ぼっちのシンフォギア   作:ミネラルいろはす

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お待たせしました
XV終わったことによるシンフォギア ロスにより、全く手が進まず申し訳ないです。



対峙

「よし、準備ができたものから、かかって来い!!」

 

ダンナの周りには、シンフォギアを纏った翼、クリス、響そして、奏の四人が並んでいる。

 

「けどよぉ、本当にいいのかよ、シンフォギア相手に生身とかよ、流石にあたしら舐めすぎじゃないか?」

 

困惑気味に尋ねてくるクリスに対して翼は異議を唱える

 

「否、司令相手に四人で相手になるかどうか‥」

 

言っている言葉とは裏腹に、顔がニヤついている翼

恐らく、久しぶりの手合わせに昂りが抑えられないのだろう。

はぁ、あの頃の守ってやりたくなるような翼は消えて、今じゃ戦闘馬鹿になっちまって、人は変われば変わるもんだよなぁほんと

 

「えぇぇぇ司令ってそんなに強いんですか!?」

 

そんな翼の言葉に動揺するシンフォギア一年生の立花響。

そりゃあそうか、入ったのも最近ってことは、司令との訓練どころかシュミレーターすら満足に使えてない可能性がある。

それに、戦闘面に関しては、あいつが、ハチが守ってやってたんだもんな

よし、それなら‥

 

「立花は、あたしの指示に従いな。Wガングニールでダンナに一泡吹かせてやろうぜ」

 

「はいっ‼︎立花響頑張ります!!よろしくお願いします奏さん」

 

さっきまでの不安そうな顔は消え、花咲く笑顔でこちらに返事を返す立花。

そんな立花の笑顔にあたしも自然と笑顔を浮かべていた。

 

「それじゃあ特訓開始だぁ!!」

 

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

 

開始の合図と同時にクリスが動き出す。

 

「はっ!!あたしを舐めたことを後悔させてやるよ、先制攻撃だ!!くらいな!!」

 

クリスは、自身のアームドギアをガトリングに変化させ、司令目掛けてブッ放す

 

「おらおらおらおら!!」

 

ダダダダダダダと凄まじい発射音を放つ。

狙いはダンナただ一人、見方によっては人一人相手に過剰に過剰な戦力だろうな。

 

 

 

けど、それはただの人の場合だけどな

 

 

しばらくして、ガトリングが弾切れを起こし、動作を停止する。

激しい土煙が舞っており、ダンナの様子がこちらからではうまく伺えない。

 

「あわわわわ、クリスちゃんやりすぎだよぉ〜。司令ーー!!大丈夫ですかー?」

 

慌てている立花を見ながら不敵な笑みを浮かべるクリス

 

「へっ、あたしを舐めるからこうなるんだ、文字どうり身にしみてわかっただろう?」

 

勝ちを確信したクリスとダンナの心配をする立花。

けど、本当にすべきことはそんなことではない

 

「ほぉ‥なかなかやるじゃないか、だが物量で押せばいいってもんじゃないぞ」

 

噴煙の中から聞こえてくる声

そう本当にすべきことはこの煙が晴れてこっちに攻撃をしてくるダンナをどう対処するかだ。

 

「‥‥立花、少し下がれ」

 

「へっ?でも司令が‥」

 

立花は初めてのダンナとの特訓だから、まだダンナの強さを知らないのであろう。

あの人は、シンフォギアを纏った私たち2人を相手にしても息一つ乱さずに相手にする。

そんな人がたかだが、質量に物を言わせたミサイル程度の範囲攻撃で怪我を負うはずもない。

 

「どうした奏、響くんの心配をしている場合か?」

 

「なっ!?」

 

早すぎる、少なくとも50mは離れた位置でいつ来ても対処できるようにしていた。

なのに、一瞬意識をそらしただけで目の前にまで迫って来るなんて。

慌てて槍を目の前に差し出す形で防御する態勢をとるが遅い。

間に合わない

 

「はぁっ!!」

 

大ぶりの右ストレート。

防御が間に合わずもろに食らっちまった。

 

バキッと嫌な音がする方を見てみると、自分のガングニールが欠けていた。

おいおい、マジかよダンナ。ただのパンチで聖遺物のアームドギアを傷つけるなんて。

 

「グハッ」

 

ドサッと隣には先程まで勝ちを確信していた雪音がおんなじように殴り飛ばされてこちらに飛ばされてきた。

どうやら、ストレートに一発もらってしまったらしく気絶していた。

 

「だ、大丈夫ですか、奏さん」

 

立花がこちらを心配して駆け寄ってきてくれるが、今心配するべきはあたしではなく、立花お前自身だ。

 

「…立花くるぞ、構えろ」

 

翼との戦闘と呼べるものかはわからないが、あっさり終わらせてこちらに向かって来るダンナが見える。

あたしは欠けたガングニールを構え、立花はいかにも初心者ですと言わんばかりのファイティングポーズをとっている。

 

「ほう、Wガングニールか、いいだろう。かかってこい俺に一本もとれんようでは、比企谷くんを連れ帰るなど夢のまた夢だ!!」

 

どうやら、こちらから攻めさせてもらえるらしい。

立花の初めての戦闘ということで、立花の動きを見極めるためだろう。

けど、これは千載一遇のチャンスいままで一本も取れなかったが今日こそダンナに一泡吹かせてやるぜ

 

「行くぞ、立花」

 

「が、頑張ります奏さん」

 

2人がかりでダンナへと向かっていく、ああ今日こそは今までのあたしじゃないってとこみせてやるぜ

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

「今日はここまでだ。各自休息を取るように」

 

「い、いくらなんでも化け物すぎんだろあのおっさん、ほんとに人間か?」

 

「つ、疲れたよ〜強すぎだよ司令」

 

「くっ、今日も一本も取れなかった」

 

訓練場に倒れる四人組。

特訓が始まってから、数時間あたしたちは司令相手に一本も取ることなく完封負けした。

シンフォギア奏者相手に数時間戦って一本も取られないなんてほんとに化け物じみていやがる。

 

まあ、初めての実戦だった立花はあたしたち以上に苦労しただろうな。

連携も上手く出来なかったしな。

まぁそれもそうかあたしたちと違って戦闘訓練を積んでいるわけでもなく、たまたま聖遺物を起動してしまった元は普通の女の子なんだから。

 

その聖遺物もあたしのガングニールの破片だっていうし、もしあのコンサート会場であたしが死んでたらあの子が翼と共に八と戦っていたのだろうか。

 

自分のことをあんまり語らない八が楽しそうに話す妹の話で友達として出てきた立花の名前。

立花のことを思って暴れた新宿の騒動。

それだけ思っているやつと戦うはめになるところだったのかハチのやろうは。

だが、残念ながらここにはあたしがいる、八に救われた命だ、せめて立花とだけは戦わさせねぇ。

あたし一人で八を取り戻してみせる。

 

「そのためにも、もっと力がいるあいつを圧倒できる力が」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

あたしは目的の人物探して施設内を探し回っていた。

その人はふだんは研究室にいるんだが、ふらっといつのまにか消えるのでこうして探し回っているのだが、どうやら杞憂に終わったようだ。

 

「あら、どうしたの奏ちゃん、私に何か用?」

 

目の前にいる櫻井了子彼女こそがシンフォギアを作り出した本人で、自他共に認める天才だ。

だからこそ、シンフォギアの強化ができるのは彼女以外にはありえない。

 

「ああ、了子さんお願いがあるんだ、あたしのガングニールの強化をして欲しいんだ。」

 

そう、前回の改修はあくまで、八の阿修羅丸の成分の解析の結果、どんな形にでもなれるという特徴を使い。

あたしに適合しやすいように作られただけにすぎないガングニールシャドウは、だから、時限式から本来のシンフォギアとしての能力を引き出せるようにしただけにすぎない。

そして、それだけでは八には届かない。

 

だからこそ、ここでガングニールの強化をお願いする。

 

「うーん、強化ねぇ、でもこれ以上強化するとガングニールよりもあなたの体がもたないかもしれないわよ」

 

渋るようにこちらが心配だと了子さんは暗に伝えて来るが、ここで止まるわけにはいかない。

なんとしてでも八を取り戻すと決めた今、力は必ず必要になる。

 

「覚悟ならもう決まってる、あいつを連れ戻すために…頼む」

 

「はぁ、わかったわ。けどメディカルチェックと身体トレーニングをもっと増やすことになるわよ。強化自体はすでに構成案があるから難しくはないけど、纏うあなたがギアに殺されては意味がないからね」

 

「ありがとな了子さん」

 

そう言ってガングニールのギアを渡し、その場を去る。

目的地はもちろんトレーニングルームだ。

少しでも体を鍛えて早めに適合できるようにするために。

出来るだけ早く八話連れ戻せるように。

あいつらの悲しそうな顔をもう見なくて済むように。

 

ひたすらトレーニングに時間を費やした。

 

 

ーーーーーーー

 

「よう久しぶりじゃねえか八元気にしてたかよ」

 

目の前に立つ男に話しかける。

了子さんのギア強化が成功して数日後。

再びアラートが鳴り響いた。

すぐに目的地に向かえば無数のノイズ。

そして、その遥か後方に八の阿修羅丸の波形を感知した。

翼や雪音に雑魚は任せて、あたしは一直線に八の元に向かった。

 

そして、現れたの黒い影を纏いながらガングニールを纏っている男。

先日あった時よりも明らかに黒々しいオーラを放つ男。

構えているのは槍ではなく刀。

そして、その刀から溢れ出す無数の闇。

 

何があったのかは分からないが、どうやら八のやろうもパワーアップしているらしい。

 

「あの時の雑魚か、まさか生きていようとはな。せっかく拾った命大事にすればいいものを、よもやまた捨てに来るとはな呆れ果てるぞ」

 

ああ、どうしてだろう。目の前にいるのはあたしの知ってる八のはずなのに、中身はただの別人だ。

八は目つきが悪くても、その視線に憎悪は宿っていなかった、

八は近づくなオーラは出してたがあんな禍々しいオーラを放っていなかった。

五感で感じれば感じるほど目の前の人物が偽物であると強く訴えかけてきた。

 

「はっ、その余裕も今のうちだぜ、その体の持ち主はあたしたちにとって大切なやつなんだ。返してもらうよ」

 

「ははははは、それは面白い。俺に勝てると?本気でそう思ってるなら甚だ遺憾だ。貴様ごときが束になろうと俺には傷一つつけられんよ」

 

「それはこれを見てから言うんだな」

 

首元にリンカーを打ち込む。

ぷしゅと嫌な音ともに緑色の液体が体の中に入ってくる。

 

「ガングニールシャドウ改め、ガングニールイグニション。八を取り戻すために力を貸してくれ」

 

IGNITION(イグニション)

 

ガングニールの強化案それは、通常時の出力上昇、それに加えてもう一つある。

ガングニールの出力の限界を超えて上昇し続ける限界突破。

一度解放すれば解除するまで出力が上昇し続ける。

ただし、それは体がついてこれるまで。

体の限界を超えると内側から、エネルギーに耐えられなくなって壊れていく。

そう了子さんは言っていた。

これを使うからには短期決戦でなくてはならない、長時間使えば命の保証はないとも言われた。

 

ガングニールの装甲からフォニックゲインが溢れ出す。

止まることを知らないその出力は着実に上昇していく。

 

「それじゃあ、手っ取り早く八の体を返してもうぜ。」

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