クロスアンジュ トライブブラザーズ   作:マシンクーガー

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OP:「Valkyrie-戦乙女-」(双星の陰陽師 第2話 - 第13話: OP)


チャプター11 龍の巫女

 

夢の中、アーサーが一人その空間の中を漂っていると、ある文字が列となって流れて来る。

 

「(何だ、この文字…?)」

 

すると今度は景色が変わる。崩れた遺跡、死体だらけに血の海、その中にフラドーラ、ヴィンセクト、グランヴェ、ゼーア、ドゥケレー、そして鋼の巨人と五枚の翼を広げた紅蓮色の騎神、12人のグランセイザーと白き鎧を纏った『白いグランセイザー』が穢らわしい悪魔とそれを先導するかのように女王蜂の姿をした悪魔が尖兵を動かし、7体のロボットと戦っていた。

 

『灭乌衝突!!』

 

フラドーラは前腕部のガルクローを伸ばし、炎エネルギーで悪魔切り裂く。

 

『勈士卷风!!』

 

ヴィンセクトは全武装を構え、一斉に発射する。

 

『引力破裂!!』

 

グランヴェは2門の巨大ライフル・『ライガーライアット』を取り出し、乱射する。

 

『螺旋破坏!!』

 

ゼーアが両刃の大剣『メイルストローム』を高速回転させ敵を切り刻んで行く。

 

『天神杀人!!』

 

ドゥケレーが左武装のアームキャノン『バズキャノン』から大型ビームソードを伸ばし、悪魔を薙ぎ払う。

 

『对碎片!!』

 

鋼の巨人が拳を発射し、強靭な悪魔を粉砕していく。

 

『不同的世界电子分解ッッッ!!!』

 

紅蓮の騎士が輝く鋭利な爪を光らせる掌から、岩、氷、嵐、炎を発生させる五つの剣が現れ、女王を囲み、光の剣を突き刺す。

 

『アアアアアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!』

 

女王は悲鳴を上げ、棺の中へと封印される。

 

「(何だこれ?)」

 

アーサーは驚いていると、何処からともなく声が聞こえてくる。

 

《昔々 数千年前も昔。世界には魔力に満ちた美貌の女王がいました。女王は一族と共に鎮守し、民は貧しくも、女王の魔力の加護で病に倒れることなく暮らしていたと。

 

そんな時、どこからともなくやってきた民族が、“女王は忌まわしき魔女だ、奴は他国の籠を根こそぎ奪い、そして自分の国だけ繁栄に導いていた。”民は女王を疑うが、いい告げられた言葉は本当であった。

 

女王は民族から五人の巫女を攫い、巫女の力を使って恐ろしき魔力で自身の美貌と疫病を操り、先代王族と貴族、民衆を虚言で信じ込ませていたのです。民衆は大激怒し、女王が統治していた国に内乱が起こり、やってきた民族と共に巫女を救い出し、悪しき女王は加担していた貴族と共に火刑された。勇敢に国を強欲な女王の魔の手から六人の民族は巫女姫と共に何処の遺跡の奥に眠りついた。》

 

「(この声…誰だ!?)」

 

声が直接頭の中に聞こえて来ると、閃光が辺りを照らし、目の前に十二の星座模様と十二支の紋章が浮かび上がり、一瞬だけ白い羽衣と腰にマントを羽織ったグランセイザーが見えた。白いグランセイザーはゆっくりと振り向き、アーサーに指を差す。

 

「《足枷を解かない者よ、『裏の真実』と『真なる歴史』に介入せよ。》」

 

「え?」

 

「《足枷を解かない者よ、『裏の真実』と『真なる歴史』に介入せよ。》」

 

「……ん?」

 

アーサーは目の前の明かりで目を覚ます。

 

「ここは?」

 

辺りを見渡すアーサー。そこにDr.ゲッコーがやってくる。

 

「気が付きました?」

 

「?」

 

「驚かせてすみません。サラマンディーネ様、お気が付きになりましたよ。」

 

Dr.ゲッコーがサラマンディーネと言う女性を呼ぶ。現れたのはアーサーがあの時あったあの子であった。

 

「あ!君は!」

 

「はい、お鼻は大丈夫ですか?」

 

「え?……うん。」

 

「貴様!よくもサラマンディーネ様の凛々しい肌を見たな!!」

 

「え!?」

 

青い女性がアーサーに怒鳴る。

 

「まぁ落ち着いて、サラマンディーネ様が言うにはあれは事故だったんだから。」

 

「しかし!この者は姫様の裸を見たんだ!疚しい事するに違いない!」

 

「疚しい事?……っ!!」

 

アーサーはあの時の事を思い出す。その記憶は今もアーサーの頭の中に入っており、消せない記憶でもあった。

 

「す、すまん!あれは本当に事故だったんだ!カイムって言う穢れ騎士を追って、反撃されて墜落して、喉乾いていたからーーーあ!俺の機体は!?」

 

「あの緋き大鷲の事ですか?心配いりません。我々が修理しています。」

 

「良かった〜。」

 

ホッとするアーサーはサラマンディーネに自己紹介をする。

 

「俺はアーサー。黄昏の王君の炎のトライブの使い手『セイザータリアス』だ。」

 

「「「「セイザータリアス?」」」」

 

「…見せた方が良いかな。」

 

アーサーは起き上がり、ナックルライザーを構え、叫ぶ。

 

「装着!」

 

体から炎が湧き出て、鎧へとなり、赤き射手座の戦士へとなる。

 

「セイザータリアス!」

 

「「「「……」」」」

 

「え!?」

 

四人はアーサーの姿を見て動揺していなかった。その後、アーサーのそれからの説明により、サラマンディーネは納得する。

 

「なるほど、あなたはそのカイムと言うエンブリヲの騎士を追って、我々の世界に来たのですね?」

 

「そうなる。それと聞きたいことがあるんだが……」

 

「何でしょう?」

 

「その……君たちの背と尾に…鼻と尻尾が生えているんだけど、“人間”なのか?」

 

「……『人間』ですわ。」

 

「ここへ来た時、街は廃墟だった。だとしたら君たちはーー」

 

「地球がもう一つありましたら?」

 

「!!」

 

「並行宇宙に存在したもう一つの地球、一部の人間がこの星を捨てて移り住んだのです。別宇宙にあるもう一つの星、それがあなた達の地球なのです」

 

「(確かに辻褄が合う。)……何のために?」

 

「この星で戦争が起きたのです、この世界は統合経済連合と汎大陸同盟機構による大規模国家間戦争「第七次大戦」「ラグナレク」「D-War」などと呼ばれる戦争により地球の人口は11%まで減少したのです。更にその引き金を引き起こしたのが…エンブリヲです」

 

「(やっぱり…)どうして何だ?……一体何が戦争を。」

 

アーサーはその事に問うと、ある人物がそれを答えた。

 

「それはーー「ドラグニウム、22世紀末に発見された強大なエネルギーを持つ超対称性粒子の一種」?」

 

現れたのは黄昏の王君にいる筈の二番目の師である東護ノ介であった。

 

「東護ノ介さん!?」

 

「あら?先生のお知り合いなのですか?」

 

「うむ、コイツは私の弟子でね。」

 

「まぁ!そうだったのですか。」

 

「東護ノ介さん、知り合い!?」

 

「うむ、姫様は私の二番目の弟子でね。彼女の幼少の頃から修行させているのだ。」

 

東護ノ介はそう言うが、アーサーが問題点を言う。

 

「それより東護ノ介さん!どうしてあなたがここに!?」

 

「穢れ騎士 カイムがこの世界に来たと聞いて、駆け付けて来たと思ったら、お前が鼻血を出して運ばれて行くのを見てな。全く、この姫さんの素っ裸を見て鼻血を出すとは、アホだよ。」

 

「……すいません。」

 

「何はともあれ、無事で良かったよ!」

 

東護ノ介はアーサーの背中をバンバンと叩く。

 

「痛いんですけど…」

 

アーサーは東護ノ介の叩きに耐えていると、ある物を差し出してきた。それは何かのキーであった。

 

「東護ノ介さん、これは?」

 

「分からない、でも……こんなお前宛にこんな手紙があった。」

 

「?」

 

【拝啓 アーサー 。 私は『U.S』Unknown Supporterとも言っても良い。早速君に贈り物があるんだが、もう貰ったかな?

そのキーは君が何れ何処かで使うと思う、だから大事に持っていてくれ。バイなら♪】

 

「……何だこの手紙は?」

 

「書いたものは分からない。私の部屋の机に置かれていたのだ。」

 

「ふ〜〜ん。」

 

「所でアーサー、お前もう動けるか?」

 

「はい…え?」

 

「なら姫さんと手合わせしろ、私の二番目の弟子に勝てると良いがな!」

 

「……はぁっ!!?」

 

アーサーは驚き、東護ノ介に“古代の闘技場”と言う場所に連れられる。マラソン、バイクレース、剣道、VRゲーム、歌留多、大食い、ダンスバトル、柔道服を着たアーサーとサラマンディーネは礼をし、構える。

 

「(今度こそ俺が勝つ!)」

 

「(負けられません!)」

 

両者鋭い眼差しで一歩も動く気配もなく、警戒していた。

 

「東護ノ介さん、こんな事ありました?」

 

「ないなぁ、ただ言えると言ったら、二人は互いの力と威圧がぶつかって、隙を見せないようにしているのだ。(それにしても、俺はアーサーにあんな“競技”を教えた覚えはないなぁ。一体何故だ?)」

 

「さぁ、来い!」

 

アーサーが大声で叫び、サラマンディーネが先方してきた。互いに技を決め合い、そしてアーサーが本領発揮を決める。

 

「せぇ〜〜〜いっ!!!」

 

アーサーはサラマンディーネに投げ技を決めようとして道着を掴むが、サラマンディーネの襟が開いてしまう。

 

「ふぇ!?」

 

あまりの事にアーサーは襟が開き、サラマンディーネの豊満な胸を見てまたしても。

 

「ぶーーーーーー!!!!!」

 

「アーサー殿!見てわいけません!」

 

「き!貴様!よくもサラマンディーネ様を!!」

 

「待て!落ち着いてくれ!今のは事故だよ!」

 

アーサーは顔を赤くし、鼻から出る血をティッシュで拭きながら、慌てる。

 

「まぁ!落ち着いて、ナーガ!アーサーさんは悪気でやった訳じゃないんだから」

 

「しかし!あの者は二度もサラマンディーネ様の胸を!」

 

「まぁ落ち着け。アーサーもあぁ言ってるんだ。許してやれ」

 

「ですが!」

 

「何か?」

 

東護ノ介無垢な笑顔でナーガに威圧をかける。

 

「あ、いえ……その…」

 

東護ノ介の放つオーラがナーガを震え上がらせる。ナーガは冷や汗をかきながら黙り込んでしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

その夜、アーサーは東護ノ介と夜景を眺めながら温泉に入っていた。

 

「極楽極楽♪」

 

アーサーは温泉に和んでいると、東護ノ介の身体に付いている傷跡を見る。

 

「東護ノ介さん、その傷…」

 

「ん?あぁこれか……3年前、“弟子の一人”が裏切ってできた傷だ。」

 

「裏切った?」

 

「あぁ…アイツは真面目であったがある邪法を手にし、罪を重ね続けていった。私は止めようとしたが、返り討ちにされたのだ。」

アーサーは驚く。あの「常軌を逸した戦闘能力」、「生きとし生けるものの中で最強の男」と呼ばれた東護ノ介が敗北寸前まで事に。

 

「所で聞きたいことがあるんですが……」

 

「何かな?」

 

「その……前々から思ったんですけど。なんでサラマンディーネさんと入っているのですか?」

 

そう、実は温泉に入っていたのはアーサーと東護ノ介の他にサラマンディーネも一緒に入っていた。

 

「あの時の話の続きです。」

 

サラマンディーネはアーサーに続きを話す。

 

『ドラグニウム』22世紀末に発見された発見された強大なエネルギーを持つ超対称性粒子の一種。

光を照らすそれはやがて兵器にも使われ、戦争の発端となり、地球を滅ぼす事となってしまった。

そしてサラマンディーネの先祖達ーーー即ち生き残った人類は自らを遺伝子改造によってドラゴン化させ、その身にドラグニウムを溜め込む事によって地球の浄化作業を行っている。

元々サラマンディーネの世界にはある指導者ーーー『アウラ』と言う最初のドラゴンの加護によって平和であったが、この世界に襲来してきたエンブリヲと穢れ騎士名乗る者達によってアウラは連れさらわれたと。

さらにもっと驚くべき事に、アーサーが住んでいた世界での人類…意志の力で物理現象に干渉し、物質の浮遊・移動、拘束・防護用の結界の展開、光や熱を発生させられる他、統合システムへのアクセスによる情報共有を駆使してでのコミュニケーションツールともなっていた『マナ』は連れさらわれたアウラにノーマ達によって凍結させ殺したドラゴンを捕獲し、結晶化した心臓からドラグニウムを摂取し、連れ去ったアウラに供給しているとのこと。

 

アーサーの世界での真実を知ったアーサーは自身があの空域でドラゴンを倒した事に心を痛める。

 

「(なんて事だ……彼らは、指導者を救おうと必死で。それなのに、俺は…。)くっ!」

 

「……今は嘆くな。これを知ったからには彼らに協力してくれないか?」

 

「えぇ。」

 

「姫さん…」

 

「分かっております。明日には貴方の機体も修理しております。貴方は…信用できる人物として分かりました。」

 

すると東護ノ介がタオルで目元覆い隠し、アーサーの目を手で覆い隠す。

 

「うわぁっ!何も見えない!」

 

突然目の前が暗くなった事に慌て、サラは頰を赤くしながら風呂から上がる。

 

 

 

 

 

 

翌朝、修理されたフラドーラを東護ノ介がこの世界に飛ぶための大型輸送機へ運ばれていた。

 

「じゃあ…俺は向こうに戻って、仲間達共に行動を探る」

 

帰りを見送るサラマンディーネ。アーサーは荷物をまとめ、輸送機に乗り込もうとする。するとサラマンディーネは何かを決意したのか、アーサーに走って行く。

 

「アーサー殿!」

 

「ん?」

 

その時、サラがアーサーにある物を渡す。それは髪飾りに使う簪であった。

 

「これ……」

 

 

「私からのお守りです、それをどうかずっと持っていて下さい」

 

アーサーはサラマンディーネから受け取った簪を受け取り、頷く。

 

「ありがとう…サラマンディーネさん」

 

「……『サラ』でも構いませんよ♪」

 

「える…うん、分かった。これからは“サラ”って呼ぶ。俺からも、良いかな?」

 

アーサーはサラマンディーネ改め、『サラ』にある物を渡す。それはアーサーのセレモニアル・ダガーであった。アーサーがバインダーから霊符を取り出し、セレモニアル・ダガーに付ける。するとセレモニアル・ダガーの形状が変わり、短剣から短刀へとなった。刃に龍の模様が刻まれ、短刀の刃が伸縮自在になるようになった。

 

「俺からの御守り、もしもの時の為に持っていてほしいんだ。それに…君は美人だし、可愛いし、声も綺麗で…その〜」

 

アーサーは言葉を必死に探そうとしたがどう探せばいいか見つからず、それにサラは微笑みながらアーサーに近づいて……。

 

 

 

 

チュ…

 

 

 

っとアーサーの頰にキスをするサラ。

 

「っ!!」

 

「分かりました。貴方から貰ったこの短刀を大事に『バタン!!』…?」

 

アーサーは真っ赤になった状態で頭から湯気を出しながら倒れて仕舞い、東護ノ介が呆れながら倒れたアーサーを引っ張って行く。

アーサーを乗せた東護ノ介は輸送機を動かし、輸送機に搭載されている超空間ポータルゲートシステムを起動し、クラウドブルースへと帰還するのであった。

 




ED :「きみをつれていく」(超星神グランセイザー: ED)
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