恐らく史上最もアホなギルド   作:茶久良丸

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前回のあらすじ
リンネ「おら!ミ○ト終わったら次はア○アだ!!」
ルリ「はぁ?列が進んでない?コミケと同じだ文句言うな!!」
チャタ「あれ、そう言えば去年のコミケ…」
リスモ「それ以上はいけない!!」
キリト「終わりが見えねぇ…」
ロザリア「ち、知性の青い泉、キュアア○ア!」
シリカ「え、私の出番あれだけ…?」



回転と言うなの解決策

〈第五十六層 攻略会議場〉

 薄暗い洞窟の中、全員合わせても三十人前後程度の攻略組プレイヤー達が頭を悩ませていた。

 理由は単純、フィールドボスが倒せないのだ。ここに集められている攻略組は現状間違いなくこのSAOで最高レベルの者達。にもかかわらずフロアボスではなくフィールドボスに手間取っている状況。焦りを感じた攻略組は一度会場を開きこの件についての議論をかわすことになり今に至る。

 だが集まったところで『こうすれば倒せる』なんて都合の良い方法などあるわけが無く攻略会議は難航するばかりである。

 

 バンッ!

 

 すると中央に設置された机を両手で勢い良く叩きつけるプレイヤーがいた。思考に集中していたプレイヤー達は自然と机を叩いたプレイヤーに注目する。

 

「フィールドボスを村に誘きだします」

 

 そうアスナが断言した。提案ではなく断言したのだ。周りのプレイヤーがザワつき始める。今回の作戦指揮を任されているとはいえ余りにも思いきった作戦だからだ。

 

「ちょっと待ってくれ!その作戦じゃあ村の人達に犠牲が出る!」

 

 反論したのはキリト。至極真っ当な理由で作戦を否定した。

 

「それが狙いです。ボスが村人NPCを殺してる間に包囲、撃退します」

 

 だがむしろそれを狙ってボスを倒すと言うアスナ。

 

「彼らはそこら辺のオブジェクトと違う!彼らは…」

「生きてるとでも?」

 

 キリトの反論を遮るようにアスナがそう問いかける。その目は余りにも冷たく、まるで子供の人形遊びを滑稽と思う大人のような目だ。

 

アレ(・・)は所詮オブジェクトです。殺されてもまたリポップします」

 

 アスナはNPCをアレ(・・)と表現した。つまり彼女の中でNPCは人間ではないとゆう明確すぎる証拠であった。

 

「「チャージ3回、フリーエントリー、2on2ノーオプションチームバトル!」」

「「チャージ3回、フリーエントリー、2on2ノーオプションチームバトル!」」

 

 とゆう緊迫した場面で何か後ろでそんなことを言ってるアホ四人がいた。だが全員これを無視した。言ってることで何してるかは大体想像できたからだ。

 

「俺はその考えには乗れない…」

 

 キリトは断固として作戦の参加に反対した。彼も一人のゲーマーとしてNPCにも心とは言わなくてもと意思的な物はあると思っているからだ。

 

「「うおおおおお!!」」

「「はあああああ!!」」

 

 何か後ろで雄叫びが聞こえるがこれも無視する。

 

「今回の作戦指揮は[血盟騎士団]、延いては副団長のこの私が全権を握っています。従って貰います」

 

 職権乱用とは正にこの事、従わないなら強引にもでも従わせる。アスナの目がそうキリトに告げている。周りのプレイヤーも自然と緊迫した空気を作る。

 

「「チャージ・イン!!!」」

「「チャージ・イン!!!」」

 

 を、ぶち壊すアホ達。

 

「と言うか貴方達!!」

 

 ここで遂にアスナがアホ達にキレた。周りのプレイヤーは『あ~あ、ツッコンじゃった…』みたいな顔した。

 

「「「「ん?何か?」」」」

「何かじゃないわよ!さっきから一体何をしてるの!!」

「「「「はぁ?見てわかんねぇか?

    クラッ○ュギアだよ!!」」」」

 

「「「「「「「「「いや、カブト○ーグじゃねぇのかよおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」」

 

 全員ツッコンだ。

 その後アスナとのギア○ァイトでチャタの[シャイニング○ードブレイカー]が決まり、アスナの作戦は保留となり別の作戦を後日考えることで決着がついた。

 

━━━━━━━━━━

 

〈一ヶ月後 第五十九層〉

 

「…ん?…んぁん?」

 とある圏内の野原で昼寝をしていたキリト。数分前にアスナが説教に来たがそれとなく説得し隣で昼寝している。そして数十分して何かの違和感に気付き重い目蓋を開けた。

 そこには油性ペンを持ったリスモがいた。

 

「…、うおおおおおぉぉぉぉぉ!?」

 

 意識覚醒後のキリトの反応速度は素晴らしかった。即座に両手足を使用し四つん這いで素早く後ろに逃れる。

 

「…ちぃ、バレたか」

「何してんだお前!?」

「何ってデコにバカとでも書こうかと。フォ○ト君みたく」

「それ元ネタ古すぎて分かる人いないから!てか何でいるんだよ!?」

「お前らが寝てるから[睡眠PK(プレイヤーキル)]からの護衛と言う建前の元、イタズラでもと」

(やっぱりそうゆう理由か…)

 

 キリトはとりあえず落書きは阻止できたと安堵の息を漏らす。気持ちが落ち着いたところで周りを見てみると…

 

「背中からス○ンドならぬ神仏を出すにはどうすれば良いんだ?」

「何で急に出そうと思ったんだよ」

「きっとアレじゃん、本名繋がりで武○ちゃんになりたいんじゃない?」

「ふっ、残念だなチャタ。その考えは間違っている。何故なら俺は初めから武○ちゃんが好きだ!」

「お前最近キャラ濃すぎない?プリ○ュアの次fa○eとか流石にツッコミきれないんだけど」

「大丈夫だろ。もっとキャラの濃いヤツがウチのギルドにいるんだし」

「「そりゃそうだ」」

 

 やっぱりいた残りアホ三人(リンネ・ルリ・チャタ)

 その後アスナが起きるまで何時ものやり取り(アホ達の暇潰し)をして、アスナから晩飯一回奢りでチャラを命じられた。

 

━━━━━━━━━━━

 

〈第五十七層 マーテンの町 とあるレストラン〉

 

「おいアレって[閃光]のアスナじゃないか?」

「何でこんなところにいるんだ?」

「隣にいるのたしか[中二病]のキリトじゃない?真っ黒な格好してるし」

「あぁ~、あの何か色々と聞いてて恥ずかしくなる噂が絶えないヤツか」

「てかあのデコ(・・)www」

「それよりあの四人[S.O.B]じゃないか?攻略ギルドの?」

「アレが!?[ラフコフ]の次にヤバいギルドの!」

「間違いないぜ!俺この前ダンジョンでモンスターにマッスル○ッキングと雷我弐不○斗爆弾(ライガーズツープ○トンボム)かけてるの見たぜ!」

「なにそれスッゲー気になる!」

 

 とゆうヒソヒソ話がレストランに入ってから絶えず聞こえてくる。

 

「悪目立ちしてるな」

「まぁ仕方ないな。アスナは希少な女プレイヤーで攻略組、しかも[血盟騎士団]の副団長だし」

「その点こっちは中二病と変態しかいないじゃん」

「中二病と変態が編隊を組んでやって来るのか。素晴らしい波状攻撃だな」

「いや大体お前らの所為だからな…。てか噂話に隠れて笑ってるヤツいないか?」

「そりゃそうだろ。お前のデコ(・・)見れば誰だって笑うわ」

「…ゑ?」

 

 キリトは窓の反射で見える自分の顔(特にデコ)を確認する。

 

 果肉入り

 

 窓に移る自分のデコにはそう書いてあった。

 

「ちょっと待ってええええ!?え、いつどこで!?」

「君が昼寝してるとき」

「嘘だろ!?だって起きたときリスモは書く直前だったろ!」

「僕がいつ書く前だと言った?」

「お前が自分で『バレたか』とか言ってただろ!?」

「確かに[バレた]とは言った。しかしそれは書き終わってから[バレた]と言っただけで書く前に[バレた]とは言ってない。単に君の先入観から[落書きされる前に起きられた]と錯覚しただげた!」

 

 リスモの完全論破であった。これにはキリト(果肉入り)も黙るしかない。

 

「本当は『バ果肉入り』って書きたかった」

「あぁーだからバカって書きたいって言ってたのか…」

「と言うよりも貴方今まで気づいてなかったの?」

「アスナが教えてくれればこんな恥ずかしい思いする事もなかったんだが…」

「貴方何時もこの人たちと一緒だからまた悪ふざけだと思ったのよ」

「別に好きで一緒な訳じゃないからな!むしろ関わりたくないから!!」

 

 と言いつつもアホ達が何かしらのイベントやら遊びをやる時はほぼ確実に巻き込まれているキリト(果肉入り)なのであった。ちなみに油性ペンなので擦っても落ちなかった。

 そんな会話で場が盛り上がっていたところでキリト(果肉入り)の注文した料理(ハンバーグ的なヤツ)が一番先にやって来た。

 

「お待たせしました~」

「あ、俺だ。じゃあ悪いけど先にいただきます」

「なぁキリト、ちょっとそれ三分の一くらい分けてくれね?」

「俺は六分の一でいい」

「俺、二分の一な」

「僕はサラダでいい」

「え、いやちょっと待ってくれ。え~と…」

 

 数学が得意な皆様(読者様)は既にお分かりだろう。

 キリト(果肉入り)が通分に数秒要している時、アホ達の行動はそれを上回った。まずルリが右手で皿の先端を持ち素早く自分達のところまで引っ張ってくる。それと同時にリンネとチャタが右手にナイフを用意しソードスキルを発動させながらほぼ同時に料理に切れ込みを入れ三等分にする。そして左手にもったフォークを三等分にされた料理に刺しそのまま口へ。その間リスモは供えていたサラダを器用に別の皿に移しそのまま掻き込むように口の中に入れる。

 ここまで動作を約三秒以内に終わらせ、最後に残ったのは綺麗に平らげられたキリト(果肉入り)が注文した料理の皿のみであった。

 

「っ!?あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″!」

「「「「ごちそうさま」」」」

「何すんだお前ら!?」

「いやだからくれって言っただろ?全部」

「わざわざ分数で惑わせておいてか!」

「て言うか貴方、小学校レベルの分数を言われた直後に暗算出来ないなんて…」

「いや違うから!?ちょっとビックリして計算が遅れただけだから!頼むから俺の話を聞いてくれぇぇぇぇ!!」

 

 キリト(果肉入り)の悲痛な叫びが店に響くなか、それとは別の悲鳴が外から聞こえてきた。

 

「キャアアアアア!!!」

「「「「「「っ!!」」」」」」

 

 悲鳴を聞いた瞬間、咄嗟に六人は店の外へ出て悲鳴がしたところに駆け込む。

 そこは大きな搭に時計が仕込まれていた広場であった。多くのプレイヤーがその時計を見上げている。そこに悲劇的なものがあったからだ。

 鎧を着た男のプレイヤーが時計塔のテラスから宙吊りの状態で胸に剣が突き刺さっていたからだ。

 

「早く剣を抜け!!」

 

 キリトが男のプレイヤーにそう叫ぶ。プレイヤーは刺されたショックからか放心状態であったがキリトの叫びでハッとなり必死に剣を抜こうともがいている。

 

「私は中へ!貴方はあの人を受け止めて!」

 

 アスナが時計塔の中へと走る。

 

「ダメだ、間に合わないぞ!」

「リスモ![投擲スキル]でロープを切れないか!?」

「無理だ、遠すぎる!ロープも細いし狙いが定まらない!」

 

 リンネ達もプレイヤーを助けようと尽力しようとしていた。

 

(クソっ!何か方法は無いか!?)

 

 チャタも方法が無いか模索していた。そして…

 

 キュルルリィン(ニュー○イプ的な音)

 

 なんか閃いた。

 

「キリトっ!!!」

「なんだチャタ!今お前にかm」

 

 ガシッ

 

「ファっ…?」

 

 唐突にキリトを呼んだチャタはキリトの両肩をカッシリと掴む。そして右足を軸にその場で右回転し始めた。回転は徐々に速くなり風を切る音が大きくなると同時にキリトの足が地面から離れる。そして小さな竜巻がチャタの周囲にでき始めたところで…

 

「うおおおおおお!いっけえええええ!!」

 

 キリトを投げ飛ばした。後の[トルネード投法]である。

 

「あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″!!」

 

 キリトは空中で高速スピンをしながらプレイヤーの元へと飛んでいく。どのくらい高速スピンしてるかと言われると[ブーメ○ンサー]を想像すれば早い。

 

「行っけぇキリト![シャイニング○ードブレイカー]!!」

 

 チャタの謎の叫びにより更にスピンするキリト。そしてそのまま…

 

 コキンッ

 

 プレイヤーの股間に頭突きした。

 

「おふっ」

 

 宙吊りのプレイヤーは頭突きされた瞬間そう言ってポリゴン状となり砕け散った。キリトは頭突きした衝撃で速力を失いそのまま下へ落下。顔面を強く打つ(圏内なのでダメージは無い)。

 

「中には誰もいないわ!」

 

 ここで時計塔の中へ入って行ったアスナが出てきた。

 

「誰か犯人だと思う人か、怪しい人を見なかった!?」

 

 アスナが広場に向かってそう叫ぶ。広場にいたプレイヤー達は一斉にキリトを指差し…

 

「「「「「「「「そいつが頭突きした瞬間にPK(プレイヤーキル)しました」」」」」」」」

 

 と言った。

 

「痛ってぇ!何するんだチャタ!」

 

 キリトが顔面を地面にぶつけた衝撃から立ち直りチャタに文句を言うが…

 

「はい、容疑者現行犯ね」

 

 ガチャリ(手錠をかける音)

 

「ゑ…?」

 

 唐突にリンネに手錠をかけられる。

 

「はーい、皆さん通してくださいね~」

「それで犯行の瞬間は?ほうほう、彼が頭突きして、なるほど~」

「黙秘権があるよ!やったねキリト君!」

 

 アホ達のこの切り替えの速さである。そうしてキリトの連行作業が滞りなく進む。

 

悲報:原作主人公、捕まる。

 

「冤罪だあああああ!!!」

 

 

 




今回のネタ知ってる人は作者と同年代だと思います。
はたして年末最後のネタがこれでいいのか…(ー_ー;)
そしていつの間にかUAが一万突破!本当にありがとうございます!!
次回投稿は未定ですが今後も頑張っていく所存です!
それでは皆さん良いお年を!!
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