ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
でも、今日はなんとか頑張ります。
私がネトゲでよく一緒にパーティーを組んでいるアルビオンだと知ると、ギャー君は渋々ながらも部屋から出てきてくれた。
けど、ずっと私の腕にしがみ付いているのはどーゆーこっちゃ?
「ギャー君。さっさと千夏先輩から離れてください。アレですか? 男の娘特有の色気で千夏先輩を誘惑する気ですか? いい度胸してますね。よろしい、戦争です」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!? 小猫ちゃんが怖いですぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
お願いだから、私を挟んだ状態でギャー君を脅すのは勘弁してくださいませんかね?
なんか私が喧嘩売られている気分になっちゃうから。
「それにしても、ネット上の事とは言え、もう既に千夏とギャスパーが知り合いだったのには驚いたわ」
「それはこっちのセリフですよ。まさか、私のパーティー最後の一人がこんな身近な場所にずっと隠れ潜んでいたなんて、思いもしなかったし」
「普通はそうだよなぁ~……」
学校にずっと引き籠ってるだなんて、誰が予想する?
少なくとも、私は出来ない。
「しっかし、私以外のパーティーは皆悪魔なのか~……」
「え?」
「『シスターフィニックス』はフェニックス家の一人娘のレイヴェルちゃんだし、『人妻メイド』さんは、グレモリー家のメイド長でありサーゼクスさんの奥さんでもあるグレイフィアさんだよ」
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!? フェニックス家と言えば、名家中の名家じゃないですかぁぁぁぁっっ! それに、あのグレイフィアさんが人妻メイドさんだったなんて……」
「驚く気持ちは理解出来るけど、今は落ち着くヨロシ」
「は……はい……」
頭を撫でてあげると、途端に落ち着きを見せ始めた。
もしかして、彼もまた人肌が恋しかったりするのかしらん?
「む~……」
「そんなにむくれなくても、小猫ちゃんも撫でてあげるよ」
「にゃ……♡」
小猫ちゃんは目を細めて気持ちよさそうにしている。
まるで本物の猫みたいだね。
いや、ある意味じゃ本物だったっけ。
「あのギャスパーが千夏にもう懐いてる……」
「これはまた……珍しいですわね……。私達とは滅多に会話もしないのに……」
え? そーなの?
対人恐怖症と人見知りが合わさって、とんでもないことになってたっポイね。
「やっぱ、柊さんが止まらない事が大きいんっすかね?」
「かもしれないわね。初めて自分と同じ目線で向き合ってくれた相手だから……」
自分以外が止まった世界……か。
想像すると少し鳥肌が立つけど、こうして動ける存在が出てきてくれたことは彼にとって非常に大きな心の支えとなったんだろう。
よもや、私が誰かの役に立つ日が来るとは。
いやはや、人生とは何が起きるか分からんもんですたい。
「そういや、木場は何にも反応しないんだな」
「何を言ってるんだい。僕にだって趣味嗜好はちゃんとあるよ」
「そ……そうなのか?」
「うん。やっぱり、漢は汗水流して逞しくないとね……♡」
「恋する乙女の瞳でこっちを見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
木場君はマッチョ趣味だったのか~。
なら、プロレスの試合チケットとかあげたら喜ぶのかな?
「でも、時を止めるなんて強力な能力を持つギャー君を、よく眷属に出来たよね~。普通に考えて、グレモリー先輩じゃ無理なんじゃねって思うけど」
「うぐ……悔しいけど、今は何も反論出来ない……」
コカビエルさんの一件で、否が応でも反省せざる負えなかったからね~。
それから姫島先輩が教えてくれたんだけど、どうやら、ギャー君は悪魔の駒の中でも極稀に誕生するSSRな駒である『
これは相当なレアアイテムらしく、全貴族悪魔の1/10ぐらいしか所有してないらしい。
う~ん。グレモリー先輩は明らかに身内の特権を使ってるね!
「それと、ギャスパーの才能も原因の一つになってるのよね」
なんでも、ギャー君は類い稀な才能を秘めていて、無意識の内に神器の力が日々高まっていってるらしく、このまま行けば神器の奥の手とも言うべき『
「柊さんはもう禁手に至ってるのか?」
「どうだろうね~? そーゆー一誠君は?」
「俺は全然。倍化も10回程度が限界だし」
「それに関しては単純に一誠君の基礎能力を高めるしかないね。よかったら僕が手取り足取り腰取り……♡」
「自分で頑張ります。っていうか、腰取りってなんだよ!?」
「そのままの意味さ」
一誠君が新世界に行く日も近いかもね。
その時は私なりに祝福してあげよう。
それからギャー君に関して軽い説明があったんだけど、実はギャー君は吸血鬼と人間のハーフらしく、更にはその中でもレアな『デイウォーカー』と呼ばれる存在みたいで、日の光を浴びてもへっちゃらにゃんですと。
本人曰く、苦手ではあるけど生きていくのに支障はないってさ。
「吸血鬼と人間のハーフって事は、間違いなくお母さんが人間でしょ」
「えっ!? どうして分かったんですか?」
「前に本で読んだことがあるんだけど、吸血鬼には生殖能力が無いらしいんだよ。だから、もし仮に吸血鬼に子供が出来る場合は、ほぼ間違いなく母親が人間である場合があるって」
「く……詳しいのね」
「オタク知識は伊達じゃない」
ついでに言えば、吸血鬼にとっての血とは人間で言う栄養剤に近いらしく、ずっと吸ってばかりじゃなくても平気で、必要な時に必要な分だけ接種できれば大丈夫らしい。つまり、彼等にとっての血液とは、人間のように生きていく上に必須な存在ではなく、自身が持っている数々の特殊な能力を使用するために必要なMP的な物みたい。
だから、彼等だって普通にご飯を食べるし飲み物だって飲む。
ずっと血だけを吸って生きるとは、人間的には死ぬまでずっと栄養剤だけで生きていけと言っているようなもの。
それは流石に耐えられません。
それと、大抵の人達が誤解していると思うから、これも付け加えておこう。
単純な吸血行為によって人間が吸血鬼となる事は、まず無いのであります。
吸血行為によって他種族が吸血鬼となるのは、吸われた対象が失血死した場合のみに限られる。
つまり、やろうと思わなければ吸血鬼が同族を増やす事は無いのでありんす。
もしも血を吸っただけで吸血鬼になるならば、もう世の中はとっくの昔に吸血鬼によって支配されているに違いない。
「それと、吸血鬼の弱点も粗方知ってるよ」
「弱点ってあれだろ? 日の光と十字架、それとニンニク」
「正確には、十字架じゃなくて『十字』そのものらしいよ。タイルの網目模様でも気分が悪くなる吸血鬼もいるらしいし」
「意外とアバウトなんだな」
「実際はそんなもんさ。それと、水と流水だね」
「水?」
「うん。吸血鬼は水に触れると火傷になったみたいに焼け爛れてしまうって。それと、流れる水の上を渡る事も不可能らしい」
「それって、川とかか?」
「一応、海も該当するね。だから、基本的に吸血鬼は地続きになっていない国には行くことが出来ないの」
「吸血鬼も意外と不便なんだな」
「その分のメリットがデカすぎるからね」
弱点にさえ気をつければ、半永久的な寿命と人間を遥かに超越する身体能力を駆使できる。
真祖と呼ばれる吸血鬼たちに至っては、多種多様な能力も秘めているしね。
「そう言えば、ギャー君は血はどうしてるの? やっぱ輸血パックを飲んでるの?」
「そうなんですけど……昔から血は苦手で……」
「だよね。まともな神経をしていれば血なんて飲みたくはないよね。なんか口当たり悪そうだし」
特に不健康そうな人の血とかね。
絶対に自分が体悪くしちゃうでしょ。
「この性格の方はともかく、神器のほうは特訓次第でどうにかなると思うよ。実際、私も特訓でなんとかなったし」
「そうなの?」
「イエス。私も神器が覚醒したての頃はかなり苦労したし。義父さんやコカビエルさんに特訓して貰ってなかったら、きっと私もギャー君みたいになってたと思う」
だから、どうにも他人事のようには思えないんだよね。
「ギャー君。これから頑張って特訓をして、神器を制御できるように頑張ろう? 私も出来る限りお手伝いするからさ」
「は……はいぃぃ……。頑張りますぅぅ……」
ハッキリと返事が出来るって事は、やる気だけはあるみたいだね。
「大丈夫。吸血鬼で時止めが出来るなんて、リアルDIO様じゃないか! もっと自分に自信持っていいよ!」
「リ……リアルDIO様……」
お? ちょっとだけ元気出た?
「ギャスパーは千夏に懐いているみたいだし、ここはお願いしても大丈夫かしら?」
「と言うと?」
「私は今から出かけなきゃいけなくて……」
「サーゼクス様にお呼び出しを受けているのですわ」
「「「「あぁ~……」」」」
ギャー君以外の全員が納得した。
「朱乃は女王として付き添って貰うの。そこまで遅くはならないつもりだから、それまでギャスパーの特訓をお願い出来るかしら?」
「りょーかい」
言われなくてもする気満々だったし、私としては異論は無い。
「他の皆も千夏と協力して手伝ってあげてね?」
「はい!」
「わかりました」
「仕方がありませんね……」
一誠君とアーシアちゃんはともかく、小猫ちゃんは明らかに嫌そうにしてない?
「ゴメン。僕も今から用事があって……」
「お前が用事なんて珍しいな」
「うん。実は、今から阿部さんと待ち合わせをしていてね……」
「皆まで言わなくてもいい。とっとと行って来い」
「分かったよ! 大丈夫! 僕もすぐに戻って来るから!」
すっげー嬉しそうに部室を去っていったよ……木場君。
今からナニがあるのかは……考えないようにしよう。
「裕斗君、すっかり向こうの住人になってしまいましたわね」
「そ……そうね。なんでも、高校卒業後は大学には進学しないで、阿部さんの働いている自動車修理工場に就職する気らしいわ……」
もうそこまで考えていたのかよ。
木場君の『愛』は本物だね~。
「私達もそろそろ行くわね」
「いってらっしゃ~い」
適当に手を振りながら、魔法陣の中に消えていく二人を見送った。
「んじゃ、どこでする?」
「旧校舎前の中庭でいいんじゃねぇか? この時間帯なら誰も来ないだろ」
「そだね~」
一誠君の意見を採用し、私達は部室を出て外に行くことに。
さっきも言ったけど、ギャー君とDIO様は立場が非常に似通っているから、似たような特訓で大丈夫だと思うんだ。
だから、今回はジョジョで実際にDIO様がザ・ワールドの能力を試す際に行っていた実験を参考にしてみようと思う。
詳しくは次回を見よ!!
今回の黒歌
「う~ん……どれがいいかにゃ~……」
デパートの婦人服売り場にて、商品を見ながら迷っている黒歌。
その手には、黒と紺のスーツが握られていた。
「あら? そこにいるのは黒歌さんですか?」
「にゃにゃにゃっ!? グ……グレイフィアさん!? にゃんでここに!?」
「いえ。私は予約していた新作のゲームを買ったついでに、ここで少し何か見て行こうと思って寄ったのですが……」
グレイフィアの手には、予約特典と思われるポスターとタペストリーとフィギュアが握られていた。
「もしかして……今度の会談で着ていく服を見繕っていたのですか?」
「い……一応……。あんまりみすぼらしい服じゃ行けないと思って……」
「別に、そこまで気にしなくてもいいのですが……。でも、折角ですから、私がコーディネイトしてあげましょう」
「えぇっ!?」
「黒歌さんはスーツよりも、もっと大人しめの服が似合うと思いますよ? 前に見た少し肌蹴た着物も悪くはありませんが、世の男共はいつもとは違う女性の姿にギャップ萌えしたりするんです。素材は良いんですから、もっと挑戦的でも悪くはないと思いますよ?」
「ちょ……ちょっとぉぉぉぉぉっ!?」
その後、黒歌はグレイフィアの着せ替え人形となったのでした。
最終的に彼女が解放されたのは、それから数時間後だったとかなんとか。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ