クロスアンジュ トライブブラザーズ   作:マシンクーガー

46 / 54
お久しぶりの更新です!仕事が忙しくて思わずサボってしまいました!無理をしてまでも絶対に完結して見せます!では!どうぞ!


Another07【もう一人の…許婚!?】

ーーー《回想》ーーー

 

15年前……偽りの世界では誰もその島がある事を知らない神秘の島。そこに住むのは世界から忌み嫌われた一部の穏健派の末裔達。その中に幼き頃の小さき勇者【アルトリウス・コールブランド】…そして小さな少女もいた。そうこの少女こそ一年後に母に連れられ、トリト村を去る前の少女…【エミリア・ホルス】であった。エミリアはアーサーに呼びかける。

 

「アーサー君!」

 

「ん?」

 

幼少期のアーサーは振り向く。そこには顔を隠しがちなおかっぱの髪と頬に散らばったそばかすが付いた少女【エミリア・ホルス】がいた。エミリアは頬を赤くし、アーサーにある物をプレゼントをする。それは花で作った指輪であった。

 

「あのね、その…私、もっと大きくなったら…アーサー君のお嫁さんになるね…///,」

 

顔を真っ赤にするエミリア。その事にアーサーの答えは……。

 

「うん、良いよ♪」

 

「本当!?わーい♡」

 

エミリアが抱き付き、好き好きアピールをするのであった。

 

ーーー《回想終了》ーーー

 

14年前との約束を思い出したアーサーは大声を上げる。

 

「あ〜〜〜!!思い出した〜〜〜っ!!そうだ!14年前、確かにお前いたし!結婚の約束もした!!」

 

「やっと思い出したのね!」

 

「…てか、お前…何か容姿が違うなぁ。」

 

「違うって?」

 

「黒髪で素顔は“野暮ったく”、“そばかす顔”で“地味な印象”だったんだけど。」

 

「変わったのよ!黒髪をやめて髪を伸ばしてツインテール!それにこれ整形でもなんでもないの!すっぴんは別だけど。」

 

「いや、ごめん。思わず…。それにしても久しぶりだなぁ〜。」

 

アーサーはそう言うとエミリアの両肩に優しく触れ、語り始める。

 

「あの時は良く森の中の花畑でサヨリとマイラとスゥと一緒に花冠を編んで作って頭に飾っていたなぁ、でもお前のお母さんが急な都合で海外へ行くと決まった事でお前が転校した。あの時は俺もサヨリ達も泣いたよ…だけど…だけど…。」

 

するとアーサーは大泣きし始める。

 

「だけどよぉ…!!いきなりすぎんだよ!!お前がいなくなった後、アルザード帝国の奴らに皆んな殺されて、生き残ったのが俺とマイラの二人だけになって、心をぶち壊されて、マイラだけでは足りないほど孤独感を味わってたんだぞぉ〜!!!」

 

さらにエミリアも泣く。

 

「何よ…!!私だって…私だって…お母さんからアーサー君達が殺されたって聞いて一晩中泣いたもん!さらにはお母さんもノーマ達の反乱で亡くなって、お母さんの弟の家族に引き取られて、アーサー君達やお母さんのいない毎日を探してたのよ!そんな毎日を過ごしていた時に、元皇女のアンジュリーゼの公開処刑にアーサー君が映ってて、人気のないこの辺りにいるんじゃないかと賭けて見たら……ようやく会えたぁ〜!!」

 

「ヤンデレ的ストーカーかよ!?でもこうじて会えだ〜!!だのむがら15年ばえのよゔにぼうどっづぇんどいなぐだらないでぐれぇ〜〜っ!!!12年ぼばえのようにうじないだぐないんだぁ〜〜〜〜!!!!」

 

「これがらはずっと一緒だよ〜!!私達死ぬまでずっと〜!!!」

 

アーサーとエミリアは互いに抱きしめ、泣きくじゃりながら二人の再会を喜ぶのであった。

 

 

 

 

再会で号泣していたアーサーとエミリアは落ち着きながら、コーヒーを飲みながら、互いの経緯を話し合っていた。

 

アーサーは12年前…エミリアが去った数日後に新しく入って来た新入生ユーティス・飛鳥・ミスルギの手によって、サヨリ達が穢れボスキートへと変貌を遂げ、村を壊滅された。そして生き残ったのがマイラとアーサー、そして林間学校に行っていたB組のメンバーだけだと言う事。古の民に助けられたアーサーとマイラはそこで12年間、タスク達と一緒に暮らしていた。

 

「まぁ…こんなところだ。今の俺の経緯は。」

 

アーサーは自身の過去をエミリアに打ち明けた。

 

「…グス。」

 

「え?泣いてるの?」

 

「だって…!アーサー君がそんな事になってたなんて…。」

 

アーサーはせっかく美人になったエミリアの顔が涙や鼻水でメイクが台無しにした事に罪悪感を抱き、謝る。

 

「エミリア…泣かせちゃってごめん。それにメイクが凄い事になってる。」

 

エミリアはマナの光で鏡として展開し、自身の顔がホラーな顔となっていた。

 

アーサーは顔洗いの為に水魔法を唱える。

 

「“水よ来たれ”」

 

掌から水の球が現れ、フワフワしながら宙に浮く。その光景にエミリアが驚く。

 

「アーサー君!今水を掌から出したの!?」

 

「え!?そうだけど?」

 

「凄い凄い!本当に魔法が使えるんだ!」

 

「向こうで色々と…な。あ、それよりエミリア、マナの光で誰か友達いる?」

 

「友達?」

 

「A組メンバー…全員に会いたいんだ。リクを止める為に…。」

 

アーサーの言葉にエミリアはその案に賛同する。

 

「それだったら、私も一緒にやるわ。ニュースでリク君を見た時はビックリしたけど、それに少し詳しい人を知ってる。私の後輩なんだけど…ミスルギ皇国にいるの。その人はちょっと…“はっちゃけ”ている人なの。」

 

「“はっちゃけ”?」

 

「うん、名前は【ミリーナ・ディン・メッシーナ】。鳳凰院の生徒会長を勤めているの。後、ジェニスやアディにキッドとカイ、そして行方不明になっている“フェリシア”ちゃんだね。」

 

「え…。」

 

「あれ?アーサー君どうしたの?」

 

「いや…別に。(そう言えばフェリスの奴、鳳凰院で通っていたって言ってたなぁ。)」

 

「一年前だけど、ほら。」

 

エミリアは鳳凰院のOBであった為、フェリスがまだ新入生としての写真をアーサーに見せる。そこには大先輩として彼らを応援するエミリアとフェリス達が集合していた。

 

「あの頃を思いだすわ〜。」

 

「(エミリアとフェリス…良い学園生活をしてたんだな…。でも、良かった。)」

 

「ほら、この子…ミリーナ・ディン・メッシーナ。」

 

エミリアがその子へ指を指す。ダブルピースしている金髪の美少女。彼女がエミリアの後輩にして友人であった。

 

「この子がリクの何か知ってるのか?」

 

「えぇ、彼女……“リク君の幼馴染”で“許嫁”なの。」

 

「……はぁっ!?幼馴染で許嫁〜!!??」

 

アーサーがその言葉に動揺する。それもそうだ…リクはアーサーとユーティスと同等に張り合える呪力を持ち、皆んなの仲を纏めることができる…正に【理想の人】でもあった。しかし彼には問題点があった…それは女の子の前では純朴かつ天然である事を…。そんな彼が幼少期からの許嫁がいる事が一番の驚きでもあった。

 

「私もビックリしちゃったの。リク君とは古い付き合いで一目惚れだったらしく、彼女の父親とリク君とリリーちゃんを養子として引き取ってくれた親が仲の良い関係で、それぞれの家の家系や名を消えさせない願望の為に政略結婚って言う形だったんだけど、ミリーナちゃんがリク君を見て一目惚れして……。」

 

「……マジか。」

 

「マジのマジ…。それからリク君が最近おかしくなったの。」

 

「ジャスティスか…」

 

「うん、それぞれの親は彼を失望して、絶縁しているの。でもミリーナちゃんはそれでも彼の事を心配しているの。」

 

「そうか…。そこまでリクの事を…。」

 

「行ってみる?」

 

「行くしかないだろ、リクの為にも…。」

 

アーサーとエミリアは荷物を纏め、エンデラント連合を後にし、神聖ミスルギ皇国へと歩む。

 

二時間後、高速バスに乗って、神聖ミスルギ皇国へと辿り着いた。前まではアンジュがテレビや雑誌、広告に出されていたが、今ではミリア・隼・レーグニッツで埋め尽くされていた。

 

「スゲェ…(前まではアンジュだったのに。)」

 

アーサーは一変したミスルギ皇国の都市を見渡す。さらにフォーカスでミスルギ皇国の車や路面電車、バス、建物や店をスキャンする。

 

「(必要な地形図と背景をっと…。て言うか俺…何でこのクズ国家を調べているのか…。それに……。)」

 

アーサーはあの日の事を思い出す。あの日…アンジュがまだ皇女だった頃、ミスルギ邸に忍び込み、ジュライ元皇帝に言った言葉であった。

 

 

『「驚かせてごめんなさい、皇帝陛下。僕は“アグニ”貴方の味方です。」』

 

 

「あの時…何で俺はアーサーと名乗らず“アグニ”って…。(アグニ…なんか何処かで聞いたような名前だ…。)」

 

アーサーが深く考え込みながらフォーカスで写真を撮っている姿に問う。

 

「アーサー君、何をしてるの?」

 

「ん?写真を撮ってる。」

 

「へぇ〜、その装置カメラにもなってるんだね。」

 

「うん。」

 

その事を知ったエミリアは色々な店を見て回る。アイスクリームを食べたり、お昼にはアーサーの奢りなのか、ソルの光による【無限ポイント】によって無償でランチを一緒に食べたりした。“因みにフォーカスで思い出も写真に収めた。”

 

「やれやれ…これじゃデートだな。」

 

アーサーがそう言うと、エミリアが言う。

 

「着いたよ。」

 

エミリアは目的地でもあるミスルギ皇国の学生達が通う高等学院【鳳凰院】に着いた。

 

「ここが鳳凰院…(かつてアンジュとフェリスが通っていた学院。)」

 

「あれ?あれってエミリア先輩!?」

 

「嘘!」

 

「エミリアさんだ!」

 

かつてエミリアはアンジュリーゼに勝る程のマドンナであった為、高等2年から3年の学院生から注目されていた。

 

「(凄い人気だなぁ…エミリア。)本当に大丈夫なのか?」

 

「えぇ、言ったでしょ、保証はするって。」

 

「そうだな。」

 

その事を安心したアーサーであったが…。、

 

「エミリアさんと隣にいる男性…メチャクチャカッコいい!!」

 

「イケメン!イケメン!」

 

「ヤバイよヤバイよ!もしかして“彼氏”!?」

 

「(めっちゃ見られてる。)」

 

「大丈夫大丈夫♪」

 

エミリアはそう言う、アーサーの左手に抱き付きながら歩く。

 

「っ!?」

 

《キャアアア〜〜〜ッ!!!!!》

 

多くの女子達から歓喜が上がる。

 

「(やばい…やばいよ。エミリア、本当に大丈夫なのか?)」

 

「♪」

 

アーサーが不安になるも、エミリアは全力アピールを見せつけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー「◯月◯◯日 木曜日ーーー今日、15年前にトリト村から去ったかつてのA組メンバーである【エミリア・ホルス】と再会した。彼女はどうやら、何らかの力で俺の居場所を特定し、追い掛けて来たのだと思う。だけど彼女が無事ならそれで良い。再会した時俺とエミリアは号泣したwwww。

エミリアの奴、昔と違って容姿が半端なく変わった。15年前は黒い髪、前髪で両目を隠し、気弱で地味、顔にそばかすが付いた少女だったが、今ではそばかすの無いピンクでロングヘアーなギャルへと変わった。

そして俺はかつてエミリアとアンジュ、そしてフェリスが通っていた鳳凰院へと向かい、そこにリクの許嫁でもあるミリーナ・ディン・メッシーナに話を聞いてみる事にする。彼女なら…リクの身に何が何が起こったのか聞かれるかもしれない…。




誤字・脱字がありましたら御報告をお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。