ぼっちのシンフォギア   作:ミネラルいろはす

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お待たせしました。第5話になります。
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手にした力とは...

俺は小町たちからノイズを引き離すために囮になったが、普段インドアのこともあり、体力に自信がない俺はすぐにノイズたちの大群に追いつかれてしまった。

 

「はぁはぁ、ここまでだな、どうか小町たちが無事でありますように..,」

 

体力が尽きたことにより会場の壁に寄りかかって、かろうじて立っている。

周りを見渡せば、今にも飛びかかってきそうなノイズの大群。

もう逃げる体力はない、ならば最後くらいは恐怖を味合わずに終わりたい、そう思い目を閉じた。

 

 

 

だが、いつまでたっても最後の瞬間は訪れない。

代わりに煩いほどに聞こえてくる歌。

 

 

 

不思議に思い目を開けると.......

 

 

 

そこに立っていたのは、ノイズたちの攻撃から俺を守る少女。

それは、今日俺たちがライブを見に来た目的のユニットの1人天羽奏その人だった。

 

「な、何してんだあんた、俺なんかを守ってる場合じゃないだろ」

 

俺のことを守っている少女を見て思わず言ってしまった。

彼女は、自分の身長と同じくらいの槍を円形に振り回して、ノイズの攻撃を弾いているが、それも完全に防げてはいない、少しずつではあるが彼女が身に纏っているスーツみたいものが砕けている。

 

それにも、関わらず彼女はあははと笑って言う

 

「あんたさ、なかなかカッコイイことするんだな、見えてたぜ、あんたが女の子2人からノイズを引き離すために逃げてるとこ」

 

「なっ、見てたのかお前、この混乱の中そんな小さなこと...」

 

そう、そんなこと今会場全体で起きていることに比べれば取るに足らない、小さなことだ。今もどこかで誰かがノイズにやられている。そんなことだが...

 

「あぁ、見てたさ、皆が出口に向かう中1人だけ反対方向に全力疾走してるなら余計にな」

 

「なら、尚更だろ‼︎今この瞬間にも俺をここで守るよりも出口に向かった奴らからノイズを守りに行った方がいいはずだ、その方が生き残る確率があがるだろ、そうすれば小町たちも...」

 

今尚俺の目の前でスーツを砕けさせながら俺を守ってくれている少女に問う

その少女も、流石に大量のノイズからの攻撃を守るのも限界が近いらしく苦悶の表情を浮かべている。

 

「ああ、そうだろうな、お前の言ってることは正しい」

 

「なら、なんで⁉︎」

 

そう聞くと彼女はこちらを振り返りニコッと微笑みながらこう言った。

 

「そんなもん、あたしが助けたかっただけだ、それ以外に理由なんてねぇよ」

 

「あ、あんた馬鹿だろ、本物のバカだ、俺を助けに来て自分までやられかかってるなんて、本当に救いようのないバカヤロウだ...でも、ありがとう」

 

「ぷっ、あっはははは、散々バカにしておいてありがとうか、おう、どういたしましてだ」

 

そう言って彼女は笑っている。

だけど、多分この状態は長くは続かないだろう。小町たちだけでも逃げきれてくれていればいいんだがな。

 

「お兄ちゃん‼︎」

「お兄さん‼︎」

 

ふと声のした方を見ると小町たちが息を切らせながら、こちらに走って来ていた。

2人とも全力で走って来たせいか今日のためにとおしゃれして来た洋服や新品の靴が汚れていた。

 

「小町‼︎それに立花もどうしてここにいるんだ‼︎逃げろって言っただろ‼︎ここにいたらノイズに....」

 

「それでも‼︎お兄ちゃんを置いていけるわけないじゃん‼︎」

 

そう泣きながら激怒する小町に驚いていると、小町と立花は俺に抱きついてきた。

 

「そうですよお兄さん‼︎私たちはお兄さんを犠牲にして生き残っても全然嬉しくありません‼︎だがら、3人一緒に逃げましょう」

 

立花は俺の服に顔をうずめていたと思ったら、泣き笑いを浮かべてこちらを見てくる。

 

「おいおい、感動の再会もいいとこなんだろうけどよ、あちらさんは待ってくれないぜ」

 

彼女の言うことは最もだ、彼女もあの数のノイズ相手にもう限界だろう、それに俺たちがここを離れれば彼女も守る意味がなくなる。

そうすれば、ノイズから逃げ出すことくらい簡単だろう。

今までノイズの攻撃から身を守れていたことから想像がつく。

 

「おい、お前らあたしがあんたらの逃げる時間を稼ぐからそのうちに逃げろ」

 

今はその言葉に従うことが一番生存率が高そうだと思い、すぐに逃げることにした。

 

「おい、2人とも来ちまったもんは仕方ない早く逃げるぞ、天羽さんが時間を稼いでくれているうちに早く」

 

「えっ、あっうん」

 

「は、はい了解です」

 

そして俺たち3人は、天羽さんが時間を稼いでくれているうちに逃げ出すことが....できなかった。

 

刹那

 

 

ノイズから、俺たちを守っていた天羽さんのスーツの破片が立花に刺さったのだ。

 

「立花‼︎大丈夫か‼︎返事をしろ‼︎」

 

肩を抱き寄せ揺するご反応がない、刺さったのはちょうど心臓のある真ん中部分。小町は友達が死にそうだという現実を受け入れられないらしく、いやいやと首を横に振って狼狽えている。

 

最悪の事態である、ノイズと出会ってる時点で最悪だが、これ以上の最悪があるなんて、俺は不幸だーー‼︎と叫びたくなってしまうくらいだ。今だってこうやって、ボケていないとあまりのことの重さにおかしくなってしまいそうだ。

俺たちが狼狽えているの見かねたのか彼女は変な質問をして来た

 

「なぁ、あんたらさ、この会場に来てたってことはさ、あたしらの歌を聴きに来てくれたってことだよな?」

 

今この状況で、なんで分かりきったことを聞く彼女を不思議に思っていたが、こちらの返答も聞かずに彼女は続けた。

 

「ならさ、あたしの人生最後の歌を聴かせてやるよ.......だから!!生きるのを諦めるな!!!!」

 

彼女は俺たちにそう告げるとノイズたちから少し距離を開けて何かを言っている、いや謳っているという表現が正しいのだろうか

 

「Gatrandis babel ziggurat edenalーーー」

 

何を謳っているのかは、わからないが周りの空気が震える、それは小町にもわかったらしく、さっきまで狼狽えていたが今は天羽さんを見ている。

謳が続くにつれて、周りのエネルギーが天羽さんに集まって行くように感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、彼女がその謳を唄い切ることはできなかった。

どういったものなのかは、わからないが天羽さんは先程まで一人で俺を大量のノイズから守っていたのだ。必殺技的なものを放つのに体力が残っていなかったのだろう、天羽さんは、途中で苦しみ出して血を吐いて倒れてしまった。

 

 

「天羽さん‼︎大丈夫ですか‼︎」

 

俺は立花を小町に預けて、天羽さんのもとに駆け寄る。

駆け寄って見ると天羽さんは鼻や目、口から血が流れていた。

それに気づけば先程まで身に纏っていたスーツも奮っていた槍も今はなく、あるのは赤いペンダントだけだった。

 

「ごめんな、ドジっちまったみてぇだ、お前らだけでも逃してやりたかったんだが、あいにくとあたしはもう動けねぇ、今ならまだ逃げられるかもしれない、あたしを置いて早く逃げな!!」

 

天羽さんは瀕死の体で、必死に逃げろと、そう叫ぶが俺の耳には入ってこなかった。

 

今俺の心の中は、怒りと悔しさと....そして、力を求める欲望が膨れ上がっていた。

 

 

怒り、それは今尚、人々を襲い続けるノイズへの尽きることのない恨み

 

悔しさ、それは立花にも、天羽さんにも小町でさえも助けられない自分の不甲斐なさ

 

欲望、それは自分の弱さを呪い、彼女たちを守れるだけの力を欲する欲望

彼女たちに降りかかる全ての敵から守れるだけの力が欲しいと.....

 

そして、欲望が心を満たした時、声が聞こえた。

 

「ふぅ〜ん、君の欲望は面白いね、君が望むなら力を貸そう」

 

声の主を見ると先程までいたコンサート会場とは違い、あたり一面黒い場所にいた、その少女は刀の上にのりこちらを見下ろしていた。

 

「だ、誰だお前は、っていうかここはどこだ⁉︎俺はさっきまで、コンサート会場にいたはずだ...」

 

すると、少女は面白そうに笑った後こう返した

 

「うんそうだよ、君の体はコンサート会場にある。今も尚死にかけている二人の少女と妹さんと共にね」

 

「なら、早く俺を返しくれ‼︎あいつらを助けないと...「助けられないよ、今の君じゃ、今戻ったところで、皆一緒にノイズたちに炭に帰されるだけだよ」

 

「っつ、なら、どうすればいいんだよ、俺には天羽さんみたいなノイズと戦う力もないし、怪我人を背負って逃げられるほどあいつらは甘くない。俺にどうしろっていうんだよ!!」

 

少女は不敵に笑って問う

 

「君は、力が欲しいかい?」

 

「えっ?」

 

いきなりの質問で驚いてしまう

 

「君は、天羽奏のような、ノイズたちと戦う力が手に入るなら欲しいかと聞いたんだ」

 

それは、欲しい。だってそれさえあれば小町たちを助けることができる。

少女はこちらの心を読んでいるかのように続いて聞いてくる。

 

「それが、君の命を削ることになるとしても?」

 

あぁ、それでも、今この瞬間彼女たちを助けることができるならどんな力でも欲しい

 

「そうかそうか、なるほど。なら僕と契約をしよう、僕は君に力をあげよう、代わりに君の命をもらう、そういう契約だ」

 

どうする?と聞いてくる少女に俺は、迷いもなく答える。

 

「いいだろう、その契約結ぶぞ」

 

そう、今のこの瞬間彼女たちを助けることができるのなら命だって惜しくない。

 

そう言うと少女はニコニコ笑いながら 手を出してくるのでこちらも差し出して握手をする形になる。

 

「うんうん、これにて契約完了だね、僕の名前は阿修羅丸。力が欲しい時は叫ぶといい、そうすれば僕は君の力になるよ」

 

それじゃあ、早速君を元の場所に戻すよ、戻ったら呼ぶといい僕の名を、じゃあね八幡

 

バイバイと手を振られながら意識が失われていくのを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開くと、先程までいたコンサート会場でそばで天羽さんが倒れている。

後ろでは小町が立花を見ていて先程と同じ光景だったが、

だが先程とは違い目の前には黒い刀が地面に突き刺さっていた。

そして、言われた通り俺は叫ぶ

 

「力を貸してくれ、阿修羅丸‼︎」

 

瞬間、目の前の刀が俺の声に反応するかのように黒く輝き始め、

そして、地面に広がる天羽奏の血とスーツの破片を吸収し始めた。

 

 

 

 

 

 




というわけで、終わりのセラフから、阿修羅丸をTSして、さらに能力や設定を改変して、八幡の武器にすることにしました。

まだ細かい設定は決めてないので、受け付けられない人は、申し訳ないですがブラウザバックでお願いします。
まぁ、他にも奏生存ルートで奏のガングニールを纏う展開も面白いとはおもったんですけど、流石にガングニール使いがこれ以上増えるのはどうかとおもったので、それでは、また次回
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