ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
勿論、主にジョジョネタが。
用事で出かけた三年生コンビと木場君を見送った後、私達はギャー君の神器制御の特訓をする為に、旧校舎の前にある中庭へと降りた。
「それで? 実際にどんな特訓をする気なんだ?」
「にゅふふ……よくぞ聞いてくれたのね!」
ギャー君の属性を知った途端、即座に思い浮かんだシーンを元に特訓をすつもりなのです。
どんな事をするんだって? それは直に見ていてくれたまへ。
百聞は一見に如かず、だよ。
「劇中、DIO様は自分のスタンド『ザ・ワールド』の能力を確かめる為に、部下に散弾銃を自分に向けて撃たせて、それが切っ掛けとなって彼は時を止める能力に覚醒した」
「知ってる。割と有名な話だよな」
「だから、今回はそれを参考にしようと思います」
「分かりました。つまり、ギャー君に向かって散弾銃を撃てばいいんですね? 今から用意します」
「こ……小猫ちゃ~んっ!? いきなり物騒になり過ぎだから!! つーか、どっから仕入れてくるんだよっ!?」
「そこら辺のヤクザを脅せば、散弾銃の一丁や二丁ぐらい……」
「想像以上に入手方法がぶっ飛んでいたっ!? 柊さんからも何か言ってくれよ!」
「ここに一つの野球ボールがあります」
「まさかの無視っ!?」
なんだよも~。折角、ギャー君とアーシアちゃんが真剣に耳を傾けてくれているのにさ~。
「小猫ちゃん。別に散弾銃を使うつもりはないから、こっちにおいで」
「は~い♡」
「この態度の違い!」
はいはい。一誠君のツッコみ能力はもう十分によく理解したから、チミもこっちに来て頂戴な。
「まずは、ギャー君はここに立って」
「わ……分かりました~……」
「んでもって、一誠君はこの野球ボールを持って、少し離れた場所に立って」
「おう。……このボールをどこで手に入れたとか、聞かない方がいいんだろうな……」
「普通にグラウンドの隅に落ちてたけど? 多分、野球部の人達が直し忘れたんじゃないかな?」
「それを黙って持ってくるのって、普通に問題じゃね?」
何を仰る。これは完全に野球部の不注意によって起きた現象。
道具の管理はしっかりとしないとね。
だから、私は悪くない。
「このボールを軽くギャー君に投げる。ボールに向かってギャー君が神器の能力を発動させる。上手くいけばボールは空中停止する筈だから」
「成る程……。それなら大丈夫そうですね~」
「でしょ?」
何事にも段階と言う物がある。
まずはこれぐらいから始めていいと思うのでありんす。
「で……でもでも……もしもまた暴走とかしたら……」
「大丈夫。その時は私が全力で止める。私の神器の能力は『全てを半減させ、吸収する』程度の能力だから、きっとギャー君の神器の暴走を抑え込めると思うよ」
「改めて聞くと、マジでチートだよな……」
「君がそれを言うの?」
一誠君の『自分の能力を倍加させ、譲渡する』程度の能力も十分に反則染みてると思うよ? だって、汎用性高過ぎじゃん。
「君はもう一人じゃない。私達がついてる。安心していいよ」
「せ……先輩ぃ~……」
また目がウルウルしちゃってるぞ~。
もう普通に女子にしか見えません。
「いい、ギャスパー君。君は必ず神器を使いこなす事が出来る。何故なら、それはもう君の体の一部に等しいんだから」
「僕の体の一部……」
「その通り。ギャスパー君! 君なら絶対に時を支配できるっ! もっと! もっと!
静止した時間の中を動けると思うんだ! 空気を吸って息を吐くことのように! HBの鉛筆をベキッ! っとへし折る事と同じように! 出来て当然だと思う事だ! 一番大切な事は『認識』する事なんだよ!!」
「それって……エンヤ婆がDIO様に言ってたセリフ……」
よく知ってるね~。少しだけ変えてるけど、間違ってはいないよ。
「脚を動かすのに意識をしないように、神器を自分の体の延長線上にあると考えるんだ。私も、実際にそうやって神器を使いこなせるようになっていったんだ。ほら」
「わぁ……」
試しにここで白龍皇の光翼を出してみせる。
翼にギャー君の視線が釘付けになってるけど、気にしない。
「俺の場合もそんな感じだったな。腕に直接出るタイプだったからイメージしやすかったってのもあるけどさ」
「私もそうでした。千夏さんの言う通り、まるで体を動かす感覚と同じ要領でやってましたね」
「こっちなんて翼だよ? 普通さ、人間に翼なんて無いでしょ? だから、思った以上に使いこなせるまで苦労したよ~」
でもまぁ、オタクの妄想力を持ってすれば、難無くクリアできるミッションではあったけどね。
「ギャー君の場合は目でしょ? 一誠君みたいに体の一部と同化してるなら、きっと上手くいくよ」
「そ……そうですよね。神器は僕の一部……目の一部……」
集中を開始したようだね。
だな、ここでとっておきのダメ押しと言うやつをしようか。
「この特訓を成功させるには、ギャー君のボルテージをMAXまで高めなければいけない!!」
「はい!」
「君は最強だ!! 絶対に神器を使いこなし、時を止める事が出来る!!」
「僕は最強……!」
「君がチャンプだ!! ベルトは君が奪うんだ!! ベルトは君の為だけに作られたんだ!!」
「僕がチャンピオンだ!! 僕は神を見た!! 僕だけが神と話せる!!!」
「チャンプなら神器を操る事なんて楽勝だ!!」
「僕はチャンプ!! 神器なんて楽勝で操れる!!」
「今だ一誠君!!! ボールをギャー君に向かってシュゥゥゥゥゥゥゥト!!」
「お……おう!」
一誠君の手からボールが離れて、ゆっくりと曲線を描きながらギャー君へと迫ってくる。
「ギャー君!!!」
「はい!! ザ・ワールド!! 時よ止まれ!!!」
次の瞬間、私達の目の前の空間だけが静かになり、野球ボールが物理法則を完全に無視して空中停止していた。
「や………」
「「やったぁ~!!」」
まさかの一発成功ですよ!!
こいつぁ予想外だぜ!!
「どんなイメージで神器を発動させたの?」
「自分の目から光線のような物を出して、それを停めようと思っている物体にぶつけるイメージでした。それと、ザ・ワールドの事も考えてました!」
「そっか~。やっぱ、時止めの代名詞の影響はでっかいみたいだね」
それだけDIO様が凄いって証拠だね!
やっぱり、あの方は私のアイドルだ!
「今後はザ・ワールドだけじゃなくて、スタープラチナの事も考えるといいかも」
「どっちも同じタイプのスタンドですもんね!」
「この調子で頑張れば、『バイツァ・ダスト』みたいに時間を巻き戻したり、『キング・クリムゾン』のように時間を消し飛ばしたり、『メイド・イン・ヘブン』みたいに時間を早めたりすることも可能かもね」
「バイツァ・ダストは違うと思いますけど……でも、そう言われたら頑張ろうって気になってきました!」
「それが大切なんだよ。何事もモチベーションが無いと成功には繋がらないからね」
「はい……。僕は今までずっと、この能力が嫌いでした。自分以外の皆が止まってしまうと、まるで世界に一人ぼっちになったみたいに感じてたから……」
一人ぼっち……ね。
その気持ちはなんとなく理解出来るかな。
私も昔は一人ぼっちだったし。
「でも、これをちゃんと制御出来るようになれば、もう一人じゃなくなるんですよね!」
「もう……じゃなくて、とっくに一人ぼっちじゃなくなってるでしょ」
「ふぇ?」
「周りを見てみ?」
ボールを投げた一誠君も驚きながらも成功を喜んで、アーシアちゃんも拍手をしながら笑っている。
小猫ちゃんはなんとも複雑な顔をしているけど。
「他にも、木場君や先輩達もいる。もう一人で悩まなくてもいいんだよ」
「はい!」
うん。いい返事だ。男の娘はそうでなくっちゃね。
「んじゃ、特訓を続けますか」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
私達が引き続き特訓を行っていると、そこに意外な訪問者がやって来た。
「お? こんな所で何やってんだ?」
「匙」
「また匙君か。こんな所で油を売ってないで、とっととオーライザーの整備にでも行ってきたらどうだい?」
「そうだったな……って、別に俺はダブルオーライザーのサブパイロットじゃないから!」
ノリツッコみとは……意外な高等テクを身につけてきやがった。
「なんか見慣れない奴がいるな。その子がずっと引き籠っていたって言う最後の眷属か?」
「その通り。この子はギャスパー・ヴラディ君と言って、金髪男の娘ハーフ吸血鬼ちゃんだよ」
「今……物凄い事を言わなかったか?」
「そう? 金髪で男の娘で吸血鬼と人間のハーフなんて、探せば幾らでもいるでしょ?」
「いね~よ!! 一人いるだけでも超激レアだわ!!」
にゃにおぅ~? アニメとかラノベの世界には山ほどいるぞ~。
「純粋な疑問ですけど、匙さんは本当にここで何をやってるんですか? 軍手にシャベルと、まるで農作業をしているような格好ですけど」
「農作業……じゃないけど、似たようなもんだよ」
「何をやってたんだよ?」
「花壇の整備。会長からの命令で一週間前からやってる。ほら、近い内にでっかい会談が行われるだろ? それに備えて、少しでも学園の美化をするんだと」
「本当は、この間の連絡不足の罰だったりして」
「…………それもある」
やっぱりか。
あの会長さんが超天元突破ギガドリルブレイクだけで終わらせるとは思えないからね。
「そうだ。意外なお客さんがそこまで来てたぞ」
「???」
お客さんって……なんでそれを私達に言うの?
私達に所縁のある人でも来てるのかな?
「む? お前達、何をしてるんだ?」
「コカビエルさん」
にゃんと、キッチリと外行きのスーツに身を包んだコカビエルさんがやって来たではありませんか。
確かに、これは意外なお客さんだ。
「かくかくしかじか。かくかくうまうま」
「ふむふむ……成る程な。未熟な神器使いの為に特訓をな。千夏ももう誰かに指導出来る程に成長したのか……」
おふ……コカビエルさんが感動してる?
「あの……コカビエルさんは柊さんの小さい頃を知ってるんですか?」
「まぁな。千夏とはこいつがグリゴリにやって来た頃からの付き合いになる」
懐かしいね~。
義父さんが仕事でいない時は、いつもコカビエルさんを初めとした堕天使の皆にお世話になったからね~。
「コカビエルさんはどんなご用事でいらっしゃったんですか?」
「今度の会談には俺も出席する事になっていてな。前は参観日だった上に、ゼノヴィアの勉強を見ていて忙しく、ここには来れなかったから、なんとか時間を設けてこうして正式に許可を貰って会場となる学園の下見に来た訳だ」
相変わらず、堕天使とは思えない真面目っぷりだよね~。
塾の講師をしていた時に人気ナンバー1講師だったって噂は伊達じゃないみたい。
「改めて見て回ると、中々にいい学園じゃないか。千夏が頑張って受験勉強をしてまで入学しようと思っただけはある」
「そういや、柊さんの家庭教師をしていたんですよね?」
「そうだ。普段は怠けているが、一度でも集中スイッチが入った時の千夏の勉強速度は凄まじいぞ。なんせ、受験勉強の時は200ページもある参考書を僅か1時間で終わらせた程だしな」
「マ……マジっすか……」
「柊が学年トップの成績だって話……本当っぽいな……」
む~。匙君よ、今まで私の勉強能力を疑っていたな~?
私だって、やろうと思えばやれる女の子なんだぞ~。
「ところで、ゼノヴィアさんは大丈夫でしたか?」
「お前は彼女と同じ教会出身だったな。難航してはいるが、なんとか頑張っているのが今の状況だな」
「スタートが小学生レベルだったもんな~……。そりゃ、コカビエルさんも苦労するわ」
「こうして学園に来ているって事は、今日は休んでるんですか?」
「そうなるな。偶には頭を休めんとパンクしかねん」
私にはゼノヴィアちゃんが耳から湯気を出している光景が易々と想像出来るよ……。
あれは絶対に知恵熱で倒れるタイプと見た。
「なんとか会談までには成果を出してミカエルに報告したいのだがな」
「それは……ご苦労様です」
「全くだ。かなりの強行軍でしなければ到底間に合わん」
「「「「「デスヨネ~」」」」」
きっと、夢でも教科書に追いかけられるようになってるんだろうな。
マジで女版のび太君状態になってきたね。
「最終的には駒王学園に編入できれば、とミカエルとも話し合っているのだが……」
「今のままでは夢のまた夢でしょうね」
「そうなんだ……はぁ……。悩みの種は尽きん……」
大人って大変だな~。
なんか遠回しにコカビエルさんから『俺みたいな大人だけはなるなよ』って言われてるみたい。
「では、俺はこの辺で失礼しよう。まだ見学したい所があるのでな」
「さよ~なら~」
「うむ。邪魔したな。会談でまた会おう」
手を振りながらコカビエルさんが去っていった。
いつの日か、あの人にもちゃんと纏まったお休みをあげて欲しいな。
「俺もそろそろ行くわ。全部の花壇をしなくちゃいけないからな」
「ご苦労様。人手が足りないと判断したら、いつでも一誠君を連れて行っていいよ」
「俺だけっ!?」
「女の子に土いじりをさせるつもり~? 碌な道具も持たずにお肌が荒れちゃったりしたらどうするの?」
「ギャスパーは男だろっ!?」
「男の娘は第三の性別だから除外されます」
「理不尽だ~!!」
それが世の中ってもんだよ。いい勉強になったね。
シャベルを肩に担ぎながら匙君も仕事に戻っていった。
二人がいる間、ずっとギャスパー君は固まっていたけど、誰かの背中に隠れようとしなかった分、少しはマシになった……のかもしれない。
特訓を終了しようと思っていた頃になって三年生組が帰ってきて、自分達も手伝うと言ってくれたけど、もう終わるつもりだと言ったら一瞬で落ち込んでしまった。グレモリー部長だけが。
でも、差し入れの姫島先輩特製のサンドイッチは本当に美味しかったです。
因みに、その後に木場君も帰ってきたんだけど、凄く肌がテカテカ艶々していて、とってもニコニコ笑顔のテンションMAX状態になっていた。
それを見た途端、一誠君がお尻を抑えながら壁に張り付いたけど、それは無駄なあがきじゃないの?
ギャスパー超強化フラグが立ちました。
これで会談本番も大丈夫?
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ