ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
球技大会で二話も使うとは思いませんでした。
忘れられない地獄の球技大会から数日後。
私は今日の夕飯の事を考えながら夕焼けに染まった通学路をセグウェイで進んでいた。
「今日は何を食べるべかな~」
『アザゼルではないが、いい加減に自炊する事を覚えたらどうだ? 少しは女らしくなるかもしれんぞ?』
「あっはっはっ。随分と面白い事を仰りますな~、アルビオンさんよ。前に卵焼きを作ろうとした結果、漆黒に染まった謎の物体Xをこの世に生み出してしまった事件をお忘れかしら?」
『あ……あれは凄かったな……。しかもあの時、親バカをこれでもかと言わんばかりに発揮したアザゼルが泣きながら食べたんだっけか。しかし、その後……いや、敢えて言うまい』
「因みに、あの事件は後にグリゴリの中で『ルストハリケーン事件』を呼ばれていたりする」
『言いえて妙だな……』
「今なら、ルストハリケーンからグレートタイフーンを通り越して、ルストトルネードになってる自信がある」
『Zからグレートを超えて、一気にカイザーまで到達してるのか』
「だから、私は料理をしない方がいいんだよ。もしも私が手作り料理を作って、それがグレモリー先輩辺りに知られればどうなると思う?」
『間違いなく、食べた瞬間に口から波動砲が発射されるな』
「でしょ? 私の料理で地球を壊させる訳にはいかないのだよ」
こうして外でアルビオンを雑談をするのも久し振りかも。
いつもは他の皆がいるから、滅多に話す事が無いんだけど。
「もうすぐ夏になるとは言え、まだまだ暗くなると冷えてくるね」
『厚着をしてきて正解だったな』
私の今の服装は、青い長袖パーカーに紺色のミニスカート、黒いニーソックスだ。
実はこれ、お気に入りの恰好だったりする。
「コンビニでおでんでも買おうかな? この時期だとまだ売ってる筈だし」
『それだけじゃ腹は膨れんだろう。おにぎりとかを買ったらどうだ?』
「だね~。んじゃ、今日の夕飯はおでんとご飯物系って事で」
おでんか~。やっぱ、大根は必須だよね。
後は白滝や餅巾着。それにコンニャクを忘れちゃダメダメなのです。
むぅ……。想像したらお腹空いてきちゃったぞ。
頭の中でホカホカおでんを想像していたら、コンビニの近くの曲がり角から誰かがやって来た。
「ん~?」
『ほぅ……』
顔つきからして女の子と思われる二人組だったが、その恰好が怪しさ大爆発だった。
なんせ、首から下が真っ黒なマントで包まれていたから。
しかも、フードを深く被っているせいで顔がよく見えない。
私に分かったのは輪郭だけだった。
え? それでよく女だって分かったなだって?
オタクの観察眼を舐めちゃいけませんぜ旦那。
(あれは~……絶対に関わっちゃいけない類の人間と見た)
知らない人に話しかけちゃいけませんって学校の先生も言ってるしね。
ここは横を黙って通り過ぎるザマス。
ところが、世の中はそう甘くは出来ていなかったようで、怪しい二人組は真横に差し掛かった私に話しかけてきた。
「そこの不思議な機械に乗っている少女。少し尋ねたい事がある」
「え………?」
尋ねたい云々の前に、私にはするべき事がある。
つーわけで、スマホを取り出してパシャリとな。
そんでもってポチポチってね。
「コンビニの近くで不審者発見なう」
「ちょ……ちょっと! いきなり写真を撮ってツィッターにアップしようとしないで!」
「いやいや。今の世の中、情報の共有は大事ですよ? 警察に連絡する前にまずは皆に知らせておかないと」
「イリナ。ツィッターとはなんだ? 彼女は何をしようとしてるんだ?」
「あ~……えっと~……なんて言ったらいいかな~……」
この一連の会話で分かった事が少しだけあるぞ。
この人達の片方は超が付くほどの世間知らずと見た。
今時、ツイッターを知らないとか有り得ない。
あのアーシアちゃんでも普通に使ってるのに。
「と……とにかく! 私達は別に怪しい者じゃないから! アナタに聞きたい事があるのよ!」
「えぇ~。その恰好で怪しくないって言われても説得力無いんですけど~」
「あぁ~……もう! こうすれば分かってくれる!?」
あらら。自棄になって乱暴にフードを取りましたよ?
相方さんのフードも一緒に。
フードの中身は、栗毛のツインテールの女の子と、紺色の髪に緑のメッシュが入っている女の子だった。
栗毛の子の方は、アジア系の顔つきに日本語が流暢な事から鑑みるに、日本人なのかな?
「ほら! これで私達が怪しくないって分かったでしょ?」
「いきなりフードを取るなんて、ビックリするぞ」
「いや……顔だけみせても効果は薄いでしょうに。その恰好自体が怪しさの塊なんだから」
「そ……それは……その……」
あ。自分でもその姿が怪しいって自覚はあるのね。
もう片方の子は微塵も疑問に感じてないっポイけど。
「何を恥ずかしがっているのか知らないが、今はこっちの質問に答えてくれないか?」
「内容次第だけど。取り敢えず言ってみてよ」
「マイペースかっ!」
こらそこの栗毛。
私達の会話に割り込んでこない。
「駒王学園とはどこにあるんだ?」
「はい?」
駒王学園の場所を知りたい?
それって、もしかして……。
(この怪しい恰好に加え、学園の位置を知りたがっているてことは……)
(前にアザゼルとサーゼクスが話していた、例の計画に関係している人物と見て間違いないな)
念話的なものでアルビオンと話して確信する。
海の向こうから使者的な人達が来るって言ってたけど、それがこの子達なのか……。
(これは、計画の事も考えて素直に教えた方が良さそうだな)
しかし、この子達は地図も何も持たずにここまで来たのか?
普通に交番とかで聞けば一発なのに。
いや。あの恰好じゃ話を聞く前に逮捕されちゃうか。
「私がやって来た方に私の家があって、ここは通学路。って言えば大体分かる?」
「ん? つまりどういう事だ?」
「そ……そんな……」
栗毛っ子はちゃんと理解出来たようだ。
一方の緑メッシュちゃんは全く分からなかった模様。
この子は典型的な脳筋と見た。
「私達が今いる場所は、駒王学園から真逆って事よ!」
「な……なにっ!? そうだったのか!?」
ハッキリ言わないと理解も出来んのかい。
「明日に備えて学園の位置ぐらいは今日の内に把握しておこうと思ったのに……。やっぱり、素直にスマホを持ってくればよかった!」
「何を言っている。あのような機械に頼らずとも、私達ならば問題無い」
「その結果が今でしょうが! はぁ~……せめて、駒王町の地図をコピーして持って来てればこんな事には……」
「なんだか楽しそうだね」
「んな訳ないでしょうが!! どこをどう見たら楽しそうに見えるのよ~!!」
なんとなくだけど、この栗毛っ子は一皮剥けば中二病を発症したり、コーヒーを飲んで酔っ払ったり、眼帯つけて邪王真眼とか言ったり、どっかのダンジョンに潜ってデカいリュックを背負っていたりしてそう。
「と……とにかく、駒王学園はここから真逆の方向にあるのよね?」
「そ。ここだよ」
一応、スマホで周辺の地図を表示させて二人に見せる。
「おぉ~……便利だな」
「だから、いつも持ってて損は無いって言ってるのに……」
色々と言いながらも、ちゃっかりと目は画面に向いている。
「分かった?」
「うむ。助かった、感謝するぞ」
「なんか複雑だけど、お礼は言っておくわ。ありがとう」
「どういたしまして」
こっちも中々に楽しい時間を過ごさせて貰ったからね。
「では、今から早速行くとするぞ」
「ちょ……マジでっ!? もう完全に夜になっちゃうわよっ!? そうなったら私達、本格的に不審者になってしまうんですけどっ!?」
彼女達は言い争いながら駒王学園の方に歩いて行った。
性格的な意味で凸凹な二人組だったな~。
『よかったのか? 素直に教えてしまっても』
「別にいいでしょ。本当に彼女達が『計画』に組み込まれている関係者だったとしたら、まずは駒王学園に行ってもらわないといけないし」
『それもそうだが……』
「それに、あのまま何も知らない状態で、あの二人がちゃんと学園に辿り着けるって思う?」
『いや……全く。あれは近年稀に見る方向音痴&世間知らずに見えた。あれを放置していたら、明日の今頃には間違いなく補導されていただろうな』
「でしょ? だから、これでよかったんだよ」
『あれだけちゃんと教えて駒王学園に行けなかったら、どうなるんだろうな?』
「その時は、義父さんのドローンの出番じゃない?」
『使い魔よりもドローンの方が便利って、世も末だな……』
「人類の技術革新の勝利と言ってくれたまえ」
さて。話している内に本格的に空が暗くなってきたから、早くコンビニで夕飯を買いましょうかね。
帰ったら、食べながらPGデンドロビウムの組み立てでもしましょうかしら。
あと少しでステイメンの上半身が完成するし。
なんだか面白い二人になってしまいました。
でも、楽しかったので気にしてません。
次回はオカ研と教会組の出会いです。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ