仲良くなりたいっていう気持ち、忘れちゃダメだよね   作:雨降り

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睨まれた2

は?人間はいりません?いませんじゃなくて?え、どゆこと?

 

目の前にいる艦娘、やっと喋ったかと思えば「ここに人間はいりません」と言う。

聞き間違え…ではないよな、この距離やぞ(汗)

いや、ここが元ブラック鎮守府ということを考慮すれば、この言動も無理はないのか?

だけど、その時の僕はその返答に焦ってしまい、冷静に物事を考えられなかった。

 

 

「えっと、それはつまりどういう……」

なんとか口を開いて出た言葉。

だけど次の瞬間、僕は廊下に仰向けに倒れていたんだ(なにそれ怖い)

それが、目の前の艦娘が急に振り向き、突っ込んできたかと思えば、思いっきり押し倒してきた為と理解するのにやや時間がかかった。

 

 

 

背中を床に強打したので、思わず「うぅ」と唸ってしまったが、背中だけじゃない、何故だか腹部に違和感がある…。

お腹のところがなんか重い…??背中の痛みを堪えながら、なんとか自分の腹辺りを見てみる。驚いた!

 

その艦娘が僕の腹部に馬乗りになっているではないか…。

 

ちょっといい匂いする………馬鹿なこと言ってられないな。まず状況を判断しよう。

体はあんまり自由が利かないな、手足をばたつかせるくらいなら出来るが…。それで、艦娘の顔は…暗くてよく見えん!だって押し倒された拍子に懐中電灯、手から落としちゃったんだから。

で、この後どうなるんだ!

人間はいらないと言われたんだから、あまり結末を想像したくないが…。

とりあえず、相手を落ち着かせる為に声を掛けるか?いいや、もう緊急事態と考えて強引にでも抜け出すか?

頭の思考回路をフル回転させ、なんとかこの状況を打破しようとしていた僕。ただ、艦娘が再び口を開いたことでその思考は一瞬にして止まった。

 

???「ここに人間はいりません」

 

えぇ、どうしよう…

 

???「ですから、貴方にはここを出ていってもらいたいのです」

 

いや、それは無理な話だよ。着任先はここだし、着任した初日に追い出されたとしたら提督の面目は丸潰れ!

つまり僕の野望である自分を変えるってことが出来なくなるじゃないか!!でも、このままじゃ…。何か言い返さないと…。

 

???「ここを出ていきなさい!」

 

ああ、なんか語気が強くなってきたよ!というかこの状況じゃ出ていけないじゃん。

 

「まず、どいてくれないか。そうしなければ出ていくこともまともに話すことも出来ない。違うか?」

 

勇気を出してそう言い放った。

 

???「それは無理な要求です」

 

えぇ、じゃどうすんのさ!このまま床這いずって出ていくのか?

 

???「こちらに応援を要請しました。すぐにでもここに他の艦娘が集まって来るでしょう…。応援が到着次第、より厳重に拘束、連行し追放します。」

 

ああ、なるほど。 味方呼ぶのね…。あああ、無線で仲間呼んでるよー、僕の腹の上で。

 

ふぅ、覚悟を決めるか!

僕は話し合いは出来ないと踏んで、多少手荒なことをしてでもこの状態から抜け出すことを選んだ。

だけど、この艦娘手練れだろ…。というか、僕あんまり武闘派じゃないんだよね(汗)

いや、力負けしてる可能性充分あるぞ!

 

 

 

! いやまだだ。あれを使えば…。

僕はさっき落とした懐中電灯を必死に手繰り寄せて掴むと相手の艦娘の顔めがけて光を浴びせてやった。

 

???「くっ…!!!」

やった怯んだぞ!今だ!

僕は思いっきり体をよじった。怯んで力の抜けた今なら…。ビンゴ!馬乗りされてる状態から抜け出せた。

 

そのまま僕は急いで立ち上がると、廊下を全速力で駆け抜けた。とにかく逃げるんだ!!

 

 

 

???「おのれ…!!」

 

???「とにかく姉さんに連絡しなきゃ」

 

???「こちら神通。侵入者を取り逃がしました。これより追跡し、拘束します!」

 

???「無理しちゃダメだよ、神通!私もすぐ合流する!」

 

神通「大丈夫ですよ!すぐに確保してみせます!」

 

私はそう言って無線を切り、侵入者を追った。

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