ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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前書きのネタも段々と尽きてきましたね~。

それだけ、私のボキャブラリーが無いって証拠なんでしょうけど。






授業参観なんて大抵が黒歴史だ

 一ミリも待ち望んでなんかいなかった授業参観の日が遂にやってきてしまった。

 自分で言うのもなんだけど、ウチの義父さん……変にはしゃいだりしないだろうね?

 私としては、それだけが心配だ。

 

「はぁ……」

「どうしたんだ? 朝っぱらから教室で溜息なんてついて。またガチャで爆死でもしたのか?」

「この溜息は、これからある授業参観に対しての溜息だよ。それと、朝ごはんを食べながら回した10連ガチャで、☆5が三体当たった」

「ホント、柊さんのガチャ運は凄まじいよな……」

 

 自分でもそう思うよ。

 

「一誠君の両親も来るんでしょ?」

「一応な。つっても、ウチのは俺を見に来るというよりは、アーシアの事を見に来ているって言った方が正しいな」

「そうなの?」

「はい。イッセーさんのお母様とお父様から楽しみにしていると言われました」

 

 アーシアちゃんは一誠君の家にお世話になっているから、ある意味ではあの人達が保護者ってことになるのか。

 でも、一誠君の事もちゃんと見てあげようよ……。

 幾ら変態でも、血を分けた息子でしょ?

 

「千夏ちゃんの所はどうなってるの?」

「私は義父さんが来る予定にはなってる……かな」

「ふ~ん……千夏ちゃんのお父さんね~……」

 

 顎に手を当てて考え出す藍華ちゃん。

 一体どんな想像をしているのやら。

 

「なんか、過保護なワイルドイケメンを想像しちゃうわね」

 

 おっと鋭い。

 その予想は強ち間違っちゃいないですぜ。

 

「確か、授業参観の授業は英語だったよな?」

「その筈だ。しかし、あの先生はこの学園でも有数のぶっ飛んだ教師だからな。変なテンションになって何をし出すか分からんぞ」

 

 元浜君と松田君の危惧している通り、二年生の英語担当の先生はかなりの変人だ。

 決して不真面目じゃないんだけど、その授業内容がおかしいんだよね。

 前なんて、英語なのにいきなりグラウンドでランニングに発展したもんね。

 勿論、私は参加してないけど。

 

「……外に学園の恥部が漏れないように祈るしかないな」

「それ、君達が言える?」

「「「そうでした」」」

 

 自覚あるんかい、この三人は。

 だったら、少しは自重すればいいのに。

 じゃないと、いつか阿部さんに食べられちゃうぞ♡

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「「「「「なんでやねん……」」」」」

 

 授業参観が始まると同時に、私と一誠君と元浜君と松田君と藍華ちゃんの心の叫びが木霊した。

 なんで英語の授業でいきなり粘土細工をしなくちゃいけないのさ!?

 今回は今まで以上に意味不明なんですけどっ!?

 しかも、後ろの保護者達がいる場所では……。

 

「うぅぅ……。涙でぐもっで何も見えない……」

 

 うちの馬鹿親父が号泣してます。

 人前で泣くんじゃないよ。仮にも堕天使総督でしょうが。

 

「あれが千夏ちゃんのお父さん?」

「うん……」

「授業参観で泣くって……典型的な親バカだな」

「でも、その気持ちは分かる」

「「「分かるな」」」

 

 何が悲しくてそんなに泣いているのやら。

 訳が分からないよ。

 

「あれが堕天使の総督かよ……」

「普通に優しいお父さんにしか見えませんね……」

 

 事情を知っている一誠君とアーシアちゃんも密かに後ろを向いて義父さんを見ているけど、その感想は他の皆とは違った。

 

「この親にして、この子あり……か」

 

 おい一誠君。それはどういう意味かな?

 返答次第じゃ君を木場君への生贄にする事も辞さないよ?

 

「芸術は爆発だ!! と言うわけで、今日の授業は君達の普段から溜め込んでいるリビドーを目の前にある粘土に向かって思い切りぶつけるといい!!」

「「「「なんでそうなるっ!?」」」」

 

 はい。モブな生徒達からの当然のようなツッコみ入りました~。

 

「時には別の事をする事で、また新しいインスピレーションが……」

 

 絶対に関係無い言い訳を聞きながら、私達は半ば諦めの境地に至りながら、仕方なく粘土をこねくり回していくことに。

 にしても、粘土ね~……。

 こうして触るのなんて小学生以来じゃない?

 ………ちょっと本気で作ってみようか。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 千夏が机の上で粘土を弄っている様子を見ながら、アザゼルは感動に打ち震えていた。

 

「あの千夏が……高校に入ってつい最近まで碌に登校すらしなかったアイツが……こうして同級生達と一緒に授業を受けている光景を見る事が出来るなんて……! 父親冥利に尽きるってもんだぜ……!」

 

 なんだかんだと言いながらも、彼の一番は大切な愛娘である千夏なのだ。

 彼女を引き取って以来、アザゼルは千夏に対して惜しみない愛情を注いできた。

 そんな彼の事を千夏の方も非常に大切に思っている事を、今の彼はまだ知らない。

 

「授業内容は少しおかしいが、それでも千夏の頑張っている姿を見られるだけで、大満足だ……!」

 

 頭の中で今まで千夏と過ごした思い出が走馬灯のように過っている途中で、隣にいる夫婦から話しかけられた。

 

「あの……先程から表情がコロコロと変わってますけど、どうかなされたんですか?」

「あ……いえね。ちょっと娘の立派になった姿に感動していたんですよ」

「娘さんですか?」

「えぇ。あそこにいる白い髪の子です」

「あ~………あの子ですか」

「この間、ウチに遊びに来てくれた女の子達の一人だね」

「はい?」

 

 千夏が誰かの家に遊びに行く。

 それは、今まで一度たりともなかった事象だった。

 

「御宅のお子さんは……」

「あそこにいるツンツンヘアーですよ。なんともお恥ずかしいのですが……」

 

 それを聞いてアザゼルは一瞬だけ固まった。

 彼も彼なりに情報を集め、現代の赤龍帝が誰なのかは把握している。

 だからこそ、聞かずにはいられなかった。

 

「お……お子さんのお名前はなんと仰るんですかね……?」

「兵藤一誠と言います」

 

 大当たり。

 アザゼルは今、自分の娘と対になる存在の両親と話していた。

 

「……? どうしました?」

「いえ……なんでもないです」

 

 世の中って本当に狭いもんだ。

 その事を改めて実感した親バカ堕天使であった。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 暫くして、皆は次々と色んな作品を完成させていく。

 女子は無難にお花とか作って、童心が残りまくっている男子たちは、アホ丸出しの無敵戦車とか作っていた。

 そんな中、私の作品ももう少しで完成に近づく。

 

「ここをこうして……と。よし出来た!!」

「お? 今度は柊か。何を作ったんだ?」

「これです!」

「こ……これはっ!?」

 

 柊千夏、渾身の一作をとくとご覧あれ!

 

「1/144スケールのサイコ・ザクです! ちゃんと武装も再現してますよ」

「これは……凄すぎる!! あの短時間でどうやってこれ程の作品を、ここまでの完成度で仕上げられたんだっ!?」

「ご都合主義です!」

「言い切ったっ!?」

 

 ちょ~っと本気を出し過ぎちゃったかな~?

 粘土を3つも使った力作になってしまったけど、私としては大満足な作品になった。

 

「柊さんマジでスゲェ!!」

「よりにもよってサイコ・ザクかよ……! めちゃめちゃカッコいいじゃねぇか!」

「HGじゃ付属してなかったビーム・バズーカも持ってる! 再現度半端ねぇ!!」

「こうなると、サンダーボルト版のフルアーマーガンダムも欲しくなるよな~!」

「それな」

 

 にゃっはっはっ! どうだ! これが病弱系美少女である千夏ちゃんの真の実力よ!

 サイコ・ザクはジオン軍のMSの中でも1・2を争うほどに大好きな機体だからね。

 これはなんとかして永久保存版にしたいな~。

 

「あそこまでやるか……?」

「千夏さん、本当に凄いですね~」

 

 因みに、一誠君は何故かグレモリー部長のフィギュアで、アーシアちゃんは簡単な十字架。

 一誠君も余り私の事は言えないじゃないか……。

 それとアーシアちゃんは手を抜き過ぎ。

 

「どうだ! あれがウチの娘の実力よ! いいぞ千夏~! お前は最高の娘だ~!」

「ちょっとは静かにしてよ!」

 

 義父さんっ!? 冗談抜きで恥ずかしいんですけど!!

 教師中の視線が私の集中しちゃってるし!

 くぅ……少し調子に乗りすぎたかもしれない……。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 完全に黒歴史となった授業参観を終えて、今はお昼休み。

 昼食を食べ終えてから、私は一誠君とアーシアちゃんと一緒に食堂の傍に設置してある自販機にジュースを買いに行った所で、偶然にもオカ研三年生コンビと遭遇した。

 

「あ、部長。……お疲れですか?」

「えぇ……精神的にね」

 

 何があったのかは……敢えて問うまい。

 

「部長さんのお父様とお兄様がいらしたんですか?」

「その通りよ……。変なところで有言実行をしなくてもいいのに……」

 

 Oh……アーシアちゃん。ストレートに心を抉ってきたね。

 天然が一番恐ろしいってのは本当かもしれない。

 

「千夏ぅ~……ハグしてぇ~」

「もうそっちからしてるじゃないですか」

 

 私が何か言う前に、この人は既に私の腕の中に抱きしめている。

 いつもの事と言えばそれまでだけど、これに慣れつつある私も私だよね……。

 

「でも、これじゃあジュースが買えないよ~」

「私が千夏ちゃんの分を買ってあげますわ。どれがいいんですの?」

「カルピス~。これ、お金です」

 

 姫島先輩にお金を渡して、私の代わりに買って貰った。

 やっぱ、食後に乳酸菌は欠かせないよね。

 

「ところで、さっきのサイコ・ザクってどうなるんだ?」

「先生が私の名前で美術展に出すって言ってた」

「出すのかよっ!? いいのかな……」

「さぁね」

 

 後でちゃんと返してくれれば、どうしようと構わないんだけどね。

 

「あれ? 木場君?」

 

 ここで更に木場君のご登場。

 段々とオカ研メンバーが勢揃いしてきたね。

 後は小猫ちゃんだけか。

 確か、保護者として黒歌さんが来てるんだっけ。

 あの人とも久し振りに会いたいな~。

 

「どうしたの? 何か怪訝な顔をしてるけど」

「うん。なんでもね、そこの廊下に魔女っ娘が来てるとかクラスの皆が噂していたもんだから、少しだけ気になって。暇潰しに見に行ってみようと思ってたんだ」

「「「「「魔女っ娘?」」」」」

 

 なにやら意味深なキーワードが飛び出してきたな~。

 また、変な厄介ごとじゃないでしょうね?

 どうも、あまりいい予感はしないんだけど……。

 

 

 




               今回の小猫&黒歌


「あれが塔城さんのお姉さん?」
「すっごい美人さん!」
「スタイルも良くて優しそうで……羨ましいな~」
「そうでもないですよ?」

 流石にスーツ姿ではないが、薄手のクリーム色セーターに水色のロングスカートと、なんとも爽やかな格好をしていた。
 勿論、着崩していたりなどしていない。

「にゃはは……。なんか照れるにゃ……」
「か……可愛い……」
「理想のお姉さまだ………」

 男子達は黒歌の美貌に釘付けとなって、顔を赤くしながら全員が凝視していた。
 こうして、図らずも駒王学園一年男子の間で有名人となった黒歌であった。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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