ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~   作:とんこつラーメン

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散々迷った結果、まずは会談編で出番が無かった例のお猿さんを出そうと思います。
そうした方が、色々と次に繋げ易いですから。






おさ~るさ~んだよ~♪

 色々と大変だった三大勢力の会談から数日経った日曜日。

 私はちょっと欲しい本があったので、街の本屋に行く事にした。

 自分でも珍しいとは思うけど、通販では味わえない直買いの楽しみもあるのだよ諸君。

 

 今日も今日とて、ウチの義父さんは忙しそうに出かけて行ったらしく、その穴埋めをする為にコカビエルさんとバラキエルさんが頑張って仕事をしているらしい。

 流れで会談は消化不良みたいな感じで終わっちゃったからね。

 その続きをどこかでしているんだろう。

 

 ゼノヴィアちゃんは結局、そのままグリゴリ日本支部に居候する事になって、堕天使の皆との共同生活をする事になった。

 話によると、前とは打って変わって勉強と剣術の修行に明け暮れているらしく、本人曰く『キリトの隣に立つに相応しい女になる!』と言い張っているとの事。

 あの一件で完全にフリード(キリト)さんにホの字だったからね~。

 恋する乙女の力は恐ろしいもんですな。

 これが所謂ラブパワーってやつか。

 一誠君も、アーシアちゃんの目が前以上に生き生きしているって言ってたし。

 彼……夜中に背中を刺されたりしないよね?

 それだけが心配です。

 

 そうそう。阿部さんに『矯正』された魔術師達は、根こそぎ『新世界』へと旅立って、そのまま工場に就職したんだと。

 一気に作業員が増えた事で作業効率が上がって、近い内に工場を大きくする計画を立ち上げるんだって。

 趣味と仕事を見事に両立させて、しかも自分の勤めている会社に貢献までするなんて……これが出来る大人なんだな。

 

 最後に、例の蛇ちゃんは私の家にて共同生活をしています。

 雑食なだけにエサには困らないから、一緒にご飯を食べたりしているよ。

 蛇って怖い印象があるけど、見慣れていくと、これがまた可愛いんだな~♡

 すっかり、我が家の一員になってます。

 ちゃんと名前を考えてあげないとな……。

 

 と、読者の皆に説明をしている間に本屋さんに御到着~。

 さてさて、ちゃんと売れ残っているかな~?

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 店内をキョロキョロしながら歩いていると、見つけました目的のブツを!

 

(よかった……まだちゃんと売れ残ってる)

 

 私が探し求めていたのは、三代目メイジン・カワグチのこれまで製作した数々のガンプラの写真が掲載された写真集で、彼の相方とも言うべきアラン・アダムスさんとの対談も載っていて、この本の発売が示唆される記事が出された途端、すぐに買おうと決めた。

 今日がこの本の発売日で、正直残っているのか心配だったけど、それは杞憂だったみたいで安心したよ~。

 

「ん……んん~!」

 

 なん……だと……!

 本のある棚に手が届かない……!

 ここまで来て……そんな……!

 あぁぁぁぁぁぁぁんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!

 

(どこかに……どこかに踏み台は無いのかっ!?)

 

 急いで周りを見渡したけど、どこにもそれらしき物は見当たらない。

 こうなったら、恥を覚悟の上で秘奥義『棚昇り』を発動するか、もしくは誰も見ていない隙を狙って翼を出して宙に浮くか……。

 いや、それはあくまで最後の手段だ。

 

「よっと。こいつが欲しいのかい?」

「ほえ?」

 

 にゃんと。隣にいきなり大きな短髪のお兄やんが来て、本を取ってくれたではありませんか。

 この世知辛い世の中に、まだこんな親切君が残っていたんだねぇ~。

 お姉さん、感激だよ。

 

「ど……どうもありがとう」

「いいって事よ。俺っちの方もお前さんに用があったからな」

「はい?」

 

 こ……この人何言ってんの?

 一見すると、柄物のTシャツにジーパンと、どこにでもいる大学生って感じだけど。

 も……もしかして……!

 

「新手のナンパ? しかもロリっ子限定の」

「出会って数秒でとんでもない事を言うのな、お嬢ちゃん……」

「いやいや。私みたいな幼女体型の女の子にいきなり話しかけるなんて、それ以外の目的が思いつかないでしょうよ」

「人を偏見の目で見過ぎじゃね?」

「前にマジのロリコンの変態にナンパされた経験があるもんでして」

「あ……経験故の警戒なのね」

 

 見た目は悪そうに見えないんだけど、油断は禁物だからね。

 グレイフィアさんがよく言っていた。『男は皆、女に飢えた狼なんですよ』って。

 

「じゃあ、これを言えば俺が何者か分かってくれるかな。禍の団(カオス・ブリゲード)

「!!!!」

 

 それって……あの褐色オバサンが所属しているって言うテロ組織の名前……。

 それを名乗るって事は、この人も人間じゃない……!?

 

「お嬢ちゃんの事はかなり有名だぜ。現代の白龍皇さんよ」

「そこまで知ってるんだね」

「驚かねぇのか?」

「最初はマジでビビった。でも、所属を知ってしまえば後は驚くに値しないよ。自分でも白龍皇のネームバリューがどれ程の効果を持つかは理解しているつもりだし」

「中々に肝が据わってんだな」

「堕天使総督の娘を舐めないでよね」

 

 一応、この一連の会話は周囲に聞こえないように小声で話してます。

 じゃないと、怪しさ大爆発だからね。

 

「なんで私に会いに来た訳? つーか、よく私の居場所が分かったね」

「お嬢ちゃんに会いに来たのは、興味があったから。居場所に関しては、お嬢ちゃんから漏れている僅かな燐気を辿れば楽勝だ」

 

 あら。普段はかなり抑え込んでいるアルビオンの燐気を感じ取れるなんて。

 この人、相当に出来る人?

 

「取り敢えず店を出よう。じゃないと、まともに話しも出来やしねぇ」

「それじゃ、これを買ってくるよ」

「待ちな。こっちの都合でそっちの休日を潰そうとしてるんだ。それぐらいは奢るぜ」

「マジでっ!? じゃあ、他にも欲しい本があるんだけど……」

「奢って貰うと知った途端、目が輝き始めたな……」

 

 だって、タダで本をゲット出来るなんて最高じゃん!

 折角だし、今月出たラノベの新刊全部買って貰おうっと♪

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「一気に財布の中身が寂しくなった……」

「そっちが言い出した事でしょ?」

「まさか、あそこまで買うなんて思わなかったんだよ」

 

 私達が今いるのは、さっきの本屋からさほど離れていない喫茶店で、彼と私は向かい合わせになるように席に座っていた。

 席の位置はお店の端っこの方なので、ここなら大きな声を出さない限りは何を話しても大丈夫だと思う。

 

「そういや、まだ自己紹介がまだだったな。俺の名は美猴。一応、禍の団の所属だ」

「私は柊千夏。コンゴトモヨロシク」

「お前はどこの悪魔召喚者だ」

 

 これのネタが分かるんかい。

 それはそれで地味に怖いよ?

 

「美猴ってことは、生まれは中国とか?」

「まぁな。闘戦勝仏の末裔って分かるか?」

「せんとー……あぁ、モンキーマジックね」

「間違っちゃいないけどよ……どうしてソレを知ってるんだ?」

「この前、BSの再放送で見ました。昔のドラマも馬鹿に出来ないね」

 

 普通に夢中になって見ちゃったよ。昭和版の西遊記。

 

「斉天大聖孫悟空。俺のじいさんの名前だ」

「へ~。って事は、アナタはサイヤ人なんだ?」

「んな訳ねぇだろ。俺は生まれも育ちも地球だよ」

「なんだ残念。本物のスーパーサイヤ人が見れると思って期待したのに」

「お前はアニメの見過ぎだぞ……」

 

 アニメを見過ぎて何が悪い。

 私にとって、二次元こそが人生のバイブルだ。

 

「ところでよ……一ついいか?」

「なに?」

「ここって……喫茶店だよな?」

「そうだよ?」

「じゃあ……なんで普通にお茶漬けが出てくるんだ?」

「メニューにあるからでしょ」

 

 なにさ。食べたかったら自分で注文してよね。

 これはあげないよ。これは私の鮭茶漬けなんだから。

 

「喫茶店はお茶を飲む所で……あれ? 俺がおかしいのか?」

「気にしちゃ駄目だよ。私の学校の食堂なんて、普通に鍋料理があるよ」

「マジで? 因みにメニューは?」

「水炊きとすき焼きとキムチ鍋。他にも日替わりで色々と」

「嬢ちゃんの所の学校ってスゲーな……」

 

 私も前に一誠君を初めとするクラスメイトの皆と食べた事あるよ。

 その時、松田君が意外な鍋奉行っぷりを発揮したのには驚かされたな~。

 

「それで? いい加減に本題に入らない?」

「そ……そうだな。驚きすぎて忘れかけてたぜ……」

 

 しっかりしようぜ。そんなんじゃスーパーサイヤ人ゴッドにはなれないぞ?

 

「例の会談の襲撃に失敗した事で、こっちは浮足立ってるんだよ。特に旧魔王派の連中はな」

「それは完全に自業自得でしょ」

「んな事は承知してる。問題は、それによって内部分裂が始まろうとしてるって事だ」

「仲が悪いんだね」

「元々、俺達は寄せ集めの集団だからな。纏まりが皆無なのは仕方がない事なのさ」

「でも、トップの人がいるんでしょ?」

「オーフィスの事か? アイツは基本的にお飾りのトップだ。連中にいいように言い包められただけのな」

「よくある話だね」

 

 まるでマリーメイア・クシュリナーダやベラ・ロナみたい。

 所謂、集団を纏める為のアイドルって奴だね。

 

「俺は最初から三大勢力の何処にも所属はしていなかった。俺が禍の団に入ったのだって、単純に強い奴と戦いたかったからだ。今までは受け入れて貰った事に感謝して義理立てていたけどよ、それももう終わりにしようと思っている」

「なら、抜けるんだ?」

「そのつもりだ。このままでは遠からず空中分解するのは目に見えてるしな。悪魔の連中は馬鹿みたいに復讐心を募らせてるし、神器を宿らせた人間だけで構成された『英雄派』って連中は、奴等とは全く相容れない様子で、独自で行動している様子だ」

「その『独自の行動』ってなんなの?」

「さぁ? でも、少なくとも悪さをしている様子は無いんだよな……。それだけが唯一の救いかもしれねぇ」

 

 テロリストグループに所属してるって割りには、この美猴って人も全く悪人には見えないんだよね。

 なんつーのかな……良くも悪くも純粋な人って感じ?

 

「本当に抜けるかどうか、嬢ちゃんと直に会ってから決めようと思ってたんだけどよ、こうして話をして決意が固まった。俺はもう連中にはついていけない。今この瞬間から禍の団を抜けることにする」

「おぉ~」

「これからは、前のように気ままな一人旅……と行きたいけど、それじゃあ代わり映えしないんだよな」

「じゃあ、どうするの?」

「情報によると、お嬢ちゃんは独自のチームを持ってるんだろ? それで襲撃してきた魔術師連中を滅多打ちにしたとか」

「チームってよりは、私が友達と思っている人達や大切な恩師なんだけどね」

「いいじゃねぇか。あのバカ共よりはよっぽど健全だ」

「そ……そうかな……」

 

 テログループよりは仲良しグループの方がいいとは思うけどさ。

 そう面と向かって言われると、少し照れる。

 

「そこで、俺もそのチームに入れてくれねぇか?」

「…………はい?」

「連中のテロに加担するよりも、嬢ちゃんの周りにいた方が強い奴と遭遇する機会は多そうだしな。それに、そっちの方が俺としても気が楽だ」

「言いたい事は理解出来るけど……本当にいいの?」

「おう。この美猴、斉天大聖の名に掛けて二言は無い」

「大きく出たね……」

 

 でも、それを言うって事は、本気なんだろうね。

 

「いいよ。こっちに付きたいのなら好きにすればいいさ。でも、義理とは言え、私は堕天使総督の娘だよ? 本当にいいの?」

「構わねぇよ。お嬢ちゃん自体はグリゴリに所属しているわけじゃねぇだろ?」

「そうだけど……」

 

 お世話にはなっていても、私はグリゴリの構成員じゃない。

 あくまで総督の娘ってだけ。

 

「ならいいじゃねぇか。俺はもう、嬢ちゃんを神輿として担ぐって決めたんだ」

「そーですか」

 

 一度こうと決めたら梃子でも動かない性格だな、この人。

 

「じゃあ、番号交換しようよ」

「いいぜ。困った事があればいつでも連絡しな。どこにいても駆け付けるぜ」

「そら頼もしいこって」

 

 互いのスマホを出して番号を交換した……って! 美猴さんのスマホって何気に最新機種じゃないっ!? どこで手に入れたのよっ!?

 

「どうしてペラペラと情報を話すのかと思ったけど、もう秘密にしておく理由が無いからなんだね」

「おう。一度、派手にぶっ飛ばされれば、連中の凝り固まった頭も少しは柔らかくなるだろうよ」

「そんなに石頭なんだ」

「完全に悪魔以外を見下してるしな。傍から見てるとアホらしいことこの上ないぜ」

 

 私は、復讐自体は否定する気は無い。

 だって、エルメェスもこう言ってるしね。

『『復讐』とは、自分の運命への決着をつけるためにある!』って。

 

「それに比べたら、まだ三大勢力の方がマシだぜ。昔がいがみ合っていても、手を取りあおうと努力しているからな。その姿勢があるだけでも十分だろ」

「そうだね。種族とか関係無しに、皆で仲良くするのが一番だと私も思うよ」

「同感だ」

 

 その後も、美猴さんと少しだけ話をして過ごした。

 今思うと、私って同年代の男の子よりも、年上の男性と話す機会の方が多くね?

 あれか? 私は年上キラーなのか?

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

「ごちそうさま」

「美味そうに茶漬けを食ってやがったな……」

「いや、本当に美味しかったよ?」

「そっか。俺も今度食ってみるかな……」

 

 むむ。この人、戦闘狂であると同時に食道楽と見た。

 

「今日の事は義父さんにも話していいんだよね?」

「って言うか、話して貰わないと困る。出会い頭でいきなり攻撃とか勘弁だからな」

「ダヨネ~」

 

 そうなった場合、どっちに利益は無いからね。

 

「そうだ。一つ言い忘れてる事があったんだった」

「な~に?」

「お前さん、オーフィスの蛇を飼ってるんだって?」

「うん。なんか可哀想だったから」

「もしかしたら、その蛇の気配を追ってオーフィス本人がお嬢ちゃんに会いに来るかもしれねぇぞ」

「ほぇ~。ご本人登場ですか」

 

 どんな人なんだろうね、オーフィスって。

 アルビオンと同じ龍らしいけど。

 

「どんな奴かは実際に会ってみれば分かる。少なくとも悪い奴じゃねぇのは確かだ」

「そ~なのか~」

「案外、気が合ったりしてな。向こうも白龍皇には興味津々だったみたいだし」

 

 私って色んな人に名前が知られてるのね。

 恐るべし白龍皇パワー。

 

「んじゃな。気を付けて帰れよ」

「そっちもね」

「余計なお世話だ。俺を誰だと思ってやがる」

「伝説のスーパーサイヤ人」

「違うわ」

 

 別れ際に適当に話してから、彼と別れた。

 私は、セグウェイを走らせながら美猴さんが言っていた事を考えていた。

 

「オーフィス……ね」

 

 ぶっちゃけ、名前だけじゃどんな人物なのか想像も出来ない。

 大人なのか子供なのか、男なのか女なのか。

 私の想像力を持ってしても何も思い浮かばないとは……。

 

「そもそも、龍の擬人化とかは世に沢山あるけど、ウロボロスの擬人化ってあったっけ……」

 

 う~ん……分からん。

 もんもんとしながら道を進んでいき、アパートの目の前まで迫ると、その前に一人の女の子が立っていた。

 黒い髪に黒いゴスロリ衣装。なのに肌は真っ白な美幼女。

 

「見つけた。白龍皇」

「え?」

 

 こっちを指差して無表情で見つける女の子。

 この子……誰?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




美猴、ある意味で原作通り白龍皇の仲間に。

地味に戦力が増えました。

そして、皆さんお待たせしました。

オーフィスの登場です。

この二人……絶対に仲良くなるでしょうね……。

歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?

  • 是非とも見たい!!
  • 別にいいかな~
  • 千夏ちゃんは俺の嫁!
  • いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
  • よろしい、やりたまえ
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