クロスアンジュ トライブブラザーズ   作:マシンクーガー

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チャプター22 婚礼の儀

二人が寝静まった夜中、アーサーがとある夢を見る。それはボロボロの服を着たフェリスとクレイン、ランスとミントであった。ミスルギ皇国路地裏ーーー。雨が降る夜のミスルギ皇国…ボロボロの服を着たフェリスが三兄妹に言う。

 

「クレイン、ランス…ミントちゃんをお願い…。」

 

「フェリスお姉ちゃん?」

 

「大丈夫…“夜のお仕事”だから♪」

 

「また…近衛騎士の仕事をするの?」

 

「うん…そうでもしないと、お金が増やせないからね♪」

 

「「「……」」」

 

「ほら!しっかりしないと、お父さんとお母さんが困っちゃうよ!」

 

「「「はい…」」」

 

「じゃあ、行ってくるね♪」

 

フェリスは満面な笑顔で返し、三人を後に路地裏の闇の中へと消える。翌朝、三人が寒くないように寄り添って寝ていると、足音が響く。

 

「三人とも…起きて」

 

三人は起きると、そこには仕事から帰ってきたフェリスがいた。彼女の手には缶詰や水、そして服などがあった。

 

すると目の前の光景が一瞬にして闇へと変わり、目の前に黒い靄で覆われ、膝と頭を抱え、何か小声でブツブツと呟くフェリスであった。

 

「フェリス…?」

 

『私は…穢れた女』

 

「…何で?」

 

「クレイン、ランス、ミントちゃんの生活費を稼ぐ為に、この体を売っている。私はそこらにあるゴミと同じ…。」

 

「そんな事ないよ。」

 

『アーサーは知らないのよ、私達の苦しみを…。』

 

「じゃあ…俺がフェリスや三人を幸福にする。」

 

アーサーはそう言い、蹲るフェリスの体を優しく抱く。

 

『っ!!?』

 

「皆んなまとめて…幸福にする。もう苦しんで身体を売って、あの子達に生活費を稼がなくても良い。俺は絶対にフェリス達を幸福に導く。」

 

『アーサー…!!』

 

すると闇が消え、光満ち溢れる白の空間へと変わる。フェリスの体から黒い靄が消え、背中から白い翼が生える。

 

「後、フェリス」

 

『?』

 

「俺の名前だけど…俺の名は“アーサー”って言うのは誠の名を分かりやすくしたものなんだ。」

 

アーサーはそう言い、本来の名である誠の名をフェリスに言う。

 

「俺の誠の名は『アルトリウス・コールブランド』。ディーン・コールブランドとマーサ・コールブランドから貰った名だ。」

 

《アルトリウス・コールブランド》……御伽話に出てくる“古の王”と“古の剣”の二つの名が揃った名。

 

『“アルトリウス・コールブランド”……。』

 

『私の誠の名は“フェリシア”。『フェリシア・朱鷺・ミスルギ』』

 

フェリスの本名ーーーフェリシア・朱鷺・ミスルギの名にアーサーは驚く。

 

「『ミスルギ』!?」

 

朝日が登るトリト廃村。テントの出入り口の隙間に日の光が差し込み、アーサーの目元を照らす。アーサーは起き上がり、自身の今の姿を見て驚く。

 

「!?」

 

何故、パンツ一枚なのか冷や汗をかくと、隣で寝ているフェリスを見て思い出す。

 

「あ〜…そうだった。」

 

アーサーは納得すると、フェリスが目を覚ます。

 

「おはよう、フェリス…♪」

 

「……おはよう、“アル”♪」

 

「『アル』?」

 

「呼びやすい名前にしたの。ダメ?」

 

フェリスが可愛らしい表情で問いかけ、アーサーはフェリスの可愛さに頰を赤くし、見られないようにする。

 

「い、良いけど…。」

 

「フフフ♪」

 

フェリスは笑顔で返し、アーサーの頰にキスをした。

 

「///!?」

 

「アル!大好き♡」

 

クラウドブルースへと戻った。後日、クラウドブルースへと戻ったアーサーとフェリスはクレイン達に報告する。

 

「「「えぇぇ〜〜っ!!兄貴と姉ちゃん、正式にお付き合いするの!!?」」」

 

「うん、俺たち互いに思いを告って決めたんだ。」

 

三人は憧れであったアーサーが姉の恋人に、将来は“夫”…つまり“義理の兄”になると言う事であった。

 

「え!?何で付き合う事に!?」

 

「色々あって…」

 

「色々!?ま、まさか……結婚と付き合う前に!?」

 

「…………何のことかな?」

 

「したんですね!?完璧に“既成事実”じゃありませんか!?」

 

「そうなの?」

 

「そうですよ!」

 

「ランスお兄ちゃん、きせいじじつって?」

 

ミントが興味深そうな表情でランスに問う。ランスは頰を赤くし、色々焦り考えながらはっきりとした事で答える。

 

「ミント、詳しい事は言えないが……分かりやすく言うと、兄貴と姉貴は近い将来……結婚して、子供もできると言うことになる。」

 

「フェリスお姉ちゃんとアーサーお兄ちゃん、結婚するの?」

 

「まぁ、そうなるな…」

 

「やった!」

 

ミントは大喜びし、家の中ではしゃぐ。

 

 

 

その後、アーサーはライド達にご報告を伝える。

 

「えぇぇっ!?アーサー、お前!」

 

「うん…フェリスと恋人同士になった///」

 

「やるじゃん!」

 

「アーサー、おめでとう♪」

 

「エクエス、ありがとう……マイラ?」

 

するとマイラが怖い表情でアーサーの頭を鷲のように掴みする。彼女の握力がアーサーの頭を掴み潰そうとしていた。

 

「アーサー、私が監視していない間に言えたな!うらやまけしからん!うらやまけしからん!うらやまけしからん!」

 

マイラはアーサーを掴みながら前や後ろへ振りながら揺らす。

 

「はいはい、マイラにもきっと良い恋が見つかるよ!」

 

ライドがマイラを連れて行くと、アーサーはある事を伝える。

 

「三人とも、実はまだ話があるんだ。」

 

「「「?」」」

 

アーサーは素直にフェリスの事を話し、それをジュライ皇帝陛下とソフィア皇后陛下に伝えると…。

 

「バカな、ありえない!!?」

 

「その子が…ミスルギ皇室の者」

 

「えぇ…彼女の本当の名は『フェリシア・朱鷺・ミスルギ』なんだ。ジュライ皇帝陛下、何か心当たりはありませんか?」

 

「分からない…ミスルギ皇室は代々我等に受け継がれてきた筈。何故、彼女達がどうしてミスルギ皇室なのか…。」

 

「《……》」

 

「そう言えば、フェリスちゃん。」

 

「はい?」

 

「前々から気になっていたけど……“フェリスちゃんのお父さん”はどんな人?」

 

「私達のお父さんは……」

 

「その話は…私がしよう。」

 

「《っ!!?》」

 

「《モ……モルドゥレイス!!!!》」

 

突然の強敵がアーサーの家に勝手に来訪してきた事と今ここにいる事にアーサーは驚き、穢れボスキートの力を発動する。

 

「……お父さん!!」

 

「《……え!!!?》」

 

フェリスの言葉に一同が驚愕する。

 

「フェリシアか…随分と久しいなぁ。」

 

「どうして…どうしてお父さんがここに?」

 

「フェリスちゃん!離れて!!」

 

「え?」

 

「コイツは…穢れ騎士だ!!」

 

「……え?」

 

父であるモルドゥレイスが穢れ騎士だと言うことに、混乱するフェリス。

 

「嘘よね。お父さんが……穢れ騎士?」

 

「……あの時の俺も、ユーティスの事で彼らの名前を言うのを忘れていたんだ。その中にモルドゥレイスがいた事も…。でも、何で!!何で!!?」

 

アーサーはモルドゥレイスに問う。

 

「理由は簡単だ。ジーダを殺したお前を『偵察』しにな。」

 

モルドゥレイスの言葉にアーサーは疑問を持つ。

 

「ジーダを殺した?どう言う事なんだ!?」

 

「お父さん…!」

 

「……お前のような“浅ましき売春女”は娘ではない!!」

 

「っ!!?」

 

モルドゥレイスは自分の娘に対して父親とは思えない言葉を放ち、背中に背負っていた大剣を振り下ろす。その時、アーサーがフェリスの前に出て、モルドゥレイスの大剣を受け止める。

 

「謝れ」

 

「何…?」

 

「だから…謝れってんだろうがぁぁあああっ!!」

 

その時、アーサーの髪が伸び始め、毛先が鏃状の槍へと変わり、触手見たいに動き始める。怒りを露わにするアーサーは鏃状の触手『テンタクランサー』を伸ばし、襲い掛かる。

 

「正体を現したか…“化け物”が!!」

 

モルドゥレイスはそのまま庭へと投げ飛ばされる。

 

 

怒りに満ちたアーサーは庭に出ると、庭の池の水面に写る自分の姿を見る。

 

「『な…何だこれは?』」

 

「何を言う…それが本来あるべきのお前の姿だ。」

 

すると今度は別の声がする。現れたのはなんとユーティスであった。

 

「12年前…君はその姿で僕を殺し、他の人達の血肉を啜っていた。」

 

「ユーティス!!」

 

「おっと!勘違いしないでくれる?僕はモルドゥレイスと同じ君を偵察しに来ただけだよ。」

 

ユーティスは宥めていると、彼の後方から黒いワームホールが現れる。

 

「っ!!?」

 

「……お出ましだ♪」

 

黒いワームホールの中から車椅子に座り、人工呼吸器をマスクと仮面を身につけており、さらには左腕が異様な金属でできた義手をした全身焼けただれた老人が現れる。

 

「お師匠様」

 

ユーティスが頭を下げる。

 

「初めまして、火のトライブよ。私がFather・Xだ。」

 

Father・Xと名乗る老人は右手をアーサーに向ける。そしてFather・Xからモルドゥレイス以上の威圧と畏怖、衝撃波が襲い、アーサーは吹き飛ばされる。

 

「っ!!」

 

「《アーサー!!》」

 

「アーサー!!」

 

「フフフ♪」

 

ユーティスはアーサーの元へ走っていくフェリスを見て笑い、彼女の前まで向かい、持っていた剣をフェリスを切った。

 

「!!!」

 

彼女の胸から鮮血が飛び散り、ユーティスの顔にフェリスの返り血が付着する。あまりの出来事に、クレインとランス、ミントが叫ぶ。

 

「姉貴!!!」

 

「姉さん!!!」

 

「フェリスお姉ちゃん!!!」

 

ランスとクレインは急いでマナの光でフェリスの傷口を手当てする。が、しかし…止血しようとした直後、ユーティスはクレインとランスの頭を掴む。

 

「ゴミは…引っ込んでろ!!」

 

ユーティスは掴んだクレインをそのまま投げ捨て、ランスを掴み上げる。

 

「グッ!!」

 

「そうだ…君にはこれをプレゼントしよう♪」

 

ユーティスは微笑み、左腕の穢れボスキートを発動する。すると鬼の顔が形を変え、口へと変わり、クレインの右腕を食いちぎった。

 

「っ〜〜〜!!!!!!」

 

「アハハハハ!!!惨めだな!!売春姉が守っていた弟は!!」

 

誰もが絶望していたその時、ユーティスの横から何かが迫ってきて、それが彼の左目と右肺に突き刺さる。

 

「っ!!!!!!!」

 

「『……外道が』」

 

穢れボスキートの腕から槍状の爪が生え、ユーティスの左目と右肺を突き刺していた。

 

「っ〜〜〜!!!」

 

ユーティスはあまりの痛みに吠え、アーサーの怒り食らう姿を見て血相を変える。

 

「これはちょっと厄介だな。」

 

「撤退するぞ。」

 

モルドゥレイスは大剣を振り回し、アーサーからユーティスを救出する。そしてFather・Xの元へ急ぎ、ワームホールの中へと消える。

アーサーは少し落ち着きを取り戻し、血を流したフェリスの元へ急ぐ。

 

「『フェリス!!』」

 

「ヤバイぞ!」

 

「早く止血剤を!!」

 

ライド、エクエス、マイラが急いでマナの光で治癒するが、切られた傷口から多量の血が出血していく。

 

「『どいて!!』」

 

「アーサー、何をするの!?」

 

アーサーは触手を伸ばし、フェリスをゆっくりと抱え、鏃状の槍をフェリスの傷口に近づける。

「《っ!?》」

 

 

 

 

 

 

 

数時間後ーーー。フェリスが目覚める。

 

「……?」

 

窓の外を見ると、既に太陽が夕陽変わっており、ゆっくり起きる。

 

「私…確か…」

 

フェリスは頭の中で記憶を遡る。アーサーを助けようと向かったが、ユーティスによって切られ、そこで意識を失う。

 

「彼に斬られた筈……何で、私は生きているの?」

 

フェリスは何がどうなっているのか分からなくなると、彼女の横にアーサーが寝ていた。

 

「アル…」

 

フェリスは寝ているアーサーの頰にそっと触れる。すると彼女の頭の中にある記憶が流れ込んできた。それは致命傷を負ったフェリスを抱えたアーサーが切られた傷口に触手を突き刺し、ジーダから吸い取り強奪した生体エネルギーを注入していた。すると彼女の切傷が再生し始めて行く。

 

「もう…死なせない!!」

 

アーサーはそう言いながら、自身の右手に噛み付き、血を摂取する。

 

「アーサー!何をするの!?」

 

「俺の血をフェリスにやる!大丈夫だ!」

 

「無茶よ!」

 

アーサーはそう言い、フェリスの口に移す。するとアーサーから貰った黒い勾玉が緑色に光輝き、意識を取り戻す。

 

「嘘!?」

 

「バイタルが…正常になっている!?」

 

「正常になっているなら良かったじゃない!もう…誰も死なせない。絶対に!」

 

そして記憶が終わり、寝ているアーサーの方を向く。

 

「……フェリス」

 

アーサーは夢の中で彼女の名前を呟く。フェリスは今までの事を悟るーーーモルドゥレイス…父親が家に帰ってこなくなり、今まで弟達と妹の生活費を稼ぐ為に、路地裏の男達に春をひさいで収入を得ていた。だがそれも終わりを告げるかと思った。連行されていた時、暗いコンテナの天井に穴が空き、光が差し込む。そして穴から赤き天使が舞い降り、彼女達を救い出す。彼は天国へ連れて行き、居候させてもらい、さらには自身の過去を聞くこととなった。そして現在ーーー汚れた体、綺麗に透き通った乙女の側に彼女を愛すると誓った天使が一緒にいたことに、目から大粒の涙を流す。

 

「ごめんね、アル。こんな…こんなこんな汚れた私のために…!!」

 

「フェリス」

 

「!」

 

アーサーが目覚め、ある事を言う。

 

「フェリス…実はーーー腹から決めていたことがあるんだ。」

 

フェリスは真剣にアーサーの言う事を聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は目覚め、心配していたマイラ達にある決意を言う。

 

「今から“結婚式”を挙げる!!?」

 

突然の言葉ーーーそれはなんと、アーサーの自宅でアーサーとフェリスの結婚式を挙げる事であった。

 

「頼む!!もうこれ以上、フェリス達を辛い事をさせたくない!!契りを交わした義兄妹として頼む!!」

 

みんなの前で土下座するアーサー。ライド達は不安に思っていると、マイラが問う

 

「分かったわ。だけど、条件があるわ…」

 

「?」

 

「その子の事を…本当に幸せにするって約束できる?」

 

「……あぁ。」

 

「モルドゥレイス……アーサーにとっては義父になってしまうけど、倒す覚悟もある?」

 

「分かってる。」

 

「覚悟の上だね!」

 

マイラはアーサーの覚悟を確認すると、肌を取り出し、狐の耳を持った巫女二人を模した式神が現れる。

 

「私の式神“炎舞”と“氷舞”よ。巫女として代わりを務めてくれる。」

 

「フェリス様、白無垢に着替えますので部屋に移動します。」

 

炎舞と氷舞がマイラを連れ、部屋へ案内される。

 

「ありがとう、マイラ」

 

「良いってことよ。アーサーはこれからお姉ちゃんが得られなかった人生を背負って行くんだから、当然のことをしたまでよ。」

 

「うん」

 

「さぁ!神前式、始めるわよ!」

 

マイラが命令し、急いでアーサーとフェリスの神前式の準備をする。

 

 

 

 

 

大広間、白の五つ紋付羽織袴を着たアーサーと黒の羽織袴を着たライド達が居座っていた。そして襖が開き、巫女服に着替えたマイラが問う。

 

「申す!苦痛を投げ捨てて、見目麗しき乙女なり いかに!」

 

「申す!雨露しのぐ屋根もなく、鈍感愚物の男なり、それでもよければお入りください!」

 

襖が広く開き、桜の花びらが舞い飛ぶ。雪のように白く、美しき白無垢を着たフェリスであった。

 

「綺麗だよ…」

 

「うん…///」

 

互いは頰を赤くし、巫女であるマイラが言う。

 

「これより!新郎 ーーー“アルトリウス・コールブランド”ーーー と新婦 ーーー“フェリシア・朱鷺・ミスルギ”ーーー の神前式を行います!!」

 

修祓の儀、祝詞奏上、三々九度の盃、神前腕輪の交換、誓詞奏上、玉串拝礼、巫女の舞、親族盃の儀、斎主挨拶を済ませ、アーサーとフェリスは正式に夫婦となるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

式を終え、二人も寝れる大きな布団が置かれた部屋。和服に着替えたアーサーとフェリスは緊張していた。

 

「不束者ですが、よろしくお願いいたします。」

 

「…うん///」

 

「///」

 

二人は頰を赤くする。

 

「隣…いいかな?」

 

アーサーはフェリスの隣に座る。

 

「「///…」」

 

「(良し!)……」

 

アーサーは何を覚悟したのか、フェリスを押し倒す。

 

「?」

 

「君が今までどんなに辛く苦しい事があったのか、俺は知らない。だけど…これだけは本当の事だ…“愛してる”」

 

「私もよ。アル…“愛しています”。」

 

二人はそれぞれの想いを伝え、互いを見つめ合った後キスをして、アーサーはフェリスを抱きしめた。フェリスもアーサーを抱きしめ返して、二人の深い中へと入って行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、モルドゥレイスは専用の邪星神『アボルピス』に憑依し、穢れ騎士達と共に上空を飛んでいた。

 

「良かったのですか?自分の子たちにあのような事として…」

 

「あの女は……」

 

 

 

 

《Father・Xーーー父上が“ある能力”への固執から子に保持する為に……私の妻を寝取り産ませた子、いわゆる異母妹ようなものだ。》

 

 

 

 

「っ!!?」

 

モルドゥレイスから放たれた言葉に穢れ騎士達がとてつもない程の冷や汗をかくのであった。

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