俺は比企谷八幡でありバットマンである。   作:マッキーガイア

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EPISODE9:Good person

先日のテストから数日たちあれから何の音沙汰も無い。

落ちたのかそれとも合格したのかそれすらも分からない状況に困惑しつつ俺は仕方がなくヘイリーの部屋の近くに訪れていた。

 

「……いるか、ヘイリー?」

 

ヘイリーの部屋の前で声を上げる。

居ないらしい返事がない。

今は夜8時。しかも外は大吹雪、外には居るはずがないだろうしそもそも出る理由もない。

だが、居ないのなら仕方がない。

 

仕方なく置手紙でも残そうかと扉の下から中に手紙を入れようとかがむ。

ドアノブに手を掛けた。

瞬間

 

 

ギ、ギギ……

 

 

ドアが開いた。

 

(あ、マズっ……こ、これは事故だ絶対悪意がある訳じゃない。うん、そうさ。カギを掛けなかったヘイリーが悪いんだ)

 

慌て過ぎて一人で言い訳して一人で納得する。

人のプライベートだあまり覗いちゃいけない。

だが見ちゃいけないというのを知りながら興味があるのも真実。俺はしばらく考えた後ドアから覗き込んでしまった

 

中には机とベットあと小さな本棚しかない。本棚の中にはファイルがギシギシに入っていて机にはあまり良くは見えないが三人の人間が映ってるであろう写真が置いてあるだけだ

 

(プライベートってほどプライベートな物がなかったな?)

 

俺は立ち上がり部屋を一周見る。

無機質な部屋にヘイリーの性格を考えるとあまりにも合い過ぎて笑いがこみ上げてくる。

すると、なんとなく本棚のファイルに目がいく

 

「……『日本崩壊作戦資料集』?どんな趣味してんだよ…」

 

冗談だろうと笑いながら開く。

 

「え~っと?『最初にこれは極秘任務だ。口外しないように』…って、、なんなんだよこれ…」

 

 

俺は迷わずページを開く

 

 

『最初に空港を麻痺させなくては意味がない。日本は殆どを輸入品に頼っている節がある。それが無くなったら日本は終わりだ。』

 

 

ページを開く

 

 

『まずは海外からの旅行者の多い成田空港を機能停止しなくてはならない。そのためにまず成田空港がある千葉県を……孤島に追い込む……国と言うバックを消してしまえば千葉と言う県は機能を成さなくなる。』」

 

 

ページを開く

 

 

『日本への侵入方法だが……』

 

 

ページを開く。ページを開く。ページを開く……

 

 

 

 

 

 

 

 

「………千葉を破壊する…?」

 

 

 

思わずつぶやく。

あまりにも大きくてあまりにも無駄がない…いや、普通の人間が見たらこの資料集は間違いなく馬鹿げた中二病が考えた妄想図でしかないが、これがヘンリーが考えたとなると可能か不可能かでいうと……可能だ。彼の強固な精神肉体機動力そしてこの強大な教団があれば間違いなく可能だった。

 

「どうして……なんで日本を…?」

 

呟いた時、机の写真が目に映った。

 

 

 

 

 

「…………っ!?」

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

『僕はね、自分を悪人だと思ってないね。寧ろかなりの善人だと思ってるよ』

 

 

 

 

『親にも孝行してるし、彼女にも色々買ってやってる…それに、日曜日はいつも協会に行くし』

 

 

『でも一度マジで悪い事をしたいと思った…もう、マジで極悪な事を』

 

 

『というのはさ、僕たちは自由意志を持って生まれてくるわけだろ?善人になるか悪人になるか、自分で選択できるんだろ?

でも大抵の奴は、刑務所に行ったり地獄に行ったりするのが怖くて悪い事をしないだけみたいに思えたんだ。』

 

 

『”恐怖からの行動に道徳的価値はない”とか行ってた奴が居たけど、その通りだよ。

本当に善人になるには、善悪両方試してから善の方がいいと決めなくちゃならないと思うんだ』

 

 

『なら、その物凄い悪事ってのは何が良いか?残虐で、冷酷で、無意味で……

しかも、動機の無いヤツじゃないと……捕まる気はないからね』

 

 

『誰も行かない下水の本管を一つ知ってる。

小さな女の子でも誘拐して、

暗くて寒い場所に閉じ込めて、

泣いて怯えて飢えて死ぬまで、放っておこうかと思った』

 

 

『僕は変態なんかじゃないけど、その子と家族を苦しめる為なら何でもできる、何でもしようと思ったんだ…

でも、それだけじゃ足りないんだな』

 

 

『何かもっと、デカい事…ジョン・レノン殺しみたいに大勢の人の心に残る事じゃないと駄目だ…

つまり相手は有名人で無くてはならない』

 

 

『で、ローマ法王はどうかと思ったけど、彼にはいつも護衛が付いてるし、移動は特製の防弾車だ。

それに、イタリアに行く機会なんかそう多くない…ていうか、行ったことない』

 

 

『だから、もっと簡単な標的にしたんだ…武装した護衛なんか連れてなくてこの日本に住んでる奴…つまり……』

 

 

 

私はその後の言葉が言えなかった。いや、言わなかった。

私は今でも悪人になったつもりはない。たくさんの死を見た。それを誘ってきた。だが、それは必要なものだと思っている。

 

 

人は欲望に忠実だ。日本はあの時よりも腐ってしまった。当たり前だ私と言う狂人を作り出した国だ。

 

 

だからだろうかあの時あの場所で唯一腐ってもまだ黄金に光っていた物を持っていた子供を…拾ったのは…

 

 

☆☆☆

 

 

 

ドアを開ける。しばらく部屋を見回すと少し写真の位置がずれていることに気が付く。誰か入ったか?

少し警戒しながら本棚ををみると一つだけファイルが飛び出していた。極秘のファイル…ああ、間違えてこんな場所に……

 

床を見ると手紙がある。

 

…名前は……『比企谷 八幡』?

この名前の人物はたった一人だけだったと思うが…たしか一ヵ月ほど前に死んでいるはず……

 

中身は…無い…だと?

 

 

たしかこの名前の人物は私の「娘」の友人だったと聞いているが。

 

 

こいつは良く調べなくてはいけないな……

 




きらきら、光る。
きらきら、微笑む
きらきら、揺らぐ

そしてきらきら、滅ぶ

蝙蝠だ。蝙蝠が、必要だ





…………あり?千葉ットマン?
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