俺は比企谷八幡でありバットマンである。   作:マッキーガイア

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どうもこんにちはこんばんは。マッキーです!
何ヶ月ぶりの投稿てすか?うわっやばっ…もうそろそろ1年がたとうとしてんじゃねーですかぁ!!はあ、夏休みは描こう


EPISODE3:Begins Knight(2)

「ブルース様。着きましたよ」

 

アルフレッドがハンドルを持ってそう言った。

窓の外を見ると大きな建物が立っている。なかなか繁盛しているらしい。

 

「ああ、ありがとうアルフレッド。しかしパーティーねぇ。これで10回以上は行ってるがやっぱり慣れない。」

 

「ハハ、頑張ってきてください。あ、あとこれを」

 

「なんだいこれは?」

 

「メロンです。社長にお会いしたら渡してください。」

 

「……ああ、わかった」

 

軽い話を終えると俺は車のドアを開ける。

ドアを開けるとレッドカーペットが俺を迎えてくれる

 

「あれ?あのお方は・・・」

 

「ブルース・ウェイン?なぜここに?」

 

「いや、どうせ偽物だろう」

 

「でもテレビと全く同じ顔だぞ?」

 

行く人々反応を聴きながらレッドカーペットを歩く。なんだか自分が特別な存在だと思ってしまいそうだ。

 

「こんばんは、ブルースさま。ようこそ我がスノゥコーポレーションへ。ご参列いただき誠に有難く存じます。」

 

雪歩所長が前に出てきて挨拶に来た。俺はいつものように接待する。なるべくラフに、それを意識して接待しなくてはならない。この街で1番の大会社の社長なのだからもっと堂々にってリチャードに言われたばかりだからなぁ

ちなみにリチャードっていうのは俺の義弟だったりする。

 

「ああ、雪歩社長。君の商品はうちでも役に立ってるからね。あ、これほんの御礼なんだがね。」

 

俺は渡されていたメロン手渡した。

 

「これはこれは有難うございます。ではパーティの方をごゆるりとお楽しみください」

 

「ああ、わかった。」

 

俺はワイングラスを渡され、過ぎ去って行く社長に手を振った。

正直言ってこの会社は怪しい所だらけだ。良く考えたらあんなて難しい物を扱っている会社にもかかわらずたった1年でここまで勝ち上がってきて、しかも20年間ずっと勝ち残っている。言っちゃ悪いが悪い噂も沢山あるし。例えば裏でギャングと手を組んでるとか武器の製造をしてるとか、酷いので自分の利益のために周りの子会社の社長を殺して自分の物にしているとか…

 

「まぁ、噂は噂にすぎないか…」

 

考えすぎだろう。

自分のワイングラスを覗く。無論中身はブドウジュースなんだけどね☆

 

「あなたブルースウェインさんですか?」

 

一人の記者が俺に聞いてくる。

 

「ああ、そうだけど」

 

「実はこのスノゥコーポレーションの悪い噂についてお聞きしたいのですが」

 

「いや……そういわれてもね。というかここで言う話かいそれは?」

 

「あれ?お聞きしていないんですか?」

 

記者が頭を曲げる。

 

「何をだい?」

 

俺は疑問で返す、すると記者は新聞を取り出した。

なんか嫌な予感がする。

 

 

『スノゥコーポレーションで爆発予告!!』.

 

 

と大きく見出しを飾っていた。

 

「爆発予告?」

 

「ええ、なんでも噂ではこの会社に恨みを持っている人間の犯行ではと言われていますが…」

 

馬鹿馬鹿しいと言えばそれまでだが、なんか説得力が有る。

事実さっき話た所長を俺はあまりよく思ってい無かった。なんか心の奥底が垣間見えているというか、兎に角、直感でああいう奴は分かってしまう。

 

 

「まぁ、そうだな。用心はしておくさとだけ言わせてもらおう。」

 

 

そう言うと俺は記者に手を振り奥に入っていった

 

☆☆☆

 

ワイン(ジュースなんだけど)や食事を楽しみながら奥様方にもお話を伺う。

 

やはりというべきか、いい印象を受けない。

 

他人に興味が無いとは言われた事は無いが彼女たちには一切の魅力が感じられなかった。

 

「潮時か……」

 

そう思い俺は玄関を目指す。もうアルフレッドには待機してもらった。

 

「あらもうお帰りなのですか?」

 

一人の奥様が俺に問う。俺はなるべく笑顔を作りながら

 

「ええ、もう遅いですし。このままここに居たら大変なことになってしまいますからね☆」

 

はーい、ここでWink!!ok!

今のギャルゲーだったら絶対オチ出たぜ!まぁ現実なんでただの冗談としか思ってないんだろうけどな!

 

「では、失礼します。」

 

「…………え、あ、……はい//」

 

なんでだろう。顔が真っ赤なんだが…

そんな事はどうでも良い、もう帰ろう。

 

玄関に向かおうと足を運ぶ。何か怪しげな影がドアの近くを歩き回っている事に気がつく。

 

「あれは……」

 

さっきまで居なかった客だ、間違いない。

上下はスーツで包んでいるが中に何か甲冑を着ている様だ。体が盛り上がりすぎている。

 

「なんなんだ?あの男。」

 

あまりにも怪しすぎた。他のみんなが何故あれに釘付けにならないのか不思議なほどに。

すると次の瞬間男はドアに手をかけ奥に入っていく。

 

少し寄り道しようか

 

そう思いゆっくりと閉じたドアに手をかける。

 

 

 

カチカチカチ……

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 

時計が針を動かしている音。

 

 

「この音は…」

 

 

不気味な程よく響くその音は

 

 

「まさか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『昨日夜、10時ごろスノゥコーポレーションで爆発が起こりました、関係者からの証言によりますと犠牲者の中にはあのウェインテック社長"ブルース・ウェイン"も居たそうですが遺体の確認は取れずに未だ調査が進められています。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日……俺はヒーローに憧れた。


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