ぼっちのシンフォギア   作:ミネラルいろはす

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第6話になります。もしかしたら今後ヒロインのアンケートや、俺ガイルの方のルートを通るか通らないかのアンケートをとるかもしれません。
その時は協力お願いします。



彼が纏うものは...

目の前には、大量のノイズに瀕死の天羽さん、後ろには小町と胸に破片が刺さった立花がいる。

 

そしてもう一つ目の前には....黒く光る一本の刀

 

何かを主張するように淡く光っている刀に向けて、俺は叫ぶ。

契約を交わした少女の名を...

 

「力を貸してくれ‼︎阿修羅丸‼︎」

 

そう叫ぶと先程まで淡く光っていただけの刀は途端に黒い光を放ち始め、ものすごいスピードで、地面に広がっている天羽さんの血とさっきまで、俺たちを守ってくれていた時に砕けた天羽さんが着ていたスーツの破片が刀に向かって吸い込まれていった。

唯一意識がはっきりしている小町には何が起こったのかが理解できなかったようで、ぽかんとしていた。

そして、時間にして数秒、黒い刀はこちらに向かって来て、俺の目の前で止まった。

そして、俺がその刀に触れると.....

 

 

「グォォォォォ...アァァァァァァァ....」

 

激しい痛みと凄まじいほどの感情が自分の体の中に流れ込んでくるのがわかった。全身に伝わるこの痛みに刀を離しそうになるが、この刀を離してはいけないような気がして離すことができず、ただひたすら痛みに耐えることしかできなかった。

あまりの痛みに時間を忘れてしまっていたが、しばらくするとその痛みが徐々に無くなり、変わりに頭に声が響くようになった。

 

『やぁ、八幡これで契約成立だよ、これで君はノイズと戦う力を得た、その力をどう使うかは君次第さ....けど、対価は払ってもらうよ。とりあえず今回は片腕だ』

 

そう言われて、刀を持っている右手を見てみるとその腕は人間の腕とは思えないくらい真っ黒になっていた。

だが、腕は黒くなっただけで、特に異変はないように思える。

腕が黒くなるだけなんて対価としては安い気がすると考えていると阿修羅丸は、こっちの心を読んでいるみたいに続けた。

 

『その腕はただ黒くなったわけじゃない、これから君が今の君よりも力を求めた時その黒い部分は広がっていく、そして全身が黒く染まった時、君は死ぬ』

 

そういうものだよと少女は楽しそうに笑う。

だが、逆に考えればこれ以上力を求めなければ、死ぬことはない。

そういうことなら話は早い、これ以上の力を求めなければいいだけのことだry『それは無理だよ八幡、人間という生物は力が手に入ったら、それ以上の力を欲するものだ、そして、その欲望は尽きることがないものだ、それは君たち人間の歴史が証明してくれているよね』

 

彼女の言うことは確かに正論である。だが、その力を求めるかどうかは、俺次第だというのなら話は別だ、俺は更に力が欲しいとは思わない、今のまま自分の大切なものさえ守っていられればそれでいいのだから。

けど、彼女はその考えも読んでいたかのように返してくる。

 

『いや無理だよ君は力を求める絶対に』

 

そう断言する彼女に対して、そんなことはないと言い返そうと口を開けた瞬間彼女は、続けて言ってきた。

 

『今の力で、彼女たちを守れなくなった時、君は更なる力を求める。彼女たちを守るために。だって、今だってそうでしょ、彼女たちを守るために力を求めた。なら、その力が通用しなくなった時更なる力を求める。』

 

それは、図星だった。確かにそういう状況になれば迷わず力を求めてしまう気がする、いや、確実に求めるだろう。小町たちを守るためならば迷わないと俺は思う。

 

『まぁ、でも今は後のことよりも今この瞬間をどうするかだよ、今目の前にいる彼女も状態が良くない、早く治療しないと間に合わないよ、それに後ろの少女も同じだよ』

 

だから、早くした方がいい彼らもいつまでも待ってはくれないからねと愉快そうに言った。

それもそうだと思ったが、俺はまだ力の使い方を教えてもらっていないと抗議しようとしたが

 

『いや、君はもう知っている筈だ、その刀を手にしたその瞬間から、その刀は君の力になったのだから、わからないわけがない』

 

そう、いわれてもわからないものはわからないんだが....これが新手の詐欺か..

なんて考えていたが、今はそんな時じゃない。

 

はぁ、仕方ない、とりあえず刀は俺の力だといわれたので、俺は、刀に意識を向けてみる。

すると、次の瞬間、頭にある言葉が思い浮かんできた。

 

『思い浮かんだ?なら、その言葉を叫びなよ、そうすれば君の望んだ力が手に入る。それじゃあ、これでレクチャーは終わりだよ、君の欲望は面白いから、これからを楽しみにしているよ......その結果破滅するのか、救われるのかはわからないけどね』

 

面白ければなんでもいいけどねと告げ、阿修羅丸の声は聞こえなくなった。

そして、言われた通り頭に思い浮かんだ言葉を叫ぶ

 

「モード"Gungnir"‼︎」

 

瞬間、刀が手から離れ、宙に浮く。

そして、刀の切っ先がこちらを向き、深く胸に突き刺さった。

 

「グァァァァァァァァァァ」

 

想像を絶する痛みに悶えていたが、それも徐々に収まり、胸に刺さっていた刀は消え、変わりに先程まで天羽さんが着ていたようなスーツを全身に身に纏っていた。

ただし、天羽さんのとは違うのは、スーツの色が真っ黒で変わりに血管のような赤黒い模様が全身に張り巡らされているところだ。

 

見た目は、気持ち悪いが、奴らを倒せるなら何でもいいか、

ノイズに向かって走り出すが.....

 

「うぉっととと」

 

次の瞬間には、先程まで300mくらいの距離があったのにそれを一瞬で詰めてしまった。俺は、余りの速さにびっくりしてしまった。

 

「な、なんだこのスーツ、スピードもくそ速いし、身体も軽い、これなら、お前らに遅れをとることはない」

 

よし、やるかと言った瞬間に正面にいたノイズを渾身の右ストレートでぶん殴る。

 

ズドン

 

すると、正面にいたノイズは、腹が貫通して、そのまま崩れていった。

やれる、やれるぞこの力があればノイズたちを倒すことができる。

だが、今は小町たちを助けることが最優先だ、このスーツのおかげでスピードが上がったのならば、パワーも上がっているはず、なら多分3人を抱えて、救護施設まで運ぶことも可能だと思う。

1人ずつ運んでいては、時間も足りないし、手をくれになってしまう。

それなら、いちかばちか3人を抱えて向かうしかないか、

それに迷ってる時間はない。

なら.....

 

 

「小町、立花を天羽さんのところまで連れてきてくれ、このまま3人抱えて救護施設まで行くぞ」

 

言われた小町は、何が起こっているか理解できていない様子だがとりあえず俺の指示に従って、天羽さんのところまで立花を運んでくれている間に、今目の前にいる無数のノイズたちを少しでも減らしておこうと、アニメや映画の見よう見まねでパンチを繰り出したり、キックをしたりしていた。

 

「お兄ちゃん、響ちゃん連れてきたよ、早く行こう」

 

ノイズを数十体倒したあたりで、小町の元へ戻る。

そして、俺は天羽さんを背中に背負い、立花と小町を両腕で抱き抱える形で移動する準備をした。

 

「小町、今から出発するが、舌噛むなよ」

 

「りょ、了解であります」

 

それじゃあ行くぞと声を掛けノイズたちに捕まらないようになるべく高くジャンプする。

すると、余りの高さに小町は悲鳴をあげた。

 

「キャァァァァァァァァ」

 

その後も何度か悲鳴をあげていたが、一刻も早く立花たちを救護施設に連れて行くために構っていられるず、救護施設に着く頃には、半泣きで後で小町の言うこと小町が許すまで聞いてもらうからと言って、立花の治療についていった。天羽さんの方も、なんとか助かるらしく、後一歩の遅ければ助からなかったかもしれないと言われ、万事休すであった。

そういうわけで、なんとか3人は助かったのであった。

 

 

俺?俺はというと戦場に戻ってきていた。今ノイズと戦えるのは、俺と多分天羽さんの相方の風鳴さんだけだと思うので、今自分にできることは何かと考えた時、他の人たちを助けることだった。一応、俺の目標である小町たちを助けること自体には成功したのだが、小町にも困ってる人がいたら助けてあげて欲しいって言われちゃったしね。まぁ、小町に言われたのなら聞かないわけにはいかないしな、

 

 

 

そして、俺はとりあえず1人で戦っているであろう風鳴さんを探そうと出来るだけノイズが集まっている場所を探していた。

 

戦っていればノイズたちもそちらに集まってくると思い、探しているのだが.......いた

 

そこには、傷だらけのスーツでノイズたちを相手にしている風鳴さんの姿があった。

彼女が纏っているのは、天羽さんとは、形状が違うスーツだ。

そして、天羽さんとは違い武器は刀を使っていた。

 

とりあえず、加勢した方がよさそうなので、武器を持ってない俺はとりあえず、パンチの形をした手を前に出し、そちらに全速力でダッシュする。

すると、なんとまあ、俺が通って来たところのノイズだけ綺麗に炭になっていた。

 

「な、なんだお前は、いったいそれはなんだ、それに今のはいったい、それにそのギアは色や模様は違うが奏のガングニール、君はいったい...」

 

突然現れた意味不明の男に風鳴さんは先程までの疲れていた様子とは違って、いきなり質問責めにして来た

 

「質問は後にしてください、俺もよくこの力についてはわかってないんです。とりあえず、今は、目の前のノイズの排除と避難し遅れた人の救出を優先してください。」

 

俺の言葉に、風鳴さんは一瞬戸惑ったような表情を見せたが、すぐに切り替えてくれたらしく、既に折れている刀を構えて、臨戦態勢を取ってくれる。

 

「だが、一つだけ、奏は....天羽奏は無事か?」

 

そう心配そうに聞いてくる風鳴さんに向けて、俺は目の前のノイズから目を離さず答える。

 

「ええ、天羽さんなら無事です。先程救護施設の方に運んで起きました。だから、安心してください」

 

「そうか、そうか、それは良かった。」

 

心底安心したような顔をすると、パンパンと頰叩いて気合を入れていた。

次の瞬間には先程のような優しい顔ではなく、キリッとした冷たい顔に変わっていた。

 

「よし、ならば私がこんなところで折れるわけにはいかないな、防人の剣とくと見るがいい」

 

いざ、参ると叫びながら彼女は目の前のノイズの群れに斬りかかる。

 

「それじゃあ、俺もやるとしますかね」

 

互いに背中を合わせながら戦い、なるべく攻撃をくらわないようにしていた。

コンビとはいえるようなものではないが、今この瞬間では、それでも十分なものだった。

 

俺は未だに謎が多いこの力を持って、戦場に立つ。

そして、今この瞬間から、風鳴翼との共同戦線が始まった。

 

 

 

 




後、もう少しでコンサート編が終わると思います。
コンサート編終わってないってことは1話すら、終わってないってことなんだけどね。
まぁ、気長にお待ちください
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