ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
って言うか、彼女ならば確実に気が付きそうな気がします。
リアスよりは絶対に頭が良さそうですからね。
教会からやって来たと言う自称聖剣使いの怪しさ大爆発の二人組がやって来た次の日。
私は今日も部室で優雅にティータイムと洒落込もうと思っていたんだけど、昨日に引き続いて今日もまた様子がおかしかった。
と言うのも、何故か一誠君と木場君と小猫ちゃんの姿が無かったから。
部室にいるのは私とグレモリー先輩と姫島先輩とアーシアちゃんだけ。
人数が少ないと、なんとも広く感じちゃうもんだね。
「全く……なんとなく、こうなる事は予想出来てたんだけど、まさかイッセーと小猫まで一緒に行くなんてね……」
「イッセー君はそんな気がしてましたけど、小猫ちゃんまでもが行くのは驚きましたわね」
「大丈夫でしょうか~……」
んん~? ちょ~っと話が見えませんよ~?
「どーゆーことでっか?」
「なんで変に鈍っているかはツッコまないけど、千夏にはまだ言ってなかったわね」
「実は、さっき小猫ちゃんがやってきて、裕斗君とイッセー君が独自に聖剣を捜索をし始めたらしいと言ってきたんですの」
「割り切るとまでは行かなくとも、少しはマシになったと思ってたんだけどね……。そう簡単にはいかないみたい。イッセーと小猫も一緒に行ったのにはビックリだったけど」
成る程ね。それで三人共姿が無かったわけか。
ん? ここでスマホにメール?
これは……小猫ちゃんからだ。
【裕斗先輩が盗まれた聖剣を探すと言ってきて、イッセー先輩がそれについて行こうとしてます。別行動をとられると厄介なので、私達も二手に分かれましょう。私はこっちを担当しますので、千夏先輩は部長達の事を頼みます】
あ、写真が添付されてる。
小猫ちゃんに木場君、それに一誠君と……なんで匙君も一緒にいるの?
後、後ろに少し見えてるのは昨日の二人組?
なんか、凄い勢いでご飯を食べてるけど。
【イッセー先輩が向こうに『自分は半分龍みたいなもんだから、昨日の約束には抵触しない筈だ』的な屁理屈で無理矢理論破して、聖剣捜索の手伝いを交渉しました。最初は難色を示してたんですけど、匙先輩のお金でご飯を奢ってあげると、すぐにOKサインをくれました。ですので、私はイッセー先輩達の様子の観察に徹します】
さ……匙君……ご愁傷様……。
せめて私は、君の財布が空っぽにならない事を祈らせて貰うよ。
【それと、匙先輩とは偶然出くわして、力づく……じゃなくて、彼の善意で協力して貰っていますので、ご心配なく】
今度……割とマジで匙君には優しくしてあげよう。
よし。荷物持ちと言う役目を与えた上で彼を買い物デートにでも誘ってやるか。
そして、彼にロリコンの称号を植え付けよう。
「どうしたんですか? 妙に黄昏ているように見えますけど」
「ん? あぁ~……なんでもないよ。ちょっとガチャで爆死しただけだから」
「そうですか……」
うん。爆死の意味を正しく理解できているって事は、アーシアちゃんがコチラ側の住人になる日も近いかな?
「おや?」
またメール? 今日は珍しい日だね~。
今度は誰かしらん?
「わぉ………」
にゃんと。今度のメールは生徒会長殿じゃあ~りませんか。
この前、生徒会室に行った時に番号交換とかしたけど、まさか本当にメールしてくるとは思わなんだ。
【少し話したい事があるので、今から生徒会室に来ていただけませんか?】
話したい事……ね。
私なんかに何の話があるのやら。
でも、お誘いを受けたからには行かない訳にはいかないよね~。
「ちょっと用事を思い出したので、今日はこれで失礼してもいいですかね?」
「え……千夏も行っちゃうの?」
「なんでそこで寂しそうな顔になるんだよ……。また明日も会えるじゃないのさ」
「そ……そうよね」
「んじゃ、また明日~」
「ま……またね……」
なんで部室から出ていくだけなのに、こんなにも後ろ髪を引かれないといけないかな~。
あの人、仮にも三年生でしょ? あれで本当に大丈夫なの?
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「失礼しま~す」
「どうぞ。お入りください」
普通なら生徒会室なんて緊張するんだろうけど、私がこの程度で緊張するとは思わないで頂こう!
もしも私が緊張するシーンがあるとするならば、それは好きな漫画家やラノベ作家さんのサイン会に行く時ぐらいだ!
「椿姫。柊さんにお茶を」
「畏まりました」
おふ。なんか今日の生徒会室は緊張感に包まれてませんか?
「どうぞ。お茶請けの『ひよこ』です」
「ありがとうございます」
こ……これは、九州の土産として有名なひよこを模したお菓子か。
うぐ……可愛くて、食べるのを純粋に躊躇ってしまう。
頼むからこっちを見つめないで~! マジで食べられなくなるから~!
「それで、早速本題に入りたいのですが……」
「あ、はい。なんですか?」
ソーナ先輩が話しかけてくれなかったら、間違いなくひよこちゃんに魅入られてたのぜ……。
「昨日の事は姫島さんから報告がありました」
「グレモリー先輩じゃないんだ……」
「あの子が誰かに報告・連絡・相談なんて高度な事が出来るとは思えません」
「二人は仲が良かったんじゃ?」
「仲がいいからこそ、遠慮無くディスるんです」
こ……これもまた一つの友情の形なのか……?
コミュ力が低い私には理解出来ない領域だ。
「それで疑問に思った事があるんです」
「疑問?」
「はい。まず、今回の聖剣盗難の下手人はコカビエルと言う話でしたよね?」
「らしいですね」
「コカビエルと言えば、聖書にその名が刻まれる程に有名かつ強大な力を持つ堕天使です。そんな彼が聖剣を盗み出す際にみすみす誰かに発見されるようなヘマをするでしょうか?」
この人は……まさか……。
「コカビエルがその気になれば、認識疎外の魔術を使えば絶対にバレません。更に言えば、彼はグリゴリでもかなりの地位にいて、部下も多数保有しているでしょう。ならば、先程言った認識疎外の魔術を施した上で部下に盗ませればいい。それなのに、どうして態々自分の手で盗み出したんでしょうか? どうも今回の事件には違和感が多すぎるような気がします」
さ……流石は生徒会長……!
この鋭さはまるでどこぞのショタッ子名探偵のようだ。
流石に麻酔針搭載型の腕時計は持ってないだろうけど。
「バルパーの一件に関してもそうです。こちらが入手した情報が正しければ、彼は思想が歪んでいても科学者としては一流。ですが、戦闘能力は皆無。そんな人物が誰の支援も無しに逃げ出す事など可能でしょうか?」
「その堕天使さんが手引きしたんじゃ?」
「かもしれません。でも、そのような目撃情報は無いんです。もしここで認識疎外をしたとしても、どうして聖剣を盗み出す時には使わなかったのかという疑問が残ります。」
なんとも言えない空気が生徒会室を支配する。
ここで下手に発言をしたらいけないような気がするから、ここは聞き手に徹する事にしよう。
ごめんね、ひよこちゃん。せめて、お尻から食べさせてもらうね?
「ついでに言うと、ここ最近になって駒王町全域で謎の人物の目撃情報が相次いでいるんです」
「謎の人物?」
「はい。どうも、はぐれ神父のようなのですが、詳しい正体は不明です」
神父って『はぐれ』なんて枕詞がつくんだ。初めて知った。
「ハッキリ言って、今回の事件には謎や疑問以前に、かなり歪な感じがします。そこで質問なんですが……」
ゴ……ゴクリ。
「柊さん。今回の事件の裏には何か別の思惑が隠されていたりするんじゃないんですか?」
…………さて、どうするかな……。
「どうして私にその質問をするんですか?」
「それは、貴女自身がよく分かっているんじゃありません?」
「…………………」
「生徒会長として、全校生徒の詳しいプロフィールは全て把握していますから。勿論、柊さんの御父上に関しても」
これは……どうも隠し通す事は出来なさそうだな。
「ちょっと待ってください」
私の一存で語っていい案件じゃないしね。
ここは一つ、義父さんにご意見を窺いましょうか。
スマホでピポパってな。
「もひもひ~」
『おう。いきなりどうした? 定時報告か?』
「それなんだけどね~………どうも、ウチの生徒会長が真実に辿り着いたっポイ」
『マジかっ!? 生徒会長っていやぁ、確かシトリー家の娘か……。それなら納得はいくな……』
「どうしたらいい? 今さ、生徒会室で面と向かって話してるんだけど」
『シトリー家のお嬢さんには隠し事は出来ねぇしな。それを抜きにしても、この短期間で答えに至った功績は認めねーと』
「なら………」
『話しちまってもいいぞ』
「いいの?」
『構わねぇよ。ここで話す事をせずに下手に動かれても迷惑だ。なら、こっちに引き込んだ方が賢明だろうよ。サーゼクス
「分かったよ。それしかなさそうだもんね」
『頼んだぞ』
「りょーかいデス」
通話終了ポチっとな。
「お話は終わりましたか?」
「はい。話していいそうです」
「では………」
「お話しましょう……全てを」
はぁ……。一体いつから私はストーリーテラーみたいなキャラになったんだ?
こんなの、絶対に私がする事じゃないでしょ……。
こうなったら、戦闘シーンがある時は毎回毎回、眼帯をつけて暗い部屋で一人椅子に座ってそれまでのあらすじを語って、最後に『ガンダムファイト! レディー……GO!』とか叫んでやろうか。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「……これが私の知っている全部です」
「そうですか……」
あ~……肩凝った。
元々、私に長話なんて似合わないんだよ~。
本気で喉乾いた~。ぐびっとな。
「お代わりいいですか?」
「え? あ……はい。只今」
そそくさとカップを持って奥に行った椿姫さんをよそ目に、私は生徒会長と目を合わせる。
「これで全て納得しました。ありがとうございます」
「いえいえ」
「今回の事……少し荒療治な気もしますが、これぐらいが丁度いいのかもしれませんね」
「そうなんですか?」
「はい。毎回毎回、あの子の尻拭いばかりをさせられている身からすれば、もっとやれと言いたいぐらいです」
「うわぁ~……」
声のトーンはいつも通りだけど、心の中ではプッツンしちゃってるみたいだね~。
「これからどうします?」
「真実を知ってしまった以上、私達も柊さん達に協力するしかないでしょう」
これはなんとも頼もしい限りだ。
しれっと私もソーナ先輩は信用してるしね。
(これで柊さんとお近づきになれる……♡ ウフフ……)
な……なんか、生徒会長の目が怪しく光ったような気が……。
「それにしても、こんな大事な時に匙はどこに行ったのかしら……」
「匙君なら、一誠君達に強制連行されたみたいですよ?」
さっきのメールに添付されていた写真をソーナ先輩に見せると、途端に彼女の後ろにドリル満載の真っ赤なスーパーロボットに酷似したスタンドが出現した。
「匙が戻ってきたら、あの子のお尻に超天元突破ギガドリルブレイクの刑ね」
匙君逃げろ~!! じゃないと、君の肛門銀河のアンチスパイラルが殺されるぞ~!!
一生、穴付きの座布団無しじゃ椅子に座れなくなっちゃう~!!
「確か、塔城さんも『仲間』……なんですよね?」
「はい。今は一誠君達と同行して、その様子を探ってます」
「そうですか。ここから私達も忙しくなりそうですね」
「ご迷惑おかけします」
「気になさらないでください。これもまたいい機会です。可能な限り学ばせて頂きます」
本当に真面目で勉強熱心なんだな~。
いつも紅茶を飲んでるイメージしかないウチの部長とは大違いだ。
これこそ三年生! って感じ。
紅茶のお代わりが来てから、食べかけの哀れな姿になったひよこちゃんを平らげながら、これからの事について少し話し合った。
ちゃんと後で小猫ちゃんにも今回の事を連絡しておかないとね。
これで少しは楽になるかな~……。
匙を除くソーナ陣営が仲間に加わった!
これで少しは彼女達の出番が増えるかもしれません。
一誠サイドの話は原作と殆ど同じなので、ダイジェストになる可能性大です。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ