ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
でも、なんとかのんびりとやっていきます。
「めーかい?」
「そうだ。リアスが夏休みに冥界にあるグレモリー家の屋敷に里帰りをするのは知ってるだろ?」
「一応ね」
「それに合わせて、他の眷属達も一緒に来させるんだとよ。向こうでも色々とやる事があるらしくてな。それに眷属の連中も必要らしい」
「そーなんだ~。あの人達も大変だぁ~ねぇ~」
「それでだ。俺も一緒に冥界に行くとこになった」
「顧問だから?」
「それも理由の一つだが、俺は三大勢力を代表して派遣されたコーチ役だからな。夏休みの間も冥界であいつ等の事を鍛えなくちゃいけないんだよ」
「そっか~。義父さんも大変だね~」
「まるで他人事みたいに言ってるが、お前も一緒に来るんだからな?」
「…………マジで?」
「マジだ。千夏だってオカ研の部員だろうが」
「でも私、悪魔じゃないよ?」
「それでもだ。今現在、冥界にいる若手悪魔の連中にも今の白龍皇がどんな存在か知らしめる必要があるんだよ」
「なにそれ」
いやほんと、アルビオンの名前って相当な影響力があるんだね~。
お蔭で私も裏社会では有名人ですたい。
「つーか………」
「どったの?」
「いや……お前が幻の幻獣であるユニコーンを使い魔にしたと報告は聞いてたけどよ……」
なによ。もったいぶらないでハッキリと言ってほしい。
「早速、地上に召喚して何やってんだ」
「一緒に寛いでる」
そういや、さっきから会話ばかりで、まだここがどこか教えてなかったね。
私がいるのはグリゴリ日本支部の中庭。
天気も良くて、いい感じに芝生も生えてたから、私とオーフィスちゃんでのんびりとお外でゲームをしてます。
やってるのは勿論、スマブラSPです。
因みに、今日は日曜日である。
平日に学校をサボってゲームをしているわけじゃないからね。
ユニコーン君は、芝生の上に座って私達の後ろでクッション役をやっていて、蛇ちゃんがその上に乗ってる感じ。
ちょっと申し訳ないと思ったけど、本人がやりたいと言ってくれたので問題無し。
(話には聞いてたけど、まさか本当に千夏の義理の父親が堕天使総督のアザゼルだったなんてね。流石は僕のご主人様だ)
「それほどでも」
「いや、お前は別に褒められてないからな?」
あれからユニコーン君の声は私以外にも聞こえるようになった。
彼がそういう風にしただけなんだけど。
「むむむ……。オーフィスちゃんの操るキングクルール……中々に手強い……!」
「千夏のリンクも強い」
「昔からの愛キャラだからね」
リンクは初代の頃からずっと使い込んでるから。
え? その頃はまだお前は生まれてないだろうって?
何を仰る。中古で買ったんだよ。
私はレトゲも満遍なくプレイするんですぜ?
「夏休みは早々に宿題を終わらせて、八月は優越感に浸りながら、のんびりとネトゲ三昧な毎日を謳歌しようと思ってたんだけどな~」
「こればっかりは仕方ねぇよ。大人しく諦めろ」
「へ~い」
前ならここで後ろ向きになってたかもだけど、今の私は一味違う。
冥界には冥界にしかない限定品とかあるかもしれない!
これだアレですな。後でグレイフィアさんと連絡をして、事前に少しでも情報を入手しなくては。
「でも、私が行くって事は、同居してるオーフィスちゃんも一緒って事?」
「その方がいいだろうな。色んな意味で」
彼女の安全面を考慮してって意味もだけど、それ以上にオーフィスちゃんは様々な物を見て学ぶ必要があるからね。
「だから、夏休みに入る前にちゃんと準備とかしておけよ」
「ほ~い……って、あぁっ!?」
私のリンクが派手に吹っ飛ばされたぁぁぁぁぁっ!?
「我の勝ち」
「ま……負けた……」
少し目を離した隙に、オーフィスちゃんのキングクルールの痛恨の一撃をお見舞いされてしまった……。
「スマブラ歴がまだ一週間なのに、ここまで強いとは……。恐るべし幼女……」
(いや、幼女は関係無いんじゃないかな?)
ユニコーンの言う通りだ。
この敗北は、私の油断とオーフィスちゃんの成長率がもたらした結果。
まだまだ修行が足りないって事か……。
「オーフィスも、千夏の手によって着実に俗世間に染まっていってるな……。いい事なんだろうけどよ」
よし! オーフィスちゃんと再戦だ!
今度はギャー君もリスペクトしているスネークでリベンジするぞ~!
・・・・・
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・・・
・・
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全国の学生諸君が待ちに待った夏休み。
実際、私も今年から楽しみに待つ立場になった訳だが、自分を含めたオカ研メンバーと義父さんとオーフィスちゃんが今いるのは自宅じゃない。
「ねぇ……一誠君」
「どうした? 柊さん」
「私達って冥界に行くんだよね?」
「その筈だぞ」
「だったらさぁ……」
目の前には大きくデデ~ンと構える建物。
もう分かりやすく言っちゃえば、駒王町の住人達が足蹴も無くよく利用している【駒王駅】だ。
私も過去に何回もここには来た事がある。
主に周囲にあるショッピングモールが目当てだけど。
電車なんて乗ろうとすら思わない。
「何故に駅?」
「俺だって知らないって。初めて聞かされたんだから」
そっか。一誠君も今年になって転生悪魔になったんだしね。
そこら辺の情報量は私と大差ないか。
「てっきり魔法陣的な物で行くと思ってた」
「私もです」
意外なところで庶民的な感覚があるよね、悪魔って。
「実はちょっとした秘密があるんだけど、きっと千夏は気に入ってくれると思うわ」
「そうなの?」
「えぇ。千夏好みなギミックでしょうし」
私が好きそうなギミックとな?
そう言われると、ちょっとだけ楽しみになりますよ?
「ところで……」
「ん? どうした?」
「なんでゼノヴィアまでいるのかしら……?」
そうなんです。
実は今回、急遽ではあるけどゼノヴィアちゃんも同行する事が決定したのでありんす。
これを知っていたのは義父さんだけみたいで、私もここで知らさせた時はビックリした。
「コカビエル先生が『偶にはのんびりと羽を伸ばすのも大切だ』と言ってくれてな。こうしてご厚意に甘える事にした。よろしく頼む」
「因みに、ちゃんとサーゼクス達は了承済みだ」
「相変わらず手が早いのね……」
いつの間に、とは言いません。
もう毎度の事だから。
「それじゃあ、構内に入りましょうか。思ってる以上に炎天下だしね」
グレモリー部長を先頭にして、私達は駅の中に入る事に。
駅弁とか買えないかな~?
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駅の中を歩いている時に、私はずっと疑問に感じている事を質問してみた。
「なんで制服着てるの?」
「学生である私達にとって、制服こそが一番の正装だからよ」
「でも、私は私服だよ?」
まさか、皆が夏休みに制服を着てくるとは予想してなかったから、水色の薄手のロングTシャツに紺色のミニスカートを履いてきた。
オーフィスちゃんは半袖のゴスロリで、ゼノヴィアちゃんは白のTシャツにジーパン。
「千夏は別にいいのよ。制服を着なきゃいけないのはグレモリー眷属である私達だけだから」
「成る程」
お貴族様と眷属としてのけじめってやつかな?
お金持ちも大変なんだね。
つーか、さっきから後ろで私の服を掴みながら歩くギャー君がいるから歩きにくいんですけど。
久し振りに入る構内を眺めながら歩いていくと、ある場所へと到着した。
「「「エレベーター?」」」
私と一誠君とアーシアちゃんの声がハモった。
それぐらいに疑問に感じたから。
「まずは私から行くわ。朱乃は後からお願い」
「了解よ」
あれ? いつもは一緒に行動することが多い二人が、今回は別行動?
これまた珍しいですにゃ~。
「千夏先輩」
「なに?」
「その手に持ってるビニール袋はなんですか? さっきまでは無かったですよね?」
「駅弁。美味しそうだったから、思わず衝動買いしちゃった♡」
「いつの間に買ってきたんだい?」
「販売所の傍を通った時にね」
「抜け目ないな……柊さんは」
それが私ですから。
私達は話している間に、グレモリー部長がエレベーターの中に入っていた。
「誰でもいいわよ。早くね」
「んじゃ、私から行く~」
「千夏先輩が行くなら私も一緒に」
「我も行く」
「俺も行くぜ」
最初に乗るのは、部長以外は私と小猫ちゃんとオーフィスちゃんと義父さんの五人に。
後の皆は私達の後で来るみたい。
扉が閉まってから、グレモリー部長がポケットから一枚のカードを取り出した。
「なにそれ?」
「フフフ……。これはね、こうするのよ」
すると、エレベーター内にある電子パネル的な物を手慣れた感じで操作して、そこにカードを翳した。
その瞬間、本当なら上に行く筈のエレベーターが下がり始めた。
「な……なに? なんで下がってるの?」
「この駒王駅を設計したのはグレモリー家なの。その際に、本来は地図に書かれていない秘密の階層を設計段階から設置したの」
秘密の階層……それってまるで……。
「秘密基地みたい……」
これは確かに私が好きなタイプだ。
こんな物を目の前で見せられて燃えないロボットアニメ好きはいない!
「カッコいい! マジで気に入った!」
「千夏ならそう言ってくれると信じてたわ! これで私の株も……ぐへへ……♡」
マジで興奮するんですけど!
現実がSFに着実に向かって近づいている証拠だね!
「こいつはスゲェな……」
「こんなの見たらさ、やっぱ妄想しちゃうよね!」
「だな! お約束なのは、この駅自体が変形して巨大ロボになることだな!」
「それもあるけど、駅がパカッて開いて、そこから秘密兵器が射出されるのも有りなんじゃないの?」
「カードキー繋がりか。ディバイディング・ドライバーとかか?」
「ガトリング・ドライバーもね」
もしくは、ゴルディ・マーグが発進するとか。
いや~! 妄想が止まりませんな~!
「血は繋がってなくても、親子なんだなって思う瞬間ですね」
「楽しそうにはしゃぐ千夏も可愛いわ……♡」
これは是非とも、部屋に帰った後はフルスクラッチで完全変形の駒王駅ロボを製作するしかないね!
この衝動はそう簡単には止められないのぜ!
・・・・・
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・・・
・・
・
エレベーターが到着して扉が開かれると、そこには私達以外は誰もいない無人の駅が其処にはあった。
「ゴーストタウンならぬゴーストホームだね」
「俺等意外に誰もいない駅ってのも不気味なもんだな」
堕天使総督が何を言ってるのやら。
ホラー映画を見ても眉をピクリとも動かさなかったくせに。
駅を眺めている間に後続の皆もすぐにやって来た。
部長と朱乃さんが分かれたのはこの為か。
きっと、朱乃さんも部長と同じカードを所持しているんだろう。
「一誠君、どうだった?」
「凄かったな……。まさか、地下に行くとは思わなかったぜ」
「でも、カッコいいと思ったでしょ」
「おう。男は皆、あんなギミックは大好物だからな」
間違いなく、あの仕組みを考えたのはサーゼクスさんだね。断言してもいい。
「ここは他の悪魔達も利用するの?」
「そうよ。意外とここを利用して冥界に行く悪魔も多いの」
「転移出来るのに?」
「旅行気分を少しでも味わう為じゃないの?」
雰囲気作りってわけね。
その気持ちだけはよく分かる。
何事も雰囲気は大事だよ。
「ここから3番ホームに行くから。ついて来て頂戴」
また移動ですか。ここを見た時から予想してたけどね。
そういや言い忘れてたけど、私はちゃんとセグウェイに乗って移動してるから。
スピードさえ落とせば、駅の中でも普通に利用可能でした。
・・・・・
・・・・
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・・
・
「わぁ~お」
そう言ってしまった私は悪くないと思う。
だって、眼前に超セレブ臭漂う列車があったから。
所々に袖付きのMSみたいな装飾が施されて、どこかで見た事がある紋章。
トドメに車体全体が目が痛い程に真っ赤。
説明されなくても一発で分かる。
「これ、グレモリー家が所有してる列車でしょ」
「よく分かったわね。流石は私の千夏だわ」
『私の』は余計。
「金持ちパワー全開な列車だね~」
「俺等みたいな庶民には一生縁がないタイプの列車だよな……」
「一応言っとくけどな、千夏も立派な金持ちの部類に入るんだからな?」
「え? そーなの?」
「お前は俺の義娘だろうがよ……」
「あそこに住んでるから、そんな感覚が全く無かった」
「アパートの部屋全部を自分の趣味で染めてるお前が言うのかよ……」
それは仕方がないよ。
ラノベや漫画やガンプラを買い続けてたら、置き場所が無くなってきたんだから。
「もうそろそろ出発時間だから、早く乗りましょう」
「ほ~い」
千夏ちゃんの初めての冥界旅行。
どんな事が待っているのかな?
夏休みに入り、冥界編へと突入しました。
と言っても、いつものようにバトル展開は殆ど無いんですけどね。
今回もオリジナルの話が多くなると思います。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ