恐らく史上最もアホなギルド   作:茶久良丸

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一年と二日ぶりに!
前回のあらすじ
アルゴ「なぜ麻婆の記事で三倍の閲覧数が…」
リンネ「まぁ悪魔じみてるよなあの麻婆」
ルリ「一回食うと定期的に食べたくなるよな」
リスモ「一種の麻薬だ。ヘロイン・コカイン・大麻・あへんと同じ物に分類されると思う」
フィリア「替え玉粉落としで~」
レイン「フィリアちゃんまだ食べるの…?」
チャタ「喜ぶが良い少女達よ…、このラーメンはカロリーゼロだ…」
フィリア以外の五人「だろうな」




争いは同じ低レベルでしか発生しない

 ある日SAO内でこんなの噂が流れた。

 

『とあるクエストを達成すると[ユニークスキル]が手に入るらしい』

 

 [ユニークスキル]

 文字道理この世界(SAO)に於て一つしか存在しない唯一無二のスキル。その発生条件も出現条件も全くもって不明だがスキルその物は強力無比なため攻略組プレイヤーはこぞってユニークスキルを欲する。

 そんなユニークスキルがたかがクエストをクリアするだけで手に入る。噂の信憑性に関係なくプレイヤー達はそのクエストの挑戦しに勤しむのであった。だが未だにクエストをクリアした者は現れず噂は信憑性を日に日に無くしていた。

 

 そしてそんな噂を聞いて…

 

「やっぱり至高は体操服だ。偉大なる日本の発明品ブルマの存在はそれだけで魅力的に女子()を輝かせる」

「いやお前は単にロリブルマが見たいだけだろ。ここは軍服にすべきだ。あの無駄の無いフォルムに何故かエロッティックを感じる」

「軍服とか今時ピンポイント過ぎるだろ、競泳水着にしよう。露出は手足だけなのにあれだけでオカズいらないし」

「ふ、みんなフェチの狙い所がオーソドックスだな…。そんなんだから時代に取り残されるんだ。常に最新の物を受け入れることで人はより効率的になるんだ。具体的に言うとスケベニットに全身インナーを着た京都弁を喋るバスト95越えでCV.井上○久子の包容力抜群の年上お姉さんとか!」

「「「お前のはただの願望の塊だろ!!」」」

 

 このアホ達が動かないわけがなかった。

 そんな訳で噂のクエストが出来ると言われている森の奥底に到着するアホ四人。

 そこは森の中でありながら木々が一本も生えてない野原の様な場所だった。平らな石が野原の中心にありその上に落武者の様な男が項垂れる様に座っていた。その顔は何処か虚空を見つめている。

 

「え、アレに話しかけるの?あんなワン○イに出てたゴ◯のコスプレみたいな感じの落武者に?」

「おい、それは流石にワン○イに失礼だぞ。せめてトレ◯ン斎◯さんと言え」

「落武者って聞くとサイバー○ォーミュラーの新○思い出すな~。もしかしてあの落武者、CV.緑○光さんなの?いつの間にか誰かに侵略されてるの?」

「それな!」

 

 とりあえず話が進まないので四人は落武者に話しかけることにした。

 

『良く来た…、(つるぎ)の高みを目指し者…。我が技をその身に受け更なる高みを目指し者…。我の与えし試練を乗り越え孤高をその手に宿せ…!』

 

 四人の前にそれぞれテロップが表示される。

 

「俺から行っていい?」

「別にいいぞ。チャタ達は?」

「我、エンジン不調、援護する、先にかかれ」

「女々しい野郎だぜ!自己負担に決まってんだろ!」

「良いらしいぞ」

「おk」

 

 何ともコイツら(アホ)らしい会話である。リンネはテロップの一番下にあるOKボタンを勢い良いよく押す。

 

「さーて、落武者殿も剣抜きなよ」

 

 リンネは自身の得物である刀を引き抜き切っ先を落武者に向けながらそう言う。

 

『フッフッフッ…、誰が我と戦うと言った?』

 

 だが落武者は愉快そうに笑いリンネにそう返すのであった。

 

「はぁ?」

『貴様の相手は…貴様自身(・・・・)だ』

 

 するとリンネの影から人の形をした何かが現れる。全身上から下まで真っ黒の何かだった。

 

「うお、何これ怖っ!?」

「影から人が出てきたな。ゲッ○ー・モリアか?」

「なるほど。最終的にCV.田◯ ◯弓のゾンビロボット作ってボロボロされるのか」

「それな!」

 

 こんな状況でも何時もの会話が言えるコイツら(アホ達)は何なのか。

 

『フッフッフッ、オレは貴様(リンネ)の影から出来た者…、故に貴様を完全にコピーしたも同然の存在だ…』

「う~わ、よくあるぽっと出の敵役のテンプレ台詞。大体出てきた当初だけ強くて後半雑魚扱いされるヤツだな」

『喧しい…』

「おい、自分の影とケンカすんな」

 

 状況がややこしくなる中、取りあえず臨戦態勢を取るリンネとリンネの影。

 

「とりまお前倒せばいいんだろ?俺の事は俺が一番分かってんだ、一発で弱点ついてやる」

『フッフッフッ、それは俺も同じこと…。貴様の息の根など一捻りで潰してくれる…』

 

 先程と違い真剣な雰囲気になるリンネとリンネの影。ジリジリと張り詰めた空気が蔓延る中…

 

 ついにその火蓋が切って…

 

「『あーっ!俺の妹が俺の部屋で妹モノのエロ同人誌見つけて顔真っ赤にしながらアタフタしてるぅー!!』」

 

 落とされるにしては余りにもふざけたモノだった。

 

 そして…

 

「『えっ!?どこ!!』」

 

 このあからさまな嘘にアホ(リンネ)アホ(リンネ)の影が引っ掛かった。

 

「どこにいるんだ!お兄ちゃんの所においで!!」

『大丈夫!お兄ちゃんはお前の全てを受け入れるから!!』

 

 居もしない妹を探し続けるアホ二人(リンネ・リンネの影)

 

「…なんか腹減ったな、チャタ昼飯は?」

「チキンが手に入ったからテリヤキのハンバーガーにしてみた」

「ん、醤油なんてあったのか?」

「ゴリr…アスナが作った試作品を俺が作ったラーメン(麻婆)の素と交換して貰った」

醤油(しょゆ)こと」

「ところで今ゴリラって言っt」

「(言って)ないです」

 

 そんなリンネ達をほっぽってランチを広げるルリ達。リーダーの扱いが全くもって雑である。

 

 そして一時間後…

 

「くっ!まさかこんな的確に俺の弱点を狙ってくるとは、俺をコピーしたと言うだけの事はある!」

『オレの恐ろしさをオレ自身が知ることになろうとは、侮れんな俺…!』

 

 散々探し回ってようやく妹が居ないことに気付いた二人はよくわからん驚愕にさらされる。いや、ほんと何に驚愕してるのかわからん。

 

「ふん!こうなったら実力行使と行こうじゃねぇかよ!お前が泣くまで殴るの止めない!」

『えぇい、オレだって!』

 

 そしてこの世界(ゲーム)での醍醐味である剣を捨てて拳を構えるアホ二人(リンネ・リンネの影)。互いが一直線に相手に突っ込む。

 

 もちろんこのアホ達(リンネ・リンネの影)が古い青春漫画みたく殴り合う筈もない。

 

((今だ!!))

 

 互いが間合いに入った瞬間、相手の左太もも目掛けて右足ローキックを繰り出す。拳構えておいて足技使う極めて卑怯な奴等である。そしてアホ二人(リンネ・リンネの影)のローキックは…

 

 パーン!×2

 

「『ふぅごおぉぉぉぉぉ!?』」

 

 見事にクリーンヒットした…二人同時に。

 

「ぐぐぅ…俺が小学生の頃、親父を悶絶せしめて以来封印してきた俺の必殺技[モモパーン]を打ち返してきただとぉ…!?」

『フ…フフフ…、言ったはずだオレはお前を完全にコピーしたと…。貴様の行動パターンなど手に取るように分かるわ…!』

 

 なんか少年漫画っぽいセリフを言い合ってるが、二人とも太ももの痛みで悶絶し倒れ込んでいるのでまるで場が合ってない。ちなみにだが[モモパーン]はかなりの高ダメージを与える技らしい。その証拠にHP(ヒットポイント)が赤まで減っていた。

 

「だが…負けるわけにはいかねぇ!俺の後ろには仲間がいるんだよ!アイツ等にカッコ悪ぃところ見せられっかよ!」

『ふん…!威勢だけは一丁前だな…!だが貴様の仲間が見るのは貴様の無様な負け姿…!』

 

 かなりカッコいいセリフっぽいこと言ってるがお互い足が産まれたての小鹿のようにプルプルしながら立っているので全く格好がついてない。

 で、リンネが語っていた仲間達(ルリ・チャタ・リスモ)はと言うと…

 

「ディオガ・コ◯ァルドン!!あれ?アニメでカットされたスナイパーぽいのってこれだっけ?」

「ビーザム・◯ボルガ!!いやそれはグラード・マ・コ◯ァルだ。ディオガ・コ◯ァルドンはただのデカイ結晶飛ばすだけの呪文」

「オラ・ノ◯ジオ!!なかなか素晴らしいスカート丈だったよな。恐らくカットされたのはあのスカートでライフル構えるからだと思われるが」

「「分かる~」」

 

 何故か魔王を決める戦いに勤しんでいた。リンネの事は気にも留めない。

 

「ウオォォォ!いくぞォォォ!!」

『さぁ来い俺よ…!!』

 

━━━━━━━━━━

 

 そうしてリンネの勇気が自身の影を倒すと信じて、三時間ほど経過した。

 

「ハァ…ハァ…お前なかなかやるな…!」

『ハァ…ハァ…お前こそ…!』

 

 なんかよく分からん内に友情が芽生えた不良の様な状態になった。

 

「なぁこれいつまで続くんだ?」

「それはあれっしょ、どっちかが勝つまでじゃん?どう言う勝敗かよく分からんくなってきたけど。所でこの枕ちょっと固くない?」

「仕方ないなその枕は僕が使おう。チャタは僕の下の枕、通称キンタm」

「あ、遠慮します」

 

 ルリ達は暇を持て余しその場で昼寝まで始める始末である。

 

「あぁ~…もうしょうがねぇな。リンネちょっと来い!」

「『はい?』」

「いや、影の方は呼んでねぇよ」

「いやいやちょっと待てよコイツ(リンネの影)だけ省くの可愛そうだろ。以外と良いヤツなんだぜ?」

『いや…別にいいよ…。オレ元々お前らの仲間って訳じゃないし…。要はお前のパチモンみたいなモノだし…』

「おい…そんな事言うなよ…。寂しぃじゃねぇか…」

「なんでちょっと同情してんだよ…!いいから来い!」

 

 ルリはリンネの首根っこを持って引きずり戻す。

 

「んでどったんだよ?これからアイツ(自分の影)との友情の証として妹トーク略してイモトーーーーーークするつもり何だけど?」

「そうかそうか、…その妹についての話だったんd」

「最優先事項だ、はよ言え!!」

 

 儚く脆い友情だった。

 そうしてルリがリンネに耳打ちする。すると…

 

「……なん………だと…………」

 

 リンネの顔が驚愕に染まると同時に体からオーラ()の様なモノが沸き出てくる。

 

「ルリ…それ本当か…?」

「あ~…うんきっと恐らく。………たぶん」

 

 ルリが冷や汗を流しながら答える。何故なら今リンネの顔は文字道理、鬼の形相と化してるからだ。

 

『どうした俺よ…』

「すまんなオレ…。直ぐにでもお前と決着つけなけりゃならなくなった…」

『ゑ…?』

 

 リンネの発言に一瞬理解が追い付かなかったリンネの影。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 そしてそんなリンネの影を置き去りにしてリンネは気(のようなモノ)を溜め始める。リンネの体を中心に渦を巻く気はやがて大きくなり、臨界まで達すると…

 

「おおおおおお!愛と怒りと悲しみのぉ!!

 [スーパーお兄ちゃんモード]!!!」

 

説明せねばなるまい!

 スーパーお兄ちゃんモードとは重度のシスコンが妹関連のモノに対して怒りを感じそれが臨界まで達すると発動されるモードである!発動すると身体能力が常人の三倍にまで膨れ上がる!だが怒りを糧にするということは激情に駆られるあまりに冷静さを欠きがちになるということでもあり、代償として自分より年下の幼女を見ると「おまんも妹!!!」と言い問答無用で襲ってしまうのだ!(襲うと言ってもシスコンは妹に対して紳士であるべきなのでやるとしても可愛い服を着せて夢の国に連れてってあげ、そこでキャピキャピと遊ぶ姿を暖かく見守るぐらいである)ちなみに具体的にどのくらい強くなるかと言うとあの『鉄の意志と鋼の強さを持った不審者』と素手でやりあえる程。

 

「う~わ…久しぶりにモード出たな…」

「一体何を言ったんだルリ?」

「リアルの時にアイツ(リンネ)の妹が知らない男の子と手を繋いでたのを見た話した」

「「そりゃあモード入るわ」」

 

 シスコンのリンネにとってはこれ以上無いほどの理由だった。

 

「行くぞこの野郎ぉぉぉ!!」

『ぐ…!何故急にパワーアップしたかは分からんが来る以上はオレも手は抜かん…!』

 

 で、シスコン二人は臨戦態勢に入いる。地面を踏みしめ一気に距離をつめ、己の間合いに入った瞬間…

 

「『おりゃぁぁぁぁぁぁ!!』」

 

 パーン!×2

 

 結局[モモパーン]だった。だが一回目のモノと違うことがあった。

 

『ふぅごおぉぉぉぉぉ!?』

 

 悶絶したのがリンネの影だけだったのだ。リンネはまるで何事も無かったかのように立っている。実際HP(ヒットポイント)は全く減って無い。

 

『な…何故だ…!オレはお前を完璧にコピーした存在…!なのに何故貴様は無傷なのだ…!?』

「分からないかオレ?俺が無傷の理由、それは…愛だ!!」

『何故そこで愛っ…!?』

「お前は俺を完璧にコピーしたと言ったな?だがそれこそが誤りだ!俺は一分一秒そしてこの瞬間にも妹を愛している!だからこそ言える、今の俺は昨日の俺より妹をもっともっともっと愛してる!!妹の愛が強ければ強いほど俺は強くなれるんだぁぁぁ!!!」

 

 とんでもなく下らない強くなれる理由であった。だがそれ(強くなれる理由)を知ったリンネの影はどこか満足げな顔をする。

 

『ふ…なるほどそうか…。所詮お前のコピーであるオレとお前では妹の愛の器が違うと言う訳か…』

「あぁ…。だがめげることはねぇぜオレ!きっとお前にもその愛を手にいれることが出来る!だって俺をコピーしたんだからな!」

『俺よ…』

 

 アホ二人(リンネ・リンネの影)がガッチリと手を取り合う。

 なんだこれ?

 

『オレも…お前のように妹を果てしない愛で満たせるお兄ちゃんになろう…。その時、また会ってくれるか?』

「もちろんだ!ついでにお前の妹も紹介しt」

『いや、それは無い』

「(´・ω・`)ショボーン。…いやでも挨拶くr」

『ならお前の妹も紹介しr』

「無いわ」

 

 くっだらねぇ会話の後、リンネの影は消えていった。

 

『よくやった。自らを影を打ち倒せし武士よ。貴様になら我が秘技を授けy』

「あそう言えばこれユニークスキル手に入るクエストだったわ」

「絶対途中で忘れてると思ったよ」

「まぁだろうとは思ったじゃん。…ところでリスモ、俺の後頭部に当たってる固いのもしかして…」

「それは僕のおいなり(・・・・)さんだ」

「聞きたくなかった…」

「結局枕したんか」

「お前ら俺に対して本当に辛辣だよな」

 

 こうしてリンネはユニークスキル[二天一流]を手にいれた。

 

 

  




一年と二日ぶりに
今回の言い訳のコーナー
作者「シンフォギア書いててこっち書けなかった」
アホ四人「ふっざけんなっ!!」
作者「だってシンフォギアの方が受けがよかったんだもん」
セイバー「人気者ですみません」
アホ四人「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!」

今後も気まぐれ更新です。

アホ四人「ところで一年と二日も待ったのはネタか?」
作者「うん」
アホ四人「タヒれ!!!」
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