ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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つーわけで、閑話その2です。

今回は、早めにとあるキャラを出そうと考えています。






残念だったな。まだ閑話はあるんだよ!

 やぁやぁ。前回PGのデンドロビウムを無事にゲットした千夏だよ。

 今日は珍しくオカルト研究部としての活動は中止になって、放課後はそれぞれに過ごしている。

 というのも、グレモリー先輩がいきなり実家に帰る予定が出来てしまったから。

 例の婚約騒動(笑)の件で、彼女の両親とキッチリと話し合いをしてくる為らしい。

 彼女のヘタレ具合のせいでここまでこじらせるなんて、これはもうある種の才能ではなかろうか?

 

「面っ!!」

「一本! それまで!」

 

 おっと。呑気に考え事なんてしてる暇じゃなかった。

 今日の私は剣道部の活動を見学する事にした。

 なんで剣道部なのかと言うと、木場君がオカ研と同時に剣道部の部員も兼任していたから。

 で、さっきも言った通り、今日はオカ研の活動が無いから、こうして剣道部に顔を出していると言うわけだ。

 

「「ありがとうございました!」」

 

 模擬戦は終了し、当然のように木場君が勝利した。

 まぁ、元々のスペックが違うから、この結果は当然なんだけど。

 

 防具を外してから爽やかな顔を覗かせると、すぐに木場君を活躍を見ようと駆け付けた女子達の歓声が木霊する。

 

「キャ~~~~!! 木場君カッコいい~~~~~!!」

「こっち見て~~~~~!」

「素敵~~~~~~!」

 

 五月蠅いなぁ~……。

 剣道場って思っている以上に声が響くんだから、あまり大声出して邪魔しちゃ駄目でしょ。

 集中力が切れちゃうじゃない。

 別に私が試合をしているわけじゃないけどね。

 

「あはは……まいったね……」

「お疲れ様。大人気だね」

「僕は特別な事をしているつもりはないんだけどね」

 

 苦笑いを浮かべながらこっちに来た彼に、タオルとドリンクを手渡してあげる。

 無理を言って見学をさせて貰ってるんだ。これぐらいはしてあげないとね。

 

「それにしても、柊さんが剣道部の活動を見学したいって言ってきた時は驚いたよ」

「生の剣道の試合ってやつに興味が出てね。今までの私の人生とは全く無縁のスポーツだったから、本場の迫力を目の前で見てみたかったんだ」

「中学の時は剣道部とか無かったのかい?」

「ありはしたけど、基本的にその手の場所には近づかなかったから。なんせ、体育の授業ですら見学する毎日だったしね」

「柊さんも大変なんだね……」

「そう?」

 

 何事も慣れでしょ、慣れ。

 今でも体育の授業は見学ばっかりだけど、特に気にしてないし。

 

「ねぇ、ちょっと竹刀を持たせて貰っても大丈夫かな?」

「それぐらいは構わないけど……大丈夫かい?」

「別に振り回す訳じゃないんだ。問題無いって」

「それじゃあ……はい」

「おぉ~……」

 

 こ…これが本物の竹刀か~。

 思ってるよりもグリップが効いてて大きい。

 しかもこれ……。

 

「け…結構重いんだね……。漫画とかだと軽々と片手で持ったり、肩に担いでたりしてるけど、あれはやっぱりフィクションだったのか……」

 

 両手で保持して低く持つのが精一杯だ。

 こんな重くて長い物を使って試合をしているなんて、剣道部の皆は凄いんだな~。

 

「おとと……わっとっと……」

「ふ…ふらついてるよ? もうそろそろ放した方が……」

「そうしたいのは山々なんだけど……放すタイミングが掴めなくて……はわっ!?」

「柊さんっ!?」

 

 靴下のままで道場に上がったせいで足を滑らせて尻餅をついてしまった。

 しかも、その拍子に竹刀から手を離してしまい、僅かに宙に浮いた竹刀が私の頭に当たってしまった。

 

「はにゃっ!?……はぅ~……」

 

 流石は竹で作られているだけはあるね……。

 軽く当たっただけなのに結構痛いぞ~…。

 

「だ…大丈夫かいっ!? すぐに濡れタオルを持ってきて……わぁっ!?」

 

 木場君が心配して駆け寄ってきてくれたのはよかったけど、次の瞬間に彼を押しのけて木場君ファンの女の子達が私の周りに集結した。

 

「千夏ちゃん! 痛いのっ!?」

「大変……マキ! 早くビニールに氷を入れたやつを持ってきて!」

「もう準備してる! はい、千夏ちゃん」

「タンコブになってたらどうしよう……。千夏ちゃんの可愛い顔にもしもの事があったら……」

「頭のアホ毛がしんなりとしてる……。よっぽど痛かったのね……」

「痛いの痛いの飛んでけ~!」

 

 心配してくれるのは本当に嬉しいけど、君らさ……さっきまでの木場君フィーバーはどこに行ったの?

 当の木場君本人は後ろでどうしたらいいのか分かんなくて困ってるよ?

 

「……もう戻ってもいいかな?」

 

 行かないで~! この空間に私を置いて行かないで~!

 

「よしよし。痛いの我慢して偉いね~」

 

 私は君達と同い年だよ~!

 どうして子供扱いするのさ~!?

 

 道場には部活が終わるまでいさせてもらったけど、なんでか私の周りにはさっきの女子達がいて、ずっと頭を撫でたりしていた。

 私って……皆からはどう見られてるの?

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 学校からの帰り道。

 途中までは一誠君やアーシアちゃんと一緒に帰っていた。

 その時に聞いたんだけど、あの二人って同棲しているらしいね。

 前々から勘付いていたけど、やっぱあの二人もリア充だったのね。

 元浜君と松田君が一誠君の事をリア充認定してたけど、あれはあながち間違いじゃなかったわけだ。

 

「今日も疲れたニャ~……」

『その代り、夜ぐっすりと眠れるだろ?』

「そうなんだけどね~」

 

 今までのように夜更かしが出来なくなったのは辛いな~。

 別に今の生活が苦痛ってわけじゃないんだけどさ。

 

 私は早いのが苦手だから、いつもセグウェイの速度を落として移動している。

 だから、目の前に出てきたソレにもいち早く気が付く事が出来た。

 

「わっ!?」

 

 もう少しでアパートに着く所で、急に草むらからボロボロになった黒い猫がふらつきながら現れた。

 急いでセグウェイを停止させてから、黒猫ちゃんに近寄っていく。

 

「危なかった~……。もう少しで轢いちゃうところだったよ」

 

 私が傍によったら、そこで力尽きたのか、コテンと倒れてしまった。

 

「わわわ……。だ…大丈夫?」

 

 体を刺激しないようにしながら静かに抱き上げて、猫ちゃんの事をよく見てみる。

 

「この子……傷だらけだよ……」

『むむ? こいつは……』

「どうしたの?」

『この猫の尻尾を見てみろ』

「尻尾とな?」

 

 おやまぁ。にゃんと、この猫ちゃんの尻尾が二股になっているじゃありませんか。

 

『この魔力にこの尻尾。これは間違いなく【猫又】だな』

「猫又って、長い年月を生きた猫ちゃんが体内に妖力やら魔力やらを溜めこんで妖怪化したって言う……あれ?」

『そうだ。よく勉強しているな』

「勉強ってよりは漫画で得た知識かな?」

『最近の漫画も馬鹿には出来んしなぁ~……』

 

 その通り。漫画には夢やロマンだけではなくて、様々な知識も散りばめられているのだ。

 だから、決して漫画を馬鹿にしちゃいけんとよ?

 

「私も、この子に触れた時に普通じゃないとは感じたけどね」

『お前は昔から、魔力とかには敏感だからな』

 

 なんつーのかな~……肌で感じるんだよね。

 こう~……ビクビク~って。

 

『で? こいつはこれからどうするんだ?』

「まずは部屋に持ち帰ってから手当てをする」

『いいのか? お前を害するかもしれないんだぞ?』

「だとしても……だよ。どっちにしろ、この怪我じゃ何も出来ないって」

『お前は変なところで頑固だよな……』

「女の子はね、少しぐらい頑固なくらいが丁度いいんだよ」

 

 なんとか片手で猫ちゃんを持ちながらセグウェイに乗って、改めて帰路につくことに。

 まずは何をしたらいいのかな~?

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 部屋に入ると、鞄をそこら辺に放り投げてから制服も脱がずに、まだ使っていない綺麗なタオルの上に猫ちゃんをそっと横たえた。

 

「えっと~……最初は汚れた体を拭いた方がいいよね」

 

 水道で別のタオルを濡らしてからしっかりと絞って、少しだけ解してから慎重に猫ちゃんの体を拭いていく。

 

「思ってるよりも泥だらけになってるな~」

『ふむ……。少し観察してみたが、こいつはただの猫又ではないな』

「どゆこと?」

『恐らくではあるが、こいつは長い間生きた猫又ではなく、年の頃はお前と同い年か少し上ぐらいだと思われる』

「それっておかしくない? だって、猫又になる条件って最低でも百年以上は生きることでしょ?」

『きっと、こやつの両親が長年生きた猫又だったに違いない。その両親の血を受け継いだ結果、生まれつきの猫又になったんだろうさ』

「つまり、猫又の子供ってことか~」

 

 アルビオンの推理が正しければ、どこかに猫又達の集落とかもあるのかも?

 なにそれ天国じゃね? リアル『猫の恩返し』じゃね?

 

「これぐらいでいいかな……。包帯とかあったかな……」

 

 一応、ここに引っ越した時に義父さんが救急箱をくれた記憶があるような……。

 え~っと……マジでどこやった?

 

「あ、あった」

 

 救急箱は思ったよりも簡単に見つかった。

 洋服箪笥の上に忘れ去られた状態で放置されてた。

 

「人間用の傷薬……は流石に使っちゃ駄目だよね。なら、包帯を巻くぐらいしか出来ないか」

 

 あまり締めすぎないように気をつけながら、包帯をグルグル~ってな。

 

「猫又って獣医さんに見せても問題ないのかな?」

『いや……二股の尻尾はどう説明する気だ?』

「突然変異?」

『無理があると思うぞ……』

 

 ダメかな? 長崎には尻尾が曲がった猫ちゃんが一杯いるって聞いた事があるし、意外といけると思ったんだけど。

 

「どっちにしても、今日はもう遅いから動かさない方がいいよね」

『それがいいだろうな。なに、お前が寝ている間は私が見張っているさ』

「お願いね」

 

 アルビオンが見ててくれるなら問題無いね。

 猫ちゃんは夜行性らしいし、夜になって起きるかもしれないし。

 

 猫ちゃんの体に包帯を巻き終わった私は、タオルを何枚も重ねて簡易的なベッドを作って、その上に乗せてから体にタオルを掛けてあげた。

 

「早く元気になれるといいね」

 

 最後に頭を撫でてから、制服から着替える事にした。

 今日ぐらいはゲームは自重しようかな。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 深夜。

 完全に寝静まった千夏の横で、猫又は密かに目を覚ましていた。

 

(ど…どうしよう~!? 怪我の治療をしてくれたり、体を拭いてくれたのは本当に感謝してるけど、まさか家に連れ込まれるなんて思わなかったにゃ~!)

 

 目を瞑ってはいるが、実はけがの治療中から完全に意識は覚醒している。

 それでも動こうとしないのは、これからどうすればいいのか考えているからである。

 

(さっきの会話を聞く限りでは、この子の他にも誰かがいるっポイし、下手に動くのは得策じゃにゃいわよね。それに……)

 

 薄目で千夏の寝顔を見てから、僅かな罪悪感が胸を締め付ける。

 

(朝になって私がいなくなってたら、きっとこの子も悲しむよね……)

 

 命の恩人を悲しませるのは、流石に気が引けた。

 恩を仇で返すような真似だけは絶対にしたくは無かった。

 

(私はあの悪魔共とは違う……。絶対に裏切りたくはない……)

 

 猫又は音を立てずに立ち上がり、寝ている千夏の元まで行くと、その顔を一回だけ舐めてから、彼女の傍で丸くなって再び寝息を立て始めた。

 

 アルビオンの心配は杞憂に終わり、何事も無く夜は過ぎていった。

 

 

 

 

 




猫又の正体、分かる人は分かると思います。

ここでの彼女は経緯は同じでも、現在はどこにも所属してはいません。

事情はいずれ描くことになるでしょう。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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