ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

18 / 65
もう10月になりましたね。

色んなアニメが終わり、そしてまた始まる。

取り敢えず、現在注目しているのはジョジョ第五部ですね。

早く、画面の中で動くジョルノ達に会いたいです。

どこかにピストルズのぬいぐるみとかないかしら?






今日は間違いなく人生最悪の日だ

 まさかのテニス二年生の部で優勝と言う、誰もが予想していなかったであろう結果に私自身が最も驚いた球技大会の午前。

 私はそのままの流れで一誠君達を初めとするクラスメイト達と一緒に食堂で昼食を食べたんだけど、午後からある競技の事を考えるだけでガクブルで胃痛が止まらない状態だったので、ほんの少ししか食べる事が出来なかった。

 おにぎり一個にお茶一杯。

 たったこれだけで大丈夫かと思われるかもしれないが、今の私にはこれが限界。

 いつもならもっと食べられるんだけど、緊張と恐怖で一杯一杯な今現在の私がいつも通りに食事をしたら最後、間違いなく午後の部が始まった直後に胃からキラキラを吐き出すに違いない。

 

「だ……大丈夫ですか? 本当に辛そうですけど……」

「も……もーまんたい……」

「いや、その真っ青な顔で言われても説得力皆無なんですけど」

 

 仕方ないだろ! 本当に辛いんだから!

 私の隣に座っているアーシアちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくれるが、今の私には空元気を振り絞って作り笑顔をするのがやっと。

 

「そんなに辛いんなら、保健室で休んでいたらどう?」

「食堂に来る前に私もそうしようと、実際に保健室に行ってきたんだけど……」

 

 ジャージのポケットから小さい袋を取り出してテーブルに置く。

 

「これは?」

「胃薬。保健室にいる先生に必死に私の今の状態を伝えたんだけど、溜息と同時にこれを手渡された」

「それは……ご愁傷様」

 

 とうとう松田君に同情されてしまった。

 私もそろそろ終わりかもしれない。

 

「お腹が痛い程度なら、これを飲めば問題無いって言われちゃった……」

「あの先生、生徒には割と容赦ないからな~」

「美人なんだけどな~」

 

 そうなんだよね~。

 確かにすっごく美人の先生だったんだけど、あれは確実に面倒事を避けて通るタイプの人間と見た。

 ある意味で私と同種なんだけど、こんな時に出会いたくは無かったよ……。

 

「本当ならその場で血反吐を吐いて床の上をのた打ち回って保健室のベットの上でゆっくりと寝ていたかった!! でも出来なかった!! 私は生まれて初めて自分自身の中途半端に健康な我が身を憎んだ!!!」

「その気持ち、分かるような分からないような……」

「あれだな。泳げない子がプールの授業の前の日に抱く心境と同じだな」

 

 元浜君の言う通り、その心境に最も酷似しているかもしれない。

 一応言っておくけど、泳ぐ事ぐらいは流石に出来るからね?

 25メートルが限界だけど。

 

「ここはもう大人しく観念して胃薬を飲んで、午後の競技に出場するしかないんじゃない? オカ研も出るんでしょ?」

「その予定だ。確か競技内容は~……」

 

 あぁ……お願いだから、その名だけは言わないで……。

 

「ドッジボールだ」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 グラウンドに作られたドッジボール専用のコート。

 その近くに、私達オカルト研究部のメンバーが勢揃いしていた。

 

「皆! 千夏の優勝に続いて、部活対抗戦も優勝するわよ!」

 

 部長さんや……どうして午前にあれだけ動いて、まだそんなにも元気が有り余っているのよ……。

 アンタ、確実に私以上に体動かしてたでしょうに……。

 

「裕斗先輩から聞かされた時は本気で耳を疑いましたけど、本当にテニスで優勝してたんですね。一体何をしたんですか?」

「私は何もしてないよ……。寧ろ、何がどうしてああなったのか、私の方が知りたいぐらいさ……」

 

 これが夢ならすぐにでも覚めて欲しいけど、この胃の痛みが私にこれが現実だと教えてくれている。

 仮に夢だったとしても、相当な悪夢だけどね。

 

「なんつーか……相手が一方的に棄権していったんだよな……」

「だよね。実際、千夏ちゃんは一回もラケットを振ってないし」

「成る程……。きっと、相手選手が千夏先輩の可愛さにノックアウトされたに違いありません」

「んなわけないでしょ……」

 

 小猫ちゃん……幾らなんでもそれは無いわ~。

 

「それ……割と間違ってないかもだぞ、小猫ちゃん」

「ですよね。そうじゃないと説明がつきません」

 

 一誠く~ん? 小猫ちゃんに余計な事を吹き込まないでくれるかな~?

 君の家に立体軌道装置でも送ってやろうか? ん?

 

「大丈夫ですわよ。ここの皆も、千夏ちゃん相手に本気を出す程、大人げない人はいないでしょう」

「そうだといいんだけど……」

 

 姫島先輩に優しく頭を撫でられても、全く恐怖心が和らいだりはしない。

 だってドッジボールだよ!? 相手の体に思いっきりボールを投げてあてると言う、危険極まりないスポーツ!!

 この世に数ある球技の中で、最も私とは相性が悪い競技じゃないか!!

 もしも運動部所属の男子生徒の全力ボールとか命中した日には……。

 

(私……確実に死ぬな……)

 

 義父さん、今日が私の命日かもしれません。

 死因はドッジボールでよろ。

 

「心配いりません」

「小猫ちゃん……?」

 

 私の肩をポンポンと叩いた小猫ちゃんの目がメラメラと燃えていた。

 気のせいか、彼女の背景にも炎が見えるんですけど。

 

「千夏先輩を狙うなんて馬鹿な連中のボールは私が全てキャッチして、そのまま相手に投げ返してやります。だから、先輩は安心してコートに立っててください」

「あう~! ごねごぢゃ~ん!!」

 

 なんて……なんて頼もしいんだ~!

 今日の小猫ちゃんはいつも以上に頼もしく見えるよ~!

 

「僕も小猫ちゃんと同じ気持ちだよ。千夏ちゃんに来たボールは僕達で受け止めてみせるよ」

「ぎばぐ~ん!」

 

 普段は大人しい二人が、今日はやる気満々だ~!

 いや、小猫ちゃんの方は殺る気満々と書いた方が正しいかもしれない。

 

「オカルト研究部の皆さん。そろそろ試合を開始するので、コートの中に入ってください」

 

 実行委員らしき人がやってきて、私達に死の宣告をしてきた。

 少なくとも、私にはそう聞こえた。

 

「それじゃあ行くわよ! 千夏の事は私が守るんだから!」

「その意気込みだけは立派なのよねぇ~……」

 

 姫島先輩、全くもって同意です。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 私達の一番最初の相手は柔道部。

 誰も彼もが筋骨隆々な男子生徒で構成されていて、普通に考えれば勝ち目は無いに等しい。

 けど、こっちのメンバーは私以外の全員が身体能力チート級の悪魔達。

 テクニックに関しては向こうに分があるかもしれないので、これはこれで拮抗した試合になるかもしれない。

 でも、拮抗するってことは、私にとって地獄のような時間が長引くと事と同義な訳でありまして。

 

 ジャンプボールで木場君が驚異の跳躍力を見せつけて、見事に先制ボールをもぎ取った……まではよかったんだけど。

 

「わ……わわわわわ~!…………あ」

 

 お……思わずこっちに来たボールを取っちゃった……。

 

「ナイスキャッチよ! 千夏!」

「ど……どぼじよどぼじよ~! いっぜいぐ~ん!」

「あ~……取り敢えず、相手に投げればいいんじゃね?」

「そんなの出来ないよ~! 絶対に取られちゃうも~ん!」

「いや、意外と大丈夫かもしれないぜ?」

「その大丈夫の根拠は一体何なのさ~!」

  

 ここは無難に小猫ちゃん辺りにボールを渡して……。

 

「オカルト研究部! 早くボールを投げてください!」

 

 わ~ん! 審判に怒られたよ~!

 

「俺の予想と情報が正しければ、きっと……」

 

 きっとってなにさ~!

 

「千夏先輩。仮に取られても私達がなんとかしますから、遠慮せずに投げてください」

「その通り。僕達が全力でフォローするよ」

「二人共……」

「リアス。完全に出番を取られてるわね」

「わ…私も千夏のフォローをしてあげるんだから!」

「今更言ってもな~……」

 

 えぇ~い! そこまで言うんなら投げてやんよ!

 その代わり、どうなっても私は責任取らないかんね!

 促したのはそっちなんだからね!

 

「こ……この~……わっととっ!?」

 

 両手でボールを投げようと試みたけど、途中で体勢を崩した状態でボールが私の手から離れてしまい、ヘロヘロなボールが相手側のコートに向かっていく羽目に。

 

 この場にいる誰もが、相手選手にキャッチされると思っただろうけど、ここで私の想像の斜め上を行くぶっ飛んだことが起こった。

 

「う~わ~! や~ら~れ~た~!」

「ふえ……?」

 

 なんということでしょう。

 相手さんが私のボールに自ら当たりに行って、そのまま派手に倒れたじゃありませんか。

 状況が上手く飲み込めていない私は、何度も瞬きをしてしまった。

 

「やっぱり……! 俺の予想は正しかった!」

「どういう事ですの? 一誠君」

「こんな事もあろうかと思って、俺は密かに松田や元浜たちと一緒に各部活の情報を調べておいたんですよ。何か役に立つことが分かればいいと思って」

「あの二人がよく協力してくれたね?」

「普通に柊さんやアーシアの為だって言ったら協力してくれた」

「だと思いました」

 

 松田君と元浜君は部活に入ってなかったんだっけ?

 だから、今の時間は完全にフリーなのか……。

 抜かった! っと言いたいけど、今更言っても意味無いので黙っておく。

 

「それで判明したんだけど、実は柔道部の連中って……」

 

 ゴ……ゴクリ。

 一体、柔道部にどんな秘密が隠されているんだ……。

 

「ロリコンの集まりだったんですよ!」

 

 …………はい? なんつった?

 

「恐らくなんですけど、アイツ等は小猫ちゃんと柊さんには微塵も本気は出してこないと思います。それどころか、さっきみたいに自ら当たりに行く可能性もありますね」

「でかしたわイッセー! これなら勝つる!」

 

 これは……喜んでいいのかな~?

 なんか複雑な心境だぞ~?

 

「フフフ……。あの千夏ちゃんのボールに当たるなんて、今日はなんていい日なんだ……!」

 

 うぇ。普通に気持ちワルっ!

 これが生理的嫌悪感ってやつなのね。

 

 それから、私のボールに当たった人が外野に行き、そのまま柔道部チームにボールが渡ってから、こっちが受けの体勢になったんだけど、そこでボールを持つ人がブツブツと呟き始めた。

 

「普通に考えて女子に当てるのは論外。特に千夏ちゃんと小猫ちゃんにボールを投げるなんぞ言語道断。ならば、必然的に選択肢は二人に絞られてくるが、木場はああ見えても運動神経抜群で、俺のボールなんぞ涼しい顔でキャッチしてしまうに違いない。となれば、残る選択肢は……」

 

 あ、彼の目が一誠君の方を見た。

 

「テメェェェだぁぁぁぁぁぁっ!! 兵藤一誠ぃぃぃぃぃぃぃっ!! 変態の癖にしれっと千夏ちゃん達と同じ部に所属しやがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

「それって完全に八つ当たりじゃねぇかぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 見ているだけでも恐ろしい程の速度でボールが飛んできて、一誠君に迫ってくる。

 果たして、彼は回避するのか、それとも受け止めるのか?

 

「一誠君。ここは自力で頑張ってね」

「ファイトです。一誠先輩」

「俺に慈悲は無いのかぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 だいじょーぶ、だいじょーぶ。巨人化すれば楽勝だって(笑)

 ほら、自分の手をガブりとね。

 

「ちくしょぉぉぉぉぉぉっ!! こうなったら自棄だゴラァァァァァァァっ!!!」

 

 彼だって悪魔の端くれ。あれぐらいは取れるでしょうよ。

 

「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「な……なにぃっ!? 俺のボールを受け止めただとぉっ!?」

 

 そこでどうしてジョジョ風の顔になる?

 なんか一誠君の近くに『バーン!』って文字が見えるんだけど。

 

「次にお前は『なんで変態のお前が俺のボールをキャッチできるんだ!』と言う」

「なんで変態のお前が俺のボールをキャッチできるんだ!……はっ!?」

 

 ここでジョジョごっこすんなや。

 

「今度はこっちの番だぜ……!」

「ま…負けてたまるか! いきなり現れた我等が理想のロリっ子美少女の千夏ちゃんを柔道部のマネージャーに出来なかった恨みを果たすまでは!!」

 

 うん。一誠君、遠慮無くやっちゃえ♡

 私はキメ顔でそう言った。

 

「くらいやがれ!! エコーズACT3フリーズ!!」

「ぐはぁっ!? 兵藤の奴……これ程の威力あるボールを投げるとは……!」

 

 一誠君の全力ボールが見事にダイレクトヒット。

 またもや一人を外野に追い出した。

 しかも、その勢いでまたボールがこっちに飛んできて、一誠君がキャッチ。

 

「もう一発いくぞオラァァァっ!! タスクACT4!! 完全なる……黄金の回転エネルギー!!!」

「鉄球じゃなくてドッジボールでやりやがっただとぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 そこからはもう、一誠君の完全無双状態だった。

 ボールを投げては、その反動で戻ってきたのをキャッチ。

 それをまた投げるの繰り返し。

 

 そのまま柔道部は全滅し、試合は私達の勝利。

 間違いなく今回のMVPは一誠君だった。

 正直見直したよ。君は唯の変態じゃなかったんだね。

 

 その勢いのままで次々と試合を勝ち進んでいったオカルト研究会。

 初戦での一誠君の活躍に度胆を抜かれたのか、彼を注視して木場君にターゲットを変える男子が出てきたが、呆気なく返り討ちに遭ってアウト。

 手が滑って私の方にボールを投げてしまったのを小猫ちゃんが受け止めてからマジ切れモードになってから、一誠君顔負けの無双を披露したり、グレモリー先輩がカッコつけて飛んできたボールをキャッチしようとして失敗して、普通に外野に行ったりと、色々な試合が繰り広げられた。

 姫島先輩は普通にプレイしていたけど、なんだか怪しい笑みを浮かべてワザとらしくボールを急所に当てようとしていた。あれは普通に怖かった……。

 アーシアちゃんは逃げに徹していたお蔭で一度も被弾はしなかった。

 これが一番凄い事なんじゃないかと思う。

 私? 最初以降は一度もボールに触れてすらいないよ。

 結局、部活対抗のドッジボールはオカ研が優勝した。

 

 その後で聞いた事なんだけど、この試合にオカ研のライバル的な存在である生徒会は最初からエントリーしていなかったらしい。

 なんでも、会長さんが『千夏さんに向けてボールを投げるなんて絶対に出来ません!!』と駄々をこねたとか。

 理由はともかく、真面目な会長さんの意外な一面を垣間見た気がした。

 

 こうして、私にとっての一番の鬼門であった球技大会は幕を閉じた訳なんだけど、よくよく考えたら、まだこの後に運動会が控えていたんだよね……。

 しかも、私はまだ二年生だから、来年も当然のように球技大会と運動会があるわけでして。

 

 はぁ~……今から憂鬱だよ……。

 誰でもいいから、学校改革して運動系のイベントを全面廃止してくれないかな……。

 

 

 

 




最後はダイジェストでしたが、これで球技大会は終了です。

やっとこさ本格的に聖剣編に突入できます。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。