ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
今まで以上にカオスな話でしたが、私は書いていて楽しかったです。
「や……やっとスカートが戻った……」
パンツ丸見え状態は流石に不憫だったから戻してあげたけど、未だに時止め状態は継続中。
だって、危険が去った訳じゃないしね。
「おい、カテレアとか言ったな。この会談に何も言わずに来たって事は、お前は俺達に敵対する気であると見ていいのか?」
「流石は堕天使総督。話が早くて助かるわ」
登場の仕方はアレだったけど、やっぱこの人って敵さんなんだ。
「じゃあ、あのモブ魔術師達を送り込んだのも、このオバさんな訳?」
「オバさん言うな! ゴ……ゴホン。えぇ、そこの白龍皇の小娘の察しの通り、奴等は私が手引きをした者達。と言っても、易々と倒されてしまったようだけど」
それに関しては、単純に相手が悪かったね。
往々にして、モブキャラは主要キャラの踏み台になる運命なのだよ。
恨むのなら、個人名すら明かされなかった己が身を恨むんだね。
「そんな……カテレアさん……」
「もう『さん』付けで固定なのね……まぁいいわ」
いいんだ。
「にしても、まさか現代の白龍皇がここまでの戦闘能力と仲間を率いていたとは思わなかったわ。これだけが完全な誤算ね」
「いや~、それほどでも~」
「褒めてない! 皮肉を言ってるのよ!」
「知ってるよ」
「このガキ……!」
幾ら怒っても、その場から動けないから全く怖くありませ~ん。
「……………」
「どうしました? アザゼル」
「いやな……もしかしてと思ってな……」
ん? 何がもしかしてな訳?
「まさかとは思うが、お前は『
「あら。よもや、そこまで嗅ぎつけていたとは。恐れ入りましたわ」
カオス・ブリゲード?
なによ、その中二設定全開な痛い名前は。
「アザゼル。そのカオス・ブリゲードとは?」
「簡単に言えば、今の世界に不満を持った三大勢力のはみ出し者の集まりだ。中には神器を所有している人間もいると聞く」
「そんな組織が存在していたなんて……」
「お前等が知らないのも無理はない。俺だって、ここまで調べるのに相当苦労したからな」
義父さんが忙しそうにしていたのは、それが理由だったのかしらん?
「つっても、組織の詳しい内情や構成員とかは未だに不明のまんまなんだけどな。だが、こいつの登場で少なくとも、かなりの連中が参加している事が判明したな」
「そうだね……。カテレアは旧魔王派と呼ばれた者達の一人。君が所属しているという事は……」
「えぇ。お察しの通り。私を初めとした旧魔王派に属する殆どの連中が貴方達と袂を分かち、カオス・ブリゲードに所属しています」
「矢張りか……!」
旧魔王派とな? 旧ってことは、新魔王派とかもいるのかな?
う~ん……折角、主人公っぽい大活躍したのに、すぐに部外者になっちゃった。
全く話についていけない。
ま、それは私だけじゃないみたいだけど。
オカ研の皆や黒歌さん達もどうしたらいいのかサッパリって顔してるし。
兎に角、私は手元にあるケーキを食べることに専念しますか。
「そんな……どうして!?」
「それを私に聞くのですか?」
「……………」
シリアスな空気が漂い始めてきましたよ~?
完全に私の出番がないじゃないか~!
「古き物を捨てて、新しい物を取り入れる。そのこと自体は私も否定はしません。いつの世も、そうやって文明は発展してきたのだから。でも、少しは捨てられた物の事も気に掛けるべきでしたね」
「そうだな……」
サーゼクスさんが悔しそうに顔を歪める。
この人達の過去に一体何があったんだろうか。
「おい、一つだけ聞かせろ」
「なにかしら?」
「俺が入手した情報によると、お前等のトップにはあの『オーフィス』がいるらしいが、それは本当か?」
「「「「!!?」」」」
オーフィス? なんじゃそりゃ?
その名を聞いた途端、サーゼクスさん達の顔が一気に険しくなったけど。
「本当です。オーフィスこそが我々の頂点に君臨する者」
「随分と素直に話すんだな」
「別に、この程度の情報を話した所で何も変化はないですし」
つまり、話しても何の支障も無いから言ったって事か。
「義父さん、オーフィスって何?」
「ウロボロス・オーフィス……って言えば分かるか?」
「ウロボロスって、あの無限を具現化した尾を飲み込む蛇の事?」
「そうだ。メビウスの輪のような姿をしている蛇の事だ」
それってつまり、無限の力を有した存在が上にいるって事?
なにそれ、どんなムリゲー?
HPの上限が無いって反則じゃね?
敗北確定イベントかっつーの。
「この場に現れたのは、この会談を妨害する事が目的か」
「そのつもりでしたが、私が来るよりも早く終わってしまったようね」
「残念だったな」
「ご心配なく。私の目的はそれだけじゃありませんので」
むむ? そこでどうして私を見る?
「白龍皇。こちらに来ませんか?」
「は?」
「なっ……テメェッ!!」
もしかして……スカウトされてる?
「あれ程の力を持ちながら、このような者達と一緒にいるのは貴女も窮屈でしょう? 私達と共に来れば、自分の思い通りの世界を作れますよ?」
思い通りの世界……ねぇ……。
それは非常に魅力的な言葉だけど、このカテレアと言う人は、そもそもの
「悪いけどパス。私、テロ行為になんて微塵も興味無いんだよね」
「私達はテロリストではありません。正しき革命をしようとしているだけ」
「それを世間ではテロって言うんでしょうがよ……。ま、この場合はそれ以前の問題なんだけど」
「なんですって?」
「まずさ、そっちに入ったら色々と働かないといけないんでしょ?」
「当たり前です」
「この際だからハッキリと言うね。働きたくないでござる!! 私は働きたくないでござる!!」
「なっ!?」
ここですかさず、私は制服を脱いで、普段から下に着ているTシャツをお披露目する。
そこには私が最も好きな格言である『働いたら負け』と言う文字が書かれていた。
これこそが私の最も尊敬しているアイドル『双葉杏』ちゃんのグッズの一つである!
「私の最も嫌いな言葉は、一位が『仕事』で二位が『働く』なんだぜ~!」
「そ……その歳でなんて事を言ってるのよ! 馬鹿じゃないのっ!?」
「馬鹿で結構! 社畜になって組織の歯車となって馬車馬みたいに働かされるよりは100倍マシだ!!」
「フン! どうだ! 俺の娘はそんな言葉には屈しないんだよ!」
「今のセリフでどうしてそんな感想が出るのっ!?」
義父さんはいつも私の味方だもんね~!
「私は今の生活に十分すぎる程満足してるし、これを捨て去ろうなんて少しも考えた事は無い! それに……本当に私をスカウトしてもいいの~?」
「それはどういう意味かしら……?」
「私……どこに行っても好き放題に過ごすからね? 仮にそっちに行ったとしても、ずっと自分の部屋に籠ってアニメやゲーム三昧の毎日を過ごすし、コミケの時期になれば勝手に出ていくから。でも、食べ物とかは好きな物を要求するからね。ぶっちゃけ、三食昼寝付きでオヤツ付きじゃないと絶対に嫌だし。勿論、オヤツは最低でも1000円以上の代物を希望ね」
「な……なんて我儘な……!」
「は~い♡ 私~小悪魔系我儘美少女で~す♡ キラッ♡」
ここでランカちゃんのキメポーズ。
これ大好きです。
でも、シェリルも大好き。
つーか、どっちも私の嫁。アルトなんかに渡すもんかい。
「それでもいいのなら、どうぞ私を連れていけばいいさ。その代わり、思いっきりタダ飯を食いまくって、そっちのお金で買い物しまくってやるからな! 金欠になってコンビニで地道にバイトでもするがいいさ~!」
「言わせておけば……! もういい! こっちもニートなんて抱えるのは御免よ!」
「だったらもう帰れば~? 早くお手入れしないと、化粧で誤魔化している肌がもっと荒れちゃうよ~?」
「肌の事は言うな!!」
「ほんと、同じ熟女悪魔属性でもさ、少しはグレイフィアさんを見習ったらどう? この人、あまりお化粧とかしなくても、すっごくお肌ピチピチだよ?」
「週3ぐらいの頻度でエステに通ってますから」
「うぐぐぐぐ……!」
にゃははは! 悔しがってる悔しがってる。
「ええい! こうなったら、この場で全員皆殺しにしてくれる!!」
「おいおい……遂にブチ切れて自棄になっちまったぞ」
「もしかして怒らせすぎた? ヘテペロ♡」
でも、明らかに多勢に無勢じゃない?
この場にはサーゼクスさんや義父さん、ミカエルさんがいるんだよ?
普通に考えて勝ち目無くね?
「いいのかい? 僕やアザゼル達を同時に相手する事になるよ?」
「フフフ……。この私がなんの準備もせずにここに来るとでも?」
「まさか……!」
カテレアさんが手元に展開した小さな魔法陣から何かを召喚した。
あれは……黒い蛇?
「これはオーフィスから授かった蛇。これさえ飲み込めば、私は強大な魔力を得る事が出来る!」
「なんだってっ!?」
「厄介な代物を……!」
へ……蛇を飲み込む? 今そう言ったの? マジで?
「うえ~……。ねぇ、小猫ちゃん聞いた? あの人、今から蛇を丸飲みにするんだって」
「何を考えてるんでしょうね。別に年末の隠し芸じゃあるまいし」
「常識的に考えてさ、確実に蛇が抵抗して口の中か喉とかで噛まれちゃうよね? それぐらい想定しないのかな?」
「絶対に飲み込みきれずに途中で吐き出しますよね。そうなったら、一番可哀想なのは蛇の方ですよ」
「無理矢理連れてこられた上に、勝手な都合で生きたまま丸飲みされそうになってさ、吐き出されて涎でベトベトになるんだよ? 最悪じゃない?」
「確実に動物愛護団体からクレームが来ますね。今から通報しましょうか」
「って言うか、よく見たら蛇の方も何か目で訴えてない?」
カテレアさんの方を見て『僕を食べちゃうの?』って目をウルウルさせてるよ。
あ~あ。蛇さんがカワイソ~。
「ねぇガブリエルさん。天使の目から見て、何の罪もない蛇を無理矢理丸飲みしようとするのってどう思う?」
「普通に有罪です。悪魔云々関係無く、自分の勝手な都合で生き物を搾取しようだなんて最低です」
「う……うぅぅ……」
蛇を飲む事に躊躇いを覚え始めてる。
よし、ここで一気に畳み掛けよう。
「蛇もいい迷惑だよね。そう思わない? グレモリー先輩」
「千夏の言う通りね。生まれはどうあれ、蛇にだって生きる権利くらいはあるのに」
「蛇さん……可哀想です……」
「何を考えてるのかしら? 淑女として恥ずかしいですわ」
「今回の一番の犠牲者は、間違いなくあの蛇だな」
「あの蛇だって、これから色んな事をしたいだろうに……」
「幼気な蛇にあんな残酷な仕打ちが出来るなんて……テロリスト以前の問題にゃ」
はい。ここでトドメ。
「蛇を生きたまま丸飲みする魔王って、絵的にアウトですよね……」
「グボハァッ!?」
ギャー君の一言で完全にノックアウト。
言葉の棘で見事な吐血を披露した。
「あぁ~……もう! こんな蛇なんて無くてもアンタ達ぐらい楽勝よ!!」
「おっと」
怒りに身を任せて、手に持っていた蛇をこっちに投げてきた。
それをなんとかキャッチ成功。
「お~よしよし。怖かったね~」
抱き着くように私の腕に体をそっと巻きつけてきた蛇は、その下で私の頬を嬉しそうに舐めてくれた。
「ちょ……くすぐったいよ~」
「蛇が千夏先輩に懐いてる……」
「これまた奇妙な光景だな」
蛇って怖いイメージがあるけど、こうして見ると結構可愛いじゃん。
割とつぶらな瞳もしてるし。
「義父さん。私、この子飼いたい」
「その蛇をか? んまぁ……あのオーフィスの蛇なら大丈夫……なのか?」
「少なくとも、千夏ちゃんに敵対する意思は無いようだし、いいんじゃないかな?」
「あの無限の龍の端末とも言うべき蛇と心を通わせるなんて……千夏ちゃんは凄いですね」
そこまで褒められるような事かな?
私は普通におちょくっただけだけど。
「オーフィスの蛇が無くなっても、私が本気になればお前達如き……」
「いや、もうチェックメイトでしょ」
「なんですって?」
「つーわけで、ギャー君。お願い」
「はい」
ギャー君の目がカテレアさんをジッと見据える。
彼の目が怪しく光り、全てを停止させる力が解放される。
「ライザーさん!」
「ザ・ワールド!! 時よ止まれぃ!!」
ライザーさんが演じるDIO様の名台詞と同時にギャー君の神器が全力で発動し、カテレアさんの動きが完全に停止する。
「はい終わり」
「あ……呆気ないな……」
「無駄に戦闘をするよりは平和的ですけどね」
「だぁな。カテレアを尋問するのはそっちに任せても大丈夫か?」
「勿論だ。彼女の暴走は僕達の責任みたいなものだからね」
「私達に任せておいて」
珍しくセラフォルーさんが頼もしく感じた。
普段からこうしていれば、ソーナ先輩のお小言も無くなるだろうに。
「では、先程言ったように細かな詰めは後日にする事で」
「えぇ」
カテレアさんは魔力を封じる特殊なロープでぐるぐる巻きにされて拘束。
そのまま冥界へと転送されていった。
サーゼクスさんの事だから酷い事はしないだろう。
「結局、最後は千夏ちゃんに助けられたね」
「全くだ。ここまで話術に長けた白龍皇も珍しいだろうな」
「単純な力だけが全てではない……と言う事ですね」
「お役に立てたようでなにより」
幾ら禁手が使えるとは言え、戦闘行為は嫌な事には変わりないしね。
言葉でどうにか出来るんなら、それに越した事は無いでしょ。
この日、三大勢力の長達による和平協定が結ばれて、ようやく世界は少しだけ静かになった。
この時の協定は舞台となった駒王学園の名を取って『駒王協定』と呼ばれ、後々まで語り継がれていくことになったそうな……なんて、まるで昔話をしているみたいだね。
この後、私達はそれぞれに解散となって、私は成り行きで保護した蛇ちゃんと一緒に帰る事にした。
明日、ちゃんと蛇の飼い方が書かれた本を買いに行かなくちゃね。
一度飼うと決めた以上は、ちゃんと責任もって育てますよ?
でも、この事がまた私に新たな出会いをもたらす事になろうとは、この時の私は全く想像もしていなかったのでした。
カテレアさん、まさかの戦闘無しで捕縛。
旧魔王の面目丸潰れですね。
ギャー君がまさかの大活躍でした。
そして、今回で千夏とオーフィスの遭遇フラグが立ちました。
次回はどうするか未定ですが、少なくとも真っ直ぐに原作通りにはしないつもりです。
色々なオリジナル回を考えています。
またユーチューブ回をしようかなって思ってます。
その時は、ビルドファイターズからクロスオーバーでキャラを特別出演させようと考え中です。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ