「あれ?」
アーサーは目を覚まし、起き上がる。そこは普通の部屋とは違く、シンプルで和式ではなく、何かが違かった。テレビや机、椅子、棚、教科書、フィギュアが置かれており、さらにはランドセルもあった。
「ここ…何処だ?」
「『有留斗』!起きなさ〜い!」
「有留斗?」
アーサーは別の名前で呼ばれた声の主の方へ降りてくる。普通の空間、そこには見知らぬ女性が朝食を作っていた。
「有留斗、ご飯食べないと学校に遅刻しちゃうよ。」
「え?……うん。」
アーサーは返事をし、朝食を済ませて学校へ行く準備をする。アーサーは洗面所の鏡で顔を確認していた。
「何で…………俺、ちっこくなってんだ?」
アーサーは外見を見る。同じ髪型をしているが、目の色は茶色で普通の少年であった。
アーサーは玄関のドアを開け、当たり前な事を言う。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
女性が元気良く返事する少年に向かって行ってらっしゃいという言葉を言った。アーサーは家の前の名前を見る。
「“時沢”……(コイツの姓か。)」
アーサー街道を歩く少年少女達の列に続いて歩く。歩く事15分、着いた場所は大きな建物であり、ランドセルと名札、席順に従い、席に着く。
「有留斗!」
「ん?」
「昨日描いた絵を見せて♪」
「うん(あれ!?何で素直に返事したんだ!?しかも、体が勝手に動く!!)」
アーサーは驚きながら、少年が取り出した絵を見る。
「(っ!!?)」
アーサーは驚く。そこに描かれていた絵は、フラドーラ、ヴィンセクト、グランヴェ、ゼーア、ドゥケレー、鋼の黒い巨人と真紅の騎神、さらにカイムが乗るダラムと他の五機、そして黒いヴィルキスや形状の違うヴィルキス、パラメイル、ドラゴンの絵であった。
「(何でだ!?何でこの少年がアンジュ達や他の機体の絵を描いてんだ!!?)」
アーサーが混乱していると、少年は次のページを開く。そこにはフラドーラ、ヴィンセクト、グランヴェ、ゼーア、ドゥケレー、黒き鋼の巨人が合体し、ドラゴンの様なロボットと真紅の騎神と天馬型のロボットが合体し、人馬の騎神へと合体しており、鬼を模した左籠手に裁きの槍と弓矢を構えていた。
「(何だ?)」
すると目の前の空間が一斉に静まり、皆んなが動きが止まる。
「あれ…?」
「「皆んなどうしたんだ?」」
アーサーは途端に声を出すと、別の声と被さる。
「「……!?」」
アーサーは下の方を向くと、さっきまで憑依していた少年がいた。
「「……誰!?」」
二人は思わず誰かと問う。数分後、二人は落ち着きながら自己紹介をする。そして少年の名は……。
「僕は時沢 有留斗。◯◯小学校二年生。」
「俺はアーサーだ。早速だけど、あ…“アルト”あの絵って何だ?」
「お父さんとお母さん」
「お父さんと…お母さんが?」
「うん。僕ね、お父さんとお母さんの事…あんまり知らないんだ。二人とも海外で仕事していて、それでお母さんの妹夫婦のおばさんとおじさんと暮らしてるんだ。」
「……」
「どうしたの?」
「あ、いや……何でもない。」
「困ったなぁ、今度ある霊獄山にある“煌峯ヶ岳遺跡”見学ツアーの点検をしないと行けないのに。」
「煌峯ヶ岳遺跡?」
「中央アルプス山脈から見つかった数千年前の遺跡。しかも凄いんだよ!」
「何が?」
「その遺跡からロボットらしき残骸が見つかったんだ!」
アルトはそう言いながら、その遺跡から撮られた写真を見せる。
「っ!?」
「どうしたの?」
「……これ!?」
それは形状やフレーム構造は違うが、間違いなくフラドーラとヴィンセクト、グランヴェ、ゼーア、ドゥケレーであった。
「その赤い鳥は『ガルーダ』。こっちのカブトムシが『ドルクルス』、黄色いライオンが『ガンシーサー』、青いクジラが『リヴァイアサン』、緑の鹿が『ディアヌス』。何でそんな名前なのかは分からないけど、ガルーダは『鳥類』、ドルクルスが『甲虫類』、ガンシーサーが『地上動物』リヴァイアサンが『水生生物』、ディアヌスが『神獣』って言う感じになってて、それぞれの四機に元素とディアヌスの元素である“無”を合わせば、“『光』と『闇』”が出来るようになるんだ!」
「へぇ〜。(“ガルーダ…ドルクルス…ガンシーサー…リヴァイアサン
…ディアヌス”)後、これは?」
アーサーが気になった写真に指を指す。それは壁一面に文字や模様、そしてその真ん中に大きな文字が刻まれた石棺があった。
「それは…お父さんとお母さんが見つけた石棺。随分前の物で、今度社会科見学でお父さん達が石棺の中に眠っているミイラを見せてくれるらしいの。」
「ミイラね〜…あれ?」
するとアーサーの体が粒子へと変わる。
「アーサー!?」
「何だろう……?急に……意識が…………。」
アーサーはそう呟き、空間から消えていく直後、目の前の光景から薄っすらと何かが映る。開けた石棺が倒れ、その下から禍々しき邪悪な黒い物体が現れ、遺跡発掘現場を破壊していく。すると真紅の騎神と純白の機龍、紫電の大甲虫、琥珀の黒獅子、紺碧の大海獣、深緑の神獣、黒き鋼の巨人が揃い、ガルーダ、ドルクルス、ガンシーサー、リヴァイアサン、ディアヌス、そしてそれを上回る巨大な白銀の機神がいた。
「(あれって……?)」
すると真紅の騎神の胸部の水晶体開き、中から白いパイロットスーツを着た人物が現れる。そしてパイロットスーツを着た影はヘルメットを脱ぐ。
「っ!?」
それは紛れもなくアーサー本人であった。アーサーはもう一人のアーサーに驚く。
「(俺!!?)」
するともう一人のアーサーから火、風、土、水、そして光の剣を取り出し、左手を掲げる。その時、目の前が光で真っ白に包まれ、アーサーを呑み込む。
「丈夫……」
「……?」
「大丈夫ですか」
「……う?」
アーサーは目の前に光に絡み、目を覚ます。
「大丈夫ですか?」
周りには医療班達がアーサーを囲んでいた。
「俺……確か寝て…」
「アーサーがお目覚めになりましたよ!」
すると戸が開き、ライド達が心配してきた。
「アーサー!」
「ライド?……それにみんな。」
「心配したんだぞ。起きるのが遅いとタスクが起こそうするが、全然起きなかったから。」
「俺…変な夢を見てた。」
「変な夢?」
「うん…なんかーーー」
ビィーーーッ!!!ビィーーーッ!!!ビィーーーッ!!!
「《っ!?》」
アーサーが夢の事を話そうとした直後、警報が鳴り響く。だが次の任務にアーサーの記憶と真相を知るのを皆んなが絶句する事も知る由もなかった。
ED :「きみをつれていく」(超星神グランセイザー: ED)