ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

12 / 65
突然ですが叫びます。

酒呑童子ゲットしたぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!

まさか、適当に10連ガチャを引いていたら、最後の最後に大当たりが来るとは!

完全に予想外で、年甲斐も無くはしゃいでしまいました。







可愛い後輩が激おこぷんぷん丸になった件

 い……今起きた事をありのままに話すのぜ。

 私の部屋で保護している猫又を見たいと言ってきた可愛い後輩ちゃんを連れてきたら、私の部屋の中で着物を着た見知らぬ女の人がぐっすりと寝ていて、それを見た小猫ちゃんがいきなりブチ切れて、彼女の事を足蹴にしやがった。

 何を言っているのか分からないのかもしれないけど、これは紛れもない事実だぜ。

 夢や幻とかチャチな事なんかじゃない。

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がするのぜ。

 

「え…えっと……小猫ちゃん? その人の事を知っているの?」

「知ってるも何も、この人は私の実の姉です」

「あ……姉ぇ?」

「はい。ほら姉さま、ちゃんと千夏先輩に自己紹介してください」

「分かった! 分かったから蹴らないで~!」

 

 ……完全に小猫ちゃんが場の主導権を握っている。

 これは下手に逆らわない方が良さそうだな。

 

「え…えっと……この子……白音の姉の黒歌です。昨夜はお世話になりました」

「ど…ども。この部屋の主の柊千夏です。……って、昨夜? お世話?」

 

 別に私は彼女のお世話なんてした覚えはありませんことよ?

 

「千夏先輩は、黒い猫又を保護して手当てをしたんですよね?」

「そうだよ」

「それがこの人です」

「は?」

 

 ど……どゆこと?

 

「私達のような猫又は、人型と猫型に姿を変えられるんです」

「姿を変えられるって……。しかも私達って?」

「別に言う必要が無かった為、今まで言ってませんでしたけど、私も猫又なんですよ」

 

 自分の言った事を証明するかのように、小猫ちゃん頭の上に猫耳が、スカートの中から猫の尻尾が出てきた。

 

「おぉ~……!」

 

 世のオタク共よ……朗報だぞ……。

 とうとうリアルの世界に猫耳美少女が降臨しやがった。

 遂にフィクションが現実に追いつく時代がやって来たのか……。

 いや待てよ? よくよく考えたら、この黒歌って人も十分に美少女じゃね?

 って事は、猫耳美少女姉妹っ!?

 おいおい……これはマジで猫又って種族を人類共通の財産に指定するべきでしょ。

 

「さ…触ってもいい?」

「千夏先輩になら、幾らでも触らせますよ」

「んじゃ、遠慮無く……」

 

 震える手でそっと小猫ちゃんの猫耳に触れる。

 すると、ピクンッ! と反応してから、ピクピクと左右に揺れた。

 

「ひゃうっ♡」

 

 か…可愛い……!

 これは……近年稀に見る最大級の萌えだぞ……!

 

「千夏先輩……くすぐったいです……」

「あ……ごめんね?」

「いえ……大丈夫ですから……」

 

 今更ながら、今まで学校に行かなかった事を後悔し始めたぞ。

 自分の後輩に猫耳美少女がいると分かっていれば、どんな苦労も厭わずに学校に行ったのに!

 昔の私は何をやっていたんだ~!

 

「あの~……」

「あ? 私と千夏先輩の至福の時間を邪魔するとか、いい度胸してますね?」

「あう……ごめんなさい」

 

 ありゃりゃ。猫耳と尻尾が落ち込んだように垂れ下がっちゃった。

 これもこれで可愛いな~。

 

「小猫ちゃん。猫耳を堪能するのは後でも出来るから、まずは色々と聞かせてくれるかな?」

「いいですよ」

「切り替え早っ!?」

 

 この子……私の言う事には素直に従うんだよね……。

 いつの間にここまで懐かれてしまったのやら。

 

「さっきまでの話を聞く限りでは、えっと……黒歌さん? が昨日拾った黒い猫の正体で間違いない……んですよね?」

「その通りだにゃ」

 

 奥さん聞きました? この人、語尾に『にゃ』ってつけてましたよ。

 これは更なる萌えポイントですね~。

 

「怪我の治療までしてくれて、本当に感謝してるにゃ」

「それはいいんですけど……なんでまだここに? 見た限りでは体力は回復したっぽく見えるから、こんなボロアパートなんてすぐにでも出ていけばいいのに」

「……私はここにいないほうがいい?」

「いや、そうじゃなくてですね?」

 

 これはアカン。話がこんがらがるパティーンや。

 

「ったく……気持ちは分かるけどよ、幾らなんでもネガティブ過ぎやしねぇか?」

「「え?」」

「あらまぁ」

 

 ここでいきなりの義父さんのご登場でガンス。

 いつの間にか後ろに控えてございましたよ。

 

「よっ! その恰好を見る限りじゃ、ちゃんと学校には行ってるみたいだな!」

「そりゃ……ね。それよりも、なんで義父さんがここに?」

「ちーっとな、気になる事があってよ」

「それって、この黒歌さんのこと?」

「おう。お前も色々と聞きたい事があるだろうが、それは詳しい事情を知っている第三者に尋ねた方が一番いいだろうぜ」

「事情を知ってる第三者?」

 

 それって誰の事を指してるの?

 

「取り敢えずはウチまで来い。こんな場所よりもちゃんとした話し合いの場を設けてやる」

「こんな場所とは失礼な」

「うっせ。少なくとも、ここじゃ落ち着いて話も出来ねぇだろうが」

「確かに」

「肯定すんのかよ……」

 

 私の城で重苦しい話をされても迷惑だし。

 ここは義父さんの提案に乗りましょうか。

 

「この人が千夏先輩のお父さん……?」

「一応な。お嬢ちゃんも関係者のようだし、一緒に着いてきな」

「いいんですか?」

「構わねぇさ。お前さんだって、自分の姉に色々と言いたい事があんだろうし」

「そうですね。ではお邪魔させていただきます」

「決まりだな」

「え…えと……」

 

 一番の中心人物である黒歌さんを完全に放置して、話がとんとん拍子に進んでいく。

 そんな訳で、私達は義父さんの家、と言うか私の第二の実家とも言える家に揃って行くことになった。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 約一年半ぶりくらいに帰ってきた第二の我が家を見上げると、不思議な懐かしさが混み上がてきた。

 けど、今はそんな些末事は気にせずに、家に上がって義父さんが言う『第三者』とやらが待っているリビングへと入っていくことに。

 

「よっ。待たせちまったな」

「こっちの事なら気にしないでくれ。いい羽休めにはなってるし」

 

 リビングのソファーに座っていたのは、爽やかな笑顔を浮かべる真っ赤な髪の好青年。

 彼の顔を見た途端に小猫ちゃんは驚きまくっているけど、私はそうじゃない。

 だって、私は彼を知っているから。

 

「やぁ、久し振りだね。千夏ちゃん」

「こちらこそ。お久し振りです、サーゼクスさん」

 

 私の義父さんの友人のサーゼクス・ルシファーさん。

 かなり若く見えるけど、既婚者で子持ち。

 しかも、かなり高い地位にいる人物らしく、多数の部下を従えているらしい。

 

「ち…千夏先輩はこの方の事を御存じなんですか?」

「うん。昔からこの家によく来てたからね。その時に知り合ったんだ」

「そんな気軽に……。あのですね? この方は……」

「あぁ~。それに関しては自分で話すから大丈夫だよ」

「はい……」

 

 あら。サーゼクスさんと小猫ちゃんもお知り合い?

 

「実を言うとね、僕は…「悪魔でした~…的な?」……あれ?」

 

 ……あ、しまった。

 つい空気を読まずに発言してしまった。

 

「そ…その通りだよ。僕は確かに悪魔だ。より正確に言うと、今は魔王の地位にいるけどね」

「おぉ~! つまりアレですか。サーゼクスさんはロープレのラスボスさんであると」

「ゲーム的にはそうかもしれないけど、実際には毎日が書類と向き合ってる日々だよ」

「夢が壊れるなぁ~」

 

 いや、これが現実か。

 もしかしたら、ゲームの魔王達も一皮剥けばこんな感じなのかも。

 なんだかんだ言っても『王』なわけだしね。

 

「でも、どうして僕が悪魔だって気が付いたんだい?」

「う~ん……なんて言えばいいのかなぁ~。サーゼクスさんから私の知り合いの悪魔の先輩と似たような気配的なものを感じたから……なんだよね」

「気配……それだけで……」

 

 この感覚を言葉で言い表すのはちょっと難しいんだよね~。

 

「だから言ったろ? ウチの娘にその手の隠し事は通用しねぇって」

「らしいね。流石は白龍皇だ」

 

 そちらさんもその事を御存じだったと。

 魔王様に隠し事は出来ませんなぁ~。

 

「ま…魔王……。それに白龍皇って……」

 

 く…黒歌さん? どうして顔から汗を出しまくって固まってるの?

 

「心配すんな。別にこいつはお前の事を捕まえに来たわけじゃねぇよ」

「俄かには信じられないにゃ……」

「だろうね。でも本当だ。信じて欲しい」

 

 サーゼクスさんが頭を下げた……。

 これまた珍しいこって。

 

「分かった……分かったから……頭を上げて欲しいにゃ。こっちが居た堪れなくなってきちゃうから……」

 

 妹の小猫ちゃんとは違って、コロコロと表情が変わる人だね~。

 なんとも見ていて面白い。

 

「それにしても、魔王様と知り合いだなんて、千夏先輩のお父さんは何者なんですか?」

「おっと。そういやまだ自己紹介をしてなかったな」

「うっかりさんだね」

「いやぁ~、全くだぜ」

 

 大笑いしながら後頭部を掻きつつ、義父さんの背中から四対八枚の真っ黒な翼が出現する。

 

「俺はアザゼル。グリゴリの総督であり、千夏の義父だ」

「「…………は?」」

 

 猫又姉妹は、アトミックバズーカの直撃を受けた地球連邦軍士官のような顔をして固まった。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 猫又姉妹はリビングのソファーに座りながら、ガチガチに緊張していた。

 二人揃って背筋がピーンと伸びて、顔も表情筋が仕事をしてない。

 さっきお茶を運んできた堕天使のお姉さんを見た時も、すっごいビクついてたし。

 

「だ…堕天使の一番偉い人物が千夏先輩のお父さんだったとは予想出来ませんでした……」

「だろうね。一応、余計なトラブルを避ける為に黙っていたんだけど」

「流石は俺の義娘だな。その判断はナイスだったぜ」

 

 世間的には、あまり堕天使っていいイメージは無いからね。

 実際にはいい人達も沢山いるのに。

 

「じゃ…じゃあ……この間起きた一件は……」

「あれか? 言っとくけど、あれに俺は全く関与してねぇからな。寧ろ、あのアホ共のやった事の事後処理をやらされたお蔭で、こちとら連続徹夜の新記録を更新しちまったぐらいだ」

「因みに、どれぐらい?」

「生まれて初めて、丸々一週間寝なかった。幾ら堕天使の体が人間よりも丈夫に出来てるからって、流石に辛すぎたぞ……」

「んで、次の日は丸一日寝たんでしょ?」

「当たり前だ。そうでもしねぇとマジで過労死しちまうわ」

 

 堕天使が過労死って……最も縁遠い言葉じゃない?

 

「なんか……思っているよりもフランクな方なんですね」

「俺から言わせれば、他の連中が固すぎんだよ。もうちょっと肩の力を抜けばいいのによ」

「アザゼルの場合は、力を抜きすぎだと思うけど」

「お前が言うな。このシスコン野郎が」

「僕がシスコンなら、君は親バカだね」

 

 義父さん相手に一歩も譲らないとは……。

 相変わらず、サーゼクスさんは侮れない。

 

「シスコンって事は、サーゼクスさんには妹さんがいるんですか?」

「そうだよ。千夏ちゃんも既に会っている人物さ」

 

 私が既に会っている? はて?

 

「千夏先輩。リアス部長の事ですよ」

「え……マジ?」

「はい」

 

 確かに雰囲気とかは似てるけど、まさか本当に兄妹だったなんて……。

 図らずも、私は兄と妹の両方と知り合っていた訳か。

 

「随分とウチのリーア……じゃなかった。リアスが君に懐いているようだね。よく話を聞いてるよ」

「懐くって……」

 

 アレを『懐く』の一言で片づけていいもんだろうか。

 

「でも、それで私の疑問も瓦解しました。グレモリー先輩のお兄さんだから、小猫ちゃんとも知り合いだったんですね」

「そうなるね」

「でも、どうして兄妹で名字が違うんですか?」

「僕が魔王に就任する際に、代々受け継いできた『ルシファー』の性を名乗る事になったからさ」

「日本の名家とかにある『当主の称号』みたいなもんですか?」

「その認識で間違ってないと思うよ」

 

 悪魔の社会も色々と小難しいのね~。

 そんな所は人間と大差ないんだな。

 

「さて。雑談はこれぐらいにして、そろそろ本題に入ろうか」

「だな」

 

 手元にある紅茶を一口飲んでから、真剣な顔で黒歌さんを見つめるサーゼクスさん。

 その表情は、紛れもなく魔王と呼ばれる男のものだった。

 

「黒歌さん」

「は…はい!」

「まずは君に謝らせてほしい。本当に済まなかった!」

「え…えぇっ!?」

 

 いきなり謝られても、黒歌さんも困っちゃうよね。

 詳しい事情を知らないから、フォローのしようがないんだけど。

 にしても、今日のサーゼクスさんは頭を下げてばっかりだな。

 

「君の身に起きた事はこちらでも既に調査済みでね。僕等はずっと君の事を捜索していたんだ」

「俺もある程度の事情は聞かされていたからな。そしたら、お前さんが千夏の部屋に運ばれていくのを目撃しちまってな」

「それで部屋まで来たと。でも、どうやって知ったの? 使い魔とか使ってたり?」

「うんにゃ。ドローンを使った」

「ドローンっ!? いつの間にそんな物を買ってたの? それに、あれって今は飛ばすのに免許がいる筈じゃ?」

「買ったのはお前が高校生になった時。免許を取ったのも同時期だ。ほれ」

 

 そう言って取り出したのは、義父さんのドローンの操縦免許証。

 一応、免許取得の際には偽名を使ってるのね。

 

「下手な使い魔とかよりも、こっちの方が確実だったりするんだよ。文明の利器様々だな」

 

 堕天使の義父さんがそれを言うと、なんか空しくなるね。

 

「そういや、まだ黒歌さんがどうしてあんな場所にいたのか聞いてなかった」

「そうだね……」

 

 ここからなんかシリアスムードになっちゃうから、黒歌さんのお話はダイジェストでお送りするね。

 

 要は、仲良く暮らしていた猫又姉妹の元に、いきなりムカつく悪魔貴族野郎がやってきて、妹である小猫ちゃんを人質にしてから無理矢理に黒歌さんを自分の眷属に仕立て上げた。

 その悪魔とは小猫ちゃんの身の安全と引き換えに眷属としての契約をしていたんだけど、ある日突然にそいつが小猫ちゃんまでも自分の眷属にしたいと言い出した。

 約束を破られた黒歌さんはブチ切れて、その勢いで悪魔をぶっ飛ばしてから、その場から逃亡。

 その時に小猫ちゃんも連れて行こうとしたけれど、貴族悪魔はそうなる事を予想して、彼女の身をどこかへと幽閉しやがった。

 結局、妹を見つけられないまま、彼女は逃亡生活を余儀なくされた。

 

「何度聞いても、胸糞悪くなる話だな……」

「僕もだよ……」

 

 義父さんもサーゼクスさんも、顔には出してないけど本気で怒ってる。

 だって、握りしめている拳がギシギシと音を立ててるから。

 

「白音……本当にゴメンなさい。あの時、もう少し頑張って探していれば……」

「その事ならもう気にしてません。こうして再会出来たんですし。それに、姉さまに話して貰わなくても、私は最初から知ってましたよ?」

「…………はい?」

 

 またまた黒歌さんが目を点にして固まった。

 この話、まだ続くのかな~?

 毎回思うけど、これ系の話の時って完全に私は空気になってるよね。

 私がここにいる意味って本当にあるのかな~?

 このままこっそりと部屋に戻ってゲームとかしちゃダメ?

 あ、ダメなのね……ハイ。

 もうちょっとだけ、この空気に耐えてみます。

 つーわけで、次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




パターンですけど、長くなりそうなので今回はこの辺で。

原作とは色々と変更点があり、まず、黒歌は自分の主人を殺害してません。

そして、カオス・ブリゲードには所属にもしてません。

ずっと逃亡生活をしてました。

どうやって今まで逃げ切れてたのかは、次回明らかにするかもしれません。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。