ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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私の作品のアイデアって、別の何かをしている時に思いつく事が多いんですよね。

今回は、奇跡的に手に入ったRGサザビーのデカールを貼っている時に何故か思いついちゃいました。

RGサザビー、最高すぎません?

バンダイさん、こんないい仕事をして、本当に社員さんは大丈夫ですか?

過労で倒れたりしてません?







ドーモ、読者サン。白龍皇デス。

 雨が降る。

 目の前には、四肢が千切れ血塗れになって横たわる両親だった(・・・)タンパク質の塊があった。

 両親を殺害したのは、背中から蝙蝠のような羽を広げて宙に浮いている一人の男。

 彼は、いきなり何の前触れも無く家にやって来て、簡単に二人を殺してみせた。

 

 男の目が自分を見据える。

 両親の次は私の番……と言う事なのだろう。

 

「ねぇ」

「なんだ?」

「どうして二人を殺したの?」

 

 知りたかった。

 こいつは二人に何か恨みでもあったのだろうか?

 

「なんとなく」

「なんとなく?」

「そうだ。己の力を試したくなってな。丁度いいサンドバッグを探していたんだ」

 

 つまり、こいつがこの家に来たのは偶然で、両親が殺されたのは単純に運が無かったせい……と。

 

「ありがとう」

「なんだと?」

 

 男が怪訝な顔をする。

 お礼を言ったんだから、喜んでくれてもいいんじゃなかろうか。

 

「何故、礼を言う。俺はお前の両親を目の前で殺したんだぞ?」

「だって、どうせこいつ等がいたって碌な目に遭わないし」

 

 昔からずっと、私はこの両親から虐待を受けてきた。

 どうして私に暴力を振るうのかは分からなかったが、一つだけ分かっている事があった。

 それは、両親が私の事を微塵も愛していなかったと言う事。

 この二人はよく、私を殴る時にこんなセリフを言っていた。

 

『肌も髪も真っ白で気色悪いのよ!! この化け物!!』

『そんな目でこっちを見るんじゃねぇ!! ぶち殺すぞ!!』

 

 その言葉を聞いて、幼心に理解してしまった。

 この人達は、私の事を『人間』として見ていないと。

 この二人に期待や希望を抱いてはいけないと。

 もしかしたら、もしかしたらいつの日か。

 そんな淡い希望を抱きながら耐えてきたが、それもその言葉を聞くまでの話。

 その瞬間から私は、全てを諦め、心を殺した。

 すると、驚くほどに時間を早く感じるようになった。

 自分は人形。自分は化け物。

 そう思うだけで、不思議と心は虚無と化す。

 

「私も殺すの?」

「そのつもりだったが、気が変わった」

「え?」

 

 この時、私はこの人が私を殺してくれるかもしれないと、少しだけ久し振りに『期待』をしてしまった。

 自分でも分かっている。

 私は生きてなどいない。ただ、死んでないだけ。

 心臓が動いているだけの、人間の形をしたナニか。

 心の底では死にたいと願っていても、自殺するだけの勇気は無い。

 誰もが一度は抱いた事のある、中途半端な自殺願望。

 幾ら心が死んでも、根っこの部分では小市民的なモノが抜けきらない。

 なんとも情けない生命体。

 それが私だった。

 

「お前のような目が死んだ奴を殺しても面白くない。もし仮に俺がここでお前を殺したりしたら、お前はきっと、俺に感謝しながら死んでいくのだろう?」

「うん」

「恨んでいる者を殺して感謝されるならばいざ知らず、自分自身を殺して喜ばれるなど、気味が悪い」

「そっか」

 

 やっぱり、誰かに期待するのはやめた方がいいな。

 これもまた、私にとっていい教訓になった。

 

「私はもう行く。精々、残りの人生を虚無の心を抱いたまま生きるがいい」

「分かった」

「では、さらばだ」

 

 男は窓ガラスを割って、雨の降る夜空へと消えていった。

 その数秒後、男の断末魔のようなものが聞こえた気がしたが、同時に雷鳴も鳴り響いたので、よく分からなかった。

 

 私が割れた窓ガラスからジッと雨を見つめていると、今度はそこから別の奴が入ってきた。

 

「畜生……! 嫌な予感がしたから急いで駆け付けてみれば、案の定かよ……!」

 

 今度は、背中から烏のような真っ黒な翼を幾つも生やした金髪の中年男性だった。

 この人は私を殺して……いや、そんな期待は抱くだけ損だと、今さっき学んだばかりじゃないか。

 

「すまねぇ……俺達が遅れたばかりに……」

 

 男の人は、悔しそうに顔を歪めながら、私の事をそっと抱きしめた。

 雨に濡れていた体ではあったが、不思議な温もりを感じたのをよく覚えている。

 

「前々からお前に目をつけていたんだ。両親に虐待されているお前をどうにかして助けたいと思っていたんだが、まさかこんな事になっちまうとはな……」

 

 私に目をつけていた?

 その言葉の意味がよく理解出来ずに、目をパチクリとさせてしまう。

 

「アザゼル様」

「おう。さっきの悪魔はどうした?」

「別働隊で滅しました。で、その子が……」

「あぁ。現代に降臨した『白い龍の皇』だ」

 

 私を抱きしめている人とは別の人がやって来て、何かを報告した。

 後から来た人の背中にも黒い翼が生えていて、なんとも現実味の無い光景が広がっている。

 

「その少女をどうなさるおつもりで?」

「俺が引き取る。元からその予定だったが、こうなっちまった以上、あれこれ考えている暇は無い」

「よろしいのですか? 私は特に気にはしませんが、他の者達の中には人間を忌み嫌い、見下している者もいますが……」

「そこは俺の義娘って言えば大丈夫だろう」

「それならばいいのですが……」

 

 会話の内容から察するに、この人は私の事を養子に迎えるつもりらしい。

 けど、どうして見ず知らずの私の為にそこまでするんだろう?

 悪いが、どう考えても何か下心があるとしか思えない。

 

「この二人の死体はどうなさりますか?」

「このままで構わん。後から適当に警察に通報でもしておけ。そうすれば、勝手に人間達の方で処理してくれる。その後に俺が親戚の振りをして、この子を引き取る手続きをすれば問題無いだろうさ」

「了解しました。では、そのように手配致します」

 

 それだけを言って、後から来た人は素早く去っていった。

 残されたのは、私とおじさんだけ。

 

「安心しな。もう二度と、お前をこんな酷い目になんて逢わせはしねぇ。二天龍の宿命なんざクソ喰らえだ」

 

 なんとも汚い文句を聞きながら、私は急に襲ってきた微睡に逆らえず、そのまま瞼を瞑った。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「夢か……」

「『夢か……』じゃねぇよ。とっとと起きろ、このバカ娘」

 

 何度も見慣れた古びた天井。

 寝ているのは皺くちゃになった愛用のオフトゥン。

 声のした方には、私の義理の父である堕天使総督のアザゼル。

 

「呼んでませんよアザゼルさん」

「俺だって、来たくて来てるんじゃねぇよ。それと、いきなり丁寧語になるな。気味悪いわ」

 

 義理とは言え、仮にも娘に対して気味悪いと言うとは。

 全然何とも思わないけど、泣いちゃうぞ?

 

「ったく……。高校生になってから一人暮らしがしたいって言うから、特別にアパート暮らしを許可してやったら、速攻で引き籠りになりやがって……」

 

 中学の時は地獄でした。

 私なんかの何処がいいのか、馬鹿な男共はアホのように告白の嵐。

 それを根こそぎ断れば、今度は女子達からの非難の嵐。

 私の周りの天候が晴れになる事はついぞなかった。

 大体、学校に行くこと自体が嫌だったのに、この親父の手によって半ば強制的に学校に入れられてしまった。

 私のような『化け物』が『人間達』と同じ学校に通うと言う事自体が、そもそもの間違いなのに。

 

 だから、高校に進学したことを皮切りに、私は安いボロアパートにて一人暮らしをしたい旨を義父に申し出たところ、意外や意外、二つ返事でOKを貰えた。

 高校受験の時にちょっと本気で頑張って勉強した事が功を奏したのだろうか。

 

 この人が薦めてきた『駒王学園』に入学し、二日目にして私は不登校になった。

 理由はシンプルで、『行きたくないから』。

 ずっとこの日を夢見て頑張ってきたんだ。

 こればっかりは流石に譲れない。

 

「大体、ちゃんと飯とか食ってんのか?」

「最近のコンビニ弁当は結構、栄養豊富だよ?」

「だと思ったぜ……。ちっとは女らしく、自炊でもしたらどうよ?」

「義父さんが禁酒と禁煙したら、私も自炊する」

「うぐ……!」

 

 幾ら堕天使の体が丈夫だからと言って、毎晩のように酒を浴びるように飲むシーンを何度も見かければ、嫌でもそんな感想は出る。

 いつの日か、堕天使初のアルコール中毒者になっても知らないからな?

 

「つーか、今更ながら、こんな狭い部屋で本当にいいのかよ? もうちょっと広い部屋を用意出来るんだぞ?」

「何をおっしゃる。この六畳一間の空間は最高ですよ?」

 

 なんせ、あまり体を動かさなくても、すぐに欲しい物が手に取れる。

 これを最高と言わずしてなんとする。

 

「まぁ……お前が満足してるんなら、どうこう言うつもりはないけどな。って、んな事よりも、とっとと支度しろ!!」

「何の?」

「学校に行く支度だ!! このままだとお前、マジで留年しちまうぞ!!」

「その時はその時」

「お~ま~え~な~……!」

 

 少し前までの子煩悩なこの人はどこに行ったのやら。

 今では完全な頑固親父だ。

 ここは娘の自主性に任せようって気にならないのかしら?

 

「アルビオン! お前からもなんとか言ったらどうだ!!」

『今更、こいつがこっちの言う事を聞くと思うのか?』

「それでも、お前の宿主だろうが!」

 

 私の中からなにやら声がしたけど、これは私の体……ってよりは、魂に宿っているらしい神器(セイクリッド・ギア)の『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』の中にいるって言うアルビオンって言う白いドラゴンだ。

 精神世界的な場所で直にあった事があるけど、でっかい龍って以外の感想は出なかった。

 

 私が神器に目覚めたのは小学六年生の時。

 朝目が覚めたら、いきなり背中から機械のような翼が生えてたんだから。

 しかも、その時の私はうつ伏せに寝てたから、思いっきり掛布団が盛り上がってたし。

 何の前触れも無く覚醒したから、義父さんも本気で驚きまくってた。

 アルビオンが言うには、その時に私が見た夢が切っ掛けらしいが、そんな昔の夢の内容なんて覚えているわけがない。

 あの頃の私のマイブームは格ゲーだったから、夢の中でスパⅡXでもした夢でも見てたに違いない。

 

「昔は無表情ではあっても、可愛げがあってよかったのに……」

「その言い草だと、今では可愛げがないみたいに聞こえるんだけど?」

「実際にそう言ってるんだよ! 変わらないのは無表情だけで、完全に根暗な引き籠りになっちまってるじゃねぇか!」

「引き籠りの何が悪い? 自宅警備員、最高のジョブでしょ」

「はぁ……一体どこでこいつの教育を間違っちまったんだ……?」

 

 義父さんは何も間違っちゃいないよ。

 私は最初から全てが壊れていた。それだけの話さ。

 

「とにかく、今日と言う今日は絶対に学校に行って貰うからな!」

「え~……有り得な~い」

「普通に有り得るわ!!」

 

 義父さんが私の布団を無理矢理剥がそうとした時、いきなり義父さんの携帯が鳴った。

 

「あぁっ!? 誰だ!? 今こっちは立て込んでるんだよ!」

 

 携帯を耳に当てて、最初から喧嘩腰の一言。

 仮にも、組織のトップにいる奴がそんな態度でいいの?

 

「え? あぁ……分かった。チッ……」

 

 何かあったのか、義父さんは乱暴に通話を切って、携帯をポケットに仕舞った。

 

「俺は今から用事があるからもう行くが、ちゃんと学校には行けよ! いいな!」

「ハイハイ。いいから、とっとと行ってきなよ~」

「んじゃな!」

 

 本当にただ事じゃない事が起きたのか、義父さんは慌てて出て行ってしまった。

 

「ま、別にどうでもいいけどね……っと」

 

 布団を被って、二度寝をする体勢になる。

 え? 学校? まさか本気で行くと思ってたの?

 私が学校で青春を謳歌するなんて間違ってる。

 

『行く気は無いんだな……』

「寧ろ、私があの程度の事で大人しく行くとでも思ってたわけ?」

『いや全く』

「でしょ?」

 

 こちとら、昨日の夜は一晩中、限定イベントのクエスト攻略に勤しんでて疲れ切ってるんですよ。

 今日の夜にはイベントの二日目があるから、それに向けて今から英気を養っておかないと。

 

「それじゃあ……おやすみ……」

『あぁ』

 

 

 そんな訳で、私こと(ひいらぎ)千夏(ちなつ)16歳。

 駒王学園の二年生で、現在不登校中の引き籠り。

 そんでもって、現代の白龍皇をやってます。

 一応、よろしく。

 

  

 

 

 

 

 

 

 




これからの反応を見てから、次回以降を考えようと思います。

一応、この続きは考えてるんですけどね。

時系列的には、レイナーレと決着をつけた辺りです。

と言う事は、アザゼルが呼ばれた用事と言うのは……?

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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