ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
少なくとも、今回もまた殺伐としたシリアスムードとは無縁の章にするつもりです。
次の日の放課後。
私は小猫ちゃんと一緒に事後報告をする為に、一緒に部室で皆に昨日の事を話していた。
「そう……千夏のお父さんとが魔王様と……ね」
「本当に、千夏ちゃんのお父様の顔は広いんですのね。まさか、魔王様ともお知り合いだったなんて」
「でも、本当によかったね。無事にお姉さんと再会できて」
「はい。皆さんにもご心配お掛けしました」
今回も一応、義父さんの名前は出さずに報告を済ませた。
小猫ちゃんの提案でサーゼクスさんの名前も出さなかったけど、別に言わなくても皆ならちゃんと理解してくれるらしいから、問題は無いのかな?
「部長達は小猫ちゃんのお姉さんの事を知ってたんですか?」
「えぇ。小猫を眷属にするにあたって、魔王様から一通りの事情は聞かされていたの」
「実際に聞いた時は、本気でムカついたわね……!」
ひ…姫島先輩が怒ってらっしゃる~!
あの人の後ろに神人豪鬼が見えるよ~!
「にしても、魔王様ってどんな人なんスかね~。普通のイメージだと怖い感じですけど」
「私も何回も会ってるけど、結構いい人だよ?」
「千夏さんからしたら、魔王様も御親戚のお兄さんのような感覚なんですね~」
そうかもしれないね。
何気に誕生日の日とかにプレゼントをくれたりするし。
因みに去年の誕生日にはニンテンドースイッチ、高校の入学祝にはPSVRをくれたっけ。
今でも大事に使わせて貰ってるよ。
お蔭で、マシュが私の嫁候補にリストアップされました。
「それで、そのお姉さんは今はどうしてるの?」
「私と一緒の部屋に住んでます。住民票や戸籍とかは魔王様が用意してくれると言ってくれました。今まで何も出来なかった、せめてもの詫びだと仰って」
「あの方らしいわね」
ほんと、義理堅いよね~。
RPGに出てくる魔王も、これぐらいフレンドリーだったらいいのに。
「休みの日とかに日用品を買いに行かなきゃですけど、それはそれで楽しみだったりします」
「久方振りの姉妹でお出かけですものね。ゆっくりと楽しんでらっしゃい」
「勿論です」
はい。これでこの話題は一応のハッピーエンドで終わりましたっと。
(千夏先輩)
(どったの~?)
(一応、私達は特にこれと言った行動はしなくてもいいんですよね?)
(そうだよ。今回の私達は、監視役と報告役を兼ねてるんだから)
昨日、義父さん達から聞かされた『計画』を手伝う事になった私と小猫ちゃんだが、二人からはこれと言った事をしろとは命じられていない。
私達がすべきことは、これから先、このオカルト研究部で起きた出来事を逐一報告するぐらいだ。
それぐらいなら、メールとかで知らせれればいいから楽勝だ。
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
「へ? 行く?」
今日もここでのんべんだらりとするんじゃなかったの?
この基本的にお茶しかしてない部でどこかに出かけるなんて珍しい。
明日は空から
「ほら、千夏も一緒に行きましょ?」
「う~わ~」
グレモリー先輩に抱きかかえられて、私は部室から連行された。
途中で軽すぎるって言われたけど、それはアタナ達が悪魔で、人間よりも身体能力が高いからだよ。
でも、今の私の体重って幾らだったっけ?
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「あらあら。一誠君の小さい頃も可愛らしいですわね」
「いや……恥ずかしいから勘弁してくださいよ」
そんな訳で、私が連れてこられたのは、なんと一誠君のおうち。
今日はここで課外活動らしいが、実際にやっている事は一誠君の小さい頃の写真が収められたアルバムを見ているだけ。
ここで私が読者諸君の言いたい事を代弁してあげよう。
これの何処がオカルト研究部の活動やねん。
もう完全にオカルト要素皆無やんけ。
普通に友達の家に放課後に遊びに来ただけじゃん。
「うぅぅ……。まさか、あの一誠が自分の部屋にあんなにも多くの女の子を連れてくるなんて……」
「今回はまた見知らぬ女の子もいるし……。これで兵藤家も安泰だ……」
ドアの隙間から覗いている一誠君の御両親に一言物申す。
気が早すぎです。
「けど、思ったよりも一誠君の部屋って綺麗に片付いてるんだね」
「そ…そうか? まぁ、二日前に部屋の掃除をしたってのもあるんだけどな」
「それでも凄いと思うよ? 世の中には、部屋の掃除をした二時間後には室内の惨状が元通りになっている猛者も実際にいるんだし」
「俗に言う『片付けられない女』だね」
おっふ。木場君も言うようになったね~。
「千夏先輩のお部屋は違うんですか?」
「私もこまめに掃除はするようには心掛けてるよ。流石に女の子の一人暮らしでテラフォーマーとシェアする勇気は無いからね」
「テラフォーマーって……」
ここは敢えて読者の皆様の事を考えて言葉を濁したんだから、余計なツッコみはナシだよ。
「つーか、いい加減に俺のベッドから降りてくれませんかねぇ……」
「や~だ。別にいいじゃん、減るもんじゃなし」
「女の子が俺のベッドの上で寝ているって時点で相当に精神が削られてるんですけどっ!?」
「え~? 私みたいな病弱美少女が自分のベッドの上でゴロゴロしてるんだから、男の子的には得しかないでしょ? ほ~ら、私の匂いをシーツに染み込ませちゃうぞ~」
「お願いだからマジでやめて! 夜に思い出して眠れなくなっちまうから!」
一誠君のベッドの上でゴロゴロ~ってしてたら、謎のテンションになって面白くなってきた。
これはあれか。修学旅行のテンションに近い感じか。
「よし。小猫ちゃんも一緒にゴロゴロしよう」
「合点です」
はい。今度は私と小猫ちゃんでゴロゴロ~ゴロゴロ~。
「お姉さんの一件で、一気に千夏と小猫が仲良くなったわね……」
「なんだか見ていて微笑ましいですわね」
「髪の色的にも、二人はまるで双子の姉妹みたいに見えますよね」
むむ? 言われてみれば確かにそうかも。
私も小猫ちゃんも髪が似てるしね。
ならば、年上の私がお姉ちゃんかしらん?
「おや? これは……」
「どうしました?」
「ベッドと壁の隙間にこんな物が」
「にゃんと」
これは、一誠君秘蔵のエロ本ですかな?
ふ~ん。やっぱり彼は巨乳主義の男だったか。
「ちょっ! なんでそんなもんを持ってるんだよっ!?」
「ここにあったけど?」
「ぐぐぐ……! ちゃんとバレないように隠していたつもりだったのに……!」
「イッセーさん……」
あ、アーシアちゃんの軽蔑の眼差し。
一誠君の防御力がグンと下がった。
「だいじょ~ぶだよ。これでも私、R-18の同人誌を読んだり、PCゲームを普通にプレイしてるから」
「柊さんは腐ってる女子だったのか……」
「そこはちゃんと腐女子と言いなさい」
その辺の拘りはあるんだよ、私達にもね。
「そうだ。実は私もこんな物を持ってるんですよ」
「はい?」
こ…小猫ちゃん? 君が手に持っているそれは……。
「あら? それはなんなの?」
「昨日、千夏先輩のお父様に貸してもらった、千夏先輩の写真だけが収められている特製のアルバムです」
「見せなさい!! 今すぐに!!」
グ…グレモリーぱいせん……普通にキモいよ。
「なら、イッセー君のアルバムと一緒に見ましょうか」
姫島先輩の妥協案にて、私だけがターゲットにされる心配は無くなったか。
それでも不安は残るけど。
「あれ? 思ったよりも恥ずかしがってないんだな」
「私は引き際を間違えない女なんだよ」
「なんじゃそりゃ」
「つまり、今更抵抗しても無駄だって判断したの」
私の写真を見たければ、好きなだけ見ればいいさね。
そんなに面白い要素なんて無いと思うけどね。
「これは……千夏が小学生の時の写真っ!?」
「あらあらまあまあ♡ とっても可愛らしいわね~♡」
小学生……って事は必然的に5~6年生の頃の写真か。
だって、それまでは『家庭の事情』で学校になんて通わせて貰えなかったし。
「ラ…ランドセルを背負った千夏……♡」
「部長。鼻血出てます」
小猫ちゃんの冷静なツッコみ。
ついでにティッシュもプレゼント。
「ちょ…ちょっと待って! これはもしや、体操服を着た千夏っ!?」
「この頃はまだ体操服もブルマだったのね。って……リアス?」
「な……生足……千夏の生足……」
「前に不可抗力とは言え、千夏ちゃんの裸を見てるでしょうが」
あ~、一番最初に会った時ね。
「小さい頃の柊さんが可愛いのは分かるけど、ちょっと興奮しすぎじゃないか?」
「このまま行けば、興奮のあまり部長が昇天するかもしれませんね」
「私の神器でも、流石に興奮は抑えられませんから……」
でしょうね。別にどこか怪我したわけじゃないし。
「ス……スク水の千夏ぅぅぅぅぅっ!?」
「水泳の授業の時の写真かしら? でも、なんでこんな物が?」
「水着を着たちっちゃな千夏さん……可愛い……♡」
ちょっと、いつの間に義父さんは私の水着姿なんて撮影してたんですかね?
全くもって身に覚えがないんですけど?
いつの日か、ちゃんと問い詰めないとダメだなこりゃ……。
「セ……セセセセセセーラー服の千夏ですってぇぇぇぇぇぇぇっっ!?」
「って事は、柊さんが中学の時の写真かな?」
「体の大きさは大して変わってないから、子供が背伸びしてる感じにしか見えないな」
「それがいいんじゃない!!!」
「うぉっ!?」
なんでそこで怒り出す?
「このダボダボな制服に身を包みながら、少し大きく見える鞄を持ちながら桜並木を歩く千夏……最高じゃない!!」
「事細かに説明されても困るんですけど」
現在、一誠君と小猫ちゃんが数少ないツッコみ役か。
グレモリー先輩は言わずもがな、アーシアちゃんもアルバムに夢中になってきてるし、姫島先輩は冷静に写真を見てる。
木場君は何やらボ~ッとして見えるけど、大丈夫?
「むぉっ!? バニラのアイスキャンディーを舐めている千夏……これは……反則よ……!」
「分かってても、これはかなりエロいな……」
「え? 一誠君って私の事をそんな風な目で見てたの? いやんエッチ」
「べ……別に見てない……っつーの……」
「なんでそこでハッキリと言わないんですか。それはもう肯定してるのと同じですよ」
「ち…違うって!」
「小猫ちゃ~ん、ボスケテ~。一誠君が私の事をエロい目で見て視姦するよ~」
「心配はないですよ。千夏先輩は私が守りますからね」
「わ~い」
小猫ちゃんをギュ~ッと抱きしめながら一誠君を一緒にジト目で見る。
どうだ。私と小猫ちゃんの愛と友情のツープラトンは。
「イッセー。いくらアナタでも、千夏をイヤらしい目で見るのは許容出来ないわよ」
「だから~! 誤解ですって!」
「千夏をエロい目で見ていいのは私だけなんだから!」
「「いい加減にしとけよグレモリー」」
再び私と小猫ちゃんのツープラトンが炸裂だ~。
その名もズバリ『ダブルツッコみ』。
「あらら。すっかり千夏ちゃんにお熱なのね、リアスは」
「当然よ。そりゃ、最初はマイペースな子で振り回されてたけど、ライザーとの一件の際に千夏は私の事を慰めてくれた。千夏の可愛らしさに完全に癒されて、救われたわ……♡」
おい、捏造も甚だしいぞ。
いつ、どこで、どんな風に私が先輩を慰めただって?
もしも、前に部屋まで押しかけて無理矢理ハグをした挙句、私を窒息死させようとしたことを指してるんなら、マジでそのお花畑の脳みそを一度出してからちゃんと洗浄して貰ってください。
「これがリアル百合か……。柊さんって男よりも女の子に人気があるんだな」
私的にはかなり複雑な心境なんですけど。
私だってね、男の子と恋をしたくない訳じゃないんだよ?
腐女子としての本能がBLを求めているだけであって。
「うふふ……。リアスにそこまで言わせるなんて、私も本気で千夏ちゃんに興味が出てきましたわ」
「ひぅ……!?」
ひ…姫島先輩にだけは絶対に勝てないから、この人が来られると抵抗のしようがないんですけど~!
うぅぅ~……私の処女は好きになった男の子じゃなくて、同性の先輩に散らされる運命なのかしら……。
「……一誠君。少しいいかな?」
「な…なんだ?」
一誠君、今『助かった~』って思ったでしょ。
「この写真についてなんだけど」
「どれだ?」
木場君が指差した写真は、幼い頃の一誠君ともう一人の子供が並んで映っているものだった。
その後ろには何かが映っているけど、全部が見えないからよくは分からない。
「この写真はいつ、どこで撮影したものなんだい?」
「う~ん……よく覚えてないな~。かなり小さい頃の写真だし」
「そう……」
木場君が落ち込んだような、安心したような、そんな複雑な顔になった。
な~に? またシリアスムードのマジックカードをオープンしたの~?
「でも、この写真がどうかしたのか?」
「うん……ちょっとね。後ろに映っている物が気になったんだ」
「後ろ?」
写真を食い入るように見てるけど、思い出せない時は何度見たって思い出せないもんだよ?
こればっかりは仕方がないさ。小さい時の事だもの。
「ほんとだ。なんだこりゃ。全然思い出せねぇぞ」
「これはね……聖剣だよ」
「は?」
せーけん?
それって聖なる剣って書く、RPGにおける最強の武器の代名詞的なアレのこと?
でも……『聖剣』か~……。
こりゃ、色々と知っている身からすれば、これは面倒くさい事になりそうな感がするでありますぞ~。
ほんと、荒事だけは勘弁してよね~。
私が一番苦手な事なんだからさ~。
まさか、兵藤家にお宅訪問しただけで一話終了するとは。
でも、これはこれでキリがいいと思います。
時系列的に、次は球技大会ですね。
運動大嫌いな千夏は、この難関をどう乗り越えるのでしょうか?
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ