恐らく史上最もアホなギルド   作:茶久良丸

8 / 19
前回のあらすじ
リンネ「少し頭冷やそっか」
ルリ「きゅーそくせんこー」
チャタ「貴様らには水底が似合いだ」
リスモ「おっ○いぷるんぷるん!」
バンダナの男「…」←犬○家された一般人



創造物の刀の万能性は異常

[刀スキル]

 文字通り日本刀を使用できるスキルである。日本刀の特徴として[折れない、曲がらない、よく切れる]がよくあがり、SAOにもそれは反映され[耐久値が高く、(耐久値の)減りが少なく、攻撃力が高い]が売りとなっている。

 もちろん欠点もある。例えば求められるSTR(筋力)値。物によって違いはあるが刀は片手剣よりも比較的重く設定されておりスキルや刀本体を持ってたとしても装備出来ない事が多い。そもそもこのSAOにおいて刀はかなり希少な武器であり入手事態が難しく、そこまでするなら別の武器を使うプレイヤーがほとんどだ。

 だが例え悪条件が揃っていてもそれでも使いたいと言うマニアは必ず存在する。

 今回は刀とそんなマニア達の話。

 

━━━━━━━━━━

 

 《第二十層 迷宮区近くの町》

 

 青々とした空がどこまでも続く午後の日差し。攻略が遂に二十層を越え今では二十五層まで来ている攻略組。現在は二十五層の迷宮区にてボス部屋の捜索に取りかかっているなか、ギルド[SOB]はと言えば…

 

「つまりはさ、幼女こそが至高なのよこのDQNども!」

「ふん、いつまで青二才の小僧め。日本人なら大和撫子系ヤンデレに決まってるだろ!伊邪那美(イザナミ)の事考えろ!」

「えっと確かイザナミが『嘘ついたな!一日千人殺してやる!』とか言ってイザナギが『じゃあ俺一日千五百人作るわ』て言ったんだっけ?」

「創造神からすでにヤンデレを植え付けられた日本人女性。だからス○デのラストあんなんになったんだね」

「「「あれは(ま○と)が悪い」」」

 

 相変わらずアホしてた。

 四人は攻略をサボりある目的のため二十層のこの町に来ていた。町は木造を中心に平屋の様な建物が並んでおり何処と無く昔の日本に似ている。

 

「お、着いたぞここだ」

 

 と、リンネが目的の場所に到着し足を止めルリ達も止まる。そこは大きな門構えがある建物だった。

 

「へぇ~、見た目割りとそれっぽいな」

「ここなのか?[刀スキル]が習得出来る所って?」

 

 ルリが建物の姿に感心し、チャタがリンネに疑問をぶつける。そう四人の目的は[刀スキル]の習得であった。いや、厳密にはリンネのであった。リンネの主武器である曲剣スキル、これを一定まで上げることで刀スキルの解放条件が現れる。リンネはこの二十層で刀スキルが習得出来ることを知り攻略を休みここ(二十層)へ来た。それに便乗するようにルリ達もついて来て今に至る。

 

「アルゴの情報だから信用できるはずだ。てか別に付き合わなくてもいいんだぜ?」

「「「いや、単に攻略サボりたかっただけだから」」」

 

 攻略組とは名ばかりだったのか。ルリ達は打ち合わせでもしたかの様に声が合う。リンネは「あ、そう」と言いう。気を取り直して建物内に入る四人。

 この中はフローリングの様な木製の床が広々とありまるで道場の様になっていた。その奥に黒い髭を生やした男が正座で座っている。リンネは男に近寄る。

 

「アンタがここの親方?」

 

 話し掛けられた男は閉じられていた目を開き上から下へ見定めるかの様に見る。するとリンネの目の前にウィンドウが表示される。

 

(それがし)はこの道場の師匠なり。貴様、腕に自信ありの剣客と見る。(それがし)と手合わせ願いたい』

 

 リンネはウィンドウに表示されたOKボタンを押す。すると手元に竹刀が現れ、男も立ち上がる。

 

「なる、要はこれ(竹刀)でアンタを倒しゃ言い訳ね」

 

 剣道の始めと同じく相手から一定の距離を置き構えるリンネ。師匠の男も同じく構えを取る。すると目の前にカウントが表示され始める。

 

「頑張リンネ~」

「ファイト~」

「一発」

 

 後ろからルリ達によるやる気のない声援を聞き流しつつカウントがゼロになるのを待つ。そしてゼロになった瞬間一気に距離を積め男の間合いに入るリンネ。

 

「チェストオオオオ!!」

 

━━━━━━━━━━

 

 数分後あるプレイヤーが道場に訪れた。

 

「こんちゃーす。ここで[刀スキル]の取得が出来るって聞いたんだけど?」

 

 そのプレイヤーは頭に赤いバンダナを付け顎髭を生やしたプレイヤーだった。名前は[Klein](クライン)。最近攻略組に入ったギルド[風林火山]のギルドリーダーだ。

 彼は道場の戸を開け中へ入っていく。そこには…

 

「あれ、牙○零式ってこうじゃなかったけ?」

「違う違う。もっと腰下げて巻止の所を持つんだ」

「そもそもリンネ右利きじゃん。斎○たしか左利きじゃね?」

「それな!」

 

 アホ達が何故か牙○の練習をしていた。

 

「あー!お前ら!!」

「ファッ!ビックリしたなも~誰?」

 

 リンネ達を見るや否やクラインは大声を出す。

 

「誰だと!お前ら俺の…いや俺たちのこと忘れたとは言わさねぇぞこの野郎!!」

「え、マジで誰?ルリ知ってるか?」

「知らん。リンネの知り合いじゃないのか?」

「ログに無い。チャタは?」

「ごめん覚えてない。リスモは?」

「知らんそんなことは僕の管轄外だ」

 

 全員クラインのことを知らないようであった。

 

「お前ら第三層のギルド設立の店でいきなり襲ってきただろ!」

「「「「そんなことあったっけか?」」」」

 

 この作品を堅実に読んでくれている(読者様)は気づいているだろう。そんなことあったのである。

 詳しくは前話(名前決めは大体深夜のテンション)を読み返して欲しい。

 

「まぁ、そんなことは置いて」

「置いとくなよ!目下の問題だよ!」

「アンタも[刀スキル]目立て?」

 

 クラインの主張を無視して話を進めるアホ達。正直言ってコイツらに真面目な話をすること事態難しい。

 

「まぁそうだけど…。もしかしてお前らは…?」

「うん、もう取れた。厳密には俺だけだけど」

「マジか、結構前から情報は出てたけどなかなか倒せなくて断念するプレイヤーが多発したって聞いてたが…」

 

 この[刀スキル]取得クエストの最大の難点はソードスキルが使えないことである。この世界(SAO)では基本ソードスキルを駆使してモンスターを倒すのだがこのクエストではいくらモーションをしようともソードスキルが発動しない。つまり通常の攻撃、自身の経験のみで戦わなければならないのだ。特に高レベルなればなるほどソードスキルに頼った戦闘になりやすい。その理由もあってこのクエストは難易度が高いと言われているのだ。

 だがこのアホ達にとっては…

 

「いや、普通に倒せた」

「倒せたの!?」

「普通に弱かった」

「弱かったの!?」

「何か見た目の割に弱かった。どのくらい弱いかって言われるとポケ○ンのアブ○ル並み弱かった」

 

 このとうりである。リンネは鼻をほじりながらクラインに言う。具体的にどのくらい弱いかも含めて。

 

「ドラ○エのスーパー○ラーマシン位弱かったな」

「スパ○ボで言うところの序盤でしか使わなかったブラック○ッター位だった」

「気の強い女戦士のアn」

「「「言わせねぇよ!!!」」」

 

 それに続くようにルリ達も例えて言う。リスモのはちょっと違かったが。しかも話を聞くとクリアした後も何度か再挑戦し縛りプレイまでやっていたらしい。先ほどの[牙○零式]もその一つだそうである。

 

「え~と、つまりはソードスキル無しの戦闘さえ慣れば割と楽なクエストってことか?」

「お、そうだな」

「マジか~…」

 

 聞いてた話と違いガックリ肩を落とすクライン。クラインの想像の中ではワン○ースのゾ○がミ○ークに始めて対決するくらいの気合いでいたが今はもうベ○ミーとル○ィの対決ぐらいである。

 

「そうガックリすんなよ。コツ掴むまで苦戦するのは確かだし。なんなら勝てる方法教えてやろっか?」

「良いのか!?」

「別に損はしねーし、やらかした事チャラにしてくれんなら」

「するする、どうやって勝つんだ!」

 

 リンネはクラインに耳打ちしクリアの仕方を教える。

 

「え、そんなんで勝てるのか?」

「さっき縛りプレイでやったら出来たぞ」

「うーん…、分かった」

 

 クラインは半信半疑のまま師匠に近寄りクエストを受諾する。

 余談だがこの師匠の男、先ほどまでリンネの縛りプレイで数えて十回以上は負けてる。凄く強者オーラとか出てそうな雰囲気なのに今では顔だけ番長である。(分かりやすく例えるならワン○ンマンのキ○グ)

 話が逸れたもののクラインと師匠の試合が始まった。両者一定の距離のまま動かず構えた状態である。

 が、沈黙は早々に破られる。痺れを切らした師匠が勢い良く床を蹴り突進。竹刀を上段に構えクラインの面を取ろうとする。するとクラインは両手で持っていた竹刀を右手で持ち逆手持ちにし、腰を左に捻り下げる独特の構えを取る。

 そして師匠の竹刀がクラインの頭上に命中する瞬間、

 

「ア○ンストラッシュ!」

 

 捻った勢いでそれを一気に打ち放った。

 

 バシィン!

 

 クラインの放った[ア○ンストラッシュ]は見事に師匠の胴に命中する。が、それだけでは終わらなかった。師匠の男はまるでドラ○ンボールの如く壁に向かって吹っ飛ばされた。

 

 ヒュ~、ドガアン!!

 

「えぇぇぇぇぇ!?」

 

 その光景にクライン自身も驚愕する。それもそのはずクラインはリンネに言われた通りにやっただけでこのように壁に激突するほど力を出していないのだから。

 

『み…見事なり…。貴様になら我が技を伝授してやってもよい…』

 

 壁に埋もれている師匠からそんなセリフウィンドウと[刀スキル]の取得ウィンドウがクラインに表示される。派手にやられてる癖に若干上から目線である。

 

「やっぱ毎回笑えるわwww」

「何でこんな敗北シーンで力入れちゃったの?」

「どの技でもこうなるじゃん」

「あぁにしてもまさか、[リヴァ○ヴァス○イバ○ル水撃スージャ○アント○コ金剛カ○ザーブ○スター陽子○ケット鬼バ○カン破壊○下駄電○火炎○ラズマ跳○神○熱線○射ソ○ックディ○レクト電撃○流清流アル・三ス○イ燕曲○短勁フ○ッシュライ○ング ロザ○オアル・十字○無月真アル・羅○掌]、略して剣でも行けるとはな」

 

 どうやら師匠の負けモーションがこれ一択らしくアホ達はこれの為だけにクエストを何度も繰り返していたらしい。

 クラインは達成感の無いクエストクリアに脱力するのみであった。

 

 その後、[刀スキル]の習得方法がアルゴ経由で伝わり何故か師匠をどれだけ面白ろ可笑しく吹っ飛ばせるかのコンテストが開催されたらしい。

 

  




アホ四人「で、何で先週投稿出来なかった?」
作者「メカエリチxy」
アホ四人「死にさらせえ!!」アッパーカット×4
作者「タコスっ!!」ダゴォ

どっちかしか受け取れない様にした運営が悪い(責任転嫁)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。