ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
今回は短いながらもかなり進むと思います。
通学路の途中にある公園にて一誠君達を発見した私達。
こっちの姿を確認した途端に青褪めていたけど、匙君以外はそんなに心配する事は無いと思うよ?
「ご苦労様。それで? 首尾はどんな感じなのかしら?」
「ぶ……部長? 怒ってないんですか?」
「そうね。こっちに何も言わずに勝手に行動をしていたのであれば、確実に怒っていたでしょうね」
「でも、私が事前に言っておきましたから」
「心配はしたけど、怒ったりなんかはしてないわ。裕斗の事を想っての事なんでしょう?」
「は……はい。なんつーか……あのまま放ってはおけなかったっつーか……」
理由なき善意……か。
猪突猛進っぽい一誠君らしい考えだね。
私としてはかなりのファインプレイだと思うけど。
自覚はしてないかもだけど、今回の君の行動は普通に凄いよ?
「なら、それでいいじゃない。眷属間での助け合いを否定する程、私の心は狭いつもりはないわよ?」
「部長……僕は……」
「今は何も言わなくてもいい。ここまで来たら、自分が納得できるまでやってみなさいな。どうせ、教会の子達との約束なんて、完全にあやふやになってるし」
デスヨネ~。
一誠君達が協力を申し出た時点で、明らかにご破算になってるでしょ。
「でも、現状報告ぐらいはしてくれるのよね?」
「は……はい!」
一気に顔に生気が戻った男子二人組は、今までの事を事細かに報告してくれた。
と言っても、その内容はこれまでに私が小猫ちゃんから聞かされてきた内容と殆ど同じだったので、私は半ば聞き流していた。
「神父の恰好をして誘き寄せるなんて、よく考えたわね……。一歩間違えばかなり危なかったでしょうに」
「俺の頭じゃそれぐらいしか思いつかなくて」
「まぁ、結果的に無事だったからよかったけど。今度からは自分から危ない目に遭いに行かないで頂戴ね?」
「分かりました」
けど、少しだけ見てみたかったな~。一誠君の神父姿。
ツンツンヘアーの神父とか、絶対に天然記念物でしょ。
「イッセーさん。どこで神父の服を手に入れたんですか? おウチにはそんな物は無かったですよね?」
「あぁ。これなら、少し前にオープンしたコスプレショップに売ってあった。思ったよりも安くて助かったぜ」
「コ……コスプレショップ……」
なんですとっ!? 一体いつの間にそんな店が出来ていたんだっ!?
私は全く知らないぞ!
おのれ~! 一誠君の癖に、私よりも先に新たなオタクの聖域を開拓しやがって~!
「……なんで、柊さんはさっきから俺の事を睨んでる訳?」
「さぁね」
迂闊だった……! 私が引き籠っている間に、想像以上に駒王町に新たな店がオープンしているようだ。
もしかしたら、こっちが知らないだけでアニメイト駒王町支店やゲーマーズ駒王町支店とかあるのかもしれない。
いつもは隣町まで行かないといけないから、もしも本当にあったのだとしたら、本当に助かる。
今度の日曜にでも街に繰り出してみる必要があるのかもしれないな。
「そうだ! さっきの事も報告しねぇと!」
「そうだね」
さっきの事って?
「実は、フリードの野郎と会いました!」
「なんですってっ!?」
フリード? なにそれ車の名前?
「どこで遭遇したんですの?」
「ちょっと歩いた所にあるコンビニです。そこでなんでか店員として働いてました」
「「「は?」」」
グレモリー先輩と姫島先輩とアーシアちゃんが急にぐだぐだ本能寺の時のノッブと沖田さんみたいなデフォルメボディになった。
ここは私も一緒にデフォルメするべきか?
「特に何もされなかったばかりか、逆にこっちが怒られてしまいました」
「つーか、普通に評判良いみたいなんだよな~。今回の事で一番驚いたぜ……」
「フリード神父……頑張ってらっしゃるんですね……」
そこまで言われるとは、そのフリードさんとやらは過去に何をやらかしたんだ?
「ど……どうするの? リアス……」
「が……害が無いのであれば、放置しておいてもいいんじゃないかしら? 何かアクションを起こせば、その時に対処すればいいんだから」
「そうね……」
前は神父さんでも、今はコンビニの店員さんだからね。
下手に何かをすれば、悪者は確実に先輩達になっちゃう。
何もしないっていうのは妥当な判断だと思う。
「でも、今までずっと探して収穫無しって、流石はコカビエルって事かしら……」
「単純な実力だけじゃ、後世にまで語り継がれるような堕天使にはならないでしょうしね……。もしかしたら、こちらの行動を先読みした上で行動しているのかも」
「かもしれないわね……」
先読みねぇ~……。
その程度で済めば御の字だと思うですのぜ。
「取り敢えず、今日はこの辺で終わりにしておきなさい。ゆっくりと休んで、これからの事は明日一緒に考えましょう」
「「はい」」
こっちの話はこれで終わり……と。
さて、問題はあっちだよね~。
「さ~じ~……?」
「す……すんませんでした~!!」
うん。実に見事なジャパニーズDOGEZA。
ここまで綺麗な土下座を見たのは初めてだ。
「匙。アナタは勘違いをしているようですが、別に私はアナタが兵藤君達と一緒に聖剣捜索をしていた事に怒っているんじゃないんですよ?」
「え? それじゃあなんで……」
「分かりませんか?」
「えっと……なんとなく、心当たりは……」
「言ってみなさい」
「俺がアイツ等と一緒に行くことを会長に言わなかったから……ですか?」
「その通りです!」
「ひっ!?」
ここでソーナ先輩が怒り面になった。
どうでもいいけど、土下座しながら先輩の顔を見上げてるとさ、角度的にスカートの中が見えてたりしてない?
もしもしていたら、完全に擁護できなくなるね~。
「柊さんの時にも言いましたけど、別に困っている誰かを助ける事は一向に構いません。その精神は素直に評価します。でも、それならそれで、ちゃんと事前に連絡の一つでも入れたらどうなんですかっ!? 前々から口が酸っぱくなる程に言ってますよねっ!? 報告、連絡、相談、『ホウレンソウ』はちゃんと守りなさいと! それなのにあなたは……!」
おふ……。これは長いお説教になりそうだ。
今の時間帯が夕方で助かったね。もしもこれが真昼間だったら、匙君は最高の晒し者になっていたよ。
「私も鬼じゃありません。一日ぐらいの報告忘れぐらいだったら大目に見ます。しかし、一週間たっても全く報告に来ないとは何事ですか! これぐらいだったら私に黙っていてもバレないとでも思ったんですかっ!?」
「そ……そんな事は無いです!」
「だったら、報告をしなかったちゃんとした理由を聞かせて貰えるんでしょうね?」
「そ……れは………」
あらら。可哀想なくらいに顔中が冷や汗で一杯になってる。
どんな言い訳を聞かせてくれるのかな~?
(どうする俺! やっぱり何か言い訳でも考えるかっ!? いや、即席で思いついた言い訳なんて会長にはすぐに看破される! なら、素直に言うしかないのか……!)
お? 決意が固まったのかしら?
「わ……れて……した……」
「聞こえませんよ? ハッキリと言ってください」
「報告に行くのを素で忘れてました!」
マジでストレートに言っちゃったよ、おい……。
さぁ、生徒会長殿はどんな判決を下すのかな?
「
「温情無しっ!?」
「当たり前です。寧ろ、なんであると思ったんですか」
厳し~! でも当然かも。
「後ろを向きなさい。今から匙に『お仕置き』をします。今日の過ちを一生忘れないように」
「は……はい……」
恐怖に慄きながら、匙君は立ち上がって後ろを向いた。
「と……ところで、どうして俺が兵藤達と一緒だったって知ってるんですか?」
「柊さんに教えて貰いました。より正確に言うと、柊さんにメールをした塔城さんの情報によって知ったんですけど」
「え」
ちょっと、こっちを見ないでよ。
まるで私と小猫ちゃんが悪いみたいじゃないのさ。
「言っておきますけど、彼女達を恨むのはお門違いですからね。今回悪いのは間違いなく匙なんですから」
「はい………」
そーだそーだクリームソーダ。
もっと言ってやっておくんなまし。
「では、歯を食いしばりなさい」
「んぎ……!」
でも、どんなお仕置きをする気なんだろう?
後ろを振り向くって、お尻ペンペンでもやるのかにゃ?
「超! 天元突破ぁっ!! ギガァァ!!! ドリル!!!! ブレイクゥゥゥゥウゥウゥゥゥゥゥゥウウゥゥウゥゥウゥゥゥゥゥッ!!!!!」
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
うわぁ~~~~っ!? 前に言ってた事を本当にやっちゃった~~~~!?
何もこんな所で有言実行を発揮しなくてもいいのに~!
分からない人は二話前の『新連載! 名探偵ソーナ!(嘘)』を参照してほしい。
「こ……これが螺旋力……!」
お尻を突き出しながらぶっ倒れて、肛門を両手で押さえつつ涙と鼻水が同時に流れている。
あの一撃をお見舞いされたんだから、当然の反応だろうけど。
「これに懲りたら、もう二度と連絡を怠らないように」
「はい……分かりました……」
よし、ここで更に追撃だ。
「匙君」
「柊………」
「はいコレ」
超合金魂の完全変形合体グレンラガンを傍に置いてあげる。
これが傍にあれば、嫌でも今日の事を思い出すだろう。
どこに持っていたとか、そんな無粋なツッコみは無・し・よ♡
「戒めとして持っておくといいよ」
「おう……。これなら忘れようがないわ……」
よかった。明日からは新しい匙君に生まれ変わっているだろう。
これからの彼に期待だね。
「あれ?」
ちょっと忘れかけてたけど、教会の二人がいない?
「小猫ちゃん小猫ちゃん」
「どうしました?」
「あの二人はどうしたの?」
「彼女達なら、ゼノヴィアさんが『休んでいる暇などない!』とか言って、勝手にどこかに走り去っていって、それを追いかける形でイリナさんも行ってしまいました」
「あのメッシュの子……一誠君以上に猪突猛進みたいだしね。完全にイリナちゃんは貧乏くじを引かされてるね」
「同情に値します」
イリナちゃんにも、いつの日かいい事が起きように祈ってあげよう。
私は基本的に無神論者なので、私の中のガンプラの神であるメイジン・カワグチに。
「でも、地図も持たずに行って、迷ったりしてないかな……」
う~ん……少し心配だ……。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
それから約一時間後。
空も暗くなり始め、視界も悪くなっていく。
そんな中をイリナは一人で走っていた。
「あ~もう! マジでどこに行っちゃったのよ~! あの猪娘は~!」
半分泣き顔になりながらも、必死にゼノヴィアを探すイリナ。
もう完全に目的がすり替わっている。
周りを見ながら走っているせいで、前方の注意が疎かになっていた。
だから、近くに差し掛かったスーパーから出てきていた人影にも全く気が付いていない。
「はぁ……ったく、どうして俺がこんな事をやってるんだか……。世界広しと言えど、この俺を使い走りにするなんてアザゼルぐらいだぞ……」
ブツブツと文句を言いながら、一人の男性が両手にスーパーの袋を持って猫背になった状態で出てきた。
彼もまた前をよく見ていなくて、横から走ってくるイリナの姿に気が付いていない。
その結果、二人は道の真ん中で盛大にぶつかってしまった。
「うおっ!?」
「わぁっ!?」
男性は辛うじて倒れずに済んだが、イリナの方は尻餅をついてしまった。
「いたた……すいません。よく前を見ていなくて……」
「いや、こっちこそ悪かった。ちょっと考え事をしていてな」
お互いに謝るが、相手の男性の顔を見た途端、イリナの表情が瞬時に凍りついた。
「コ……コ……コ……コ……」
「コ?」
「コカビエル――――――――――――――――――――っ!?」
「は?」
ぶつかったその男性の顔が、日本に来る前に予め教えて貰っていたコカビエルの顔と全く同じ、って言うかコカビエル本人だったから。
道のど真ん中でいきなり大声で自分の名前を叫ばれて驚くコカビエルと、まさかスーパーの前で自分達が探している堕天使と遭遇するとは夢にも思っていなかったイリナ。
この出会いによって、物語は更に加速する……のか?
コカビー、とんでもない形での登場。
ここから原作からもっと離れていきます。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
-
是非とも見たい!!
-
別にいいかな~
-
千夏ちゃんは俺の嫁!
-
いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
-
よろしい、やりたまえ