ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
しかも、まだ行けるかどうかも不明なのに、聖剣編の簡単なプロットまで出来ちゃいました。
私ってホント馬鹿。
開いたドアから姿を現した二人の男の子の一人。
若干の天然の茶髪なツンツンヘアーの彼を見た途端、自然と口からこの単語が飛び出していた。
「赤龍帝……?」
「白龍皇……?」
おっと。自然と言葉が飛び出たのは向こうも同じみたい。
なんという偶然でしょう。
「イ…イッセー? いきなりどうしたの?」
「え? あ……すいません。なんか、この子を見た途端に自然と言葉が出て……。どうしちまったのかな……」
私達の雰囲気に飲まれて、場が急に静まり返る。
その空気を破壊するかのように、二つの声が聞こえてきた。
『おい、赤いの。懐かしの再会だと言うのにだんまりか?』
『別に無視したわけではない。こっちも、こんな形でお前と再び出会うとは思っていなかっただけだ』
片方はアルビンだとして、このマダオみたいな声の主は、いつもアルビオンが言っていたドラなんとかって言うライバルのドラゴンか。
『どうした? 昔のお前ならば、出会った矢先に殺気を振りまいていただろうに』
『いや……。先程から声だけは聞こえていたが、お前のあまりの変わりように、どうリアクションを取っていいのか分からなくてな……』
まぁ、自分のライバルが暫く会わない間にオタクをなっていたら、誰だって驚きますがな。
「な…なんか、急に会話が始まったんだけど……」
「変に気にしたら負けだと思うよ。赤いの君」
「あ…赤いの君?」
だって、私は君の名前を知らないし。
だったら、アルビオンの呼び方に習って『赤いの』って呼称するしかないじゃない?
『今のお前は、なんだか楽しそうに見えるな……』
『実際に楽しいぞ。私は千夏に、戦いだけが全てではないと教えられた』
いや、本当は普通に私のゲームにつき合わせてただけだけどね?
アルビオンもノリノリで言葉を使って私のプレイをサポートしてくれてたけど。
『一応言っておくが、もう私はお前と戦う気は完全に失せている。決して龍としての牙がもがれたわけではない。お前と戦う暇があるのならば、少しでも千夏の傍にいてやりたい、それだけだ』
『お前にそう言わせるほどに、いい宿主なのだな……』
『千夏は、私の事を神器の一部としても、恐怖の対象としても見てはいない。こいつはな、私の事を大切な相棒だと言ってくれたんだ。私の方も、千夏の事は実の娘のように思っている』
おう。ここでアルビオンの心の内が吐露されましたよ?
……うん。なんか、娘みたいに思われてるのは……悪くは無いかな?
ちょっと照れるけどね。
「顔、赤くなってますよ?」
「あらあら。フフフ……♡」
「なによ……。意外と可愛い顔も出来るんじゃない……」
「よかったですね~」
クッ……! さっきのコントのお返しのつもりか?
すっごい恥ずかしいんですけど……。
『はぁ……。今日ほど、お前の事が羨ましいと思った事は無いぞ……』
『それはどういう意味だ?』
『俺の宿主である、この小僧はな…「あ」』
赤いのの言葉を遮って、チビッ子が自分の携帯を見て赤い髪の子に見せている。
「部長。もうそろそろ行かないと遅刻しちゃいます」
「えっ!? もうそんな時間っ!?」
全く役目を果たしていない目覚まし時計を見てみると、今の時間は八時十分。
普通に登校するなら、この時間帯には家を出てなきゃ拙いよな。
「い…急ぐわよ! あぁ~…もう! なんでこうなっちゃうのっ!?」
それはこっちが聞きたいよ。
「ほら! あなたもさっさと立って! 学校に行くわよ!」
「へ~い」
よっこいしょ…っと。
あ~……立つなんて何日振りだろう。
「思ったよりも往生際がいいんですね」
「ここで下手に渋るよりも、学校に行ってからいかに授業をサボるか考えた方が建設的じゃない?」
「授業には出ない気なのかよ……」
当たり前じゃん。何を今更。
「アルビオ~ン。お願~い」
『いつものだな。了解した』
少しの光と共に、私の背中から白い機械仕掛けっぽい翼が生える。
骨組みの部分が白くて、羽の部分はクリアグリーンになっている。
最初見た時からずっと思ってたけど、これってモロにランスロット・アルビオンのエナジーウィングだよね。
あ、よくよく考えたら、『アルビオン』繋がりだ。
あっはっはっ。これは傑作だ。
ちょ~っと力を込めると、私の体が少しだけ宙に浮く。
よし、これで準備完了だ。
「「「「「「ちょっと待てぇ~~~~~~い!!!」」」」」」
「え? 急に何?」
全員揃ってのツッコみとは、チームワーク良いなぁ~。
「そ…その翼って、あなたの神器よね?」
「そうだけど? って、神器の事を知ってるの?」
「ま…まぁ、一応ね。それに関しては後で説明するわ。それよりも!」
「ん~?」
「まさかだとは思うけど、そのままの姿で登校する気じゃないわよね?」
「する気ですけど? それが何か?」
何か疑問に感じるような事でもあったかな?
「歩いて行きなさい!!」
「ヤダ。学校まで歩くなんて、そんな超高等技術が私に出来るわけないじゃん」
「どこが超高等技術よ! 至って普通の事でしょうが!!」
「自分の普通と他人の普通を一緒にしちゃ駄目でしょ~」
「あ~言えばこう言う……!」
いや~。本当にいい反応をしてくれるな~。
割とマジで楽しくなってきたぞ。
「今まではどうやって外出をしてたんですか?」
「簡単だよ。この『
「歩く事はするんだね……」
「説明しよう。私は三十歩以上歩くと筋肉痛になるのだ」
「貧弱すぎる!!」
オタクは必要な時以外は無駄な体力を使わない生き物なんだよ。
私の体力は、夏コミと冬コミの為だけに存在しているのだ。
「じゃあ、どうするのよ……」
「そ~だな~……」
あら。赤いの君と目が合った。
……そうだ。いい事を思い付いた。
「そこに立ってるツンツンヘアーの彼が私をおんぶして学校まで連れて行ってよ」
「はぁっ!? なんで俺がそんな事をっ!?」
「じゃなきゃ、私は学校に行かな~い」
だって、歩くのヤダもん。
「イッセー……こうなったらするしかないわ。もう時間も無いし」
「わ…分かりました。ほら!」
「やった~」
「全く喜びが感じられない!」
翼を仕舞いこんでから、玄関先にしゃがんだ彼の背中におぶさって、私は久方振りの学校に向かう事になったでした。
「お尻触ったら、髪の毛抜くからね~」
「触らねぇよ! お願いだから地味な嫌がらせはやめて!?」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「あう~……太陽光が眩しい~……。千夏溶けちゃう~……」
「なんで歩いてないお前が疲れてるんだよ……」
「だって、太陽の下を歩くのなんて久し振りなんだもん~」
「お前は歩いてねぇだろ!?」
時間が時間なだけに、通学路はかなり賑わっていた。
当然のように、私達はかなりの悪目立ちをしているけど。
しっかし、今になって気が付いたけど、髪の毛を全く切ってなかったから、かなり伸びちゃってるな~。
まさか、脹脛の所まで伸びてるとは思わなんだ。
体も全く成長してないみたいで、手が完全に出なくて所謂『萌え袖』になってるし。
「にしても、まさか二人が先輩だったとはね~」
「そうよ。だから、少しは敬う精神をね……」
「あ。それは無理」
「なんでよっ!?」
「なんとなく」
歩いている間にお互いに軽い自己紹介は終えて、名前は把握した。
彼女には悪いけど、部屋でのやり取りでもう、グレモリー先輩の事は年上ってよりも、仲のいい友達的な感覚になってるんだよね。
だから、これから先も、このスタンスで行かせて貰う。
ちゃんと『先輩』はつけるけどね。
「あら? 千夏ちゃんの頭頂部から髪の毛が目立つように立ってますわよ?」
「昔からこうなんで平気ですよ。このアホ毛は、私の唯一のチャームポイントですから」
「なんで朱乃には敬語を使うのよ~っ!?」
「いや……雰囲気的に、なんだか使わないといけないような気がして」
「千夏ちゃんはいい子ね~」
「それ程でも」
頭を撫でられた。
ふむ……これはこれで悪くないな。
「朱乃先輩に頭を撫でられた瞬間、千夏先輩のアホ毛が左右に揺れましたよ……」
「まるで、犬の尻尾みたいだね……」
「可愛いですね~♡」
あのパツキン君が木場裕斗くんで、チビッ子が一年生の塔城小猫ちゃん。
そんでもって、あの清純少女がアーシア・アルジェントちゃんね。
にしても、アーシアちゃんと言い、グレモリー先輩と言い、海外の人の割には日本語が流暢すぎやしないかい?
いや、別に気にはしないんだけどね。
「いや~……一誠君の背中は乗り心地がいいね~」
「そ…そうか?」
「うん。この揺れ具合が溜まらないよ」
程よい感じに揺れてくれるから、さっきまで控えていた睡眠欲が再び出てきて……。
「ねぇ……一誠君?」
「どうした?」
「寝てもいい?」
「いやダメだろっ!? やっとここまで来たのに、なんでまた寝るんだよっ!?」
「この背中が気持ちよすぎるのが悪い。私は悪くない」
「なんで俺に非があるように言うんだよ……」
実際問題、彼にこうして触れていると、自分でも不思議なくらいに落ち着くのは本当だ。
これはあれかな? 私と彼がお互いに体の中に龍を宿しているからかしらん?
スタンド使い同士が引かれあうように、ドラゴンを宿した者同士も引かれ合うのかにゃ?
「割と本気で眠気がヤバい。どうしよう」
「柊さん。僕がいつも勉強をする時に噛んでいるブラックミントガムでよかったら噛むかい? これなら眠気も覚めるんじゃないのかな?」
「おぉ~…ありがとう。木場君はいい人だ。私の中のデータベースにそうインプットしておこう」
「はは……それは光栄だよ」
なんつー爽やかな笑顔。
これは間違いなく、学校のプリンス的な立ち位置にいるに違いない。
だってほら、道行く女子生徒の殆どが彼を見てキャーキャー言ってるし。
ガムを渡された私を見てガンつけてくる子もいるけど。
「なんでまた、変態兵藤がリアスお姉さま達と一緒に登校してるのよ……」
「しかも、見た事のない女の子をおんぶとかして。何のつもりかしら?」
逆に、一誠君は嫌われているようだ。
見た感じ、女子生徒だけに忌み嫌われている。
彼は学校で何をしでかしたんだろう?
ここまで嫌われるのは普通に凄いよ?
「そう言えば、柊さんってどこのクラスなんだ?」
「行けばわかるよ~。着いたらちゃんと案内するから、よろしくね?」
「学校でもおんぶする事は確定なのね……」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
先生に怪しい目で見られながら校門を通過して、下駄箱にてそれぞれ分かれる事に。
私の上履きが入っている場所まで行って貰い、そこで一旦降ろしてもらった。
「あれ? 一誠君とアーシアちゃんの下駄箱も近くなんだね」
「一誠さん……これって……」
「い…いや……まさかな……」
おほ~……。この上履きが足を締め付けるような感覚も懐かしいね~。
全くと言っていい程に使ってないから、新品同様に真っ白だ。
「おんぶ」
「へいへい。分かりましたよ、お嬢様」
「よろしい」
再び一誠君の背中におぶさって、校舎の中を出発。
通学路以上に人の目に晒されるけど、私は気にしな~い。
「これって……完全に羞恥プレイじゃないか?」
「別にいいんじゃない? 学生時代の恥なんて、社会人になれば酒の席でのいい思い出話になるんだし」
「君って本当に高校生か……?」
思ったよりも鍛えているのかな?
私を背負ったままでも普通に階段を昇っていくけど。
「こっち~」
「ほいよっと」
右に曲がって~。
「今度はこっち~」
「ほ~い……って、あれ?」
自分の中にある僅かな記憶を頼りに一誠君を案内していく。
彼のクラスがどこかは知らないけど、同じ二年生である以上は遅刻はしないと思う。
「と~ちゃ~く。私のクラスはここ……だと思うよ~」
「ここって……」
「やっぱり……」
ど~したのよ? 急に固まったりして。
流石に、もう降ろしてくれてもいいのよ?
「俺達のクラスじゃねぇ~かっ!!」
にゃんと。
私と一誠君とアーシアちゃんはクラスメイトだったのか。
今になって明かされる衝撃の事実(笑)
やっと学校に来ることが出来ました。
しかも、原作主人公を足にして。
さてはて、クラスメイトの反応はいかに?
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ