ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
因みに私はランサーのナタちゃんです。
漢字で表記したかったのですが、普通に出てきませんでした。
読者的には待ちに待った、私的には微塵も待っていない、三大勢力のトップが一堂に会する凄く大事な会談が開かれる日が遂にやって来た。
だけど……
「なんで夜にやるのさぁ~……」
私は今、オカ研&黒歌さんと一緒に夜の駒王学園の職員会議室前の廊下で待機していた。
既にサーゼクスさんやミカエルさん、ウチの義父さんと言った面々は会議室に入っていて、後は私達が入るだけとなっている。
因みに、今回は生徒会からソーナさんだけが一人だけ出席していて、会議における書記的な役割をするらしい。
「夜は何か都合が悪いのかにゃ?」
「深夜アニメが見れないじゃないですかぁ~……」
「にゃはは……。録画とかはしてにゃいの?」
「勿論してますよ? 後で何回も見直すために」
「それじゃあなんで?」
「それはそれ。これはこれなんです。読者の皆も分かってくれるよね?」
「そこで画面の向こうに意見を求めるなよ」
はい。毎回恒例の一誠君のツッコみ来ました。
これが無いと始まらないよね。
「にしても、この人が小猫ちゃんのお姉さんか……」
「初めまして。黒歌と言いますにゃ」
「すっげー美人……。しかも、部長と同じレベルのグラマースタイル!」
「一誠先輩。姉さまをイヤらしい目で見たら、電球交換みたいにクルクルと回して捩じり切りますよ?」
「どこをっ!?」
言わせんなよ。恥ずかしい。
因みに、黒歌さんは前に見た着物じゃなくて、至って普通の洋服を着用している。
夜とは言え学校にいる訳だから、私達は制服を着てるけど。
「うふふ……。小猫ちゃんの意外な一面を見れましたわね。ねぇ、千夏ちゃん?」
「そうですね、朱乃さん」
「えっ!?」
ん? なしてそこで驚くですか?
「わ……私の千夏と朱乃がいつの間にか名前で呼び合う仲になってる……!?」
「この前の神社での話で何かあったんじゃないですか?」
「裕斗の言う通りなの!?」
「それは……私と千夏ちゃんだけの秘密ですわ♡」
「ね~?」
朱乃さんの事は、あの時以来ずっと名前で呼ぶようにしている。
理由は単純で、私の中で朱乃さんの好感度が上昇しただけ。
ゲーム的に言えば、フラグが立ったんですな。
「もしかして……私が一番出遅れてる……?」
「落ち込むのってそこ?」
なんつーか、グレモリー先輩ルートに行くには相当難儀だと思うよ?
だって、隙あらばこの人、私をセクハラしようとするじゃん。
前に私の体操服の匂いを嗅いでいた事、忘れてないからね?
「ところで、ギャスパー君は大丈夫なのかい?」
「僕なら平気です!」
夜だからか、元気いっぱいのギャスパー君。
この様子だと、ちゃんと私の言いつけは守ってくれたようだね。
「私が言った事、きちんと出来た?」
「はい!」
「何をギャスパーさんに言ったんですか?」
「ちょっとね。少しでもコミュ症を治そうと思って、一誠君に付き添ってもらって外に出て貰ったんだ」
「少し不安だったけど、思ったよりは大丈夫だったな」
「そのついでに漫画喫茶に行ってもらって、そこで『ジョジョの奇妙な冒険』を全巻読破してって頼んだんだよ」
「なんでジョジョなんですか?」
「小猫ちゃん。あの作品には沢山の大事な事が詰まってるんだよ! 私と同じジョジョラーなギャー君なら、きっとジョジョから数多くの事を学んでくれると思ったんだ!」
「実際、凄い勢いで読んでたよな。俺もついでに読んでたけど」
「どうだった?」
「ジョジョと言えばスタンドの印象が強かったけど、波紋の話もかなり面白かったな。普通に感動しちまったよ」
「そうでしょう、そうでしょう」
特に、私は未だに第二部でいつも号泣しちゃいます。
あのアルビオンですら、シーザーが死亡するシーンで泣きまくるからね。
「それじゃあ確認だ。人間賛歌は!?」
「勇気の賛歌!!」
「人間の素晴らしさとは!」
「勇気の素晴らしさ!」
「真の失敗とは!」
「開拓の心を忘れ! 困難に挑戦する事に、無縁のところにいる者達の事を言うのだ!」
「去っていった者達から受け継いだものは!」
「さらに『先』に進めなくてはいけない!」
「よし! 完璧!」
見事にジョジョ色に染まって来てくれた!
これならもう、ギャー君は大丈夫だ!
「僕は分かったんです。千夏さんが僕に伝えたいと思っていたことが、『言葉』ではなくて『心』で理解出来たんです!」
「ギャー君……そこまで……! 私は今、猛烈に感動しているよ!」
どうやら、ギャー君は私の想像以上に成長を遂げ、『黄金の精神』に覚醒したようだ。
「なんか、ギャスパーが別人みたいになってるんだけど……」
「名作の影響って凄いわね……」
ジョジョは日本が世界に誇る超大作だからね!
「そろそろ時間だわ。入りましょうか」
スマホで時間を確認すると、会談が始まる時間になっていた。
けど、グレモリー先輩達はともかくとして、なんで私も呼ばれたんだろう?
私が白龍皇だから? でも、それを除けば至って普通の人間だよ?
それも、戦いとはおよそ無縁の世界に住んでいる。
「ま、いっか」
どうせ、私が実際に会談に参加する訳じゃないし。
いざとなれば、いつものようにスマホでも見てればいいか。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「失礼します」
グレモリー先輩が代表して挨拶をして、会議室の中に入る。
室内は見事にコーディネートされていて、どこから持ってきたのか、豪華なテーブルや真っ赤な絨毯が敷いてあって、そこを囲むように義父さん達が座っていた。
流石に義父さんはいつものようなラフな格好じゃなくて、式典用の礼服に着替えていた。
と言っても、中身がいつもと変わらないから、大して意味は無いんだけどね。
サーゼクスさんとレヴィアタンさんの隣には、会談の給仕係としてグレイフィアさんが傍に控えている。
あの高級そうな台車に乗ってるのはお紅茶セットかしらん?
「おう。来たか」
「おっす~。って……あれ? コカビエルさんは来てないの?」
「アイツなら少し遅れるらしい。なんでも、例の嬢ちゃんを連れてくるのに手間取っているらしい」
コカビエルさん……完全にゼノヴィアちゃんの保護者と化してないかい?
「色々と世話を掛けさせて、申し訳ありません……アザゼル」
「気にすんなって。コカビエルの野郎も好きでやってるみたいだしな」
「時が経っても、塾の講師だった頃の癖は抜けないようですね」
やっぱ、コカビエルさんって誰かにものを教えるの好きでしょ。
「千夏ちゃん……」
「あ、レヴィアタンさん。あれから魔法少女の事は学べました?」
「うん……。ミルたんちゃんとは仲良くなれたし、よかったんだけど……」
「ミルたんをちゃん付けかよ……」
一誠君、そこはツッコんじゃダメだよ。
「昔ならいざ知らず、現代で魔法少女をするのってすっごく大変なのね……」
「理解してくれました?」
「うん……。テレビ版のまどマギで色々と学んで、劇場版で心が折れた」
「でしょうね。分かります」
あのラストは未だに衝撃的だったからね~。
「リリなのは普通に面白かったけど、スターライトブレイカーはトラウマになっちゃうね……、あんなの、私でも撃てないよ……」
人間なのに『魔王』って呼ばれてるしね。
「トドメはまほいくだったわね……。幾らなんでも人が死に過ぎでしょ!? 登場人物の8割が死亡ってどういう事!? しかも、主人公の親友がかなりえぐい殺され方してるし!」
「あれが魔法少女の現実なんですよ。表向きは人々を守っているけど、水面下では魔法少女同士で血で血を争う殺し合いを繰り広げてるんですから」
「あれがエグかったよな~」
「アザゼルも見た事があるのかい?」
「千夏に薦められてな。お蔭で、俺の中での魔法少女の定義が一気に覆されちまった」
「君がそこまで言うとは……」
「サーゼクスも一回見てみろって。絶対に心が折れるから」
「私がブルーレイを持ってますから、お貸ししましょうか?」
「え? なんでグレイフィアが持ってるの?」
おや? サーゼクスさんは妻であるグレイフィアさんの趣味を御存じでない?
一応、私やレイヴェルちゃん達と一緒にコミケに行く仲だというのに。
「ははは………あれ?」
ミカエルさんが後ろを向いているけど、どうしたんだろう?
誰かいたのかな?
「どうした?」
「いや……いつの間にかいなくなっていて……」
その時! 私の背筋に悪寒が走った!
例えるなら、背中にいきなりアイスを突っ込まれたかのような感覚!
「ウフフフフ……♡」
「こ……この声は……まさか……!?」
「ち・な・つ・さぁ~~~~~~~んっ♡♡♡」
「ギニャ~~~~~~~~~~ッ!?」
やっぱりガブリエルさんだ~~~~!?
一体いつの間に私の背後に回っていたんだっ!?
「だ……誰だっ!?」
「あの翼は……大天使!?」
「でも、千夏先輩の名前を呼んでます」
「って言うか、千夏が後ろから抱き着かれてるんだけどっ!?」
う……動けない~~~!
なんでこの人はいつもいつも、私の事を後ろから襲ってくるんだよ~!?
「あ~……この匂い……この感触……本物の千夏さんです……♡ 私が手作りして自分の部屋に置いてある『特製千夏さん抱き枕』じゃなくて、本物です~……♡」
「なにそれ欲しいです」
「千夏の抱き枕……幾らなら売って貰えるかしら……」
だ……抱き枕となっ!? 肖像権の侵害だ~!
って言うか、しれっと先輩と小猫ちゃんも欲しがってるし!?
クルリと私の体を回されて、ガブリエルさんと顔を合わせる形となる。
そして、そこからギュッと正面から抱き着かれて、その綺麗な顔を私の胸に押し付けてきた!
うぐ……美人特有のいい匂いがして、サラサラな金髪が頬をくすぐる……!
「はぁ~……♡ 千夏さん分を充電中です……♡」
勝手に変な成分を作るな。
ほら、グレモリー先輩も隙あらばと両手をワキワキしてるし~!
「この瞬間をずっと心待ちにしていました……♡ 千夏さんで『一人の仕事』をし過ぎて、思わず堕天しそうになったけど、なんとか耐えました」
そこは耐えて正解だと思うな……。
もし仮にガブリエルさんが堕天使になったら、それはグリゴリに身を寄せるって事になって、確実に年がら年中に渡って性的な意味で体を狙われる!!
それに加え、堕天使になって理性のリミッターが解除されて、今以上に激しくなる可能性が大!
現状でも十分過ぎる程に激しいのに、これ以上パワーアップとかしたら……。
(処女喪失確定!)
あ……悪夢だ……! これ以上ない程の悪夢だ……!
「ミカエル。毎回毎回思うけどよ、お前んとこのガブリエルって千夏の事を好きすぎじゃね?」
「千夏さんが可愛らしい事は認めますが、彼女のアレは度を越していますね……」
「止めないのかい?」
「逆に聞きます。今の彼女を私に止められると思いますか?」
「「無理だな(だね)」」
「でしょう?」
おいこらそこのトップ三人~!
簡単に諦めんなよ! もっと頑張れよ~!! 熱くなれよ!!
「でも、このままだと会談が始められないね」
「仕方がありません……ガブリエル」
「はい? なんですか? 私と千夏さんの逢瀬を邪魔するというのであれば、幾らアナタでも容赦しませんよ?」
「普通に殺気を出さないでください……。千夏さんを連れたままでいいから、こっちに来てください。会談が出来ません」
「あら、これは失礼しました。では千夏さん、行きましょうか」
「ちょっと~~~!?」
「千夏~~~!?」
そのまま腋を抱えられながらガブリエルさんに抱っこされて、トップ側に強制連行。
誰でもいいから、このロリコン天使を止めて~~~!!
会談に突入したのに、会談が始まってない……。
なんだろう、この矛盾は……。
次回こそはちゃんと会談が始まる……といいなぁ~……。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ