ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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10月後半になって急激に冷え始めましたね。

私はもう炬燵を取り出して臨戦態勢に移行してます。

いつでもかかってこいや! 冬!!






燃え尽きたぜ・・・真っ白によぉ・・・

 三大勢力合同の若手限定抜き打ち試験は、グレモリー先輩とゼノヴィアちゃんが(精神的に)フルボッコにされ、同時に木場君が新世界へと扉を開けた事で無事(?)に終了した。

 

 でも、なんかコカビエルんさんに連行されたゼノヴィアちゃんの事が気になって、私は早速次の日に、完全に行き慣れているグリゴリの日本支部まで足を運んだ。

 

「ひ……姫様! ご無沙汰しております!」

「あ、お久し振りです~」

 

 中に入って早速、義父さんの部下の堕天使さんに声を掛けられた。

 私が総督の義娘って事もあってか、彼等は皆して私の事を『姫』とか『お嬢様』とか『千夏様』とかって呼んでくる。

 最初はかなり違和感とか感じてたけど、今となっては気にする事は無くなった。

 ほんと、慣れって怖いですよね~。

 

「お? 千夏じゃねぇか。急に来てどうした? 俺が恋しくなったか?」

「そうじゃないよ。ちょっと、コカビエルさんに連れていかれたゼノヴィアちゃんの事が気になってさ」

「あぁ~。あの自称聖剣使いの娘っ子か。アイツなら、今頃は学習室でコカビエルのマンツーマン授業を受けている最中だろうぜ」

「他人事とは言え、彼女には同情を禁じ得ません……。コカビエル様の授業は基本的にかなりスパルタですから……」

 

 更に奥からは義父さんのご登場。

 グリゴリに所属している若手の堕天使達は、一度は必ずコカビエルさんの授業を受けてここにいる。

 あの人は会社とかで言う『新人教育』を担当している堕天使さんだから。

 堕天使じゃないけど、私も本当にお世話になりました。

 高校受験の時は特にね。

 

「ちっとばっかし様子を見に行ってみるか。そろそろ休憩時間だろうしな」

 

 てなわけで、私と義父さんと部下さんと一緒に学習室まで行ってみることに。

 別に遠くにあるわけじゃないので、すぐに辿り着きはしたけど、少し様子がおかしかった。

 

「あれ? なんだか静かですね……」

「だな。コカビエルの事だから、てっきり怒号が飛び交っているとばかり思ってたぜ」

「意外と頑張ってるのかな?」

 

 扉の前で訝しんでいると、向こうから扉が開いて、部屋からコカビエルさんが出てきた。

 けど、その顔は疲労の色が見え隠れしているような感じだった。

 

「ん? アザゼル、それに千夏もいるのか」

「よっ! どうよ、例の嬢ちゃんの様子は」

「…………百聞は一見にしかずだ。見てみれば分かる」

 

 割とマジで意味不ですけど?

 一体全体どうしたって言うんだ……んん~?

 

「フフフ…………」

「「「なんか真っ白に燃え尽きてる―――――――――――っ!?」」」

 

 椅子に座って真っ白な灰になりながら、力の抜けた微笑を浮かべているゼノヴィアちゃん。

 冗談抜きで何があったっ!?

 

「アイツの頭脳、かなりヤバい事になってるぞ」

「と言いますと……?」

「机の上にあるノートを覗いてみろ」

「ノートとな?」

 

 どれどれ~?

 

「…………嘘でしょ?」

「真実だ」

 

 これって……分数の掛け算じゃないですか―――――――――!!

 まさか、これが分からないって言うんじゃ……。

 

「あのゼノヴィアとか言う娘……年齢だけならとっくに高校に通っていてもおかしくない筈なんだが、その知識量は小学生レベルだ。九九を全部言うのにも2時間掛かってたしな」

「冗談だろ……?」

「これは……ミカエル様がコカビエル様を頼るわけですね……。よくこれで教会は放置してきましたね……」

「単純に剣の腕だけで全てを計ってたんだろうな。全く……脳筋なんて次元じゃない。これではまるで意図的に学ぶ機会を捨て去って、自分達の都合のいいように使い捨てる気満々なのが丸見えだ」

「でも、実際には……」

「単純に居眠り&サボりのつけが巡り巡って今に来ただけだ。こればかりは教会に潜んでいた馬鹿共も完全に予想外だったろうな」

 

 本当に哀れなのは、彼女か教会のクソどもか。

 う~ん……同罪?

 

「特に酷いのが、ミカエル以外の四大天使の名を言えない事だ」

「それって拙いんじゃねぇのか?」

「俺もそう思い、なんとかして覚えさせようとしてるんだがな……」

 

 コカビエルさんがゼノヴィアちゃんの元まで行き、彼女の頭を小突く。

 

「おい起きろ」

「はい……?」

「ミカエルの右手と称されている大天使の名前を言ってみろ。ヒントは、一番最初の言葉は『ガ』だ」

「ガ……ガ……ガ……ガ……ガンタンク?」

 

 全員ずっこけた。

 

「いつからミカエルの隣にV作戦のモビルスーツが並び立つようになった!! ガブリエルだ馬鹿者が!!」

「す……すまない。いや、すみませんでした……」

 

 なんか調教されていってる……。

 

「では、他の二人の名を言ってみろ。一番最初の言葉は『ウ』と『ラ』だ」

「卯月とライディーン?」

「な・ん・で! そこで睦月型駆逐艦4番艦と古代ムー帝国で製造されたスーパーロボットの名前が出てくるんだ~!!」

「即座に頭に思い浮かんだのが、それしか無くて……」

「お前の頭はどうなってるんだ!」

「えへへ……」

「誰も褒めとらんわ!!!」

「いて」

 

 もうこれさ、授業じゃなくてコントになってね?

 

「会談の時間までには、なんとかしたいと考えてはいるんだが……」

「これ調子じゃ難しいだろうな~」

「仕方あるまい。こうなれば、前に千夏が高校受験の際に行った、例の方法しかあるまい」

「あ……アレをやるのっ!?」

「もう、それしか思いつかん」

 

 ゼノヴィアちゃん……なんて可哀想に……。

 

「ひ……柊千夏? いつからそこに……というか、なんでそんな憐れむような目でこっちを見る?」

「生きて……帰って来てね……」

「どういう意味だっ!?」

 

 これ以上邪魔しちゃ悪いし、私達はこの辺で退散しましょうか。

 

「ま……待ってくれ! なにやら猛烈に嫌な予感がするんだがっ!?」

「骨だけは拾ってやるよ」

「もうこれ以上は限界なんだ! 頼むから助け」

 

 バタン。

 

「「「南~無~」」」

 

 堕天使達の組織でコレを言うのは明らかにおかしいけど、ここは敢えて仏様にお祈りさせて貰いましょう。

 ゼノヴィアちゃん……無事を祈るよ。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「ってなわけで、ゼノヴィアちゃんは真っ白に燃え尽きてました」

「「「「どんな訳っ!?」」」」

 

 いつもの部室にて昨日の報告をした私。

 紅茶が美味しいですにゃ~♡

 

「まさか、分数の掛け算で躓いているなんて……」

「しかも、自分が所属している上司の名前も満足に記憶していないとは……」

「あいつ……超高校生級のバカだったんだな……」

 

 そんな事言っちゃうと、彼女もダンガンロンパに出ちゃいそうだからやめなって。

 速攻で殺されるのが目に見えてるから。

 

「ところで、イリナはどうしたんだ?」

「あの子なら、私が来た時にはもういなくなってたよ。なんでも、一刻も早く向こうに帰って自分の部屋でのんびりしたいって言ってたみたい。別れの言葉が言えないのは寂しいけど、まずは人間らしい生活に戻るのが最優先だって」

「もう……何も言えねぇよ……」

 

 幼馴染としては、なんとも複雑な心境だろうね。

 まさか、母国にて半ばホームレスに近い生活を強いられていたなんて。

 

「一応、義父さんが伝言を預かっていたみたい。『いつか必ずまた会いましょう』だってさ」

「そうだな……。今度はちゃんと家に招待してやりたいよ。勿論、きちんとした食事つきで」

「それがいいわね……」

 

 イリナちゃん、今頃はもうバチカンに着いてる頃かな……。

 

「で、裕斗はさっきからどうしたの?」

 

 そうなんだよね~。

 木場君、部室に来た時からずっとニコニコしてるんだよ。

 まるで、何かに浮かれているみたいに。

 

「僕は……阿部さんに救われました」

「え?」

「あの人は、僕に新たな境地を見せてくれたんです」

「お~い?」

 

 あの夜、急に姿が見えないと思っていたら、案の定ハッテンバに行ってたんだね……。

 

「そこで僕は知りました」

「何を?」

「一誠君」

「き……木場?」

 

 い…いきなり一誠君の肩を掴んでどったの?

 

「男は皆、生まれながらに聖剣使いなんだよ!!」

「いきなり下ネタブッ込みやがったっ!?」

「僕も君も、下半身に雄々しく熱くて太い聖剣を持っているんだ!!」

「やめろ!! それ以上は戻れなくなるって!!」

「特に……阿部さんの『聖剣』は本当に素晴らしかった……! いや、あれはもう聖剣なんて器には収まらない。最早『神剣』と言っても過言じゃない!!」

「木場ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

 さようなら。木場君は真の意味で新世界へと旅立ってしまったようだ。

 

「因みに、バルパーも阿部さんの大いなる愛と神剣を挿入されて、僕と同じ境地に至り改心しました」

「しちゃったのかよっ!? それと、女の子がいる前で挿入って言うな!」

「今では、阿部さんが普段から働いている自動車修理工場で汗水垂らしながら一緒に頑張っているそうです。そして、仕事終わりには皆と共に……♡」

「やめれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!? 思わず想像しちまいそうになるじゃねぇかぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!」

 

 まぁ……BLが苦手な人には拒絶反応出ちゃうよね。

 あ、私は全然平気だよ? BL大好きだし、その手の同人誌も一杯持ってるしね。

 

「ゆ……裕斗が満足しているなら、いいんじゃないかしら?」

「裕斗君の人生ですしね……」

「阿部さん……なんて素晴らしい御仁なんでしょう……」

「お幸せに、裕斗先輩」

「後で感想聞かせてね~」

「女子が全員見捨てたっ!? あと、柊さんは普通に感想聞こうとするな!」

 

 え~別にいいじゃ~ん。

 生の声を是非とも聞いてみたいし~。

 

「それで、朱乃の方はどうなってるの?」

 

 おっと。ここで無理矢理、話題を逸らしたぞ~。

 

「昨夜、父と連絡を取ったわ……」

「で?」

「会談の前に、家で二人きりで話をする事になったの……」

「そう。コカビエルさんも言ってたけど、朱乃は朱乃の全部をぶつけてくればいいと思うわ。じゃないと、健康にも悪いしね」

「言われなくてもそうするつもりよ」

 

 真剣な顔で目を逸らさない。

 どうやら、覚悟を決めたようだね。

 

「そう言うリアスはどうなの? 連絡……したんでしょ?」

「それが……」

「歯切れが悪いっすね。どうしたんですか?」

「今度……直接会って話をしようって言われたのよ」

 

 これはまた……逃げられないように退路を断つつもりですな?

 

「でも、今度っていつなんでしょうね?」

「今度とは今だよ、アーシア・アルジェントさん」

「こ……この声は……」

 

 爽やか笑顔を振りまきながらグレイフィアさんと一緒に魔法陣から登場したのは、グレモリー先輩のお兄さんにして、現魔王のサーゼクスさん。

 

「久し振りだね、リアス」

「終わった……」

 

 今度はグレモリー先輩が真っ白になる番だった。

 サーゼクスさん、悪い顔してるな~。

 

 




ゼノヴィア眷属フラグが叩き折られた代わりに、別のフラグが立ちました。

原作通りにサーゼクスは登場しましたが、当然のように普通には終わりません。

果たして、リアスの夏休みはどうなるのか?

そして、ゼノヴィアはちゃんとコカビエルの授業を乗り越えられるのか?

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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