ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
厚着をしないと外には出られませんね。
鍋料理が恋しいです。
「■■■■■■■■■■■■!!!!」
「いきなりどうしたっ!?」
「いや……ちょっと、前回のあらすじをバーサーカー語で説明しようと思ったんだけど、やっぱ無理だったね」
「唐突すぎて逆にスゲェ!!」
流石に狂化されていない私じゃ、あの言語の再現は不可能だったか。
う~ん……やっぱ、フランケンシュタインちゃんや茨木童子ちゃんやナイチンゲールへの愛だけじゃ足りなかったのかな?
皆、すっごく可愛いのに。
そんな訳で「どんな訳だっ!?」……ちょっと一誠君、私の地の分にもツッコみを入れるなんて高等テクニックをここで披露しないでよ。
説明が出来ないじゃない。
「あ……ごめん」
コホン。では、改めまして。
三大勢力のお偉方が集まっての和平会談が始まろうとしているのに、ガブリエルさんやレヴィアタンさんによって早くもグダグダになってしまった。
緊張した空気とは真逆の雰囲気になって、これはこれでいい事なのかもしれないけど。
だって、この作品にピリピリとした感じって似合わないでしょ?
私は即座にガブリエルさんに拉致られて、今は彼女の膝の上にて拘束中。
貧弱少女世界選手権日本代表に名を連ねる私に、超有名な天使である彼女の腕を振りほどけるわけも無く、こうして大人しくしているのであります。
言葉には言い表せない雰囲気の中で、私の出番が全く無い三大勢力の会談が始まった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「出鼻をくじかれちまったけど、取り敢えず会談を始めるか?」
「そ……そうだね」
「じゃないと、いつまでも始められない可能性がありますから……」
多分、この中で数少ない真面目人枠はサーゼクスさんとミカエルさんだと思う。
え? 一誠君? 彼はツッコミ役でしょ?
「千夏。大丈夫か?」
「い……今のところは……」
ガブリエルさんはミカエルさんの隣の席に座っていて、私はその膝の上に座らされている。
傍から見ると、私がまるで天界勢力の重要人物っぽく見えない?
「さて。話を始める前に、まずはしておかない事があるね」
「そうね」
いきなりサーゼクスさんとレヴィアタンさんが立ち上がり、黒歌さんに向かって頭を下げた。
「黒歌さん。改めて正式に謝罪をさせて欲しい。我々が未熟だったばかりに、君には本当に酷い事をしてしまった」
「本当にゴメンなさい……」
「そ……そんにゃ! 前に謝って貰えただけでも十分ですにゃ! だから、頭を上げてくださいにゃ!」
「ありがとう……。この程度で詫びになるとは思っていないが、ルシファーの名の元に、君達姉妹の生活を全力でサポートさせてほしい」
「み……身に余る光栄ですにゃ……」
これ……どっちも恐縮しちゃって、頭の下げ合いになってない?
レヴィアタンさんの真面目な一面が見られた事は凄いと思うけど。
普段はあんな風にしていても、この人も立派な魔王なんだなって実感する。
ホワイトボードの前で屹立しているソーナさんも、心なしか嬉しそうだし。
「もうそれぐらいにしとけって。黒歌の嬢ちゃんも困ってるじゃねぇか」
「そうですよ。お二人の気持ちは十分に伝わっていると思います」
「そ……そうだね」
ミカエルさんと義父さんの一言で、魔王と猫又の謝罪合戦は終了した。
「はぁ~…♡ この千夏さんの髪の香り……最高です……♡ あ、思わず濡れてしまいました」
「どこがっ!?」
私の髪を嗅いだだけで欲情とか、完全に手遅れじゃ~ん!!
今だけ、ここが会談の場でよかったと思うよ……。
そうじゃなかったら、確実に貞操を失ってた……。
「千夏の髪……私もクンカクンカしたいわ……♡」
「………………」
グレモリー先輩は全くぶれないね。
そして、小猫ちゃんは目を皿のようにしてこっちを見ないで……。
「あ~……もうそろそろ本格的に初めないか?」
今度は義父さんが主導して会談をスタートさせようとしたら、またもや邪魔が入った。
コンコン。
「お? ここをノックするって事は、コカビエルの野郎か?」
義父さんの予想通り、扉を開けたのは義父さんと同様の礼服を見につけたコカビエルさんと、いつの間に購入したのか、私腹を身に着けていたゼノヴィアちゃんだった。
「すまない。少しコイツの準備に手間取ってしまった」
「いや、寧ろ丁度良かったよ。今から会談を始めようとしていたんだ」
「そうか。無事に間に合ってよかった」
部屋の中に入ってきたコカビエルさんと目が合って、彼の目が点になった。
「……千夏はガブリエルの膝の上で何をしてるんだ?」
「私が聞きたいよ……」
「お互いの愛を育んでいるのです!」
「捏造も甚だしい!!」
嘘にすらなってない事を言わないで!?
「……お前も大変なんだな」
「そう思うのなら助けてよ……」
「スマン、それは無理だ。天界にいた頃から、どうもガブリエルは苦手でな」
「一瞬で見捨てられた!?」
一体、天界にいた時の二人の間に何があったの!?
「そうだ。ミカエル、ちゃんと連れてきてやったぞ」
「感謝します」
「ほれ。そんな所に立ってないで、早く入って来い」
「は……はい……」
コカビエルさんに言われるがまま、恐る恐る入ってきたゼノヴィアちゃんの顔には、よく見たら眼鏡が掛けてあった。
「あれ……昭和の漫画とかによく出てきていた、ビン底グルグル眼鏡じゃない?」
「だな……。よくあんな代物を見つけたもんだ」
絶対に市販で売ってないでしょ。
通販で購入したに違いない。
「お……おい? 大丈夫か?」
「ゼノヴィアさん……?」
一誠君とアーシアちゃんが心配そうに話しかけると、ゼノヴィアちゃんはまるで錆びたブリキの玩具みたいなSEを出しながら首を動かす。
次の瞬間、私達全員が驚愕する現象が発生した。
「ぬあぁっ!?」
「な……なんだぁっ!?」
「ゼ……ゼノヴィアさんの鼻と口と耳から文字が出てます!」
それは、一昔前の魂が出る表現に似た感じで、魂の代わりに色んな文字がウニョウニョと這いずり出てきていた。
「コ……コカビエルっ!? これは一体!?」
「恐らくだが、今までに溜め込んだ知識が物理的に顔の穴から出てるんじゃないか?」
「そんな事が有り得るの!?」
「俺に聞かれても知らん」
「と言うか、随分と冷静じゃないか!?」
「もう慣れた」
「慣れたの!?」
文字は次々と顔の外に出てきて、そのまま宙に浮いてどこかに行こうとしている。
「ま……待ってくれ~! 私の連立方程式~!
「あれは、確実に無理矢理詰め込んでましたね」
「付け焼刃はテスト前だけで十分なのに」
ちょっと~!? ここの天使さんとメイドさんが辛辣なんですけど~!?
「行ってしまった……。
「どんだけ無理してたんだよ……」
あらら。ゼノヴィアちゃんが崩れ落ちちゃった。
「落ち込むな。また勉強すればいいだけの話だ」
「コ……コカビエル先生……」
なに? このドラゴン桜的な空気は。
「ほら。試しに千夏を膝に乗せている天使の名を言ってみろ」
「えっと……ガ……ガ……ガ……ガ……」
お? 今度こそ言えるか?
「ガンキャノン様っ!?」
「微妙にパワーアップしてる!」
キャタピラが無くなって二足歩行になって、全身が真っ赤になっちゃったよ!
あとついでに、ビーム兵器を装備しました。
「ガブリエルだ! また覚え直しだな」
「はい……」
落ち込みながらも用意された席に座って、コカビエルさんから渡された参考書を読みだした。
「こうしていれば、静かにはなる」
「そ……そうなんだ……。もう、あの頃の面影が微塵も無い……」
猪突猛進だった頃が懐かしいね~。
話数的な意味で。
「ガンキャノンですか……。私もビーム兵器とか装備すれば、千夏さんに近づく無粋な輩を効率よく懲らしめられるのに……」
「おい!? お前んとこの天使が物騒な事を口走ってるぞ!?」
「ははは。私には何も聞こえませんね~」
「現実逃避しやがった!?」
ミカエルさん……目が完全に死んでる。
胃……本当に大丈夫かな。
「………会談、今度こそ初めてもいいかな……」
サーゼクスさんの呟きが、妙に大きく聞こえた気がした。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
会談は、聖剣騒動(笑)における各員の動向をおさらいしつつ、コカビエルさんから見た評価などを交えながら進んでいき、名前が挙がる度にグレモリー先輩の精神に着実にダメージを蓄積させていった。
それを書き記しながら、ソーナ先輩がほくそ笑んでいたけど、私は見てない事にした。
「千夏さんの髪はサラサラしているので、とても弄り甲斐がありますね。ほら、ツインテール」
「あら可愛い。でしたら、今度はポニーテールを……」
今回、場面的にセリフが劇的に少ないであろう私は、同じようにやる事が無いガブリエルさんとグレイフィアさんの玩具と化していた。
さっきからずっと、この二人から色んな髪型にされてるんだよね……。
「あの……グレイフィアさん?」
「なんですか? あ、ちょっと首を動かさないでください」
「あ、はい。お茶とか注がなくてもいいんですか?」
「あら、そうでした。少し待っててくださいね、千夏さん」
「いや、私じゃなくて……」
本来なら、この場の主役である筈の義父さん達が完全に空気になってる。
これでいいのか、三大勢力会談。
「千夏ちゃんなら、サイドテールとかも可愛いんじゃない?」
「そうですね。流石はレヴィアタン様」
ちょっとっ!? 話し合いに参加しなくちゃいけないレヴィアタンさんも普通にこっちにいるんですけど!?
「どうせなら、写真撮っとこ。勿論、シャッター音は消して」
それ……絶対に違法改造してるでしょ。
普通は盗撮防止の為にシャッター音は消せないようになってるんだよ?
「ソーナちゃん?」
(あ・と・で・わ・た・し・に・も・く・だ・さ・い)
(OK!)
ソーナ先輩がハンドシグナルで話しかけてきて、それに普通にレヴィアタンさんが答えてる~!?
いつ、どこでマスターしたんだ!?
因みに、私は前に本屋で立ち読みした『参考書を電話帳と間違えて捨てる奴でも覚えられるハンドシグナル』を読んで勉強しました。
(わ・た・し・に・も・ちょ・う・だ・い!)
(も・ち・ろ・ん・だ・よ!)
グレモリー先輩もハンドシグナルをした!?
よく見たらレヴィアタンさんも!?
どんだ広まってるんだよ、ハンドシグナル!
途中、ここに出てきていたギャー君の事が話題に上がったが、それに対し彼は、見事な『ジョジョ名言』で答えてみせた。
太陽光が平気な彼なら、いつかきっと波紋もマスターするに違いない。
「おい」
あ、流石にバレた。
義父さんが凄い顔でこっちを見てるよ。
「俺にも撮らせろ」
「とうぞ」
「サンキュー。後で絶対に壁紙設定しておこう」
おいこら堕天使総督~!
アンタは絶対にこっちに来ちゃいけない立場でしょうが~!
「なにしてるんだい……アザゼル」
「愛娘の可愛い姿を写真に収めてるだけだ。気にすんな」
「どこからツッコめばいいのかな……痛たた……」
「サーゼクス。私の胃薬でよければ、どうぞ」
「すまないね……」
なんて痛々しい魔王と大天使なんだ……。
「ブツブツブツブツ……」
「あの~……さっきからゼノヴィアがブツブツ言ってて普通に怖いんですけど……」
向こうも向こうでカオスになってますね~。
「なんだか、会談をする空気じゃなくなってきたね……」
「張りつめた空気よりかはマシだと思うけどな。俺達まで緊張しちまったら、こいつ等が不憫だろうが。お、その角度いいな」
「真面目な事を言っていても、千夏ちゃんの写真を撮っている時点で全てが台無しだよ」
「娘を可愛がって何が悪い」
「気持ちは理解出来るけどね……」
前に聞いたけど、サーゼクスさんにも息子さんがいるらしいね。
きっと、彼に似て美少年に違いない。
「まぁいいじゃねぇか。ここにいる全員が和平には賛成なんだしよ」
「そう……ですね。ここではお互いの意思の最終確認さえできればそれでいい」
「ミカエルの言う通りだね……。細かい話は後でも出来る……か」
おお? これは会談が終わる流れ的な?
「そんじゃあよ。最後に天下の二天龍様に意見を聞こうじゃねぇか」
わっふい。まさか、ここで私と一誠君の出番を用意してくれるとは。
でも、なんて答えよう?
「まずは赤龍帝。お前はこれからどうしたい?」
「俺は……まだよく分からないですけど、平和が来れば、それに越したことはないと思います」
「本当は?」
「やっぱり、目指すは「変態大魔神」です! って、柊さん! 俺のセリフに被せてくんなよ! 俺が目指すのはハーレム王!」
「どっちも似たようなもんでしょ」
「違うと強く言えないのが悔しい……!」
「ははははははははは! こんな場でも面白い二人だな!」
義父さんがなんか大爆笑してるけど、少なくとも、女から見ればどっちもどっちだよ。
「んで、千夏はどうだ?」
「私はね~……今のままの平穏な日常が続いてくれれば、それだけで満足かな~」
「だと思ったぜ」
「当たり前じゃん。白龍皇だなんだと言われても、私自身はどこにでもいる至って普通の一庶民のつもりなんだから。いつものように学校に行って、いつものように部室でお茶を飲みながら皆と駄弁って、部屋に帰ってからはのんびり過ごす。人間として、これ以上の事を望んだら罰が当たるでしょ」
どんな時も、いつもの日常こそが一番の宝物なのですよ。
失って始めて気付く大切さ、ってか?
「千夏ちゃんの言葉は、実に真理をついてくるね……」
「全くです。彼女が私達とは違う目線でいるからこそ、言えるセリフなんでしょうね」
そりゃ、天使や魔王とは見てる場所が違うからね~。
しかも、裏の事情に片足を突っ込んでいる私だからこそ、そう言いたくなるんだよ。
「ん?」
「どうしました千夏さん? いきなり窓の外を見て」
「ここって……結界が張られていて、天使や堕天使や悪魔の皆が見張っているんですよね……」
「その通りです。念には念を入れて、警戒は厳重にしてありますから」
「そう……ですか……」
なんだろう……変な気配を感じたような気が……。
数秒後。私のこの予感が見事に的中している事を思い知らされる事態になった。
次回はシリアスになると思う?
残念! 戦闘シーンはあってもシリアスにはなりません!!
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ