ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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昨日、街の模型店でバンダイのアーバレストを買いました。

そして今日は、M9ガーンズバック(クルツ機)を購入しました。

流石に一気に二体も作る気力が無かったので、取り敢えず今日はアーバレストを製作する事に。

結構スラリとしていて、可動範囲も申し分ありませんでした。

来月には後継機であるレーバテインが出るみたいですね。

今から楽しみに待ってます。

どっちもスパロボで大変お世話になりましたから。






ペットは飼い主が責任を持って飼いましょう

 朝になり、千夏は携帯のアラームを目覚まし代わりに起床する。

 

「ん……んん~……。ふにゃ~……」

 

 体を伸ばしながら半身を起こすと、すぐ傍に昨日帰りに拾った黒猫、もとい猫又が寄り添って丸くなって寝ているのが見えた。

 

「ありゃりゃ。夜に起きてきちゃったのかな?」

『俺も見ていたが、特に害を成そうとはしていなかったな。少しだけ考えるように何回かお前の事を見た後、タオルの上から移動してきてお前に寄り添うように丸まって、再び眠ったようだ』

「ふ~ん……。もしかして、この子も人肌が恋しかったのかな?」

『この子も……か』

「ん~? どったの?」

『いや……なんでもない』

 

 ごく自然に出た千夏の一言が気になったアルビオン。

 矢張り、どこかで千夏も寂しさを感じているのだろうか。

 

「このままじゃお布団が畳めないから、この子には悪いけど……っと」

 

 黒猫を起こさないように、そっと元いたタオルの上に移動させてから、上にもう一枚のタオルを掛けてあげた。

 

「これでよしっと。んじゃ、登校の準備をしますかね」

『お前の口からそんなセリフが出る日が来ようとはな……』

「アルビオン。なんか最近さ、言ってる事が義父さんに似てきてない?」

『な…なにっ!?』

 

 偏に千夏の事を思って言っているのだが、まさか親バカであるアザゼルと似たり寄ったりになってきているとは思わなかったのか、ショックを隠し切れないアルビオン。

 どうやら、彼は千夏だけでなくアザゼルにも少なからず影響を受けてしまったようだ。

 

 その後、歯磨きと洗顔をした後に制服に着替え、昨日から触ってもいない鞄を手に持って準備完了。

 後は出かけるだけになった所で、ある事に気が付いた。

 

「あ」

『どうした?』

「この子の餌とか……どうしよう」

『猫は基本的に雑食だ。だから、適当に冷蔵庫にある物を置いて行けば大丈夫だと思うぞ?』

「つってもな~……」

 

 冷蔵庫の中にあるのは、相変わらずカロリーメイトとミネラルウォーター。

 最近では少しだけラインナップが追加され、魚肉ソーセージが入っている。

 

「このソーセージでいいかな……」

 

 適当に食べやすい大きさにしてから、お皿の上にソーセージを置いてから、猫又の傍に設置する。

 

「ミルク……は無いから、お水で……」

 

 もう一枚のお皿には水を入れてからソーセージの更の隣に置いた。

 

「それじゃあ、行ってくるね。猫又ちゃん」

 

 充電器からセグウェイを外してから、それに乗った状態で僅かに白龍皇の光翼で浮いてから下に降りて、そこから通学路を走行する。

 因みに、この時間帯の近所はあまり人通りが無いため、見られる心配はない。

 

 部屋には眠りについている黒い猫又だけが残された。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 千夏が学校に行った直後、猫又はムクリと起き出した。

 

「もう行った……かにゃ?」

 

 周囲をキョロキョロと見てから、体に力を込める。

 すると、まるで変化するようにして猫の体が大きく膨らんでいき、徐々に人の姿になっていった。

 

「ふぅ……ようやく満足に動けるにゃ……」

 

 黒い髪に黒い着物を肌蹴させた格好をした妖艶な美女が、そこにはいた。

 彼女こそが、千夏の拾ってきた猫又の真の姿だった。

 

「結局、朝までお世話になっちゃった……」

 

 大きな溜息を吐きながら、善意100%で助けてもらった負い目が彼女の心を責めたてる。

 

「まさか、人間の女の子に助けられるとは思わなかったな~……。と言っても、普通の人間じゃないみたいだけど。あの子から感じたのは紛れもない『燐気』。アレが体から発せられていたって事は、少なくとも龍種が宿った神器を持っているってことになる……」

 

 『燐気』とは、龍が天に昇る際に放つと言われているオーラの事を指しており、その身に白龍皇を宿している千夏からは、僅かながらそれが常時発せられている。

 彼女とて猫又の端くれ。あれだけ近くにいれば嫌でも分かってしまう。

 

 因みに、同じように赤龍帝を宿している一誠も燐気を発することが出来るのだが、彼は覚醒したばかりでまだまだ未熟の身。千夏程に燐気を出す事は出来ていない。

 

「あ~! これから一体どうしたらいいんだにゃ~! 本当は今すぐにでもここから出ていった方がいいんだろうけど、あの子は私の事を心から気に掛けてくれた……。帰ってきて姿が消えていたら、きっと悲しんじゃうにゃ……。それに、まだ外には追手の悪魔達がうろついている可能性もあるし……。怪我もまだ完治したわけじゃないし……」

 

 色々と言ってはいるが、つまるところ、彼女はここから離れたくは無いのだ。

 それでも、千夏にこれ以上の迷惑を掛けたくないと言うのも本音であるため、結果としてかなりの葛藤を強いられていた。

 

「……よし。あの子が帰ってきたら、この姿を見せてから正直に事情を話そう。それであの子が出ていってほしいって言ってきたら、素直に出ていこう。うん、そうしよう」

 

 結局は結論を先延ばしにする事に。

 何も解決はしていないが、それでも彼女の心に若干の余裕が生まれた事だけは確かだった。

 

「そういえば、さっき何かを出していたような……」

 

 足元には、出かける際に千夏が用意した魚肉ソーセージと水が置かれていて、彼女はそれを手に取って匂いを嗅いだ。

 

「くんくん。別に腐ってたりとかはしてないっポイわね」

 

 毒よりもそっちの心配をするのか。

 どうやら、千夏は別の意味で信用されていないようだ。

 

「流石に水はこのままじゃ飲めないから、あの子には悪いけど台所に捨てさせてもらってからコップに注ぎ直して……」

 

 パクリとソーセージを一口食べる。

 魚介類の僅かな風味が口に広がり、食欲を促す。

 

「どこにでもある市販のソーセージだけど……」

 

 気が付けば、彼女は涙を流していた。

 

「あの子の気持ちが籠ってて……とっても美味しいにゃ……」

 

 よほど空腹だったのか、彼女はあっという間に全てのソーセージを平らげてしまう。

 

「ふわぁ~……。安心したら、本格的な眠気が……」

 

 ゴロンと横になってから、体を丸めるようにして足を縮める。

 

「ここ数日……まともに寝てなかったから……もう限界……」

 

 睡眠不足が祟ったのか、すぐに安らかな寝顔を見せて始めた。

 窓からは暖かな陽光が入り込み、彼女の体を包み込んでいる。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「そんな訳で、猫又って動物病院で診てもらう事って可能ですかね?」

「「「「「「は?」」」」」」

 

 ちょっと。なんで皆してダンが瞬獄殺を食らったような顔をしてるのさ。

 

「ち…千夏? 話が突拍子すぎて、頭が混乱してるんだけど……」

「だ~か~ら~。もう一回話すから、よ~く聞いてよね」

 

 全く……ちゃんと人の話を聞けないのはダメダメだって、先生に教わらなかった?

 モグモグ……今日のクッキーはあっさりバター味か~。

 これもこれで好きだな~。

 

「昨日の帰り、私の目の前にいきなり猫ちゃんが草むらから出てきて、その子をそのままウチで保護したの」

「それで、怪我をしていたから千夏ちゃんが応急処置をした……ですのよね?」

「そのと~り。私が部屋を出る時はまだ寝てたから、一応ご飯代わりにソーセージとか置いてきたけど」

「猫又って妖怪の類だよな? 今の話を聞く限りじゃ、完全に普通の猫扱いしてね?」

「そんなこと言ったって、妖怪と会うなんて初めてだったから、どう対処すればいいのか分からなかったんだもん」

 

 別に言葉を喋ったり、人型の姿をしていた訳じゃないから大丈夫……だよね?

 

「にしても、怪我をしていた猫又……ね。何者かに追われていたのかしら?」

「駒王町に妖怪などが侵入すれば、私達にもすぐに分かる筈。それに気が付かなかったって事は……」

「柊さんに発見された時点で、相当に衰弱していたってことになりますね」

 

 木場君の言ってる事は概ね正しいと思う。

 私も、あの子を抱き上げて初めて僅かな魔力を感じたぐらいだし。

 

「私に連絡して頂ければ、すぐに駆けつけましたよ?」

「あ……そっか。アーシアちゃんは治癒能力を持つ神器を所持していたんだっけ」

 

 確か名前は『聖女の微笑(トワイライト・ヒーリング)』だったよね?

 全身からマイナスイオンを発生させている癒し系美少女であるアーシアちゃんに相応しい神器だよね。

 

「あの時は普通にパニくってたから、その考えには至らなかったなぁ~……」

「それは仕方ねぇって。人間とか悪魔とか関係無しにさ、誰だって慌ててる時は最善の一手が何故か頭の中からすっぽりと抜け落ちるんだよな~。それで、冷静になってから『あの時にああすればよかった~』って後悔するんだよ」

「だよね~」

 

 今はもう起きてるかな?

 不用心だと分かってはいるけど、窓の鍵は一応開けてはきたんだよな。

 私が学校に行っている間に、外に出たくなるかもしれないし。

 

「千夏先輩……一つだけ聞いてもいいですか?」

「なにかにゃ?」

「その保護したって言う猫又は、どんな色をしてました?」

「黒だけど?」

 

 今までずっと黙っていた小猫ちゃんが急に話し出して、私に質問をしてきた。

 なんだか真剣な顔をしてるけど、どうしたのかな?

 

「黒い猫又……まさか……」

「小猫……それって……」

「まだ断言は出来ません。直に確かめてみないと、なんとも」

 

 ん~? 小猫ちゃんとグレモリー先輩は何を話しているのかにゃ~?

 

「千夏先輩。後でお部屋にお邪魔してもいいですか? 保護したって言う猫又を私も見てみたいんです」

「それはいいけど……もういないかもしれないよ?」

「それならそれで構いません。兎に角、一度見てみたいんです」

 

 どうやら決意は固みたい。

 私の知らない事情を把握しているみたいだし、まずは見てもらう事にしましょうか。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 小猫ちゃんを伴って、私は部屋へと帰ってきた。

 流石に玄関の鍵は閉めていたから、財布にチェーンでくっつけている鍵を使って扉を開錠する。

 

「ほい開いた」

「お邪魔します」

 

 いつものように部屋に上がろうとすると、畳の上になにやら見覚えのない女の人がいて、見事に爆睡していた。

 真っ黒な長い髪と黒い着物を肌蹴させていて、その大きな胸が零れそうになっている。

 色々と思う事はあるけど、まず最初に思った事はこれだった。

 

(ここに一誠君を連れこなくて本当によかった……)

 

 自他共に認めるオッパイ星人である彼を連れて来た日にはどうなっていた事か。

 興奮のあまり、出血多量で死ぬんじゃなかろうか。

 

「ちょっと失礼します」

「こ…小猫ちゃん?」

 

 なんか……怒ってらっしゃる?

 

「とっとと起きろよゴラァ」

「あべしっ!?」

 

 ね…寝ている相手を蹴ったっ!?

 

「な…何事だにゃ……げ」

 

 女の人が小猫ちゃんを見た途端に石になった。

 

「千夏先輩の部屋で何を呑気に寝てるんですか……黒歌姉さま」

「し…白音……」

 

 くろか? しろね? 何を言ってるの?

 それに姉さまって……え? ええ?

 なんかいきなりメタパニを食らって、ちんぷんかんぷんなんですけど。

 

 混乱した頭では正しく状況判断できないけど、これだけは理解出来る。

 小猫ちゃん……マジ切れしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




かなり早めに姉妹再会。

本来はすぐに終わらせる予定でしたが、思ったよりも長引いたので、いっそのこと猫又姉妹の話を、フェニックス編と聖剣編の間にある一つの話とする事にしました。

それに伴い、聖剣編での千夏と小猫の立ち位置が確定します。
詳しい事は本編にて。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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