ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
ちょっとパソコンが不調なのに加え、私自身も疲れ果ててました。
騙し騙し頑張っていこうと思います。
私が『この人』におんぶされた状態で駒王学園のグラウンドに入ると、なんか変な空気になっていた。
なんと言いますか……シリアル?
「ち……千夏? 色々と聞きたい事があるけど、まず最初に尋ねたい事が……」
「なによ?」
私に何を質問しようと?
別にこれと言った事はしてないよね?
「アナタがおぶさっている、その男性は一体誰なのっ!?」
「阿部さんだよ?」
「阿部さんとなっ!?」
んん~? 阿部さんがどうかしたのかな?
別に変な人じゃないと思うけど。
「お久し振りですな、阿部殿。先日は世話になった」
「いいってことよ。こっちはこっちで楽しませて貰ったからな。持ちつ持たれつって奴さ。コカビエルの旦那」
「しかも、なんかコカビエルと仲がいいっぽいっ!?」
この二人、実は意外と仲がいいんだよね。
どこかで波長が合っているのかな?
「千夏も。元気そうでなによりだ」
「健康的な生活を心がけてますから」
『どの口が言うのやら』
「だまらっしゃい」
一言余計だよ。アルビオン。
「しかも、コカビエルとも知り合いなの……?」
「ん? もしかして言ってないのか?」
「一応。まだ知らせない方がいいかなって思って」
「妥当な判断だが、もういいんじゃないのか?」
「う~ん……コカビエルさんがそう言うなら」
私一人の判断で言っていいのか迷っていた節はあるからね。
ちゃんと許可さえ出れば、遠慮無く喋りますよ?
「前に私が『義父さんの知り合いのおじさんが家庭教師をしてくれた』って言った事があったでしょ?」
「確か……千夏ちゃんが初めて部室に来た時だよね?」
「そうそう。その家庭教師が、このコカビエルさんなの」
…………あれ? どうしてここで間が開くの?
「「「「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~っ!?」」」」」
お~い、ご近所迷惑ですよ~。
少しは静かにしなさ~い。
「そ……それじゃあ、千夏のお義父さんって……」
「堕天使のトップ、総督のアザゼルだ」
「「「「「…………………」」」」」
おい。今度はなんで黙る?
「ド……ドッキリよね? どこかに番組スタッフが隠れてて『ドッキリ大成功』ってプレートを持って出てくるんでしょ?」
「混乱しすぎだ」
どうしてドッキリなんて発想に至るわけ?
ワケが分からないよ。きゅっぷい。
「因みに、私達も少し前に知りました。最初は部長達と同じように驚きましたけど」
「私達……?」
「そう。『私達』ですよ。リアス」
「ソーナっ!?」
ここで、外で結界を張る役目をしていたソーナ先輩御一行様がやって来た。
勿論、結界は解除してある。
「も……もしかして、ソーナ達も仕掛け人なの……?」
「正確には違うな。最初は彼女達もお前達と同様に試験の対象になっていたが、僅かな情報だけで今回の事件が偽りであると見事に見抜き、早々に千夏と接触、彼女を介して我々と密かにコンタクトを取っていたんだ」
「つまり、私達はリアス達よりも先に一抜けした上で、柊さんと塔城さんの手伝いをする事にしたのです」
「え? それじゃあ匙は……」
「俺はさっきの公園で初めて知らされたよ。本気で驚いたわ……」
コカビエルさんとソーナ先輩の説明を聞いて、もう開いた口が塞がりませんって感じになっちゃった皆。
年頃の女の子がそんなはしたない真似をしちゃいけませんよ?
え? 私が言うな? 私は主人公だからいいんだよ。
「阿部さんも。お久し振りです」
「おう」
「ソーナも、この人と知り合いなの……?」
「何を言ってるんですか。阿部さんは民間人でありながら、駒王町のはぐれ悪魔討伐を密かに手伝ってくれている、善意の協力者ですよ」
「マジでっ!?」
阿部さんを侮っちゃいけないよ~?
この人、種族に関わらず、相手の性別が『男』だった場合は無敵の戦闘力を発揮するからね。
「ちゃんとリアスからもお礼を言ってください」
「あ……その……ありがとうございます?」
「どういたしまして」
礼儀正しくて優しい、しかも腕っぷしもある。
正に男の中の男だね。
「それで? 今回、俺を呼び出したのは、そこの転がっている奴が関係してるのか?」
「そうです。いつものように、貴殿の手で『更正』させていただきたい」
「任せときな。丁度、新しい刺激が欲しかったところだ。今日は『ハッテンバ』に皆も集まってるしな」
「ハ……ハッテンバ……?」
その辺は気にしちゃ駄目だよ、一誠君。
「……………………」
あれ? なんか木場君が大人しい?
しかも、さっきからずっと阿部さんの事を見てるし。
「それじゃあ、俺はここいらで失礼するぜ」
「阿部さん。ここまで連れてきてくれてありがとね~」
「いいって事よ。千夏の嬢ちゃんには、こっちだって世話になってるしな」
「んんん~~~~~っ!!」
亀甲縛りになったバルパーを軽々と持ち上げてから、阿部さんは意気揚々と去っていった。
「そうだ。フリード、彼女さんと幸せにな」
「おっす! バイトを紹介してくれて、あざっした!」
わぁお。さっきから気になっていた、この真っ白な神父さんのバイト先を紹介したのは阿部さんだったのか。
本当にあの人は顔が広いな~。
「木場? どうしたんだ?」
「…………うほ……いい男……♡」
「木場ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
あ~あ。木場君が阿部さんの魅力に憑りつかれちゃった。
私は知~らないっと。
「さて……と。では、今回のお前達の評価を始めようか」
オカ研の皆がごくりと唾を飲む。
それ以外のメンバーは関係無いから、基本的に緊張してないけど。
「あ。フリードさんもFGOやってるんだ。フレンド登録しようよ」
「いいっすよ~。俺ちゃん、この前のイベント10連ガチャでクレオパトラちゃんゲットしちゃったのよね~」
「いいなぁ~。私は新宿のアサシンGETしたよ」
「お! なかなかいいじゃん~」
「緊張感皆無ですね。私ともフレンド登録してください」
FGOで繋がる友達の輪。
ゲームって素晴らしいですね!
「まず、リアス・グレモリー」
「は……はい!」
「お前は今まで何をやっていた!!」
「何……とは……?」
「自身の眷属達が必死に情報収集者やら聖剣探しやらをしていたと言うのに、お前は呑気にティータイムかっ!?」
「うぐ……!」
私は虚偽の報告はしてません。
ありの~ままの~結果を伝えたのよ~♪
「だって……彼女達との約束があったから……」
「それは、聖剣を取り戻す事を邪魔するなと言う約束だった筈だ。決して動くなとは一言も言われてないだろうが!」
「あう……」
「事実、お前の女王である彼女は、密かに街中に使い魔を送り出して、情報収集に勤しんでいたぞ!」
「えっ!? そうなの朱乃っ!?」
「一応ね。念には念を入れておこうと思って。アナタに教えると五月蠅そうだったから黙ってたんだけど」
「そ……そんな~……」
隠し事はいけないと思うけど、この場合は仕方がないよね。
「アーシア・アルジェントは……まぁいいだろう」
「なんでっ!?」
「彼女は動かなかったのではなくて、何をすればいいか分からなかったと言うのが正しいようだしな。同じように見えても、何かをしたいと思う気持ちがあるのとないのとでは段違いだしな」
「私だけが低評価……」
「自業自得だ」
ボコボコですね。もうあれだね。
KO寸前の満身創痍になったボクサーみたいだ。
「それに比べ、兵藤一誠」
「あ……はい!」
「お前はナイスファインプレーだったぞ」
「え?」
「自分が赤龍帝であると言う最大のメリットを見事に利用し、教会の使者達を説得してみせた。言葉の隙間を狙った形になるが、本来はそれぐらいの強かさがあるぐらいが丁度いいのだ」
「ほ……褒められた……?」
よかったね~。コカビエルさんは戦争経験者だから、結構シビアな事を言う人だから、褒め言葉なんて滅多に貰えないんだよ?
「誘き寄せる方法が若干お粗末な感じもしたが、自分に出来る最大限のことをしたと言う点では評価できる。間違いなく、今回のMVPはお前だろうさ」
「あ……ありがとうございます!」
あまり褒められた事が無いのかな。
涙を浮かべながら喜んでる。
「木場裕斗」
「………はい」
「お前の境遇は俺も知っている。と言うか、お前達が隔離されていた施設を解放したのは俺達だからな。ある意味でお前以上に色々と知っている」
「あ……貴方達がっ!?」
「そうだ。俺達が情報を入手して駆け付けた頃には、もうお前は逃げ出していたようだが。あの施設にいた子供達は、生きていた者達は我々の手で丁重に保護した後に、信頼ある孤児院などに引き取ってもらった。今では普通の子供達と同じように暮らしていると聞く」
「そう……ですか……。よかった……」
さっきのBLモードから切り替わって、木場君は歓喜の涙を流していた。
ま、美少年の涙なら許容範囲じゃない?
「それでも、全員が救えたわけじゃなかったがな。だが、安心して欲しい。ちゃんと一人一人名前を調べてから、きちんとした墓地へと埋葬した。お前が日本にいると聞かされていたから、駒王町にある寺に納骨して貰った」
「いえ……。ちゃんと人として眠る事が出来ただけでも、あの子達は嬉しかったと思います」
「これがお前の仲間たちが眠っている寺の場所だ。休みの日にでも行ってやれ。それが彼等にとって一番の供養となる」
「はい……はい……!」
メモを受け取りながら、木場君はコカビエルさんの手を握って本気で泣いた。
「それと、これも渡しておこう」
「これは……?」
ポケットから取り出したのは、小さな袋。
何が入っているのかしらん?
「例の実験で犠牲となった子供達の命で作られた結晶体のようだ。バルパーの研究室から押収した。俺達が持っているよりはお前が持っている方がいいだろう」
「分かりました……」
袋を大事そうに両手で抱きかかえながら、木場君は泣き続ける。
今だけは何も言わずにそっとしてあげよう。
「別に俺は復讐を否定はしないし、するなとも言わん。だがな、それだけに固執するのだけはやめておけ。過去だけに捕らわれず、今いる仲間たちも大事にしてやれ。きっと、お前の仲間たちもそれを望んでいる」
「そう……ですね……。千夏ちゃんにも言われました。こんな僕だからこそ、心配するんだって」
「千夏がそんな事を……」
にゃ? なしてこっちを見るでがんす?
ああっ!? ボ~ッとしてる内に相手のサーヴァントが宝具撃ってきた!
「千夏の優しさを無下にはするなよ?」
「勿論です」
「いい顔だ」
うんうん。木場君にはいつもの爽やかスマイルが一番似合うね。
これでこそ彼って感じだよ。
「姫島朱乃」
「………………」
あら。なんでか姫島先輩が無表情になってらっしゃる。
これまた珍しい事ですわね。
「俺も堕天使だからな。お前の事情は粗方把握している」
「そうですか……」
「故に、俺から言える事は少ないが、これだけは言わせてほしい」
おやおや? なんだかまた重苦しい空気になってきましたよ?
やっぱ、姫島先輩も脛に傷のあるお方だったのかな?
「一度でいいから、父親とちゃんと向き合って話をしろ」
「でも……あの人は……!」
「分かっている。お前がアイツをどんな風に思っているかはな。別に俺は仲直りをしろと言っているわけじゃない。文句でも罵倒でもなんでもいい。兎に角、今までずっとお前が心の中に溜め込んできた思いの全てを奴に吐き出せ。そうしなければ、お互いに一歩も前には進めないぞ」
「………………」
色々と複雑な事情があるっポイね。
ここもまた変に喋らない方が無難と見た。
「こっちでなんとか機会は作ってやる。そこで思う存分に話すといい」
「………………はい」
渋々と言った感じだけど、ちゃんと言葉は届いたみたい。
「最後にゼノヴィア。お前だが……」
「なんだ……。私は貴様なんかと話す舌は持ってはいな……」
「今回、お前が一番最悪だ!!!」
「なにっ!?」
デスヨネ~。
きっと、皆も同じ事を考えてるんじゃない?
「相棒の言葉に耳を傾けず、碌な準備もせずに異国に来たばかりか、この地を管理(笑)している悪魔に出会い頭に喧嘩を売り、挙句の果ては聖剣(仮)を隠しもせずに、そんな痴女丸出しの恰好で夜の街を徘徊する! 評価云々以前に、お前はまず人としての常識から学ぶことをやり直せ!!!」
「ガ――――――――――――――ン!!!」
遂に自分の口から『ガーン』って言っちゃったよ。
微塵も同情は無いんだけどさ。
「ちょ……ちょっと待って! 『管理(笑)』とか『聖剣(仮)』とかって何よっ!?」
「お前の管理が余りにも雑なせいで、この街にはかなりの多くの悪意あるはぐれ悪魔がやってきているんだぞ? 今年だけで20体は確認している」
「そんなっ!? 私は全く知らないわ!」
「当たり前だ。お前が見つけられなかった連中は、三大勢力の精鋭が密かに倒していたんだからな。俺も二体ほど倒しているぞ」
「そんな……」
「時には、魔王の眷属が直接動いていた事もあるようだ。アイツ……この前の酒の席で泣いてたぞ?」
「うぅぅ……」
サーゼクスさん……泣き上戸だったのね。
因みに、義父さんは笑い上戸、コカビエルさんはお説教を始めます。
「聖剣に関してだが、まさか本当のエクスカリバーがそう簡単に破壊されると本気で思っているのか?」
「し……しかし、私が所持しているコレは……」
「そいつは、聖剣に憧れすぎて中二病を発症させたバルパーがアホな情熱で生み出した『なんちゃって聖剣』の一本だ」
「なんちゃって聖剣だとっ!?」
なんとも言い得て妙なネーミング。
「聖剣っぽい見た目に、刀身に筒状の空洞を作りだし、そこに聖水を流し込むことによって聖剣のような聖属性を付与しているのだが、オリジナルの聖剣に比べれば天と地ほどの差がある。そもそも、聖剣に他の能力を植え付けること自体がおかしいと思わないのか? 本当の聖剣ならば、そんな事をせずとも十分に一騎当千の性能を秘めている」
「つーか、聖剣はビーム撃ってなんぼだと思いマ~ス!」
「俺っちも千夏ちゃんの意見にさんせ~! エクスカリバーもアロンダイトもガラティーンもクラレントも派手にビームぶっ放してこそでしょ! っていうか、モードレッドちゃんは俺っちの嫁だし!」
「もう浮気ですか?」
「いやいや。二次元はいいでしょ」
モードレッド、可愛いもんね~。
私も大好きだよ? いつかは聖杯使う気満々だし。
「矢張りか……。僕も、どこかそんな気はしていたんだけどね……」
「なんだとっ!?」
「常識的に考えれば分かる事さ。少し前の僕なら、ここまで冷静に分析は出来なかっただろうね」
冷静沈着になれば、木場君は普通に強いと思うよ。
クールに徹して敵を撃つってやつだね。by水瓶座のお師匠様。
「じゃあ……この剣は単なるナマクラ……」
「そもそも、聖剣が因子を取り込んだぐらいで使えたら、聖剣の特殊性が意味無くなるだろう。真の聖剣とは、選ばれし勇者にのみ装備が許されている物だ」
「確かに……」
見事な完全論破ですにゃ。
これなら石頭のゼノヴィアちゃんも理解出来るでしょうよ。
「ハァ~……。次代を担う人間がこれでは、聖書の神が草葉の陰で泣いているぞ……」
「…………なに?」
今度は何さ~? コカビエルさんが何か言った?
「ま……待てっ! その言い草だと、まるで聖書の神が死んでいるような……」
「お……お前はまさか……!」
え? ええ? 嘘でしょ? マジですか?
「聖書の神が嘗ての戦争で既に死亡している事を知らないのかっ!?」
「なんだってっ!?」
いや……そこまで驚くような事?
「馬鹿かお前は!! これは最早、三大勢力の間では超が付くほどの常識になっているんだぞ!! 教会の教科書にも記載される程だと言うのに!!」
これはまた……なんと言いますか……頑張れ。
「俺ちゃんも知ってるよ~」
「勿論、私達もです」
「私だって知ってますよ?」
「私はコカビエルさんに教えて貰った~」
私のようなこれまで教会とは無縁に過ごしてきた人間ですら知ってる事なのに、その教会に属している君が知らないとは、これいかに?
「まさか……リアス・グレモリー達も……?」
「いや……普通に知ってるけど?」
「常識……ですしねぇ~……」
流石の三年生コンビも苦笑いを隠せない様子。
「ひょ……兵藤一誠!」
「俺も転生悪魔になりたての頃に部長に教えて貰ったけど?」
「木場裕斗! お前は……」
「僕も一誠君と同じように、転生悪魔になって少ししてから教えて貰ったよ。流石に教えて貰った直後はショックだったけど、今ではもう完全に受け入れているよ」
「アーシア・アルジェント!?」
「私は教会の学校で習いましたけど?」
味方……誰もいないね。
まるで、クラスで一人だけ宿題を忘れて先生に名指しされてるみたい。
「あのイリナとか言う少女も言っていたが、お前が教会の学校の授業でよく居眠りをしていたと言うのは本当だったようだな……」
「いや……あの頃は教科書を見ただけで眠気が誘われていたと言うか……」
お前はのび太君か。
「お前は文武両道と言う言葉を知らんのか!! 剣を持ってぶん回しているだけで全てが解決すれば、何の苦労もせんわ!!」
実に正論。それでなんとかなるなら、私だってそうする。
「ミカエルの奴が一番危惧していたのはこれだったのか……! 道理で、あの高貴なミカエルが珍しく縋るようにお願いしてきたはずだ。これは想像以上に重傷すぎる……」
ミカエルさん……コカビエルさんになんて言ってお願いしたのさ……。
因みに、私は義父さん経由でミカエルさんとも知り合いだったりします。
「いいだろう。お前は暫く日本に留まれ」
「何故だっ!?」
「その理由はお前が一番よく分かっているだろう!! まずはお前に人間としての常識を叩き込んでから、その後にたっぷりと勉強を教えてやる!」
「なに――――――――――っ!?」
あ~らら。ご愁傷様。
同じようにコカビエルさんのマンツーマン授業を受けた事のある身をして、激しく同情しますよ。ほんと。
「それと、リアス・グレモリー」
「ま……まさか私もっ!?」
「いや、俺からは何も無い」
「からって……」
「お前は確か、毎年夏休みになると冥界の実家に帰省しているそうだな?」
「え……えぇ……」
「お前の兄が言っていたぞ。こっちに戻ってきたら、実家お抱えの家庭教師の手によって、みっちりと帝王学を学んで貰うとな」
「お兄様―――――――――――――――――――っ!?」
「恐らく、夏はずっと屋敷から出してもらえんだろうな」
「そ……そんな……」
今度はグレモリー先輩が膝から崩れ落ちる番になった。
「ま、精々頑張ってください」
「それだけなのっ!? 親友としてもうちょっと何か……」
「いえ。もうそれしか言う言葉が見つかりません」
ちょっとジョニィの言葉をもじってる?
って事は、ソーナ先輩もジョジョラーなのかっ!?
「では、これにて解散とする。ゼノヴィア、お前は俺と一緒に来い! 今夜からさっそく始めるぞ!」
「慈悲は無いのかっ!?」
「あるわけないだろうが! このままお前を放置しておけば、いずれミカエルの奴が胃腸炎になって入院する羽目になる!!」
あの人が人間の病院に入院する姿はあまり想像が出来ないな……。
もしもそうなったら、お見舞いぐらいは行ってあげよう。
「千夏。塔城小猫。ソーナ・シトリーとその眷属の諸君。それからフリード。今回はよく頑張ってくれた。感謝しているぞ」
「なんのなんの。偶にはこれぐらいはね」
「千夏先輩と一緒に活動するのは純粋に楽しかったです」
「私も。今回の事は本当にいい勉強になりました」
「バイト代を払って貰う身としては、頑張らない訳にはいかないからね~」
コカビエルさんはゼノヴィアちゃんを立ち上がらせて、その首根っこを掴んでから飛び始める。
「では、これにて解散! ゆっくりと休めよ」
「あわわわわ~! 降ろしてくれ~!」
「バイバ~イ」
久し振りに懐かしい顔を見れて、ちょっと嬉しかったね~。
基本的に夜型な私としては、ここからが本番なんだけど。
「あ。聖剣(仮)忘れてってる」
「どうします?」
「俺っちが持っていくわ。一応、まだ教会関係者の連絡先は持ってるし、そいつらに渡せば問題無いっしょ」
「お願いするよ。今のフリードなら信用出来る」
「こそばい事を言わないでほしいにゃ~。俺っちはノーマルですぜ?」
「そうか……残念だな」
「木場っ!?」
もう止まらないね……彼は。
フリードさんはゼノヴィアちゃんが忘れて行った聖剣(仮)を手に取って、ちゃんと布で何重にも巻いてから持ち上げた。
「そんじゃ、ばいばいき~ん」
「おやすみ~」
フリードさんも帰って、残ったのは私達だけ。
「それでは、我々も帰りましょうか。明日も学校がありますしね」
「それはいいけど、この地面にある魔法陣はどうするの?」
あ~……これね。
でも、大丈夫じゃない?
「あっ!? これ魔法陣じゃなくて電飾だ!」
「本当だわ。結構綺麗ね……」
「多分、コカビエルさんの部下の方々が用意なさったんじゃないんですか?」
「堕天使も苦労してるんだね……」
意外とハードな職場みたいよ、グリゴリって。
「ほっとけば、明日には無くなってるんじゃない?」
「ご都合主義乙」
「言うなって」
セリフ! 言わずにはいられない!
これ、ライザーさんに言ってほしかった。
完全に解散の空気になったので、私達は各々で帰る事に。
私は前のように一誠君の背中におぶさって帰る事になったんだけど、その時にそっと木場君が耳打ちをしてきた。
「ねぇ……あの阿部さんがいるって言う『ハッテンバ』ってどこなのかな?」
え? もしかして行く気満々?
今回はネタを思い付かなかったので、黒歌の話はお休みです。
思い付いたら、次回書こうと思います。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ