後ろの空間が歪んだ。誰かがこの場所に入ってきたようだ。

 

(もしかして増援か!?)

 

 不味い、クラインはそう思った。唯でさえ押さえるのがやっとのこの状況でさらに人数が増えるとなれば確実にこちらが瓦解する。クラインの思考が最悪のシナリオを弾きだし、打開策はないかと模索する。

 だが、入ってきた人物達は[聖龍連合]の者ではなかった。なのにクラインはその人物達を見て顔を青ざめる。

 そう…

 

「ク~リスマスが今年もやってきた~…♪」

「寂しかった、思い出を…♪」

「ぶり返すよに~…♪」

「さあ~パジャマを脱ぎ捨て~出かけよう~…♪」

 

「「「「この世の地獄になぁ!!!」」」」

 

 あのアホたち(偽サンタ)がやって来たのだから。

 突然後ろから謎の替え歌が聞こえ[聖龍連合]の団員たちも振り向く。そして視界に現れる謎のコスプレ集団。困惑・疑問が団員達の脳裏に入り交じる。

 と、そこへ[聖龍連合]の幹部らしき一本結びの侍くずれらしきプレイヤーがアホ達に近寄る。

 

「よぉ兄ちゃん達。悪いけど今取り込んでるんだわ。どっか行ってくんない?」

 

 プレイヤーはニヤニヤした顔でアホ達(偽サンタ)に帰るよう伝える。かなり挑発的に。それに対してアホ達(偽サンタ)は無言貫いている。

 

「てかさぁ、何なのその格好マジウケるんだけどwww。ここコスプレ会場じゃないってのwww。とっとと帰って彼女(・・)とかに愛のプレゼントとかしとけってのwww」

 

 ビギッ(×四)

 

 ケラケラと笑うプレイヤーは気付いていないだろう。アホ達(偽サンタ)の中で大切な何か(・・・・・)がキレかけている事を。

 するとリンネがプレイヤーに向け口開く。

 

「よぉアンタ…彼女とかいんの…?」

「はぁ?いるけど(・・・・)それがどうかしたのかよ?」

 

 ブヂィッ!!!(×四)

 

 アホ達の中でなにかがキレた。

 

「オイっ…」

「あ?」

「アンタプレゼントまだ貰ってないよな?」

「は?何の話?」

 

 唐突に脈絡の無い質問をされ困惑するプレイヤー。だがリンネは返答を待たずに話を進める。

 

「ならよかった。俺たちがお前プレゼントしてやるよ」

「あぁ、飛びっきり嬉しいプレゼントだぞ?」

「全くもってそうじゃん。きっと忘れなれないプレゼントになるじゃん?」

「それな。あ、あと後ろにいる似た格好の人達にもプレゼントしてあげるから」

 

 リンネに続いてルリ達も唐突に話を進める。そうして顔を上げると、そこには…

 

「「「「滅入り苦しみます(メリークリスマス)」」」」

 

 悪魔の顔をした悪魔(アホ)達がいた。

 

━━━━━━━━━━

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

 息を吐く度に白い煙が目の前を通り抜ける。目の前には[背教者ニコラス]の亡骸が今にポリゴンとなり砕け散る。

 

「ハァ…ハァ…これで…蘇生アイテムが…!サチが…!」

 

 まるで何かにすがるように掠れた声で彼女の名を呼ぶ。そして砕け散ったポリゴンが一つに集まり形を形成していく。全てのポリゴンが集結すると眩しく光輝き始め彼は左手を前に出し光を遮る。そして輝きが薄まり”彼”はゆっくりと手をどけ形成された蘇生アイテムをその目に写す。

 

「…………ゑ?」

 

 そんな間の抜けた声が”彼”キリトの口からこぼれた。

 

━━━━━━━━━━━

 

〈数分後〉

 

 シンシンと降り続ける銀世界の中、[風林火山]のメンバーは雪で作られたジュータンの上に行儀悪く座っていた。プレイヤー同士での戦闘そのモノが希なこの世界(SAO)だからだろうVRではあるが肉体的よりも精神的に疲れたのだろう。

 するとクラインの目の前空間がまた歪みそこからキリトが現れる。

 

「お、キリト!無事だったか!」

「…あぁ。…お前こそ大丈夫だったか?」

「あぁ~…、まぁ俺達は(・・・)大丈夫だったな…」

「?」

 

 何か意味がありげな言い方をしたクラインにキリトは疑問を抱く。するとクラインは無言で左の人差し指をそっぽに指す。クラインの指を追ってその方を見てみるキリト。そこに写った光景は…

 

「すみません…、もう勘弁してください…」

「あ″あ″!?聞こ″え″ね″ぇんだぁよお!!も″っど腹がら″声出ぜよ″!あ″あ″!!」

「声出せって…、こんな格好(・・・・・)で声なんて出せるわけが…」

「い″い″訳じでんじゃね″ぇよ″!!」

 

 そこにはまるで不良に絡まれた学生がカツアゲされているようであった。最もその不良はサンタの格好したリンネであり、絡まれている学生も先程の幹部と思われるプレイヤーが雪の上で正座されて何故か身ぐるみ剥がされパンツ一丁であった。ハッキリ言ってカツアゲよりも拷問に近い。

 見ていられなくなったキリトは別の方を見てみる。

 

「さてと()からイクかな?それとも()かな?それとも()?」

「お願いします…!助けてください!」

「ルリ~、次の熱棒の準備できた~」

「おう、そこ置いといてくれチャタ。で、何処が良い?(とびっきりの笑顔)」

「本当にこれ以上は何も知らないんです!!後話してないのは俺の彼女のことぐらいで」

「よしルリ、()でイこう」

「OK」

「ちょ待!!あ、アッーーーーーーー!!!」

 

 そこでは両手両足を縄で縛り胴体を木と縄を使って身動きをとれなくし、なぜか亀甲縛り(作:チャタ)されパンツ一丁にさせられている[聖龍連合]の団員と思われるプレイヤーと熱せられた細い鉄棒を片手に持ってナニ(・・)かをしているルリとその近くで焚き火を前に鉄棒を焚き火の中に入れ熱しているチャタがいた。ナニ(・・)をしているかはキリトの位置からではルリの背中で見えなかったがロクなことはしてないとキリトは悟った。そして隅っこの方を見てみると他の団員と思われるプレイヤー達が同じくパンツ一丁にされなぜか両手を股間に当て前のめりに倒れていた。因みに鉄棒はオレンジを通り越して黄色っぽく光っている。

 見ていられなくなったキリトはまた別の方を見てみる。

 

「ほら早く出すんだよ」

「だからもう何も持ってないって!」

「聞こえなかったかい?僕は出せって言ってるんだよ?無くても何か出すんだよ。さもないとキミの(ケツ)に仕込んだ『低振動回転装置』と誤魔化すつもりの謎の装置の能力を最大まで引き上げるぞ?」

「だからこれ以上は何も持ってさっきから、ちょっ!?無言でパワー上げないで!?あ、ンアッーーーーーーーーー!!」

 

 そこにはパンツ一丁にはさせられていないがその場でへたり込んでいるプレイヤーにリスモが何かしらの装置の制御レバーをいじりながら手持ちのアイテムを全て出すよう要求していた。そして隅っこの方にこれまた両手を尻の真ん中に当て倒れ込んでいるプレイヤー達の姿が。

 

 一連の状況を見てキリトはこう思った。

 

「地獄絵図だ…」

 

 心からそう思った。

 

「あ…アハハ…。そ、それでよキリト、蘇生アイテムはどうした?」

 

 ひきつった笑みを浮かべながらまるで直視したくない現実から目を反らすように話題を変えるクライン。キリトは「あぁ…」と言いながらメニューウィンドウをいじりながら答える。そしてとあるアイテムを選択しオブジェクト化させる。

 

「これが[背教者ニコラス]からドロップしたアイテムだ」

 

 そうしてキリトの手の中にあったのは…

 

 ”鈍器”だった。

 

「…ゑ?」

 

 クラインは間の抜けた声を出す。それもそうだろう、全体的に真っ黒な色は使用されている鉄が高価なことをマジマジと見せつけ痛々しい突起は一部が直角に反り返っておりアレで殴られたらまずひとたまりもないだろう。それくらい存在感バリバリの鈍器だった。

 

「な、なんだよ~、結局ガセネタだったわけか。蘇生アイテムじゃなくて残念だったなキリト」

「いや、違うんだクライン…」

「え、何がだ?」

これ(・・)が蘇生アイテムなんだ…」

「…ゑ??」

 

 再びクラインの口から間の抜けた声が出る。キリトは手に持った鈍器をクラインに渡し、クラインはアイテムの詳細を見てみる。

 

装備名:エスカ○ボルグ

 このアイテムを装備した状態で自身以外の対象プレイヤーが死亡した場合、十秒以内に『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~』と言い切りアイテムを対象に向けけることでプレイヤーを蘇生できる。

 アイテム使用後武器として装備可(分類:片手剣)。

 

「…」

「…」

 

 読み終えた後、何とも言えない空気になる二人。

 

「ま、まぁアレだな。せっかくサンタ(・・・)倒したってのに残念だったなキリト」

 

 ここでクライン痛恨のミスやらかす。サンタの単語を聞いて[聖龍連合]のプレゼント(拷問)を中断しゆっくりとキリトとクラインの方に振り向く偽サンタ(アホ達)

 

「おい、今の聞いたか?」

「聞いた」

「聞こえたじゃん」

「聞こちゃった」

 

 静かだが確かにそうドスのきいた声でそう言った。そして[聖龍連合]の方に向き返すと…

 

「「「「テメェらのせいでサンタぶち殺せなかったじゃねぁかぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」

 

 そうしてよりいっそうプレゼント(拷問)が過激さを増すのであった。後にクラインはその光景を見て「まるでアイツら(リンネ達)全員グレイ○アインみたいだった…」と話すのであった。

 

 

 

 

 

 オマケ

 

〈一年前のアホ達〉

 

「クリスマスだぞ!」

「「「いえーーーい!!」」」

「ケーキは?」

「買ってきた!」

「ツリーは?」

「ニ層で刈ってきたじゃん!」

「プレゼントは?」

「全員分ある!」

「それじゃ、パーティー開始だ!!」

「ふううぅぅぅぅーーーー!!!」

 

「「「「アハハハハハ、アハハ、アハハハハハ」」」」

 

 一時間経過

 

「「「「アハハ…、アハハハハハ…、アハハ…」」」」

 

 二時間経過

 

「「「「ア…、アハ…、ハァ~…」」」」

 

 三時間経過

 

 「「「「…、…、…」」」」

 

 以降無言。

 

 十二月ニ十六日0時0分

 

「来年はサンタを殺してカップルを撲滅させるぞ」

 「「「サーイエッサー」」」

 

 こうしてサンタ暗殺&カップル撲滅作戦が発案されたのであった。

 

 




あれれぇ~?(コ○ンくん風)
前回と進み具合がまるで違うし文字数も増えてるしどうなってんの?
まぁ、いっか!
さて次回皆のアイドル、シリカちゃん登場!
えぇ、引っ掻き回します(主にキリト君を)。
お楽しみに!
え、作者のクリスマス予定?
独身男性が独り暮らし…、ここまで言えば分かるよな…?
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