アーサーがホルス邸にいる丁度その頃、トリト廃村がある島にて異変が起きていた。黄金の浮遊城塞都市、ゴジラ、そしてーーー。
棺の中から現れたミイラ……否、純白のインナースーツを着用し、ヨロヨロと壁を伝って歩く少女であった。少女は必死に歩むと、彼女の背後から翠色のエネルギーラインを発光させる浮遊ドローンが現れる。
「“ウィスプ”…」
『ウィスプ』と言うメイドタイプの浮遊ドローンはモニター画面で顔のシルエットを表示し、満面な笑顔を表現する。
「ウフフ…。」
少女の名は【エリーゼ・エクシリアス】エクシリア光国第十王女にしてアーサーの異母妹の末妹でもあった。
「ソルの光よ…。」
エリーゼはソルの光で人工冬眠装置用のインナースーツから動きやすい私服へと変える。
「この時代の人達ってこんな派手な服を着るんだね。」
エリーゼがそう言うと、ウィスプがある情報を得て持ってきた。
それはこの世界の情勢と用語、理であった。
「何これ…!?マナの光を使えるものが人間って!?使えない物達を迫害しているの!?」
エリーゼはその事に驚くと、大事な事を思い出し、ウィスプに問う。
「ウィスプ…私、“どれぐらい眠って”いたの?」
質問の内容にウィスプはエクシリア文字を使って年数を表示させた。
「6500万538年192日」
「そんなに永い年月も!!?お兄ちゃんやお姉ちゃんは!?」
ウィスプは特殊なセンサーでエクシリア人をサーチすると、エクシリア人を見つけた。
「見つかったの!?」
エリーゼは問う。ウィスプはエクシリア人を見つけることができる理力でその者達の顔を映し出す。
「“アルファ”お兄ちゃんと“マクシミリアン”お兄ちゃん!」
エリーゼは驚く。かつて光国の宰相を務め、エクシリア光国次期光王となるべき異母兄であるスメラギンガと共に民を導き、ゼノムに立ち向かった光国“最強の騎士王”と呼ばれた実力者。
エリーゼもまた末妹でありながらも民を愛し、異母兄と異母姉、増してや異母と実母を家族として愛し、“宵闇の姫”とも呼ばれ、マクシミリアンと共に得意の魔法で敵を撹乱していた。
するとエリーゼがある事に気づく。
「あれ?アルファお兄ちゃん?……じゃない!」
エリーゼは気づく。アルファリオンは髪の色が白銀である事を。その者の髪の色は赤と黒が混じった純白の髪である事を。
「アルファお兄ちゃんじゃないなら…この人は?はっ!!」
エリーゼは思い出す。かつて、父王であるラース王が私達家族にはもう一人の兄弟とも呼ぶべき者がいると。その者は訳あって、遠い未来へと飛ばし、来るべき大戦に備えて鍛錬しているとのこと…その者の名は…。
「アルス…エクシリアス……そうだわ!アルファお兄ちゃんの双子の弟!私にとっては会うことが出来なく、生き別れたもう一人のお兄ちゃん!」
エリーゼはもう一人の兄の存在を思い出す。すると、城内から鐘の音が鳴り響く。
【光宮グロリアスの王座の間】ボロボロであったそこは黄金に満ちており、ラース王が座るべく玉座がポツンっとあった。
エリーゼは虚の玉座の前で膝間付き、座ることの許しなのか、敬意を表し、玉座に座る。エリーゼは落ち着き、王座に座ることで光宮グロリアスのメインシステムとサブシステムにアクセスする。
「良かった!メインシステムのブロックの半分が生きてた!しかも制御ができる!」
エリーゼはメインシステムのブロックに破損が見られるも、重要なシステムとプログラムが生きていた事にホッとし、光宮グロリアスに電源を入れた。
光宮グロリアス宮殿内から起動音が聞こえ始めると、グロリアスから黄金に満ちたナノメタル【スーパーナノメタル】が内蔵されているファブリケーターシステムで銃撃・砲撃システム、管制・戦術システム、防衛・救助システム、補給・改修システム系建築物を3Dプリンターのように建造し始める。するとエリーゼがある事に気づく。建造の他にも艦艇のデータが入っていた。エリーゼは開くと【ノーマ管理委員会直属国際救助艦隊】と表示され、中に入っていたのは彼らが使う艦艇であり、旗艦の【エンペラージュリオ一世】と巡洋艦【デファイアント】【マリポーサ】【カラドレッサ】護衛艦の【フォーチュネイト】【オーベルト】【マーランド】の設計図であった。
「これ…この時代の人間達が使う兵器。」
その時、エリーゼの元に“ある者”の通信が入り、ソルの光での回線を開いた。
「あなたは…!」
エリーゼはその者の話を聞くのであった。