恐らく史上最もアホなギルド   作:茶久良丸

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前回のあらすじ
リンネ「ボォォォォォォグ○トォォォ!それは熱きボーグ○トラーたちの戦い!」
ルリ「ボォォォォォォグ○トォォォ!それは人生の縮図、男のロマンである!」
チャタ「行けー!俺のキリト・ダークネス・サクリファイス!」
リスモ「うん!」
リンネ・ルリ・チャタ「うん!早えーよ」
キリト「お前らがやってたのクラッ○ュギアだろ」



サスペンスで一番のMVPは被害者の振りをする犯人

《名探偵かもよ!リスモく~ん》

 

「ショコランラッペ○ッチャァァァ」

 

 SAOに(意識だけ)在住するリスモ君は、みんなから変態の中の変態と呼ばれる名探偵だよ!この世に存在する無理難題な事件は夜通し昼寝して時効目前には解決するよ!好きな物はケミカルスポイト、嫌いな物は冷蔵庫と壁の隙間、そして好きでも嫌いでもなくただそこに存在して欲しい物はキリト君だよ!

 

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《犯人すか!?キリトくん!》

 

〈第五十七層 マーテンの町 とある民家〉

 

 とある民家一室。長方形の机と椅子が二つあるだけの質素な部屋。その椅子の一つにキリトが座っていた。そして向かい合うようにもう一つの椅子に据わっているリスモ。

 

「…」

「…」

 

 両者は黙り混んだままである。不意にリスモが立ち上がりキリトを指差した。

 

「自分が何をしたのか…、わかっとんのか?」

「…」

「わ″か″っと″ん″の″か″あ″あ″あ″!」

「…」

「カツ丼、食えよ」

「…」

「カ″ツ″丼″食″え″よ″お″お″お″!」

「うるせええええ!!」

 

 ドガシャーンッ!

 

 キリトが机をちゃぶ台返しした。

 

「いい加減にしろ!その台詞聞くのもう六回目だぞ!てか俺は犯人じゃない!」

「そうは言っても現場にいたプレイヤーの証言で断言されちゃったし、仕方なくない?」

 

 リスモはカツ丼(作:チャタ)を食べながらキリトにそう返す。

 あの後そのまま圏内の宿の一室にキリトを連行し、現場にいたプレイヤーに状況説明を求めていると[Yoruko(ヨルコ)]と言うプレイヤーが殺されたプレイヤー[Kainzu(カインズ)]と知り合いだったらしく直前までの経緯を話してくれた。一部始終から[睡眠PK(プレイヤーキル)]の可能性が高いが問題は圏内でどの様に殺害したかであった。プレイヤー達に事情聴取するも[決闘(デュエル)]のWinner(ウィナー)表示を誰も見ていないことから犯人の特定は出来なかった。

 ちなみにだが現場にいたプレイヤー達が犯人はキリトだと断言してるのは目の前でカインズにトドメ(金的頭突き)を刺すのを目撃したからである。これによりキリトは自らの無実を証明するため捜査に協力せざる終えなくなった。

 ではなぜこんなところでコントしてるのかとゆうと…

 

「今取り調べ中なのでお引き取り下さ~い!」

「物投げないでくれ!あ、でも結晶アイテムとかは遠慮なく投げてくれ!」

「押さないで!おいチャタ!お前ももっと声出せ!」

「出してじゃん!あぁ、でも何だろうこのちょっと狭いけど我が家って感じがするこの感覚…」

 

 外でアスナとリンネ達が群がった野次馬の対応をしていたからである。外に出ようにも彼らを退かせないと出れない状況になってしまい落ち着くまで取り調べとゆう建前のもと宿に避難しているのだ。

 

「何でこんなことに…」

「日頃の行いじゃない?」

「そのままお前らに返したいわそれ…」

 

 項垂れるキリトは大人しくカツ丼(作:チャタ)を食べるのだった。ちなみにカツ丼自体はわりと美味しかったらしい。

 

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《雑貨屋で大事件!》

 

 その後野次馬が去った後、キリト達は第五十層の町[アルゲード]に来ていた。目的は犯行に使用されたと思われる武器の鑑定である。[鑑定スキル]とは文字道理アイテムや武器の情報を見れるスキルである。だがそんなスキルが戦闘で役にたつはずが無いのでキリト達が持ってる訳がない。そこで持っているであろうプレイヤーに落ち合うためにやって来た。

 大通りを抜けた裏道を進むと目的のプレイヤーが営む店があった。キリトはそのまま店の扉に手をかける。

 

「いらっしゃい!お、キリトじゃねぇか!」

 

 そこには筋肉モリモリマッチョマンの黒人(エギル)がいた。

 

「よぉエギル、相変わらずあこぎな商売してるのか?」

「安く仕入れて安く売るのがウチの謳い文句でね」

「後半は怪しいな」

「うるせぇよ。てかお前らも来てたのか」

 

 エギルはキリトの後ろにいるアホ達に気づく。

 

「よっす、ビッ○ス」

「そいつ最終的にボコボコにされるヤツだよな?」

「ならダッ○がいいか?」

「運び屋でもなければ船長でもねぇよ」

「そうは言うがなマッコ○爺さん」

「黒人縛りじゃなかったのかよ…てか武器商人だろその人」

「じゃあもうネ○ス帝国でよくない?」

「そのネタ誰が拾えるんだよ…」

 

 この流れるようなボケとツッコミである。入店する度にネタを変えてくるのでエギルもなかなかに鍛えられている。

 そんなやり取りを終えたキリト達はエギルに事情を話し店を早々に閉めてもらい、二階の住居で件の武器の鑑定を頼んだ。

 

「プレイヤーメイドだな、作成者は[Grimlock(グリムロック)]。少なくとも一千級の刀匠じゃないな俺も初めて聞く名前だし」

「…なるほど。一様武器の名前も教えてくれ」

「え~と、[ギルティーソーン]。直訳すると[罪の茨]だな」

「ふ~ん、[罪の茨]ねぇ~。エギルちょっと貸してくれんちょ」

 

 リスモがエギルから剣を受けとる。リスモは剣を数秒見つめると何かを決断したかのように「よし」と答える。すると剣を逆手に持ち自分の腕に刺そうとした。

 

「っ!?待ちなさい!」

 

 刺そとした瞬間、アスナに手首を捕まれギリギリのところで止められる。

 

「ん、なに?」

「なにじゃないわよ!自分がしようとした事が分かってるの!?これで人が死んでるのよ!?」

「いやでも試してみないことには…」

「それでもよ!」

 

 アスナはリスモから剣を無理矢理奪おうとしそれにリンネが抵抗する。お互いが剣を持ったまま取り合いになり始めた。

 

「おい、危ないから落ち着けって」

 

 危なかっしく見ていられなくなったキリトは二人を止めようとする。恐らくそれがイケなかった。

 

 スポッ

 

 取り合いになった二人の手から剣がスッポ抜け空中で軽い回転をしながら重力に従いそのまま落下。そしてその落下地点が…

 

 ブスッ

 

 キリトの頭上だった。運悪く刀身の方が下になって刺さっている。

 

「…」

「「「「「「…」」」」」」

 

 静まり返るその場。

 

「…なぁ、今どんな状況?」

「そうだな、もうお前の体が剣みたいになってるな」

「血はともかく心は硝子だな」

「でもキリト真っ黒じゃん。てことはデ○ヤ?」

「いやそれだと銃を持ってないし坊主でもない」

「うん、何となく状況は分かった…」

 

 こうして形はどうあれ武器自体に何らかの特殊な効果が無いことが分かった。

 その後剣を抜こうとしたが反り返っている部分があった為なかなか抜けなかった。

 

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《リスモくん最後の名推理》

 

 そんなこんなで翌日。

 キリト達はヨルコから剣の製作者であるグリムロックについて心当たりがないか聞いてみた。するとヨルコと被害者のカインズの二人はグリムロックと以前[黄金林檎]とゆうギルドで共にパーティーを組んでいた事が分かった。

 半年ほど前の事、偶々ドロップしたレアアイテムをギルドで使うか売却かでいざこざがあり最終的に多数決で売却が決定。ギルドリーダーである[Griselda(グリセルダ)]とゆう女性プレイヤーが前線の町で売りに行ったが帰ってこず、後に死亡していたことが判明したらしい。

 もし何らかの理由でグリセルダが殺害されたのならばレアアイテムをドロップしてから数日しかたっていない点から外部犯の可能性は低くアイテムの存在を知っていた内部、それも売却に反対した三人のプレイヤーが最も怪しいと考えたキリト達。その反対したプレイヤーはヨルコとカインズ、そして現在はギルド[聖龍連合]に所属している[Schmitt(シュミット)]と言うプレイヤーであった。

 そして剣の製作者であるグリムロックとグリセルダはこのゲーム(SAO)内で夫婦であり、可能性で言えば復讐を理由に最も犯行に手を染めやすい人物であった。

 キリト達はシュミットからも情報を得るため[聖龍連合]の本部に向かっていた。

 

「貴方は今回の事件の手口について見当はついてるの?」

 

 道中アスナがキリトにそう聞いた。

 

「大まかに三通り考えてる。

 一.正当なデュエルでの殺害。

 二.既知の手段や仕様を組み合わせたゲーム内の抜

  け道。

 三.ゲーム内の保護を無効にするアイテムやスキ

  ル。

 大まかにこの三つだな」

「一番可能性があるのは二つ目だな。そして最も可能性が無いのは三つ目」

 

 キリトが出した手口の見当にリンネがそう返した。

 

「どうしてそう言い切れるの?」

「もしだぞ?そんなアイテムが存在してるなら[ラフコフ]やその他犯罪に片足突っ込んでるギルドやプレイヤーが見逃す筈が無い」

「それにこの世界(SAO)は基本的にフェアなゲームだ。何よりも[茅場晶彦]がそうゆう物を作るとは思えない」

 

 リンネとキリトの説明にはどこか確信めいたものがある。特にキリトのはどこか茅場晶彦に対してそうゆう事は絶対しないと信用している所が強く感じる。

 その話を後ろで聞いていたリスモは顎に手をあて思考する事数秒、不意にチャタの肩に手を置く。

 

「ん?どした、リスモ?」

「チャタ、ちょっと調べて欲しい事がある」

 

 隣にルリもいたが小声であったためよく聞き取れなかったが特に気にせず進むのであった。

 

 なお[聖龍連合]の本部に到着したとき一悶着(主にアホ達のせいで)あったがここでは省略する。

 

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〈第五十七層 マーテンの町 とある宿屋〉

 

 時刻は夕暮れ時。

 シュミットを連れて来た一行はヨルコのいる宿部屋に集合していた。途中でリスモに頼み事をされたチャタはどこかに行きここにはいない。

 椅子に座っているシュミットは落ち着きがなく貧乏揺すりが止まらない。対象にヨルコはどこか落ち着いている。沈黙に耐えられなくなったのかシュミットが口を開いた。

 

「…グリムロックの武器でカインズが殺されたのは本当なのか?」

「本当よ…」

 

 小声だがハッキリと告げた。シュミットはまるで心臓が一瞬止まったかのように血の気が引く。

 

「なんで今更カインズが殺されなきゃならないんだ!?アイツが指輪を奪ったのか!?グリセルダを殺したのはアイツだったのか!?」

 

 恐怖と疑問が入り雑じり言語がまるで安定していないシュミット。ヨルコに問い詰める様にそれらを投げ掛けるがヨルコは答えない。

 

「グリムロックは売却に反対したメンバー全員を殺すつもりなのか?カインズの様に俺やお前も狙われているのか…?」

 

 その疑問に対してヨルコは口を開いた。

 

「グリムロックさんに剣を作って貰った他のギルドメンバーかもしれないし、もしかしたらグリセルダさん本人の復讐なのかもしれない…」

「え…?」

「だって、圏内で人を殺すなんて幽霊でもない限り不可能だわ…」

 

 何処か虚無を見つめたヨルコはそう囁く。

 

「私、夕べ寝ないで考えた…」

 

 その表情は恐怖と後悔に染まっていた。そして次の瞬間…

 

「結局のところグリセルダさんを殺したのはメンバー全員でもあるのよ!?あの指輪をドロップした時、投票なんてしないでグリセルダさんの指示に従えば良かったんだわ!」

 

 ヨルコは発狂とした。まるで教会の懺悔室で何もかもを洗いざらい吐き出す囚人のように。何処か救いを求めるように。何処か罰を求めるように。

 立ち上がったヨルコはゆっくりと後ろに後退り窓際えと寄りかかる。

 

「ただ一人グリムロックさんだけは、グリセルダさんに任せると言った…。だからあの人には私達に全員に復讐する権利が…、グリセルダさんの仇を討つ権利があるんだわ…」

 

 シュミットは震える。あの時の自分達の行動によって一人のプレイヤーが死んだ。もちろん後悔はした。もっと別の方法があったのではないかと。だが後の祭りになってしまったものを今更ぶり返しても仕方ない。きっと一生後悔する出来事だろう、そう思っていた。

 

「冗談じゃない…、冗談じゃないぞ!今更、半年も経ってから!お前はそれでいいのかヨルコ!こんな訳の解らない方法で殺されてそれでいいのか!?」

 

 その瞬間だった。

 

 ドスッ

 

 何かの刺さる音。より正確に分かりやすく言うのであれば分厚い肉に包丁を突き刺したかのような音だ。それと同時にヨルコの表情が変わりこちらに背を向ける。その背中にはナイフが突き刺さっていた。

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 驚愕する一同。突然の衝撃に一時的に思考が停止した事で行動が遅れてしまった為だろう、そのまま窓から転落するヨルコ。いち早く行動を起こしたキリトがヨルコに駆け寄り手を伸ばす。だがすでに遅い。ヨルコはそのまま落ち地面に体を叩きつけた瞬間、普段モンスターなどで見慣れているポリゴンが弾けるエフェクト、それがヨルコに起こった。

 キリトはヨルコが砕け散るのを見た後、周囲を確認する。そして黒いローブで全身を隠したプレイヤーが屋根伝いに逃げていくのが見えた。キリトはそのまま窓から身を投げ出し前隣の家の屋根まで飛び移る。アスナの制止が聞こえたが状況的に聞いていられない。そしてそのまま黒いローブのプレイヤーを追いかける。

 

「もお!あの人話を聞かないの!?私も追いかけるわ!あなた達はシュミットを守って!」

 

 取り残されアスナもリンネ達にシュミットを任せ追いかけようとする。たが行けなかった。

 

「いや、追わなくていい」

 

 それに待ったをかける人物(リスモ)がいたからだ。

 

「何でよ!?目の前に犯人がいたのに!私じゃ不充分てこと!?」

「そうじゃない。追う必要が無いからだ」

「どうゆうこと!」

「だって謎が解けたから」

 

 その言葉にアスナは破顔する。リスモがあまりにも淡々としていたからだ。

 

「取り敢えず行きたいところがあるからそこ行こ」

 

 そう言うとさっさと出ていくリスモ。それに続くリンネとルリ。

 

「ちょ、ちょっと!シュミットは!?」

「ほっといて大丈夫っしょ」

 

 アスナはシュミットを横目で見る。その顔は恐怖に染まり両手で頭を押さえ「あのローブはグリセルダのものだった…!亡霊が俺たちを殺しに来たんだ…!」とブツブツ言っている。恐らく先程の会話も耳に届いてないだろう。

 アスナは数秒だけ考え後、きびすを返しリスモ達を追うのだった。

 

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 おまけ

〈聖龍連合本部での出来事〉

 

「今すぐ門を閉めろ!!」

「ありったけの(コル)とアイテムをかき集めるんだ!!」

「オイ!誰かアイツ等にちょっかいかけるようなことしたか!?」

「そんな勇気のあるプレイヤーこのギルドにいるのか!?」

「いいからとにかくアイツ等を追っ払う方法…駄目だ!?後が怖いっ!!」

 

「アナタ達一体何したのよ!?」

「何って…」

「クリスマスプレゼントを」

「渡しただけじゃん」

「主に尻に」

「オレハナニモシラナイ…」

 

 その後、シュミット(生け贄)を出せと言ったらすぐに出してくれた。

 

 

 




作者「明けましておめでとう!」
アホ四人「遅っせぇよ!!」肘打ち×4
作者「べぶばぁ!!」
アホ四人「はい、言い訳」
作者「だって実家の押し入れから[文学○女]と[フル○タ(+アナザー)]出てきたら読むしかないだろ?仕事だってあったし」
アホ四人「…まぁ確かに」
作者「あとエスk…」
アホ四人「山吹色の○紋疾走(サンライト イエロー○ーバードライブ)!」
作者「ぐぎやぁ!!」

流石に新年一発目に一月失踪は不味いので間に合ってよかったです。今年もアホ達をよろしくお願いします!
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